ロッテリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 16:46 UTC 版)
概要
1972年の創業以来、長らくロッテグループのファストフード事業として展開され、2023年4月からはゼンショーホールディングス傘下となっている。日本においてはハンバーガーチェーンの店舗数としては業界4位[注 1]。
アメリカのハンバーガーチェーンのスタイルをそのまま日本に導入するのではなく、日本人の味覚や食生活、地域性を経営方針に取り入れてきたことが他社との相違点としており、Quality (品質), Cleanliness (清潔), Service (サービス) + Time (速さ) の基本四原則を表す "QCST" を通して、心から喜ばれるサービスの提供姿勢を原点としている。
名前の由来はグループ企業のロッテ(Lotte)とカフェテリア(Cafeteria)を組み合わせた造語で、Lotteriaとも表記される。アメリカのチェーンストアを参考に、同一ブランド商標ロゴ・全店均一価格・マニュアル化した接客サービスを取り入れたチェーン展開を実施する。
1979年に韓国、1986年に台湾、1994年に中国、1998年にベトナムに進出している。日本と台湾以外の店舗は全て韓国法人が運営している。
韓国のロッテリアは韓国ロッテが財閥として強い影響力を持つ関係で、韓国マクドナルドと日本ロッテリアの店舗数を軽く越えるほどの店舗数を持ち、鬱陵島にまで出店している程、チキン専門店全体と共に韓国で一番有名なハンバーガーチェーンとなっている。その店舗数の多さから、サブウェイと共に多くの韓国ドラマの製作協力スポンサーとなっており、それらの番組は、ロッテリアの店舗自体が劇中に登場している。
店舗数
日本国内店舗数は、2007年9月に469店だったのが、2009年2月には524店と増加している。しかし2011年6月には398店と衰退し、2017年8月は370店舗、2022年6月では310店舗まで減少中である。2023年5月現在、出店がないのは福井県・長野県・鳥取県・島根県・高知県だが、かつてはこれら5県に出店経験があり、時期は不明だが、47都道府県全てに出店していたことがあった。
アジア地域における2006年1月→2009年2月の出店数の推移は、韓国790→753店、台湾6→3店、ベトナム16→55店、中国0→3店舗となっている。
ロゴマーク
当初は山羊が両足を上げているポーズのものが使われており、VI戦略導入の1988年の5月からは「ダブルLマーク」、1998年頃からは白い「L」と黄色い「O」の組み合わせたマーク(「L」と「O」が黄色いマークもあった)、2006年の4月からは●の中に「L」というマークを企業の長期化につれ時代時代で変更されてきた。その後、創業から40周年を迎えた2012年の10月に、ロゴマークをリニューアルし、前述の「L」と「O(●→○)」を組み合わせたロゴに戻し、ロゴタイプの「LOTTERIA」の文字も親会社・ロッテと同じフォントに変更した(なお、1988年以前のカタカナのロゴも親会社に準じたものだった)。
事業戦略・広報活動
過去には新しいエビハンバーガー登場時に大々的なCM放映を実施していた時期もあり、スポットCMや親会社のロッテが提供する番組内でオンエアされていたが、近年は多額な費用が掛かるCM放映を控え、新生ロッテリア改革・店舗改装に積極的に投資している。
注釈
- ^ ケンタッキーフライドチキン(業界3位)をハンバーガーチェーンに含めた場合
- ^ 一時期ゼンショーHDが撤退後、日本法人自体が消滅していたが、現在はヒガ・インダストリーズが新たに別法人を設立して運営に当たっている。
出典
- ^ a b c 株式会社ロッテリア 第17期決算公告
- ^ ~ロッテリア創業40周年"おいしさに笑顔をそえて"~40周年記念企画「ハンバーガー選挙」2012年4月1日(日)より投票開始! ロッテリア ニュースリリース 2015年以前のニュース
- ^ シルシルミシル 2009年8月26日 テレビ朝日
- ^ “ロッテリアの看板商品はなぜ「エビバーガー」「チーズバーガー」なのか”. PRESIDENT (2016年11月4日). 2021年5月20日閲覧。
- ^ “バーガーキングが日本再上陸、リヴァンプとロッテが支援”. 日経BP社. (2007年6月6日). オリジナルの2007年6月9日時点におけるアーカイブ。 2021年5月20日閲覧. "かつてバーガーキングはJTなどによって1996年に日本へ進出していたが、諸事情により2001年に撤退している。この時、JTから店舗を買収し、ロッテリアに転換した。JTが展開のバーガーキングは森永製菓の関連企業、レストラン森永がかつて展開したハンバーガーショップ森永LOVEの事業を譲り受けたものであり、「森永LOVE→バーガーキング→ロッテリア」と変遷した店舗もある。また、バーガーキング時代の備品をロッテリアの店舗イメージに合わせて継続使用している店舗もある。バーガーキング・ジャパンは2010年9月に会社経営権が日本ロッテリアから韓国ロッテリアに売却された。"
- ^ a b 「ロッテリア、顧客視点の改善サイクルで業績回復 大学生の声に密着」『日経ビジネスオンライン』2008年3月27日付配信、日経BP社
- ^ [1]
- ^ “ロッテリア、ゼンショーに売却 ロッテHD”. 時事通信 (2023年2月16日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ ロッテHDが「ロッテリア」売却…全国358店舗、ブランドは継続の見通し読売新聞、2023年10月22日閲覧
- ^ 田町ロッテリア跡地に「ゼッテリア」9月20日オープン グルメ Watch、2023年10月22日閲覧
- ^ “「ゼッテリア」1号店が開業 ゼンショーの調達力生かす”. 日本経済新聞. (2023年9月20日) 2023年10月2日閲覧。
- ^ “店舗情報|ゼッテリア”. ゼッテリア|ZETTERIA. 2024年3月23日閲覧。
- ^ エムPの安達チャンネル 2009年8月28日 (あっ!とおどろく放送局)
- ^ a b “国産じゃがいもを使った「産直まるごとポテト」を発売、ロッテリア”. ITmedia. (2008年11月20日) 2023年10月22日閲覧。
- ^ ロッテリア Tサイト、2023年7月15日閲覧
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