ワールドトリガー 用語

ワールドトリガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 03:37 UTC 版)

用語

地理

こちら側の世界

主人公らが生活する世界。近界民の住む「あちら側の世界」の対語。近界民からは「玄界(ミデン)」と呼ばれている。人口の多さやトリオン技術が発展していないことから、近界民からも異質な世界であると認識されている。

三門市(みかどし)
本作の主な舞台。人口は約28万人。ボーダーの活動拠点であり、近界からの侵攻門を誘導して他の地域に被害が出ないようにしている。
三門市立第三中学校(みかどしりつだいさんちゅうがっこう)
修や遊真たちが通っている学校。ボーダーの活動のために隊員である学生には優遇措置がとられている。
三門市立第一高等学校(みかどしりつだいいちこうとうがっこう)
ボーダーと提携する普通校。
六頴館高等学校(ろくえいかんこうとうがっこう)
ボーダーと提携する進学校。
星輪女学院(せいりんじょがくいん)
お嬢様校。ボーダーとは提携していないが、通っている隊員が一定数存在する。
警戒区域 / 旧東三門
ボーダーが本部周辺に設定したエリア。門の誘導装置がボーダー本部にあり、トリオン兵と遭遇する可能性が高くなるため、一般人は立ち入り禁止となっているが、厳密な侵入規制はされておらずバリケードも有刺鉄線のみである。住民は既に移住しているが、建物はほぼそのままの状態で残っている。
放棄区域
警戒区域の周辺部で、住民がいなくなったため無人となった地域。放棄区域といっても住居の所有権は元の住民に残っているため、防衛任務の際は被害を抑えるべく行動する隊員も多い[56]
旧弓手町駅
警戒区域から近いため放棄された駅。遊真と三輪隊による戦闘が行われた。
蓮乃部(はすのべ)
東三門の隣町。修が通っていた小学校がある[注釈 66]。『賢い犬リリエンタール』には同名の市が登場する。
四塚市(しづかし)
テレビアニメ版オリジナルエピソード「逃亡者編」の主な舞台。三門市からは遠い場所にある。ボーダーの合宿場、キャンプ場、廃遊園地、プール、採掘場跡など様々な施設を有する観光都市。
五島市(ごとうし)
「逃亡者編」の舞台の1つ。三門市の隣町。多くの高層ビルが建ち並ぶ大都市。
七尾市(ななおし)
「逃亡者編」の舞台の1つ。大きな湖がある。
二稜市(にりょうし)
「逃亡者編」で登場した地名の1つ。
八門市(やかどし)
「逃亡者編」で登場した地名の1つ。

近界(ネイバーフッド)

近界民が住む世界。「あちら側の世界」とも表記される。こちら側の世界のように国境で分けられているのではなく、宇宙のような暗黒空間に巨大なトリガーで作られた星[注釈 67]が浮いており、その上に国が成り立っている。星の軌道は様々であり、一定の軌道を周回する惑星国家と、一定の軌道を持たずに近界中を飛び回る乱星国家などが存在する。星は定期的(百年単位)にひたすらトリオンを供給し続ける生贄となる人間を交換しなければ衰退していく。

アフトクラトル
近界最大級の軍事国家。別名「神の国」。星の生命線である「神」の寿命が近づき、神候補を探すために大規模侵攻でこちら側の世界に戦闘を仕掛けて来た惑星国家。
星を形成するトリガーに生贄として同化させる人間を「神」と呼称し、トリオン能力に優れた者を遠征等で厳選して「神」にしてきたことで国力を上げて来た。現在の「神」の寿命が残り短く、星の滅亡の危機にあるため、様々な国家に遠征を行い次の「神」とする人材を探している。
4つの大きな「家」が存在し、国家内での縄張り争いを行っている。次の「神」を確保した「家」が次の時代の実権を握るため、各家の当主は「神」の獲得に奔走している。
リーベリー
広大で豊かな海を持つ水の世界。別名「海洋国家」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいていた惑星国家の1つ。
レオフォリオ
特殊なトリオン兵に騎乗して戦う。別名「騎兵国家」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいていた惑星国家の1つ。
キオン
厳しい気候と地形で敵を阻む。別名「雪原の大国」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいていた惑星国家の1つ。
カルワリア
4年前に遊真と有吾が加勢していた中規模国家。別名「城塞国家」。名前や特徴はテレビアニメ版にて判明。
スピンテール
4年前にカルワリアに侵攻していた国家。
メノエイデス
ボーダーの遠征部隊が遠征した国家の1つ。
ガロプラ
アフトクラトルと従属関係にある国家の1つ。大規模侵攻後に、アフトクラトルにこちら側の世界からの反撃を防ぐべく足止めを命じられて、こちら側の世界を襲撃した。
ロドクルーン
アフトクラトルと従属関係にある国家の1つ。ガロプラのこちら側の世界の襲撃に協力し、トリオン兵300体を提供した。
アリステラ
旧ボーダーの同盟国の1つであり、5年前に滅亡した。陽太郎と瑠花は王家の人間であり、騒乱の最中に母トリガーを2人に継承させて、旧ボーダーの協力によって、星が滅ぶ最中に玄界に逃げてきた。現在では、アリステラの母トリガーを使ってボーダー本部を建てており、この一連の出来事を聞いたラタリコフは「今の『ボーダー』はアリステラ王家が亡命した姿」と発言している。

トリガー

ボーダーが使用・管理している道具。元々は近界文明を支えるテクノロジー。こちら側の世界にとって、トリオン兵に対抗できる唯一の武器でもある。

ボーダーのトリガー

ボーダー隊員とトリガーの対照表(斜線はオプショントリガー
ボーダー隊員 トリガー
役割 攻撃手 弧月旋空
スコーピオン
レイガストスラスター
カメレオン
シールド
エスクード
テレポーター
バッグワーム
スパイダー
グラスホッパー
銃手射手 アステロイド
メテオラ
バイパー
ハウンド
鉛弾
スタアメーカー
狙撃手 イーグレット
ライトニング
アイビス
鉛弾
万能手 攻撃手用+銃手用
完璧万能手 攻撃手用+銃手用+狙撃手用
特殊工作兵 スイッチボックス
観測手 不明
オペレーター なし
階級 S級隊員 戦闘用トリガー 黒トリガー
A級隊員 ノーマルトリガー
B級隊員
C級隊員 訓練用トリガー

ボーダーのトリガーは、片手に収まる程度の大きさの細長いケース・トリガーホルダーに1cm程度のトリガーチップをセットして使われる。ホルダー内にはトリガーチップを装備するためのスロットが8つあり、利き腕側に対応する4つのスロットに装備されたトリガーを主トリガー(メイントリガー)、反対側の4つを副トリガー(サブトリガー)と呼ぶ。戦闘時はメインとサブで1種類ずつ、同時に2種類のトリガーを使用でき、片側のトリガーを2種類同時には使用できない。ただし組み合わせて使用するタイプのオプショントリガーは、基本となるトリガーと同じ側に装備して同時に使用する(例:レイガスト+スラスター)。また、銃型トリガーのような「戦闘体の手による操作」を必要とするものは、対応部位を欠損すると著しい制限を受けるが、そうでないトリガーは欠損した部位を通してでも発動可能であり、欠損した脚・腹部などからも発動する場面がある。

すべてのトリガーは使用者のトリオンを消費して生成される。トリガーは使用者の意思で自由に生成できるが、「持ち替える」場合は元のトリガーを一旦廃棄され、そのトリオンは回収されない。作中ではトリガーの起動時に「トリガー起動(オン)」と発言する者がほとんどだが、実際は意思のみで起動できる。C級隊員は機能を制限された訓練用トリガーを支給され、正隊員と区別されている。

