三菱重工業
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主要製品
社内には7つの事業ドメインとセグメント、12の主な生産拠点が存在する。
エナジードメイン
主に横浜製作所、高砂製作所、長崎造船所、日立工場、呉工場、三菱重工コンプレッサ(広島)、三菱重工マリンマシナリ(長崎)、三菱重工航空エンジン(名古屋、長崎)で生産を行う。なお火力発電事業は、2014年2月1日付で日立製作所との合弁会社「三菱日立パワーシステムズ」(後の「三菱パワー」)に移管、その後日立との合弁解消を経て2021年10月1日より三菱重工業本体に復した。なおブランド保持とグローバル契約窓口のため「三菱パワー」の商号・法人格ともには残している[41]。
自然エネルギープラント
火力発電プラント
- 石炭焚プラント
- 油焚プラント
- ガス焚プラント
- GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)プラント
- IGCC(石炭ガス化コンバインドサイクル)プラント
蒸気・ガスタービン
- 事業用大型ガスタービン
- 1600 ℃級 : M501J(60 Hz用)定格単機出力 330 MW / M701J(50 Hz用)定格単機出力 478 MW[42]
- 1500 ℃級 : M501GAC(60 Hz用)定格単機出力 283 MW[42]
- 1500 ℃級 : M501G(60 Hz用)定格単機出力 267 MW / M701G(50 Hz用)定格単機出力 334 MW[42]
- 1350 ℃級 : M501F(60 Hz用)定格単機出力 185 MW / M701F(50 Hz用)定格単機出力 385 MW[42]
- 1150 ℃級 : M501D(60 Hz用)/ M701D(50 Hz用)
- 事業用中小型ガスタービン
- MF-111
- MFT-8
- M251
- MF-61
- 事業用蒸気タービン
- GTCC発電所向け
- 石炭 / 石油焚き火力発電所向け
- 原子力発電所向け
エンジン
- 航空エンジン
産業機械
プラントインフラドメイン
造船や交通システム、化学プラント、環境設備、製鉄機械事業を行う。主に長崎造船所、神戸造船所、下関造船所、横浜製作所、三原製作所で生産される。造船事業は2018年1月1日付で「三菱造船株式会社」(3代目)へ移管。 製鉄機械事業はプライメタルズテクノロジーズジャパンに。交通システム、化学プラント、環境設備は三菱重工エンジニアリングにそれぞれ移管している。
貨物船
旅客船
特殊船
- 漁業取締船
- 調査観測兼清掃船
- 海洋地球研究船「みらい」
- 海洋研究船「白鳳丸 (初代)」「白鳳丸 (2代)」
- ケーブル敷設船
- 地球深部探査船「ちきゅう」
- 有人潜水調査船「しんかい2000」「しんかい6500」
- 深海巡航探査船「うらしま」など
その他
- 船舶修繕
- 船用エンジン
- 甲板機器
- デッキクレーン
- 遠隔操作無人探査機
交通システム
- 新交通システム(クリスタルムーバー)
- 鉄道システム
- リニアモーターカー
- 機関車(電気機関車は三菱電機と共同で製作)
- 国鉄EF81形電気機関車
- 国鉄ED75形電気機関車
- スペイン国鉄251形電気機関車
- 国鉄DD51形ディーゼル機関車
- ニュージーランド国鉄DJ形ディーゼル機関車 など
- 気動車
- 島原鉄道キハ26形・55形
- ペルー南東鉄道P3000形気動車
- 貨車
- JTRAM(近畿車輛・東洋電機製造と共同、広島電鉄5100形電車)
- 台車
- 懸垂式モノレール
- エアブレーキ装置
化学プラント
- 石油化学プラント
- 肥料プラント
- エタノールプラント
製鉄機械
- 冷間・熱間圧延設備
- 酸洗設備
- 亜鉛めっき設備
原子力セグメント
主に神戸造船所内と品川本社で設計開発、神戸造船所で生産、高砂製作所で生産や試験研究を行う。設計部門の技術者は、原子力・化学・機械・電気・建築・土木などの専攻を卒業したエンジニアで構成され、燃料・系統・電気・配置・機器・配管・建物などの設計を行う。
原子力プラント
- 泊発電所
- 敦賀発電所
- 美浜発電所
- 大飯発電所
- 高浜発電所
- 伊方発電所
- 玄海原子力発電所
- 川内原子力発電所
- コマンチピーク発電所3・4号機(米国向け最新プラントUS-APWRとして、2016年(平成28年)現在、米国の原子力審査局(NRC)に設計審査中)
- North Anna Plant Unit 3
機械システムセグメント
主に三菱重工機械システムが生産を行っている。
物流・運搬
- 物流設備
- 立体自動倉庫
試験装置
免振・制振設備
紙・印刷機械
防衛・宇宙セグメント
主に相模原製作所、名古屋航空宇宙システム製作所、名古屋誘導推進システム製作所、神戸造船所、長崎造船所で生産を行っている。
宇宙機器
- ロケット/衛星用機器
航空機
- 自衛隊機
- 軍用機
エンジン
- ロケットエンジン
- 航空機エンジン
誘導機器
特殊車両
自衛隊向け特殊車両
艦艇
民間機セグメント
主に名古屋航空宇宙システム製作所、神戸造船所、広島製作所、下関造船所で生産を行なっている。ボーイングやエアバス向けの航空機部品を生産している。また自社で開発中の小型旅客機Mitsubishi space jet(事業凍結中)の生産も行っていた。
物流・冷熱ドライブシステムドメイン
エンジンとターボチャージャーを三菱重工エンジン&ターボチャージャー(相模原)、エアコン冷熱機器を三菱重工サーマルシステム(枇杷島、神戸)、フォークリフトや運搬機器を三菱ロジスネクストが生産している
エネルギー
- コージェネレーションシステム(CGS)
- ディーゼルエンジン発電設備
- ガスエンジン発電設備
- ガソリン発電機
船舶・海洋
物流・運搬
- 重量物運搬車
- 無人搬送車 (AGV)
- キャリア
自動車関連
産業機械
エアコン・冷熱機器
家庭用ルームエアコン
「ビーバーエアコン」のブランド名で展開[46]
業務用エアコン
「セゾンエアコン」のブランド名で展開
- 店舗オフィス用エアコン
- ビル用マルチエアコン
- ガスヒートポンプエアコン
- 産業用冷熱機器
車両用エアコン
- 乗用車用エアコン
- バス用エアコン
- 冷凍車用冷凍ユニット
ヒートポンプ製品
- ヒートポンプ給湯機
