レンズマン メディアミックス

レンズマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/28 07:08 UTC 版)

メディアミックス

日本においては、劇場アニメの公開後TVアニメシリーズが放送された。艦船など一部の動画にCGを採用した作品として話題を呼んだ。また、TVアニメおよび映画向けにストーリーを大幅に脚色してあり、特に劇場版では、主人公キニスンが登場当初は銀河パトロール隊とは全く無関係の一般市民で、別の人物が装着していたレンズを受け継いでなかば偶発的にレンズマンになるという、設定の大幅な改変も見て取れる。

当時人気を博していたTHE ALFEEが歌った映画版の主題歌「STARSHIP -光を求めて-」はシングル盤としてリリースされ、当時の人気番組「ザ・ベストテン」等でトップとなるなどヒットを記録し、話題を呼んだ[2]

さらに、TVアニメシリーズに連動して、ノベライゼーション版・漫画版も出版されているが、どちらもオリジナル版とはかなり異なるストーリーになっている。

またTVアニメ放送から約10年後、連続ラジオドラマとして「銀河パトロール レンズマン」「渦動破壊者 ヴォルテックス・ブラスター」が製作されていた。それぞれ原作の「銀河パトロール隊」「渦動破壊者」を元にしている。

アニメ映画

1984年7月7日に『SF新世紀レンズマン』というタイトルで映画化され、東宝東和系で公開された。カラー、107分。制作費12億円。動画枚数7万枚。日本での配給収入は2億5300万円[3]

過去にはポニー(現・ポニーキャニオン)よりVHS・Beta・LD・VHDが販売されていたが、2017年8月現在、DVD・BD化の予定はない。

本作はアメリカ合衆国に初進出した日本のアニメ映画だが、字幕を読みながら映画を見ることに慣れてなかった当時のアメリカの状況が影響し成功しなかった[4]

登場人物(映画)

設定年齢18歳。原作とは異なり、レンズマン養成校には通っておらず、惑星ムケイエで父を手伝って暮らしていた。
偶然出会ったレンズマンから、重要情報を記録した彼のレンズを託されるという(レンズの設定的に本来ありえない)経緯を経てレンズマンになる。
正式な教育を受けていないためか、知略・謀略を駆使する原作とは異なり、若さに任せた無鉄砲な行動が目立つ。
原作とは異なり、銀河パトロール隊に所属しておらず、ポンコツ宇宙船ノシャブケミング号で宇宙を放浪していた。
原作とは異なり、竜人のような容姿をしており、地球人レンズマンと同様に手の甲にレンズをもつ。両腕に巻かれた皮膜を翼状に伸ばして飛行する。
  • ゲイリィ・キニスン(声 - 中村正
劇場アニメ版におけるキムの父。惑星ムケイエで農業を営んでいたが、キムがレンズマンになった後、彼を追撃するボスコーンに対する囮としてノシャブケミング号で離陸するが撃墜される。
昔、銀河パトロール隊員でレンズマン候補でもあったが、任務中の負傷により腕を失ったためレンズマンになることができなかった。またヘインズ提督の親友でもある。
ゲイリィの仕事のパートナーとも言えるロボットで、後述のテレビアニメ版と比較すると無感情的にも思えるしゃべり方をしている。キムがレンズマンになった後、囮になったゲイリィと運命を共にする。
アニメ版(劇場版・テレビ版)通しての悪の首魁。宇宙海賊ボスコーンの首領で、巨大な体躯を持ち、要塞と一体化している。
冷酷な性格であり失敗した部下に対して容赦なく死の制裁を与える。また情報端末のギギを使って幹部達を監視している(ギギの正体を知らない幹部らは『ヘルマスの腰ぎんちゃく』と揶揄している)。
劇場版アニメにおけるヘルマス三幹部の一人。兜を被りローブを身に着け、右腕にモーニングスター状の義手を付けた昆虫の姿をしている。甲高い声で気性が荒い。ブリタニア号を惑星ムケイエまで追い詰め、惑星を破壊をするが、ゲイリィが操作するノシャブケミング号に気を取られてブリタニア号を取り逃がしてしまい、その責任を負わされて処刑される。
劇場版アニメにおけるヘルマス三幹部の一人。原作にも同名の人間型キャラが存在するが、こちらでは四本の腕を持つ肥満体をしている。
銀河パトロール艦船との接触中のブリタニア号を急襲。パトロール艦を破壊し、ブリタニア号を惑星デルゴンに追い落とすも、ヘルマスへの報告がいい加減だったため、ボスコーン幹部として不適合とみなされて処刑される。
劇場版アニメにおけるヘルマス三幹部の一人。ローブを着たレイヨウに似た姿をしており、杖を持っている。
惑星デルゴンでブリタニア号を追い詰めて破壊するも、ギギが惑星ラディリクスにおけるキムの生存を確認しヘルマスに告げ口したため、任務失敗の責で処刑される。
惑星ラディリクスでディスコDJを職業とする老齢の男性。時折、客同志のケンカの原因を作っているため警備兵に目をつけられている。
  • 金髪のレンズマン(声 - 横内正
ブリタニア号の乗員で、惑星ムケイエに到着した後、気力を振り絞って自らのレンズをキムに引き渡す。
バスカークの言に寄れば、キムとの会話の1時間以上前には死亡していたとのこと。

