中国人 中国人の概要

中国人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 23:58 UTC 版)

定義

本土日本人 (Mainland Japanese)、琉球人 (Ryukyuan)、アイヌ人 (Ainu)と他のアジア民族集団の系統樹[1][2]
  • 地理的概念による中国人:中国において出生、または居住する人間。
  • 民族的概念による中国人:主に中華民族の血統の人間、即ち漢民族及びその他の漢化した少数民族(例えば満州族モンゴル族など)を含む。
  • 宗族的概念による中国人:「華人」あるいは「華裔」(中華民族の血筋を持つ人、その割合がいくらであろうと、何世代か前に中国人が祖先)を指し、中国国籍を持たないものも含む。
  • 国籍あるいは法律的概念による中国人:中華人民共和国香港マカオ)と中華民国台湾)はともに中国を自称し、一般にどちらの国籍を持つ人でも法律上は全て中国人と認められ、また自称することができる。この意味では自治区などに在住する少数民族(チベット族ウイグル族など)も中国人ということになるが、歴史的経緯から中国人と呼ばれることに抵抗を持つ人も少なくない。また、中華民国が実効支配する台湾地域の住民には、自分を中国人であると考えず、台湾人と考える人が増えつつある。
  • 政治的立場による中国人:
    • 一つの中国あるいは一中各表中国語版二つの中国の理念によれば、中華人民共和国及び中華民国のいかなる人間も全て中国人である。
    • 一辺一国あるいは特殊両国論、台湾独立派の理念によれば、台湾(「中華民国」を国号とする)の住民は中国人ではなく台湾人である。このように、中国人と規定されることを拒否する台湾住民も存在する。

概要

現在、政治的な観点から、中国人は主要民族である漢民族と55の少数民族から構成されている。全ての中国国民が国家に対して抱いているアイデンティティーを表現する場合は「中華民族」という言葉が使用される。漢民族が人口の98%を占めるが、北魏の鮮卑族の支配を始め異民族の支配が非常に長かったため、現在の漢民族は混血している。また、清国の時はどの族にも含まれていなかった奴農民の人口が80%であったが中華人民共和国の建国により漢民族に編入されて漢民族の人口が多数である[3]

中国史学者の朴漢濟ソウル大学)は、中国の人口は公式統計では13億人であるが、実際は17億人であり、世界人口(約70億人)の4人に1人が中国人であると指摘している[4]

宮脇淳子は、匈奴鮮卑の五つの遊牧民が十六の王国を建てた五胡十六国時代、鮮卑が北魏を建国して華北を統一し、五胡十六国時代を終わらせるなど中国では支配者は必ずといっていいほど、多くは北アジアのよそから来る[5]。それに対して支配される人間はだいたい中国の土地に留まっている農民たちであり、中国の地を支配する人間と支配される人間が異なるにもかかわらず、一緒くたにして「中国人」と考えてしまうと混乱をきたす、と指摘している[5]

中国人移民

中国人は古から世界各地への移民を繰り返しており、主要な各都市では中華街が形成されている。現代では北米豪州への移民が顕著であり、現地でのロビー活動によって中華人民共和国および中華民国の国際的な影響力を高めている。


  1. ^ Jinam, Timothy; Nishida, Nao; Hirai, Momoki; Kawamura, Shoji; Oota, Hiroki; Umetsu, Kazuo; Kimura, Ryosuke; Ohashi, Jun et al. (2012-12). “The history of human populations in the Japanese Archipelago inferred from genome-wide SNP data with a special reference to the Ainu and the Ryukyuan populations” (英語). Journal of Human Genetics 57 (12): 787–795. doi:10.1038/jhg.2012.114. ISSN 1435-232X. https://www.nature.com/articles/jhg2012114. 
  2. ^ 記者会見「日本列島3人類集団の遺伝的近縁性」” (日本語). 東京大学. 2021年11月8日閲覧。
  3. ^ 中華人民共和国 (ちくま新書)
  4. ^ 朴漢濟 (2020年9月18日). “《大唐帝國的遺產》:中華人民共和國的繼承與「中華民族」的真相”. 関鍵評論網. オリジナルの2021年12月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211218203414/https://www.thenewslens.com/article/140587 
  5. ^ a b 宮脇淳子 『世界史のなかの蒙古襲来』扶桑社扶桑社新書〉、2021年12月22日、32頁。ISBN 4594090435 


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