緊急脱出(ベイルアウト)
トリオン体が破壊された時にトリガーホルダーを自動的にボーダー本部に送還することで、ホルダー内に収納された本体を守るシステム。トリオン体が完全に破壊されていなくとも任意で発動できる。ボーダー独自のシステムで正隊員のトリガーに装備されているが、費用の問題もあり訓練用トリガーには未実装。また特殊性が高い黒トリガーには装備できない。遠征時は遠征艇に帰還するほか、三門市外が舞台となるアニメオリジナルの「逃亡者編」では、ボーダー本部周辺以外では使えないことが明らかとなった。
攻撃手用トリガー

接近戦を目的としたトリガー。一部のA級隊員用にカスタマイズしたトリガーや、専用のオプショントリガーも記載する。

弧月(こげつ)
日本刀を模したトリガー。ボーダー内でも一番人気の万能ブレード。スコーピオンと違い自由な変形・出し入れができず重さもそこそこあるが、高いレベルでバランスの取れた攻撃力と耐久力がある。
攻撃手用トリガーで唯一が同伴する。抜いた状態でも任意でOFF(切れ味が無い状態)にしていればシールドなど他のトリガーを使えるが、ほかの攻撃手用と異なり形状が変化せず重さがそこそこあり行動の邪魔になるため、OFFにする場合は鞘に収めて帯刀するのが基本となる。再度抜いた際にトリオンを追加消費しない。
弧月(槍)
槍型の攻撃手用トリガー。刃より持ち手の部分の方が武器を構築するトリオンコストが低いため、トリオン能力が高くない米屋がエンジニアと共に「刃を短くし持ち手の部分が長い槍状にすることで、トリオン能力が高くない人間でも長いリーチを手に入れることができる」という発想で開発した。柄の長さは調整可能。
旋空(せんくう)
弧月の専用オプショントリガー。トリオンを消費して刀身を瞬間的に拡張できる。伸びるブレード部分は先端に行くほど速度と威力が増す。射程アップの性能は効果の持続時間と反比例し、発動時間を短くするほど射程が伸びる。剣の振りと旋空のタイミングを合わせないと効果が十分発揮できないため、大半の攻撃手は起動時間を1秒程度にし、15m程度になるよう発動する。
生駒旋空(いこませんくう)
(使用法)生駒が使用する旋空の通称。起動時間を0.2秒に絞ることで射程を40mにアップさせている。生駒の剣の速さがあって成り立つ唯一無二の技。元々は攻撃手キラーの異名で呼ばれている弓場の戦闘スタイルに対抗するために作られた技。
幻踊(げんよう)
弧月の専用オプショントリガー。弧月のブレード部分にスコーピオンのような形態変化の能力を付与する。
スコーピオン
弧月と比較して、ブレードの出し入れが自由で重さがほぼゼロ、トリオンの調節で変形可能、手以外からも出せる(頭・腹・肘・膝など)といった特徴がある反面、トリガーによる攻撃を受けた際の耐久力が他より低い。刃は伸ばせば伸ばすほど耐久性が落ちる。武器としてではなく、その形状によって様々な用途に使用できる。投擲などで体から離れると変形できなくなる。
もぐら爪(モールクロー)
地面や壁などにスコーピオンを隠しての奇襲。
脚ブレード
足先にスコーピオンを形成しての攻撃。欠損した脚部の義足代わりにスコーピオンを用いた場面もあるが、使用中は同じ側のトリガーが使用できなくなるなどのデメリットもある。
マンティス
影浦や遊真が使用する、スコーピオン2本を連結して遠隔斬撃を放つ荒業。2本連結しているので、スコーピオンの射程は長いが、メインとサブの両方でスコーピオンを使っているので、使用中はシールドが使えないデメリットがある。先端をフック状にすることで、空中移動の補助にも使える。
レイガスト
両手剣形のトリガー。スコーピオンのように変形できる機能と攻撃力が下がる代わりに耐久力が上がる盾モードがあるが、ブレードの中では最も重い。
弧月やスコーピオンの他の攻撃手用トリガーに比べると人気は無く使ってる人は少ない。修がC級隊員の時点では盾モードを知らなかったのでブレードとしてのみ使用していたが、B級隊員になってからは専ら盾として携行し、必要時のみブレードにするという使用法が多く、トリオンの少ない修には随時シールドを生成するより省エネで強度の高い防御手段となる等、どちらかというと攻撃手用トリガーとしては防御寄りのトリガー。
スラスター
レイガスト専用のオプショントリガー。トリオンを噴出してブレードを加速させることで、斬撃の威力上昇・投擲・移動に使える。
銃手(射手)用トリガー

中距離戦を目的としたトリガー。トリオンを弾丸として発射する。威力、弾速、射程を調整できる。弾種や専用のオプショントリガーも記載する。弾丸には流れ弾防止の安全処理がされており、生身の人間に当たっても痛みと衝撃で気を失う程度となっている。

銃型トリガー(じゅうがたトリガー)
銃手が使用する銃の形をしたトリガー。予め設定した2種類の弾しか撃てない代わりに取り扱いがシンプル。また、弾丸の射程を20%ほど伸ばす補助機能がある。
展開しても携行しているだけならばトリガーOFFと同じ状態であるため、弾丸を射たない限りは同じ側のスロットに入っている他のトリガーを使用できる[注釈 68]
2種類の弾丸を切り替えて使用する場合、同じ側のトリガースロット2枠を使用する(例:「アステロイド(突撃銃型)」+「バイパー(突撃銃型)」)。この場合、切り替えの際には銃の再展開の必要はなく、手元のスイッチ1つで切り替えができる。基本の弾の種類は4種で弾丸トリガーに記載のものと同じ。
使用者によって様々な形状が開発されていて、 突撃銃型(アサルトライフルがた)、拳銃型(ハンドガンがた)、散弾銃型(ショットガンがた)、擲弾銃(グレネードガンがた)、機関砲型(ガトリングほうがた)などがある。
弾丸トリガー
銃手ポジションのうち射手が使用する、銃を使用せずにトリオンをキューブ状の弾として生成・分割・射出することで射撃攻撃を行うトリガー。単に弾トリガーや射手用トリガーとも呼ばれる。隊員によっては生成時の形状等が異なる改造トリガーを使用している。基本の弾の種類については下記4種で銃型トリガーと同じ。
中距離戦用トリガーとしては銃型の弾丸トリガーより射手用の弾トリガーの方が古いが、銃型トリガーが開発された後は射手用の取り扱いの難しさ(生成・分割・設定・射出の4工程が必要)や射程などの差により射手用から銃型トリガーへの転向が進んでおり、オフィシャルデータブックを見ても作中時点での採用率は銃型に譲っている。それでも出水や那須など射手としての強み(自由度・合成弾の活用)などを優先してこちらを選ぶ隊員も一定数存在するほか、他ポジションの隊員がメインのトリガーとは別に爆弾・トラップ用に弾メテオラを使用する場面がある。
アステロイド
標準的な通常弾。ほかの機能にトリオンを消費しないためバイパー・ハウンドより威力・速度にトリオンを割り振ることができる。
メテオラ
着弾時に爆発する炸裂弾。キューブ状態のままで設置したものを射撃して爆弾として使用したり、スパイダーと組み合わせてトラップとして使える。
バイパー
弾道を設定できる変化弾。発射前に弾道を設定する必要があるため、弾トリガーとして使用する場合は自由に設定ができる(毎回設定が必要である)が、銃型トリガーとして使用する場合は銃を展開する前に設定した弾道を使用できる(事前設定した弾道しか使用できない)。
ハウンド
目標を自動で追尾する誘導弾。トリオン体の反応を追う「探知誘導」と視線で誘導する「視線誘導」があり、作中では前者を「追尾弾」、後者を「誘導弾」と表記される。追尾性能に強弱を設定することで、様々な弾道が実現される。
合成弾
2つの弾丸トリガーを合成したもので、両者の性能を併せ持った弾丸。2つ分の弾丸トリガーを同時に使うため強力な攻撃ができるが、トリオン消費も激しく、合成には時間がかかる。
銃手は銃型トリガーに合成弾を装填できるが、その銃は「合成弾しか撃てない銃」になる[57]
徹甲弾(ギムレット)
「アステロイド+アステロイド」の合成弾。アステロイドの能力を増幅させた、高い貫通力を誇る弾を放つ。
変化炸裂弾(トマホーク)
「メテオラ+バイパー」の合成弾。メテオラに弾道設定を付与した弾を放つ。
誘導炸裂弾(サラマンダー)
「メテオラ+ハウンド」の合成弾。メテオラに誘導・追尾性能を付与した弾を放つ。
強化追尾弾(ホーネット)
「ハウンド+ハウンド」の合成弾。ハウンドの追尾性能を強化した弾で、通常のハウンドでは曲がり切れないような角度でより鋭く目標を追尾できる。
鉛弾(レッドバレット)
トリオンを重しに変えて相手を拘束する汎用射撃オプショントリガー。限定的ながら狙撃手でも使用可能。直接的な破壊力がない代わりにシールドと干渉しない。重くする効果にトリオンを割いているため、射程と弾速が落ちる。
ハンドガン+鉛弾(改)
(使用法)三輪が使用。弾倉型の改造鉛弾オプショントリガーを使用することで、弧月とハンドガン鉛弾の併用を可能にしている反面、弾倉のため弾数制限がある。
ライトニング+鉛弾
(使用法)千佳が使用。弾速が遅くなる鉛弾の欠点をトリオン量に応じて弾速が早くなるライトニングで相殺することで狙撃手の射程での狙撃銃での鉛弾攻撃を実用化している。使用にはメインとサブでライトニングと鉛弾を使用する必要があるので、使用時にはバッグワームを解除しなければならないデメリットがある。考案者の鳩原は実戦で使えるほどの弾速を確保できる程のトリオン量が足らなかったので実現できなかったが、千佳の黒トリガー級のトリオン量で可能とした。
スタアメーカー
銃手・射手用オプショントリガー。弾丸が命中した箇所に、一定時間機能するマーカーを付ける。相手の隠蔽・欺瞞を事実上無効化する。
狙撃手用トリガー