スタッフ(映画)

コミック版(映画)

村野守美作画による映画版コミカライズ(全2巻)はメディアミックスを企図してB5ワイド版で講談社から刊行された。

テレビアニメ

アニメ映画に続いて、1984年10月6日から1985年3月30日まで「GALACTIC PATROL レンズマン」のタイトルで、朝日放送製作・テレビ朝日系にて放送された。全25話。

主要キャラの外見等は劇場版を引き継いでいるものの内容は劇場版と繋がりが無く、メンターやトレゴンシーなどの原作出身キャラの追加、キャラクター設定および担当声優も一部変更されている。しかし、ヘルマス率いるボスコーン帝国に、レンズマンとなったキムボール・キニスンとその仲間達が立ち向かっていく筋立ては共通である。

CGの使用はオープニングでの劇場版からの流用があるのみである。

尚、過去にセレクション形式でVHS販売があったが、それ以降DVD及びBD等のメディア販売はされてはいない。

登場人物(テレビアニメ)

  • キムボール・キニスン(キム)(声 - 古川登志夫)
  • クラリッサ・マクドガル(クリス)(声 - 小山茉美)
  • バン・バスカーク(バン)(声 - 銀河万丈
  • ウォーゼル(声 - 野田圭一
  • ソル(声 - 鈴木富子
形状は前述の劇場版のものと同一だが劇場版とは異なりテレビアニメ版ではキムのサポートロボットとして登場しておりキムとともに行動を行っていることが多く、口調もより人間的な口調でしゃべる。
テレビアニメ版から登場。ローブを着た小柄な老人の姿で登場している。
テレビアニメ版から登場。外見はほぼ原作通り、ドラム缶状の胴体に象の足のような4本の脚、4本の触手を持ちそのうちの一本にレンズがついている。また原作にはなかったある程度の視覚を有しており(胴体のやや上側に赤い目を有する)会話はテレパシーで行う。
テレビアニメ版終盤から登場したレンズマン。青い肌の子供のような容姿をしている。
テレビアニメ版にて登場しているボスコーン幹部の一人。因みにテレビアニメ版の幹部は数多く存在するが劇場版のようなヘルマスによって失敗の責で処刑されるケースは最終回以外比較的に少な目になっている。
  • ヘルマス(声 - 加藤精三)

スタッフ(テレビアニメ)

主題歌(テレビアニメ)

オープニング主題歌「ON THE WING」
作詞 - 売野雅勇 / 作曲・歌 - 小島恵理
エンディング主題歌「パラダイス」
作詞・作曲・歌 - 鈴木雄大

各話リスト(テレビアニメ)

話数 サブタイトル シナリオ 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 レンズマン誕生 辻真先 福富博 富沢和雄 1984年
10月6日
2 竜戦士ウォーゼル 大坂竹志 10月13日
3 嵐の惑星トレンコ 池田成 福富博 本木久年 10月20日
4 まぼろしのベムガ 鈴木幸雄 富沢和雄 10月27日
5 伝説のパトロール隊 木上益治 梅津泰臣 11月3日
6 クリス戦う時 鈴木幸雄 11月17日
7 バスカークがんばる 吉川惣司 秋山勝仁 冨永恒雄 清水恵蔵 11月24日
8 ブリタニア号の危機 広川知之 12月1日
9 グラップラーで戦え!バスカーク 井内秀治 12月8日
10 壊滅!ボスコーン秘密研究所 川筋豊 12月15日
11 迷パイロット!?ソル 山崎晴哉 野寺三郎 五月女有作 高田三郎 12月22日
12 リリー救出大作戦 奥田誠治 平林淳 谷口守泰 12月29日
13 伝説の星キリーランド 平田としお 遠藤徹哉 木下ゆうき 1985年
1月5日
14 キララ姫の涙 遠藤徹哉 北島信幸 1月12日
15 クリスとらわる 五月女有作 高田三郎 1月19日
16 キリーランドよ永遠なれ 平林淳 木下ゆうき 1月26日
17 秘密指令宇宙海賊作戦! 高階航 蔭山康生 北島信幸 2月2日
18 驚くべきウルフの謎 2月9日
19 ベリリウムの謎をさぐれ 日下部光雄 北島信幸 2月16日
20 ライトビーム砲を叩け 2月23日
21 恐怖のスペースウェーブ 馬嶋満 野田拓実 高須賀勝己 椛島義夫 3月2日
22 謎のエメラルド星雲 高須賀勝己
岡島勝敏
3月9日
23 新レンズマン誕生 矢沢則雄 3月16日
24 トール博士を救え! 3月23日
25 対決!ボスコーン大要塞 渡辺誓子 野寺三郎 宮下研史 島田ひであき 3月30日

