ワカメ ワカメの概要

ワカメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/06 01:06 UTC 版)

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ワカメ
海中のワカメ
分類
ドメ
イン
: 真核生物 Eukaryota
階級なし : ディアフォレティケス Diaphoretickes
階級なし : SARスーパーグループ Sar
階級なし : ストラメノパイル Stramenopiles
: 不等毛植物門 Heterokontophyta
: 褐藻綱 Phaeophyceae
: コンブ目 Laminariales
: チガイソ科 Alariaceae
: ワカメ属 Undaria
: ワカメ U. pinnatifida
学名
Undaria pinnatifida
(Harvey) Suringar[1][2]
和名
ワカメ
英名
Sea mustard[2]、Precious sea grass[2]、Wakame[2]

概要

ワカメの成長段階

日本海側では北海道以南、太平洋岸では北海道南西部から九州にかけての海岸、朝鮮半島南部の両岸の、低潮線付近から下に生育する。根状の部分で岩などに固着し、葉状部を水中に伸ばし、長さは2mにも達する。葉状部の中心には主軸があって、それを中心に左右に広く伸び、大きく羽状に裂ける。広がった葉の基部には、とても厚くなった葉状部がちぢまり、折れ重なったような部分がある。これをメカブ(和布蕪)と呼び、生殖細胞が集まっている部分である。

ワカメは世代交代を行なう。一般に知られているワカメは胞子体(複相世代)であり、メカブで作られた遊走子から発芽した配偶体は、ごく小さなものである。

海苔と同じく、古くから日本人に親しまれてきた海藻であり、『万葉集』にも現れている。主に食用として用いられ、酢の物、汁物の具として使われたほか、豊作祈願の神事などにも利用されていた。

侵略的外来種

前述のように、ワカメは日本列島周辺などに自然分布するが、他の地域では世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の1つである。

ワカメの遊走子が日本韓国などの本来の分布域(東アジア)からの商船バラストタンクに注入されたバラスト水に混入した状態でニュージーランドオーストラリアヨーロッパ諸国、アメリカ合衆国などの沿岸域に運ばれ、そこで水と共に放出されて増殖しており、外来生物として問題になっている[4]

アメリカ合衆国西海岸では、東日本大震災に伴う津波で日本から流された漂着物にワカメが見つかっている[5]

類似の種

同じ属のものとしては日本には以下の2種がある。

  • U. peterseniana アオワカメ
  • U. undarioides ヒロメ

どちらの種もワカメのように葉状部が大きく裂けることはない。アオワカメは中肋が発達しないことでワカメ、ヒロメと区別できる。これらはいずれもワカメと同様に食用となる。


  1. ^ 吉田忠生・吉永一男 (2010) 『日本産海藻目録』(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 Archived 2014年4月16日, at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c d Guiry, M.D. & Guiry, G.M. (2013年). “Undaria pinnatifida (Harvey) Suringar”. AlgaeBase. World-wide electronic publication, National University of Ireland, Galway. 2013年8月14日閲覧。
  3. ^ 大辞林』にある「裙蔕菜(裙蒂菜)」はワカメの漢名であるが、貝原益軒の『大和本草』などごく一部書物を除いて、日本で実際に使われることは極めて稀である。
  4. ^ Epstein, Graham; Smale, Dan A. (2017-09-22). Undaria pinnatifida: A case study to highlight challenges in marine invasion ecology and management”. Ecol Evol. 7 (20): 8624–8642.. doi:10.1002/ece3.3430. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5648660/ 2018年2月20日閲覧。. 
  5. ^ 震災漂流物と漂着外来生物笹川平和財団海洋政策研究所【Ocean Newsletter】第312号(2013年8月5日発行)2019年2月10日閲覧。
  6. ^ 日本ひじき協議会わかめ健々学々
  7. ^ 「め」は、元々ワカメを指していたが、やがて海藻一般を指すようになったとする説もある。小島憲之 他(校注・訳), 『新編 日本古典文学全集7 萬葉集(2)』, 東京, 小学館, 1995, 225頁.
  8. ^ 日本国語大辞典』第2版, 小学館, 2000-2002年。
  9. ^ 二野瓶徳夫, 「和布」の項, 『国史大辞典』より, 吉川弘文館, 1979-1997.
  10. ^ http://ndb.nal.usda.gov/
  11. ^ 海藻の食物繊維に関する食品栄養学的研究、吉江由美子、『日本水産学会誌』、Vol.67 (2001) No.4 P619-622
  12. ^ 【こぐれひでこの食悦画帳】新ワカメ タラとしゃぶしゃぶ『読売新聞』夕刊2019年1月26日(2面)。
  13. ^ 原点 - わかめスープ理研ビタミン株式会社HP。
  14. ^ 末綱邦男・前川敬世・陳俊栄、わかめペプチドによる高血圧自然発症ラットの血圧降下作用 (PDF) 『水産大学校研究報告』第51巻 第4号(2003年3月発行) p.141-146
  15. ^ 金沢和樹 「フコキサンチン」『日本食品科学工学会誌』55号、2008年、194頁
  16. ^ 宮下和夫・細川雅史「海藻中に含まれる多機能性カロテノイド:フコキサンチン」 『日本水産学会誌』 Vol.74 (2008) No.2 P261-262


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