遠距離戦・狙撃を目的としたトリガー。いずれのトリガーも一定の射程距離が保証されており、使用者のトリオン量に合わせてそれぞれ決まった性能が伸びるように設計されている[58]

イーグレット
一般的な狙撃銃の形のトリガー。射程距離を重視した万能タイプ。トリオン能力が高いほど射程距離が伸びる。
ライトニング
鋭角的な外見のトリガー。スコープの代わりに小型モニタを照準に使用する。威力は低いが弾速が早く当てやすい軽量級。トリオン能力が高いほど弾速が速くなる。
アイビス
対戦車ライフルを模したトリガー。対大型近界民用に威力を高めた代わりに弾速が遅く当てにくい重量級。トリオン能力が高いほど威力が増す。
特殊工作兵用トリガー

特殊工作兵が使用するトラップ用トリガー。

スイッチボックス
「トラップトリガー」とも呼ばれる特殊工作兵専用トリガー。様々な効果のトラップを各所に複数設置したり、使用者の任意のタイミングで起動したりできる。効果は攻撃や移動等多岐に渡るが、トリオン消費が大きいため他の攻撃用トリガーと同時に装備することは非常に困難。
オプショントリガー

攻撃性能を持たない代わりに、様々な特殊効果をもたらすトリガー。役割の区別なく使用される。

バッグワーム
レーダーに映らないようになるマント。使用中は少しずつトリオンを消費する。基本的に居場所が知られると不利である狙撃手が常に使用したりするほか、攻撃手が奇襲に使うこともある。
バッグワームタグ
バッグワームと同様の効果を持つタグペンダント。バッグワームと比べトリオン消費が少ない[59]が、セット側の他のスロットにトリガーを追加するのは不可能となる。作中・およびオフィシャルデータブックで、特殊工作兵・観測兵がセット・使用している。
カメレオン
トリオンを消費して風景に溶け込む隠密トリガー。ただし消えている間は「無敵ではない」「レーダーには映る」「他のトリガーを使えない[注釈 69]」という状態になるため攻撃に対して弱くなる。
シールド
防御用トリガー。形状は自由に設定でき、防御範囲を小さくするほど耐久力が上がる。動かすと耐久力が下がる。アステロイド等の銃手用トリガーと同じように、1つの盾を分割して展開できる。また、遠距離に出現させ離れた隊員を守ることもできる。
固定シールド
(使用法)地面に接続して全周を覆うことで爆発などから身を守る。移動できなくなるため狙い撃ちに合うデメリットがある。
両防御(フルガード)
(使用法)両手でシールドを使用して防御を固める。うまく使用して反撃に繋げることもあるが、攻め気がないことがバレて追撃を受けることもある。対義語は両手の攻撃用トリガーで猛攻撃する両攻撃(フルアタック)。
エスクード
防御用トリガー。地面や壁から堅牢な防壁を生やして攻撃を防ぐ。シールドと比較すると耐久力は高いが、変形できない。射程は標準で約25m。発動には壁などの生やす場所に触れる必要がある。
旧式のトリガーでトリオン消費が大きいが、複数同時に出したり相手を挟み込み拘束したりできる。トリオンが物質化しているため鉛弾なども防げる。
スパイダー
ワイヤーを張れるオプショントリガー。主に相手の動きを制限するトラップや足場として使われる。ワイヤーを張る場所が必要なためグラスホッパーと比べると使える状況は制限されるが、張ったワイヤーは切れない限り追加のトリオン消費なしに何度でも使える。ワイヤーの色を調整して見辛くできるが、透明化はできないため注意して見れば気づける。使用には少ないトリオン量で使え、使用者のトリオン量に応じて、一度に張れるワイヤーの量に差が生じる。メテオラと併用して即興のブービートラップを作るなど、他トリガーとの併用も可能。
テレポーター
その名の通り瞬間移動を可能にするオプショントリガー。足を封じられている状態での移動や敵の死角への移動等、使い勝手は良いが、移動先は「視線の方角数十メートル」と決まっているため、熟練者との戦闘では移動先を狙い撃ちされる可能性がある。再使用までにインターバルがあり、短距離(2 - 3m)の移動には0.5秒、長距離(30m以上)だと数秒掛かり、移動距離(消費したトリオン量)によってインターバルも変化する。
グラスホッパー
空中に足場を作り、それに触れることで反発力を起こし加速・移動する機動戦用オプショントリガー。シールドと同様に分割できるが、その場合は1つあたりの反発力は弱くなる。対象は使用者本人に限らないため、味方や相手に踏ませて移動をコントロールすることも可能。さらには瓦礫の直後に展開することで即席のカタパルトにもできる。物質化したものしか反射できず、トリオン弾が当たると反射せず相殺されてしまう。
乱反射(ピンボール)
(使用法)自身をピンボールの弾に見立て、相手の周りに展開した複数のグラスホッパーの間を高速で移動し、相手を翻弄しつつ全方位から攻撃する。
ブレード乱反射(ブレードピンボール)
(使用法)球状に展開した複数のグラスホッパー内に相手を閉じ込め、そこにスコーピオンを投げ込み反射させ相手を全方位から切り刻む。
韋駄天
通常のトリオン体では不可能なほどの速さで移動を可能にするオプショントリガー。使用者自身の意識が追い付かないほどの速度で移動するため、事前に移動の軌道を設定しておく必要がある。発動後は軌道を変更できないため、相手に軌道を予想され障害物等を置かれた場合は無防備な状態で衝突してしまう。
ダミービーコン
外見は浮遊する球状のトリガー。使用者のトリオンを消費して生成され、起動させるとトリオンが尽きるまで周囲のレーダーに偽のトリオン体反応を表示させる。また外部操作で移動させたり反応を消したり(バッグワームを展開したトリオン体であるかのように欺瞞)できる。
玉狛支部特製トリガー