放送局(テレビアニメ)

※放送日時は1985年2月時点、放送系列は放送当時のものとする[5]

放送地域 放送局 放送日時 放送系列 備考
近畿広域圏 朝日放送 土曜 19:00 - 19:30 テレビ朝日系列 制作局
現:朝日放送テレビ。
北海道 北海道テレビ
宮城県 東日本放送
福島県 福島放送
関東広域圏 テレビ朝日
新潟県 新潟テレビ21
静岡県 静岡けんみんテレビ 現:静岡朝日テレビ
中京広域圏 名古屋テレビ
広島県 広島ホームテレビ
香川県・岡山県 瀬戸内海放送
福岡県 九州朝日放送
鹿児島県 鹿児島放送
山形県 山形放送 火曜 17:00 - 17:30 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
長野県 信越放送 月曜 16:00 - 16:30 TBS系列
富山県 富山テレビ 水曜 17:20 - 17:50 フジテレビ系列
石川県 北陸放送 金曜 17:00 - 17:30 TBS系列
福井県 福井放送 月曜 17:30 - 18:00 日本テレビ系列
鳥取県島根県 日本海テレビ 月曜 19:00 - 19:30 日本テレビ系列
山口県 山口放送 水曜 17:15 - 17:45 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
愛媛県 愛媛放送 月曜 17:25 - 17:55 フジテレビ系列 現:テレビ愛媛
1984年11月19日ネット開始[6]
高知県 テレビ高知 金曜 16:30 - 17:00 TBS系列
長崎県 長崎放送 金曜 16:50 - 17:20
熊本県 テレビ熊本 火曜 17:30 - 18:00 フジテレビ系列
テレビ朝日系列
沖縄県 沖縄テレビ 木曜 17:30 - 18:00 フジテレビ系列

コミック版(テレビアニメ)

テレビ放送とタイアップする形で、週刊少年マガジン三浦みつるがコミック版を連載し、少年マガジンKCとして、全3巻にまとめられ発売された。

ラジオドラマ

ラジオたんぱ SF名作シアターとして「銀河パトロール レンズマン」「渦動破壊者 ヴォルテックス・ブラスター」が放送され、後にCD化された。

大貫健一によるイメージイラスト、人気声優の起用などアニメファン層をターゲットとしているが、その内容はアニメ版に比べ原作に忠実だった。

登場人物(ラジオドラマ)

スタッフ(ラジオドラマ)

  • 監督・演出:藤岡央
  • 脚本・演出補:安達成彦
  • 音楽:藤岡央
  • 主題歌:笠原弘子

CD

徳間ジャパンコミュニケーションズより発売。ドラマCDには各4話収録。

  1. 銀河パトロール レンズマンドラマCD1(TKCA-71314:1998年1月21日発売)
  2. 銀河パトロール レンズマンドラマCD2(TKCA-71333:1998年2月25日発売)
  3. 銀河パトロール レンズマンドラマCD3(TKCA-71353:1998年4月8日発売)
  • STAND THE NIGHT/MY PRAYER(銀河パトロール レンズマンオープニング&エンディングテーマ)(TKDA-71313:1998年1月21日発売)

渦動破壊者 ヴォルテックス・ブラスター




  1. ^ 岡部いさく「軍艦のコンバット・システム」『世界の艦船』第748集、海人社、2011年10月、 75-81頁。
  2. ^ 映画のサウンドトラックも同時にTHE ALFEE(主に高見沢俊彦井上鑑)が担当している。
  3. ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報1985年昭和60年)2月下旬号、キネマ旬報社、1985年、 119頁。
  4. ^ ポップカルチャーを通してみるグローカリゼーションの双方向性金兌娟、大阪大学、言語文化共同研究プロジェクト. 2015 P.23-P.31
  5. ^ アニメージュ 1985年3月号』 1985年、徳間書店、全国放映リスト(126 - 127頁)
  6. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1984年12月号、徳間書店、 94頁。
  7. ^ 「テラFes2007」(2007年7月)での質問コーナーにおける作者・竹宮惠子自身の発言より




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