- 空冷ヒートポンプチラー
- ヒートポンプ式熱風発生装置
- 産業用温水ヒートポンプ
冷凍機
- ターボ冷凍機
注釈
出典
- ^ コーポレート・ガバナンス - 三菱重工業株式会社
- ^ “三菱金曜会”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “三菱広報委員会の活動”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “三菱グループに「落ちこぼれ企業」続出、最強エリート集団の大ピンチ”. 週刊ダイヤモンド公式サイト. 2021年7月15日閲覧。
- ^ “三菱広報委員会の加盟会社”. 三菱グループホームページ. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “三菱“御三家”に不協和音!最強財閥で崩れた「鉄の結束」”. ダイヤモンド・オンライン (2019年7月13日). 2022年5月6日閲覧。
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 「TOPIXニューインデックスシリーズ」の定期選定結果及び構成銘柄一覧 (PDF) jpx.co.jp 2020年10月7日公表 2021年10月8日閲覧。
- ^ “Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.”. Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.. 2022年6月4日閲覧。
- ^ “売上高ランキング”. 日本経済新聞 (2016年3月7日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “三菱重工 | 製品情報”. 三菱重工. 2022年6月4日閲覧。
- ^ 『国内ETC車載器の製造・販売事業を古野電気へ譲渡 既納機のアフターサービスも含め』(プレスリリース)三菱重工機械システム、2017年1月17日 。
- ^ 手嶋龍一『たそがれゆく日米同盟 ニッポンFSXを撃て』新潮文庫、44頁。
- ^ “SIPRI Top 100 and recent trends in the arms industry” (2015年12月14日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ “製紙機械事業をメッツォグループに譲渡”. 2022年5月29日閲覧。
- ^ “アンカードリル事業”. 2022年5月29日閲覧。
- ^ “日立・三菱重工 統合へ 13年に新会社、世界受注狙う”. 日本経済新聞. (2011年8月4日) 2015年7月27日閲覧。
- ^ “本日の一部報道について”. 三菱重工業 (2011年8月4日). 2015年7月27日閲覧。
- ^ “当社に関する一連の報道について”. 三菱重工業 (2011年8月4日). 2015年7月27日閲覧。
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- ^ 『浦和レッドダイヤモンズの株式取得に関するお知らせ』(プレスリリース)三菱重工業、2016年10月31日 。2016年11月2日閲覧。
- ^ インダストリー&社会基盤ドメインの子会社を統合 新会社名「三菱重工機械システム」三菱重工業
- ^ 当社インダストリー&社会基盤ドメインにおける製造、品質保証及び調達機能の一部の会社分割による当社子会社への承継に関するお知らせ三菱重工業
- ^ a b c 『船舶事業を再編し、三菱造船と三菱重工海洋鉄構の2社を設立 高密度艤装船や環境対策、新燃料対応などに注力』(プレスリリース)三菱重工業、2017年12月1日 。2018年1月7日閲覧。
- ^ 本社移転のお知らせ三菱重工業
- ^ 『三菱重工業とボンバルディア社はCRJ事業承継のクロージング日(2020年6月1日)に関して合意』(プレスリリース)三菱重工業、2020年5月7日 。2022年11月22日閲覧。
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- ^ 扱: 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 → 三菱重工機械システム株式会社
- ^ 扱: 三菱重工機械システム株式会社・三菱プレシジョン株式会社
- ^ 扱: 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
- ^ 家庭用製品|三菱重工冷熱
- ^ 『製紙機械事業をメッツォグループに譲渡 経営資源の集中をはかる』(プレスリリース)三菱重工業、2008年2月15日 。2023年1月6日閲覧。
- ^ 『工作機械事業の事業譲渡に係る最終契約締結についてのお知らせ』(プレスリリース)三菱重工業、2021年2月5日 。
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- ^ “新型肺炎で停泊のダイヤモンド・プリンセスの受難の歴史…過去に“呪われた客船”と有名に”. Business Journal. (2020年2月8日)
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- ^ “サイバー攻撃:防衛関連団体狙う 川重に標的型メール”. 毎日新聞. (2011年10月15日). オリジナルの2011年10月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ “サイバー攻撃:防衛関連団体狙う 川重に標的型メール”. 読売新聞. (2011年10月15日). オリジナルの2011年10月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ “三菱重工でもウイルス感染 宇宙関連情報、漏洩か”. 日本経済新聞. (2012年11月30日) 2015年7月27日閲覧。
- ^ 下請け従業員のじん肺 三菱重工に1.2億円の賠償命令 毎日新聞 2022年11月7日
固有名詞の分類
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