玉狛第1隊員専用のトリガー。継戦能力を重視して規格化された本部のトリガーとは異なり、使用者の特性に合わせた一点もので、本部未承認の近界民の技術を使った実験作でもある。

双月(そうげつ) / 双月(斧)
小南専用の攻撃手用トリガー。トリオン効率度外視の短期決戦型。通常は2本の手斧の形だが、専用オプショントリガー・接続器(コネクター)で2本を連結させると、並外れた攻撃力を持つ巨大な戦斧に変形する。
全武装(フルアームズ)
レイジ専用のオプショントリガー。「メインとサブでそれぞれ1つずつしか同時に使用できない」という制限を解除し、ホルダーにセットしている攻撃用トリガーの一斉展開を可能にする。銃手用トリガーの一斉掃射も可能となり、殲滅力を大幅に向上できるが、その分トリオン消費が激しい。
ガイスト
烏丸専用のオプショントリガー。トリオン体の安定性をわざと崩し、トリオンを武器や足に流し込み武器の威力や機動力を大幅に強化する。発動後は不安定になったトリオンが漏れ出すため、一定時間(烏丸の場合、トリオン量最大で約5分程)を迎えるとトリオン体を維持できず緊急脱出してしまう。「白兵戦特化(ブレードシフト)」、「機動戦特化(スピードシフト)」などのモードの切り替えによって、強化する武器や能力を状況に応じて決められる。

近界民のトリガー

アフトクラトルのトリガー

トリオン受容体を埋め込まれた人物が使うトリガーは「強化トリガー(角トリガー)[60]」と呼ばれ、身体の一部のように扱える。

卵の冠(アレクトール)
ハイレインが使うトリガー。黒トリガー。
右手に持った卵形の発光体からトカゲなど原則として卵生生物の形をした弾を無数に放ち、それが触れたトリオン由来のものをキューブに変化させる。生身の肉体や建物などには効果がない。弾の威力と制御に大量のトリオンを消費していると思われるが、変化させたキューブからトリオンを吸収して損傷した使用者のトリオン体を修復する機能も備わっているため、作者からは「ヴィザとは違う意味での反則級」黒トリガーと呼ばれている。
星の杖(オルガノン)
ヴィザが使う攻撃用トリガー。黒トリガーで、アフトクラトルでは国宝として扱われているトリガーの1つ。当初は杖かと思われていたが、実際は仕込杖で鞘を外すと刀身が出てくる。
複数の円軌道を設定し、その上にいくつかのブレードを走らせ対象を切断する。その構造上、直線的な攻撃を防ぐシールドでは防御しきれない。円軌道はほぼ不可視のため、オルガノンを初見で凌いだ者は居ないという。作者曰く「広範囲無差別瞬間即死斬撃」。円の展開範囲は不明だが、一瞬にして建造物を広範囲に渡り切断するほど桁外れの射程と威力を持つ。本領は広げた円軌道によるブレード攻撃だが、使用者であるヴィザが剣の達人であるため、なんらかの手段を用いて円軌道をすり抜けて接近しても前述した本体の仕込み剣で確実に反撃を受けるという遠近両用の隙がないトリガーとなっている。
雷の羽(ケリードーン)
ランバネインが使う射撃用トリガー。
両手からの砲撃、左腕を銃に変形させた連続射撃、背中からの一斉掃射、高速飛行能力などを状況に応じて使い分ける。攻撃力はシールドや障害物による威力の減衰が期待できないほどに高く、射程や弾速、速射性も含めた上でボーダーの射撃用トリガーとは段違いの性能を持つ。
蝶の楯(ランビリス)
ヒュースが使うトリガー。強力な磁力のような性質を持つ三角形の結晶体群を展開し、攻守自在に操る。
弾丸を反射する盾を形成したり、相手の肉体に取り付き攻撃の威力を弱めたり捕獲したりでき、レール型の加速装置を作ることで高速移動もできる。軍事大国アフトクラトルのトリガーの中でも最新鋭のものらしい。
泥の王(ボルボロス)
エネドラが使う攻撃用トリガー。黒トリガー。
全身を三態に変換させることで形状を自由に変化できる。基本的な戦術は本体の一部を液状化して壁や地面に潜り込ませ、多方向から噴出させると同時に硬化させるというものだが、攻撃方法が似ている「風刃」と比べると展開するまでの時間が遅く、素早い相手には避けられやすい。また気体化した本体を相手のトリオン体内部へ侵入させ、ブレードを発生させて無防備な内部から刺し傷を負わせる「気体(ガス)ブレード」という技もある。さらに全身を液状化して配管などから敵基地に侵入する、戦闘中にトリオン供給機関や伝達脳を自由に移動させ致命傷を避ける、偽の伝達脳を多数作り出し攻撃の的を絞らせないなど用途は多彩。
エネドラの死亡後は所有者不在の状態となっている。
窓の影(スピラスキア)
ミラが使う空間移動用トリガー。黒トリガー。
門に似た「窓」により離れた2点を連結して人や物を移動させる能力を持つ。この性質を利用することで、味方の攻撃を別の窓から撃ち出して奇襲したり、敵の攻撃を撃ち返したりできる。また、黒い棘を出現させて対象を刺し貫く直接攻撃も可能。
ガロプラのトリガー
踊り手(デスピニス)
ラタリコフが使うトリガー。
土星のように輪のある球体を多数出現させ操る。球体は宙を自由自在に動き回り、輪の部分で敵を切り裂いたり、球体をぶつけて敵の攻撃を逸らしたりと、攻守のバランスのとれたトリガー。
処刑者(バシリッサ)
ガトリンが使うトリガー。
使用者の背中に虫の手足のような4本の巨大なアームを展開する。先端はブレード状になっており、敵を切り裂くために使うほか、大砲の発射時に地面に突き刺し、身体を固定するためにも使われる。アーム自体が非常に硬く、ノーマルトリガー相手ではほぼ折られることはない。
黒壁(ニコキラ)
コスケロが使うトリガー。
ブヨブヨした粘液のような、透き通った液状のトリガー。形状は使用者が自在に操作できる。トリオン由来のものに纏わりつき使用できなくする(ブレードであれば切れなくなり、トリオン体の手足などであれば物体を持てなくしたり踏ん張れなくしたりする)という「相手にとって不利益なトリオン効果を与える」能力を持つ。ただしトリオン由来のもの以外には何の効果も及ぼせずそのまま通過してしまうため防御できない。「トリオン(体)で触ると致命的」だが「トリオン以外に対しては無力」という鉛弾卵の冠と似たような性質を持つトリガー。
藁の兵(セルヴィトラ)
ウェン・ソーが使うトリガー。
本物と同じ動きをする、鏡写しの虚像を作り相手を惑わす。再度鏡写しをすることで、本物と同じ外見の虚像も作成できる。本体は上空に浮遊している八面体の物体。虚像に実体は無いが、上空に浮かぶ本体のトリガー反応により、レーダーによる本物の特定は難しい。
竜剣(テュガテール)
レギンデッツが使うトリガー。
右肩から背骨のような形状のしなやかな剣を繰り出す。

黒トリガー(ブラックトリガー)

優れたトリオン使いの命と全トリオンを注いで作られるトリガー。制作者の人格が反映されるため、使用できる者が限られる。戦況のバランスブレイカーにもなる性能を持つものが多く、ボーダー内で使用する場合はS級隊員として扱われる。作中では物語の中心に描かれることが多い。

