レーシングラグーン あらすじ

レーシングラグーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 16:13 UTC 版)

あらすじ

その昔、常軌を逸した速さでYOKOHAMAのコースレコードを次々と塗り替えた走り屋がいた。しかし、奇妙なことにその走り屋の素性はおろか、名前を知る者すら誰1人として存在しなかった。そして、ある夜を境にその走り屋は忽然と姿を消してしまい、後に残されたのは「横浜最速伝説」という眉唾なフォークロアと、走り屋たちの不審な事故死や、失踪にまつわる不気味な噂だけだった。

そして月日は流れ、あの夜から10年。YOKOHAMAでは、2つのチームが「横浜最速」の称号を賭けて激しく火花を散らしていた。そんな中、当初は他人事のように振舞っていた主人公だったが、ある走り屋の不可解な死を契機に、横浜最速伝説の暗部へと迫っていくことになる。

対決する走り屋たちが次々とクラッシュし、彼らに聞こえたという「声」が自分にも語りかけてくる中で、横浜最速の男が操っていたDiabloTuneを追いかける主人公。やがてそれはYOKOHAMAの走り屋たちを集めてレースを開催する大企業、WON-TEC社の陰謀へとつながっていく。Diabloとはチューンアップのことではなく、WON-TEC社が開発したドラッグであった。10年前、WON-TEC社は走り屋たちを集めてDiabloの実験を行っており、その走り屋たちが乗るマシンがDiabloTuneであった。つまり「横浜最速の男」とは、Diabloを投与された被検体によって作られた幻想に過ぎなかったのである。そして10年前の大事故で被検体が命を落としていく中、唯一生き延びた人物こそが主人公であった。

Diablo復活のために蘇生された現在の自分は疑似人格に過ぎず、「声」こそが本来の人格なのだと知らされ混乱する主人公。それでも仲間とYOKOHAMAを救うためにWON-TEC社の走り屋たちと戦い続ける主人公は、やがて真実を突き止める。10年前、主人公はDiabloのすべてを葬り去るべく大事故の場に現れ、口封じのために消されるところを被検体として偽装され生き延びた、ただの走り屋に過ぎなかった。そして横浜最速伝説として語り継がれるものの中には、主人公の残したレコードも存在した。つまり主人公こそが、伝説となった「横浜最速の男」だったのである。

Diabloを葬り去った主人公の前に、WON-TEC社創業者の娘であるかつての恋人が現れる。彼女の両親は走り屋との事故で死亡しており、10年前の事故のすべては走り屋に対する復讐であった。10年前に主人公を失ったことと新たな恋人が彼女に過去との決別を決意させたが、そこに再び主人公が現れたことで進退窮まり、このような事態につながってしまったのであった。すべてを精算するためDiabloを過剰投与し、自殺めいた暴走を始めるかつての恋人。彼女を救うため、主人公は車を走らせる。

そして自分を取り戻し、かつての自分との因縁にケリをつけた主人公は、誰よりも速い走り屋を探して仲間とともに走り続ける。


  1. ^ レーシングラグーン - スクウェア・エニックス
  2. ^ 英単語・ローマ字表記および三点リーダーを多用した自己陶酔感あふれる詩的な文章表現
  3. ^ a b c 株式会社QBQ 編 『プレイステーションクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118346 p16
  4. ^ バトルの勝敗に関係なく、装備中の各ユニットに対して1ポイントの経験値が加算される。
  5. ^ ボディユニットから内装を取り外すという意味ではなく、「内装軽量化(B-Diet)」というパーツ化されたものを装備することで軽量化を行う。
  6. ^ このエアロは藤沢専用であり、プレイヤーマシンに装着することはできない。
  7. ^ ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルと思われる建物の周辺にある架空の複合コーナーで、YOKOHAMA随一のナンパスポット。
  8. ^ シーン内では86-Levになっている。
  9. ^ 台詞の一部は熊本弁鹿児島弁が混ざっている。
  10. ^ 専用のボディユニットは存在しないが、特定のユニットやパーツを組み合わせることで再現可能。
  11. ^ 2.0Lの1G-FE型エンジンは前期仕様のままだが、ボディは後期(テールランプのデザインから判別可能)の純正フルエアロ仕様である。姉妹車のDark2も同一仕様。
  12. ^ 初期型に搭載されるCA18DET型エンジンや、北米仕様の240SXに搭載されるKA24DE型エンジンなども収録されている。
  13. ^ オープニングおよびエンディングに登場するモデルは初期型だが、ゲーム本編に収録されているモデルは最終型である(フロントバンパーの形状から判別可能)。
  14. ^ NA2型に搭載されるC32B型エンジンも収録されている。
  15. ^ 1999年1月に登場した5型に搭載される280PS仕様のエンジンも収録されている。
  16. ^ MR1600同様、専用のボディユニットは存在しないが、特定のユニットやパーツを組み合わせることで再現できる。
  17. ^ 1998年に発売された限定モデル「22B」に搭載されるEJ22型エンジンも収録されている。
  18. ^ 1990年に発売された限定モデルではなく、翌1991年に登場したカタログモデルである。
  19. ^ 輸出仕様に準拠した380PSという最高出力である点(欧州仕様のメーカー公称値は390PS)、反射板が取り付けられていない点(北米仕様ではボディの前後左右に取り付けられている)、サイドミラーが両側のAピラーの根元という標準的な位置に取り付けられている点(初期型では運転席側のみのAピラー中間に取り付けられている)、以上3点の条件に合致する仕様は、中期型以降の日本向けモデルのみである。
  20. ^ エアロパーツの装着でLP400S仕様になる。
  21. ^ この型式の車両は実際には横浜市営バスに導入されていない
  22. ^ プロモーション用として実際に製作されたが、富士スピードウェイでの事故により大破したため、現存していない。
  23. ^ N1耐久(現スーパー耐久)レース向けに開発された200PS仕様のSR16VE型エンジンも収録されている。






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