レニウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 00:29 UTC 版)
用途
- 工業用途
- レニウムは水素化触媒、石油改質触媒として高オクタン価ガソリンや天然ガスの液体燃料化用アルミナ担持のプラチナレニウム触媒、合金材料などに利用される。
- ニッケル・レニウム合金は、スーパーアロイの1つとして耐熱性が求められるジェットエンジンのタービンブレードなどの材料に使われる[8]。
- タングステン・レニウム合金はフィラメント、熱電対、電子部品、航空宇宙用部品、X線管ターゲットなどに使用される。タングステンなどのフィラメントに数%添加すると、高温で使用中に、あるいは揺れても垂れ下がらない性質(ノンサグ性)が与えられるため、自動車用などに適する[11]。熱電対では添加によって使用寿命が向上する。
- モリブデン・レニウム合金も電子部品などに使用される。
- 放射年代測定
- レニウム-オスミウム放射壊変系を利用した年代測定[12]。
- 、半減期 5.0×1010年
注釈
出典
- ^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds Archived 2012年1月12日, at the Wayback Machine., in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.
- ^ [ˈriːniəm]
- ^ a b 桜井弘『元素111の新知識』講談社、1998年、309頁。ISBN 4-06-257192-7。
- ^ 小項目事典,栄養・生化学辞典, ブリタニカ国際大百科事典. “アクリフラビンとは”. コトバンク. 2021年9月6日閲覧。
- ^ 吉原賢二「再発見 : ニッポニウムの真実(ヘッドライン:化学史研究の現在と化学教育)」『化学と教育』第55巻第6号、日本化学会、2007年、270-273頁、CRID 1390282679282828544、doi:10.20665/kakyoshi.55.6_270、ISSN 03862151、OCLC 166882777。
- ^ a b U.S. Geological Survey, Mineral Commody Summaries 2014, pp130-131, 2014, Reston, Virginia. [1]
- ^ 鉱物資源マテリアルフロー2018 レニウム(Re). 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構. (2019/03/26)
- ^ a b c 八木良平, 岡部徹「レニウムの現状と製錬技術」『日本金属学会誌』第80巻第6号、日本金属学会、2016年、341-349頁、doi:10.2320/jinstmet.j2016022、ISSN 00214876。
- ^ 八木良平、岡部徹「レニウムのリサイクルの現状とプロセス技術」『資源と素材』第132巻第7号、資源・素材学会、2016年、114-122頁、doi:10.2473/journalofmmij.132.114、ISSN 18816118。
- ^ ニッケル基超合金スクラップからレニウムをリサイクルする新技術の開発 (PDF) 資源・素材講演集 Vol.2 (2015) No.2 (秋・松山)
- ^ “タングステン・レニウム合金によるワイヤー「レニタン」” (PDF). 東芝マテリアル. 2017年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月22日閲覧。
- ^ 野崎達生, 加藤泰浩, 鈴木勝彦「Re–Os同位体を用いた地球化学:年代決定から古環境解読まで」『地球化学』第48巻第4号、日本地球化学会、2014年、279-305頁、doi:10.14934/chikyukagaku.48.279、ISSN 03864073。
- ^ “官報号外第181号 経済産業省令第四十一号”. 独立行政法人国立印刷局 (2014年8月14日). 2014年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月19日閲覧。
- ^ “輸出貿易管理令の一部を改正しました” (PDF). 経済産業省 (2014年7月22日). 2014年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月19日閲覧。
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