遊真のトリガー[注釈 70]
遊真が所有している黒トリガーで、黒い指輪の形をしている。近界にいた頃に瀕死の重傷を負った遊真を救うために、彼の父である有吾が生み出した。後述の「印」を用いることで、攻撃のみならず様々な機能が使える。また、レプリカの支援によって戦闘中に受けた攻撃を解析・コピーできる。
印(いん)
遊真のトリガーに備わっている特殊な機能。同じ印を複数重ねることで性能を向上でき、複数の印の併用もできる。レプリカも使用できる。最新刊までに登場したものは、物体を弾いて跳ね飛ばす弾(バウンド)、トリオンの働きを強化する強(ブースト)、攻撃を防ぐバリアを張る盾(シールド)、トリオンの鎖を出す鎖(チェイン)鉛弾をコピーした錨(アンカー)アステロイドをコピーした射(ボルト)、レプリカがラービット・遊真型(仮称)を召喚する際に使用した門(ゲート)ソナーのように音波を発し周囲の地形や相手の位置などを把握する響(エコー)の8つ。
風刃
最上宗一が生み出した、使用可能者が多い黒トリガー。運用方法や外見は弧月と似ている。
形状は弧月に似た直刀であり剣術としての運用となるが、条件を満たすと物体に斬撃を伝播させ、離れた相手に攻撃できる性能がある。斬撃の射程範囲は使用者の目の届く範囲までだが、正確な攻撃にはオペレーター等からの支援が必要となる。
風刃起動時には行使できる斬撃の弾数を表す光の帯が刀身の周囲に展開し、全弾使用後には再充填する必要がある。
当初は迅が所有していたが、ボーダー内での争奪戦の後は迅によって返却されて本部所有となった。一時は三輪が所有し、アフトクラトルによる大規模侵攻時に使われたが、本人の進言によってその後は本部に保管され、必要に応じて適合者の誰もが使えるようになった。

トリオン関連

トリオン
トリガーの原動力となる生体エネルギー。量の計測が可能で、膨大なトリオン能力者であれば黒トリガーに匹敵する数値を示す[注釈 71]
トリオン体 / 戦闘体
トリガー起動時に現れる、トリオンで作られた戦闘用の体。出現中は使用者の本体はトリガー内に収納され睡眠は不要になるが、本体の生命維持のために飲食は必要である。トリオンによる攻撃以外ではほとんどダメージを受けず、運動能力も大幅に強化される。痛覚はどこを損傷したか分かる程度には存在するが、設定次第で完全に遮断できる。
動きのイメージを体全体に伝える「トリオン伝達脳」とトリオン器官から送られるトリオンを管理する「トリオン供給機関」が存在し、このどちらかを破壊されると消滅する。損傷するとトリオンが漏出するが修復はできず、修復のためには新たにトリオンと時間をかけて作り直す必要がある。
トリオン器官
トリオンを分泌する目に見えない臓器。人間の心臓の横に備わっており、この器官の強弱によってトリガーの威力が左右される。一般的に最盛期は20歳前後とされている。そのためボーダーでは、20歳を超えると戦闘員から退く者が多い。
サイドエフェクト
高いトリオン能力を持つ人間に稀に発現する特殊能力。超能力と評されることもあるが、あくまで人間の基本能力の延長線上のものでしかない。
サイドエフェクト一覧
所持者名 能力 備考
空閑遊真 嘘を見抜く 空閑有吾から引き継がれた。嘘の発言をすると口から煙のようなものが見える。
迅悠一 未来視 一度でも目にしたことのある相手の未来が見える。その分岐によって生じる可能性が全て見え、可能性が消えたことも覚知できる。
雨取千佳 敵感知 自分を対象としている敵の距離・人数が分かる。
林藤陽太郎 動物との意思疎通 最低限の意思疎通ができるだけで「言うことをきかせる」能力ではない。
菊地原士郎 強化聴覚 常人の約6倍の聴覚を持ち、音の種類など精密な「聞き分け」ができる。
村上鋼 強化睡眠記憶 経験した技術や知識を15分程度の睡眠で完全に定着できる。
影浦雅人 感情受信体質 周囲が自分に向ける感情を皮膚感覚として知覚する。負の感情ほど不快に感じる。
天羽月彦 詳細不明 相手の強さを色で識別できる。
ヨミ 完全同時並列思考 2つのことを同時に行える。
トリオン受容体
アフトクラトルが持つ、後天的にトリオン能力の高い者を作り出すための技術。これを埋め込まれた者は頭から角が生えているように見えるため、ボーダーの面々からは「角付き」と呼ばれる。
トリガーを加工して作ったものであり、幼児の頭に埋め込むことで成長と共にトリオンの質や量が変化し、トリガーを身体の一部のように扱えるようになる。また、これを使って黒トリガーとの適合性を高める研究もされており、黒トリガーと適合した者のトリオン受容体は黒く変色している。

ボーダー関連

ボーダー
正式名称は「界境防衛機関」。トリガーを使い、トリオン兵と戦う組織。4年半前の第一次近界民侵攻を機に公に活動するようになった。リーダーは城戸正宗。命令の重複を避けるために直属の上官のみが部下に命令を与える形の指揮系統を採用しており、最高司令官といえど各部署の隊員への直接的な指揮権は無い。
資金は主に民間のスポンサーから調達している。また、トリオン兵による民間人の被害も補償しており、三門市から人口が流出しないように努めている。事前の根回しもあり、三門市民からの信頼は厚い。
記憶消去の技術を持っており、機密を守るために保護した一般人の記憶を消去することもある。
旧ボーダー
第一次近界民侵攻が起きる前のボーダー。5年前の時点で現在の玉狛支部を本部にしていた。
創設時のメンバーは、最上城戸空閑有吾など。それ以降、林藤忍田小南レイジらもメンバーに加わった。
詳細は不明だが、レプリカのセリフによると、有吾が離れた時点では各地の近界民と交流をしている組織だったらしい[61]
5年ほど前に起きた、近界での戦争に参加した際、当時所属していたメンバーのほぼ半数を失った。この事件をきっかけに、城戸は「近界民排除」のスタンスを掲げるようになった。
隊務規定
ボーダー隊員の守るべきルール。判明しているものには「C級隊員の本部外でのトリガー使用禁止」「規定外戦闘の禁止」等があり、破った場合は除隊、もしくはトリガーの剥奪が科せられる。最も重い違反は「民間人へのトリガー流出」であり、違反者には記憶封印の処置がなされる。この内「C級隊員の本部外でのトリガー使用禁止」は修の活躍によって一部改訂され、市民の誘導などの緊急時においてのみ使用可能となった。

ボーダー隊員の役割

オペレーター以外の役割は戦闘員と呼ばれ、その人数は約600名。

攻撃手(アタッカー)
接近戦を担当するポジション。自身のトリオンで刀などを作り攻撃する。攻めることが好きな者がなることが多いため、攻撃用のトリガーを好んで使う者も多い。
銃手(ガンナー)
中距離戦を担当するポジション。自身のトリオンを弾丸として飛ばして攻撃する。そのため、攻撃手よりトリオン消費が激しく、トリオン量にある程度余裕のある者がなるものとされている。戦闘スタイルによって「狭義の銃手」と「射手」に分類される。
狭義の銃手(ガンナー)
銃型トリガーを使い、トリオンを弾丸として飛ばして攻撃するスタイル。銃型トリガーは予め設定しておいた2種類の弾丸しか撃てないが、取り扱いがシンプルで訓練するほど命中精度が上がり、攻撃までの動きが素早くなる。さらに弾丸の射程距離を20%ほど伸ばす補助機能もある。そのため安定かつ堅実な戦いが可能だが、その分創意工夫の余地が少なく元々のトリオン能力の差を埋めることは難しい。また射手と異なりトリオン体の手が破損すると使用不可となる。
元は個人差が出やすい射手の能力を均質化するために生まれたスタイル。
射手(シューター)
銃型トリガーを使わず、キューブ状にしたトリオンを弾丸として飛ばして攻撃するスタイル。弾速・射程・威力・弾数といった各種性能を攻撃の都度自由に調整できる。その分攻撃に手間がかかり命中精度がやや荒く、使いこなすにはセンスが必要となる。
狙撃手(スナイパー)
狙撃銃型トリガーを使用し、遠距離からの狙撃支援を担当するポジション。人数は42話の時点で128人。
万能手(オールラウンダー
攻撃手と銃手を兼用するポジション。主に近・中距離を担当する。銃手用・攻撃手用トリガーそれぞれで6000ポイント以上の個人ポイントを獲得した隊員がこう呼ばれる[62]
完璧万能手(パーフェクトオールラウンダー)
万能手の内、狙撃手も兼用するポジション。これに該当する人物はボーダーではレイジただ1人である。
特殊工作兵(トラッパー)
前線で戦わず、マップに張り巡らせた罠や仕掛けを遠隔操作し、味方の援護等を行うことに特化したポジション。トリガーのスイッチボックスがトリオンを多く消費し扱いも難しいため人数が少ない。
観測手(スポッター)
詳細不明[57]。カバー下の説明通りであれば、主に強化レーダーで狙撃手等のバックワームを無効にする。
オペレーター
戦闘員の補助を担当するポジション。並列処理能力の関係で、ほぼ全員が女性。

ボーダー隊員の階級

C級隊員以外は正隊員と呼ばれ、防衛任務を行う。A級・B級隊員のトリガーには緊急脱出の機能が付いている。正隊員の隊服は部隊ごとに異なるが、C級隊員は全員同じである。

S級隊員
黒トリガーを持つ隊員。ランク戦には参加できない。最新刊までに登場している該当人物は天羽の2名のみ(迅は風刃を返却したためA級に戻っている)。三輪は迅の風刃を受け取ったが、大規模侵攻後に風刃を戦況に応じて適合者が使用することとなったため、A級のままとなっている。
A級隊員
ボーダーの「精鋭」。人数は全ボーダー隊員の上位5%にあたる約30名で部隊数は8。各部隊に独自のエンブレムが付けられている。A級になるためにはB級ランク戦で1位か2位になった上でA級に挑戦する必要があるため、部隊に入っていない隊員とランク戦に参加しない部隊の隊員は原則としてA級にはなれない。ただし、例外として「解散したA級部隊の元隊員」と「黒トリガーを返上した元S級隊員」は、新たな部隊に加入するまでは「個人のA級隊員」として扱われる。
遠征部隊
近界へ行くために選抜されるボーダーのトップ部隊。A級隊員の中から(普通は部隊単位での)選抜試験で選ばれる。その基準は「黒トリガーに対抗できる実力を持っていること」。
B級隊員
ボーダーの「主力」。人数は約100名で部隊数は21。エンブレムは全部隊共通だが、一度でもA級だった部隊はB級に下がっても解散しない限り、その独自のエンブレムを付けていられる。いずれかのトリガーによる個人ポイントが4000点以上になると自動的にB級になる。その後何らかの理由で個人ポイントが1500点以下になるとC級に降格という規則もあるが、最新刊までにこれが適用された隊員はいない。
C級隊員
ボーダーの「訓練生」。人数は約400名。トリガーは性能の劣る訓練用で、無断使用も許されていない。
ランク戦
ボーダー隊員同士が訓練のために行う模擬戦。勝ち続けると上位の階級へ進める。部隊ランクは「部隊結成時あるいは新隊員加入時に、前期までのランクが最も低い隊員の級」で設定される。B級隊員が1人でもいればB級からのスタートとなり、B級に昇格したばかりの隊員がいればB級最下位からのスタートとなる。例外として、1シーズンに1人までであれば現状以下のランクの隊員が加入しても変動はしない。実力不足の唯我がいきなりA級隊員になれたのは、このルールの恩恵が大きい。

派閥

ボーダーは近界民に対する対応によって城戸派忍田派玉狛支部の3つの派閥に大きく分かれている。

城戸派
近界民の殲滅を目指すグループ。最大派閥であり、近界への遠征重視派で主流派。敵意を持たない近界民に融和的な玉狛支部とは対立関係にある。主なメンバーは、城戸鬼怒田根付天羽太刀川隊風間隊冬島隊三輪隊
忍田派
近界民に恨みはないが、市民の安全を最優先に考えているグループ。防衛派。本部隊員の3分の1はこの派閥に属する。主なメンバーは忍田沢村嵐山隊

施設・設備

ボーダー本部
三門市立第三中学校の近くにある非常に巨大な建物。壁はトリオンで作られている。内部には隊員の訓練施設や鬼怒田が開発した門の誘導装置があるため、周辺部は警戒区域となっている。
玉狛支部
川の上にあるボーダーの支部。支部長は林藤匠。基地は河川調査のための施設をボーダーが買い取り改修したもの。雰囲気は本部とは対照的に緩い。
構成員は10名ほどの極めて少人数であり、戦闘員も初出時点では迅を含めて4名しかいなかったが、全員が遠征参加経験を持つ超精鋭部隊でもある。
旧ボーダーの精神をエンブレムと共に受け継いでおり、敵意を持たない近界民には融和的であり、遊真の他にもエンジニアとして近界民を擁している。そのため、近界民を憎悪する三輪からは「裏切り者」と呼ばれ嫌悪されている。
鈴鳴支部、綿鮎支部、弓手町支部、早沼支部、久摩支部
ボーダーの支部。警戒区域と市街地の外縁にあり、地域住民の窓口となっている。鈴鳴支部以外は主に仕事や学業優先でA級を目指さず、ランク戦に出ない隊員が所属している。
遠征艇
遠征部隊が近界へ行く際に使う乗り物。トリオンを使って飛び、門を通って2つの世界を行き来できる。トリオン兵に似た外見をしている。

近界民関連

近界民(ネイバー)
あちら側の世界の住民[注釈 72]。遊真(彼自身も近界民である)によると近界民も「こちら側の世界」の人間と変わらない人間であるが、三門市の一般市民は近界民の使用する兵器であるトリオン兵こそが近界民だと誤認している(C級隊員時代の修ですら誤認していた)。
トリオン器官が強い人間を生け捕りにして兵隊にし、トリオン器官が弱い人間はトリオン器官だけ奪い取って戦争に使うために、様々なトリオン兵を三門市に送り込んでいる。一般には、4年半前の第一次近界民侵攻でその存在を知られるようになった。
門(ゲート)
トリオン兵の出入りに使われる、こちら側の世界と近界を繋ぐ穴。ボーダー本部に誘導装置があるため、ボーダー本部周辺の警戒区域以外では基本的には発生しない。
イレギュラーな門
警戒区域以外で発生する門。発生した場合、近隣住民にとって大きな脅威となる。発生原因は小型の門発生装置が付けられた改良型ラッド。後に探知するためのレーダーが開発されたことで対策が取られた。
第一次近界民侵攻
4年半前に行われた、近界民による最初の三門市大規模攻撃。2日間に渡る攻撃で東三門は壊滅状態に陥り、死者1200名以上、行方不明者400名以上の被害が生じた。しかし、突如として現れたボーダーによってトリオン兵は撃退される。この事件を機に、近界民とボーダーの存在が公になる。

トリオン兵

動物のように動く[注釈 73]近界の兵器。既存の兵器は効かず、トリガーが唯一の有効な武器となる。頭部に備わった目か全身にダメージを受けると活動を停止する。内部により小型なトリオン兵を収納することもある。「卵」とよばれる小さなカプセルのような状態にすることで遠征に使うトリオンを節約できるため、好んで運用される。使われるトリオンが多いほど、強力で多機能的なトリオン兵を生み出せる。

近界では通常のトリオン兵を「プレーン体」、改良されて通常とは異なる姿をしたトリオン兵を「モッド体」と呼んでいる(現時点ではラービットのみ登場)。

特殊なトリオン兵として、レプリカのような多目的型トリオン兵、レオフォリオが運用する騎乗用トリオン兵、アニメオリジナルストーリーに登場するリリスギーヴのような人型トリオン兵などがいる。

バムスター
捕獲用トリオン兵。カラーリングは白。 2 - 3階の家程度の大きさ。鯨のような体格だが、象のような太い足で歩き、口のような部分で人間を捕獲する。装甲は硬いが戦闘力は比較的低く、バムスターに負けることはボーダー隊員にとっては恥ずかしいことらしい。腹部に他のトリオン兵を格納することもある。最もメジャーなトリオン兵らしく、三門市民が近界民と言う場合はバムスターを指すことが多い。
モールモッド
戦闘用トリオン兵。カラーリングは薄灰色。自動車に足が生えた程度の大きさ。丸みを帯びた胴体に、ブレードのある脚が10本生えている(普段は4本で歩き、残りの脚は折りたためるようになっている)。非常に機敏で、前述のブレードはトリオン兵の中では最も硬い。バムスターより強く、始めて登場した際に遊真は「(当時=C級時代の)が20人いないと倒せない」(うち生き残るのは2人)と表現していた(後の大規模侵攻の際には修単独で1体撃破している)。遊真にとっては大した敵ではなく、C級隊員時代の修の訓練用トリガーだけで勝利した。
「やしゃまるシリーズ」
宇佐美が訓練の仮想敵として、オリジナルの設定を加えてプログラムしたモールモッド。ゴールド・ブラック・ハニーブラウン・ピンクの4種類がある。
イルガー
爆撃用トリオン兵。カラーリングは黄色。横長の小学校程度の大きさ。鯨のような体形で、半透明ののようなものが生えている。飛行能力を持ち、腹部から爆弾のようなものを落とす。背中を襲われると触角のようなものが生え、それが爆発することで敵を撃退できるようになっている。さらに一定以上のダメージを受けると体内から内蔵トリオンを展開することで装甲の硬度を高める「自爆モード」に移行し、人が多い場所を狙って墜落し自爆する。一種の質量兵器としての運用も可能で、実際に大規模侵攻では特攻兵器として使用された。運用している国家は近界でも珍しく、それが要因となってボーダーは大規模侵攻を仕掛けてくる国家の目星を付けることに成功した。
ラッド
隠密・偵察用トリオン兵。カラーリングは白。掃除用ロボット程度の大きさ。戦闘力は皆無だが、圧倒的な数で補っている。
改良型ラッド
背中に門の発生装置が取り付けられたラッド。付近の人間からトリオンを少しずつ吸収して門を発生させる。イレギュラーな門の発生原因。
バンダー
捕獲・砲撃用トリオン兵。カラーリングは通常は白だが、スピンテールが運用するものは赤。「バムスターが激ヤセしたような」姿をしている。砲撃と捕獲という相反する役目を一体で行おうとした結果、特化型のイルガーやモールモッドと比べてコンセプトの作り込みが甘く、B級に昇格した直後の修に倒されてしまうなど戦闘力はあまり高くない。数を揃え遠方に配置して砲撃を行うのが正しい使い方とされており、遊真の回想においてもそのような運用法で登場している。
ラービット
捕獲用トリオン兵。プレーン体のカラーリングは白。大きさは3m強と、一般的なトリオン兵に比べて小柄で、二足歩行ができる。頭蓋と背中、特に腕部の装甲は堅牢で、通常のアイビス程度なら傷付くことなく弾く。耳のような形の部品はレーダーあるいはセンサーらしく、カメレオンで隠れた風間隊の攻撃を感知した。高威力の火器を搭載していない代わりに、トリオン兵としては圧倒的な戦闘力を持ち、B級隊員や単独のA級隊員であれば圧倒できる。
トリガー使いの捕獲を目的としており、切断面をコーティングしてトリオンの漏出を止め、背中に取り付かれた時は電撃を放つ等、必要以上にダメージを与えないように緊急脱出対策が取られている。腹部にある鋸状の触手で刺した対象をキューブにして無力化し格納する機能を持つ。この機能が原因で生成に必要なトリオン量が多く、レプリカの解析によると1体につきイルガー4体分、モールモッド20体分のトリオンが使われている。
ラービット(モッド体)
トリガー使いの特殊能力を付加したラービット。プレーン体とはカラーリングが異なり[注釈 74]、両肩にはそれぞれベースとなったトリガー使いのエンブレムが描かれている。特殊能力に力を割いているためか、単純な腕力はプレーン体に劣る。基本的に複数で行動しており、撃破しても腹部に搭載された改良型ラッドから更に投入してくる。
ランバネイン型
両肩から背面にかけてブースターが追加されており、高威力の砲撃と飛行能力が特徴。カラーリングは頭の上半分・両腕・側腹部・背面が灰色で、下顎・首前面から下が白。ランバネインの性格が反映されているのか、行動が派手。作者からも「捕獲任務に全く向いてない」と評価されている。
エネドラ型
両肩に円錐形の突起が生えており、腕部を液状にしてからブレードに変形できる。カラーリングは両腕が黒で、頭・背面・首前面から下・側腹部が紫。エネドラの性格の悪さが反映されているのか、手負いの木虎に正面から奇襲を行った。
ヒュース型
シルエットはプレーン体と変わらない。カラーリングは頭・両腕・背面が黄色で、首前面から下・側腹部が灰色。腹部から磁力を帯びた結晶体を射出する。反映したトリガーが複雑なせいか、他のラービットと比べて動きは消極的。
遊真型(仮称)
レプリカが生み出したラービット。黒トリガーを反映した影響か、カラーリングは黒。トリオン削減のためにキューブ化の機能を外している。遊真のトリガーが使えるため、ラービットの中でも戦闘に特化している。両肩に描かれているエンブレムは玉狛支部(ユーマカラー)のもの。
バド[57]
偵察・哨戒用トリオン兵。カラーリングは紫。2つの光る輪で飛行する。内部にはカメラが仕込まれている。大規模侵攻時に確認された。
ドグ
偵察・集団戦闘用トリオン兵。犬のような姿をしており、偵察・斥候の役割を果たす。
ドグ・タキア
目からビームを放つ。レーダーに映らない「偵察モード」を使う。
ドグ・マンヴェールド
シールド発生装置を搭載した支援戦闘用のドグ。ビームも放てる。
ドグ・バトリーレ
頭部にブレードを装備した突撃用のドグ。ビームは放てないが、ブレードによるまともな攻撃力を持つ。
アイドラ
集団戦闘用トリオン兵。トリオン兵の中では極めて人間に近い体型をしている。単独での戦闘力はモールモッドよりも弱いが、集団で連携することでイーグレットを止めるほどのシールドを張れる。また、肩口や手首からブレードを出して接近戦を行ったり、口からビームを放ったりできる。

注釈

  1. ^ こちらの世界に疎い遊真にとって「日本の食べ物」とは「日本で食べる物」くらいの広い意味であり、ハンバーガーやカレーなども含まれる。
  2. ^ このサイドエフェクトが発揮されている時は、ふだんは白い瞳孔が黒くなる。
  3. ^ ごく稀に「おまえ、おもしろいウソつくね」と言うこともある。
  4. ^ 同時に「ほっとくと――すぐ死にそう」とも発言している。
  5. ^ 最新巻時点で登場している隊長の中では草壁早紀と並んで最年少である。
  6. ^ その折に彼の隊服のデザインも一新されているが、これは迅が勝手にアレンジしたもの。
  7. ^ 当初は銃手を希望したが、師匠の烏丸の勧めにより、応用の利く射手になった。
  8. ^ アニメでは揚げ煎に変更。
  9. ^ 原作ではセクハラ描写があったが、テレビアニメ版ではカットされている。
  10. ^ そのため、本作とのコラボレーションとして作品イラストをパッケージに用いたぼんち揚も発売された。
  11. ^ そのため、忍田からは「玉狛支部特別顧問」と呼ばれている。
  12. ^ 個人総合ランク外。
  13. ^ 個人総合ランク1位。
  14. ^ 個人総合ランク4位。
  15. ^ 個人総合ランク3位。
  16. ^ 個人総合ランク2位。
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『BORDER BRIEFING FILE』で名前のみ登場。
  18. ^ a b c d e f g h i 名前は『BORDER BRIEFING FILE』で判明。
  19. ^ おまけコーナーで名前のみ登場。
  20. ^ 太刀川によればエンブレムの三本の刀は、一本目は太刀川、二本目は出水、三本目は烏丸(唯我に替わったあとは半人前なので数に入らず、二刀流である太刀川の二本目の刀となった)、背景の二十六夜(太刀川は「三日月」と表現)は国近をそれぞれ表している。
  21. ^ 黒トリガー争奪戦後に抱いていた迅への不満が、彼がランク戦復帰を宣言しただけで解消されてしまった。
  22. ^ コンセントが抜けただけのパソコンを「壊れた!」と言って騒ぐ、「DANGER」を「ダンガー」と読む、フルーツグラノーラのドライフルーツだけ選り分けして食べるなど。
  23. ^ これをプリントしたシャツを私服として着用することもある。
  24. ^ 遊真に対しては訓練生であるため、「勝負したければ上がって来い」と言って突っぱねている。
  25. ^ 彼のみ、単行本における登場人物のプロフィール欄の「好きなもの・好きな趣味」が「キライなもの」となっている。
  26. ^ 作者によれば「会話したやつはだいたい友達です」とのこと[25]
  27. ^ 木虎曰く「任務以外にテレビや広報をこなしたうえでの5位」とのこと。
  28. ^ 当初は河内美里が演じる予定だったが、体調不良のため降板となった[27]
  29. ^ 実際には遊真が倒したのだが、修が遊真の存在を隠すため「自分が倒した」と嘘をついていた。
  30. ^ 実際は周囲から褒められている修に嫉妬していたことが原因。
  31. ^ 「(今の修が)B級上位と渡り合えるようなるには2年はかかる」と評しているが、聞いていた時枝にしてみれば「2年あればなんとかなると思ってる」ということになる。
  32. ^ 木虎が使用するスコーピオンは改造型であり、双刃型をしており、持ち手を中心に風車のように回転させる機能を搭載している。
  33. ^ 本人曰く、トリオンで劣っていたのは昔の話で、今のトリオン量は平均の範囲内らしい。
  34. ^ 結果的にそうなっているだけで、必ずしも女性限定というわけではなく、空閑も勧誘されている。
  35. ^ 同年代で一度も犠牲になっていないのは来馬と二宮だが、前者は「一度もゲテモノに当たったことがない」、後者は「一度も食べようとしない」という違いがある。
  36. ^ 肉が通常の3倍入っている肉野菜炒め。玉狛支部の定番メニューの1つ。
  37. ^ 諸事情でランク戦にはほとんど参加していないが、一時期半年程度ランク戦に参加した際に攻撃手1位まで上り詰めている。現在の順位はその時の累積ポイントが反映されているため。
  38. ^ 学校ではネコを被っており自分の職分も「いちオペレーター」と偽っているので、身バレを防ぐ意味もある。
  39. ^ 宇佐美曰く「もさもさした男前」。
  40. ^ 代表的なところでは、木虎、香取、氷見が彼のファン。
  41. ^ 単行本3巻の第3刷以降では、ねこ座となっている。
  42. ^ 集中化したシールドで東のアイビスを防ぎきるほど。
  43. ^ なお部隊コンセプトを語る時には絵馬を指名した理由については絵馬と雨取との仲の良さに関しては絵馬に考慮して、加賀美の負担を考えたとしか発言していない。
  44. ^ VOMIC版では「不良A」役で出演[4]
  45. ^ 加古曰く、「乱戦では有利」。
  46. ^ レーダー頼りの照準のざっくりした広範囲攻撃は「適当メテオラ」と呼ばれている。
  47. ^ ただし年上に対しては羽目を外しすぎない程度の嗜みはあり、柿崎のことは普通に「柿崎先輩」と呼んでいる。
  48. ^ 修はメガネ、水上はブロッコリー(髪型)、チームメイトの樫尾ですら時計で表現している。王子のリクエストでオペレーターの羽矢が作成した。
  49. ^ 第一次近界民侵攻時に家の瓦礫に埋もれていた香取を助けた際に剥がれた爪を隠すために着けている。
  50. ^ 鈴鳴支部がある建物は彼の父親がボーダーに寄贈したもの。
  51. ^ 村上が勝ち越せていない攻撃手は太刀川、風間、小南、影浦の4人のみである。
  52. ^ トリオン体時には「煙草じゃない可能性もある」[39]
  53. ^ 作戦室のテーブルも麻雀卓に置き換えられており、太刀川や東などの年長組と夜な夜な卓を囲んでいる。
  54. ^ 正隊員のうち年長の冬島は本部詰め、東はランク戦に参加していた。同い年の風間は遠征艇格納庫防衛組に回っており、やはり同い年の木崎は狙撃手組のガードに専念していたことに加えて後述する理由から途中で緊急脱出する可能性を考慮されたと思われる。
  55. ^ 小南は「胸が大きくなる」との触れ込みに騙されて買った。
  56. ^ 村上の件で相談に行った来馬に対しては「自分の理論で全スタイルのマスタークラスとなり、その理論を一般化することで完璧万能手を量産する」ことが究極の目標だと告げている。
  57. ^ テレビアニメ版ではROUND3の解説を引き受ける対価として取引している。
  58. ^ うち9個が「連携攻撃」、1個が「全力逃走」。
  59. ^ 1stシーズンでは「桐本琢也」名義で出演。
  60. ^ 1stシーズンのクレジットには未記載。
  61. ^ 後姿は第55話、氏名は第147話で明らかとなっている。ただしカバー下のキャラ紹介には「地味に第1話から登場」と記載されている。
  62. ^ エネドラ曰く「根暗」。作者曰く「武官ではなく文官のよう」。
  63. ^ 脳にまで角の根が入っていたことが原因らしい。遊真はこの状態を「エネドラッド」と呼んでいる。
  64. ^ その異常とも言える昇格スピードを知った正隊員たちに「弧月」のみによる勝負を挑まれるが、そのほとんどに圧勝しその剣の腕を見せつけた。
  65. ^ 「エスクード」の使い方は迅に教わるのは嫌だと言う理由から、烏丸から教わっている。
  66. ^ 修が三門市の中学校に通っているのは転居したからではなく、自宅が境界線上にあり、最寄りの中学校が三門市立第三だったことから、双方の行政と相談した結果である。
  67. ^ 母(マザー)トリガー女王(クイーン)トリガーと呼ばれている。
  68. ^ 作者によれば「銃を持っている側の腕からスコーピオンを出して攻撃」はスコーピオンを使う万能手の基本的なフェイント技術とのこと。第138話では香取が両手にハンドガンを構えたまま肘からスコーピオンを出している。
  69. ^ レーダーや通信機能はトリオン体の標準機能であるため使える。
  70. ^ 特に名称はついていない。
  71. ^ 最新刊までの登場人物であれば千佳が該当する。
  72. ^ 遊真は「お前らが言うところの近界民ってやつだ」という表現をしているため、自称ではなく「こちら側の世界」からの他称。
  73. ^ そう見えるだけで厳密にはプログラムに従って理に適った動きをしている。
  74. ^ 3種とも、上腹部両側面が黒い点は共通している。カラーリングの詳細はテレビアニメ版で判明。
  75. ^ 元々、テレビ主調整室(テレビマスター室)の設備更新に伴う長時間の放送休止が予定されていた(『放送技術』(兼六館出版)2021年11月号、135-140頁)。
  76. ^ 1stシーズン全73話を3巻に分けて収録したもの。
  77. ^ 公演関係者が新型コロナ感染症陽性になったことなどにより、東京公演は7日17:30の回以降が中止となった。[91]

出典

  1. ^ ワールドトリガー/1|葦原 大介|ジャンプコミックス|”. 2013年7月4日閲覧。
  2. ^ ワールドトリガー/2|葦原 大介|ジャンプコミックス|”. 2013年9月4日閲覧。
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  27. ^ ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILE|葦原 大介|ジャンプコミックス”. 2016年3月4日閲覧。





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