レジオンドヌール勲章 勲章の剥奪

レジオンドヌール勲章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 06:07 UTC 版)

勲章の剥奪

名誉や威信が損われる場合の最終的な制裁として、当事者を召喚して弁護の機会を与えることを含む懲戒手続を経てオルドルからの除名が行われることがある。この除名は勲章の剥奪も意味し、犯罪により1年以上の禁固刑の判決を受けた場合やフランス国籍フランス語版を喪失した場合には自動的に除名となる[47]モーリス・パポンがこれに該当し、勲章を剥奪されたのを知りつつもなお、この勲章と共に埋葬されることに執着した[48]

ジャン=クロード・ラブルデットが1994年にレバノンでの武器密売の有罪判決のため、2011年にはファッションデザイナーのジョン・ガリアーノが再三の人種差別発言で罰金刑を受けた事により、除名された。

逸話

レジオンドヌール勲位局総裁を1975年より務めていた陸軍大将のアラン・ド・ボワシューフランス語版は1981年、これまでの新大統領全てにそうしてきた伝統通りにフランソワ・ミッテランにグラン・メートルの頸飾を渡さずに済むように勲位局を荒っぽく辞任した。ミッテランはかつてシャルル・ド・ゴールを「独裁者」扱いしていたからであった[49][50](ボワシューはド・ゴールの娘婿)。

小説などでも高名な勲章としてレジオンドヌール勲章がしばしば登場する。ギュスターヴ・フローベールの小説『ボヴァリー夫人』は、典型的な俗物として描かれた村の薬剤師オメーが夫人の死後に「『名誉の十字』を贈られた」という一文で終わっている[51]アーサー・コナン・ドイルの探偵小説『金縁の鼻眼鏡』では探偵のシャーロック・ホームズがフランス大統領から感謝状と共にレジオンドヌール勲章を贈られている[52]。またセシル・スコット・フォレスターの海洋小説『ホーンブロワー』シリーズの主人公ホレイショ・ホーンブロワーナポレオン3世からシュヴァリエを叙勲されている。

受章者は敬意を払われる対象であり、略章をつけて首都パリの料理店を訪れると一番良い席に通してもらえる等、有形無形の待遇を受けるという[53]

引用


  1. ^ Code de la légion d'honneur et de la médaille militaire, R16” (フランス語). legifrance (2008年11月23日). 2010年5月5日閲覧。
  2. ^ 法案準備の任に当たった委員会の議長はジャン=ジャック・レジ・ド・カンバセレスであった。
  3. ^ 出典 : www.crdp-reims.fr
  4. ^ « Légion d’honneur » Archived 2010年1月5日, at the Wayback Machine., sur le site france-phaleristique.com, consulté le 4 décembre 2009.
  5. ^ 現在ではグランクロワでも年5000円程度なので形式的なものである。
  6. ^ a b c d レジオン・ドヌール勲章”. 駐日フランス大使館 (2005年1月26日). 2010年5月5日閲覧。
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  8. ^ Légion d'honneur : la promotion du Nouvel an” (フランス語). フィガロ (2009年1月2日). 2010年5月5日閲覧。
  9. ^ ロンドン市に仏最高勲章=「ドゴール演説」80周年 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News”. web.archive.org (2020年8月15日). 2023年5月13日閲覧。
  10. ^ Décoration remise par le président de la République Albert Lebrun le 29 Juin 1933.
  11. ^ Décoration remise par le président de la République Albert Lebrun le 22 Octobre 1933.
  12. ^ Décoration remise par le président de la République Paul Doumergue le 26 mai 1929 à l’occasion du centenaire de l’École Centrale des Arts et Manufactures, couramment appelée École centrale Paris.
  13. ^ Décoration remise par Paul Ramadier le 5 décembre 1937.
  14. ^ Bulletin d'information sociale de la Défense, janvier 2008, page 21, voir ce site consulté le 28 février 2009.
  15. ^ 鎌田薫総長がフランス政府よりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章 - 早稲田大学総長である鎌田薫の叙勲式
  16. ^ 当社氏家会長が「レジオン・ドヌール勲章」を受賞”. 日本テレビ (2001年7月31日). 2020年12月2日閲覧。
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  18. ^ [1]
  19. ^ 日本人の父とフランス人の母の間に生まれ、全ての作品をフランス語で著した日系フランス人の女性作家 https://sites.google.com/site/kikouyamata/nihongo 
  20. ^ 小堀憲”. 筑摩書房. 2022年10月14日閲覧。
  21. ^ 『黒澤明 夢のあしあと』共同通信社
  22. ^ 仏、三宅一生氏にコマンドゥール授与 民間文化人の最高位”. 日本経済新聞 (2016年3月15日). 2022年11月10日閲覧。
  23. ^ 第1回栄誉賞 磯村 尚徳”. ルネサンス・フランセーズ 日本代表部 | La Renaissance Française au Japon (2021年4月5日). 2023年12月13日閲覧。
  24. ^ [2]
  25. ^ 建築家の安藤忠雄氏が芸術文化勲章を受章 在日フランス大使館
  26. ^ 「安藤忠雄さん、仏から勲章」『読売新聞』朝刊2021年4月24日(社会面)
  27. ^ 池田理代子氏がレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章 在日フランス大使館]
  28. ^ 山口昌子氏がレジオン・ドヌール勲章を受章 在日フランス大使館]
  29. ^ 「三木谷浩史」知恵蔵
  30. ^ 在日フランス大使館Webページ 舛添要一都知事がレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを受章
  31. ^ 石原伸晃氏がレジオン・ドヌール勲章を受章”. La France au Japon. 2020年10月23日閲覧。
  32. ^ 横浜市長に仏レジオン・ドヌール勲章両国交流に貢献 https://www.kanaloco.jp/news/government/article-463957.html
  33. ^ Questions-Réponses: 14) Qui achète la décoration et où ?” (フランス語). フランス政府レジオンドヌール勲位局. 2010年5月5日閲覧。
  34. ^ Ordre de la légion d'honneur - Décorations” (フランス語). Monnaie de Paris(パリ造幣局). 2010年5月5日閲覧。
  35. ^ "Article 87. - Il sera décerné des récompenses nationales aux guerriers qui auront rendu des services éclatants en combattant pour la République"
  36. ^ Les 80 décrets, arrêtés pris depuis 1802 ont été fondus dans le Décret no62-1472 du 28 novembre 1962 pour former le Code de la Légion d'honneur et de la médaille militaire.
  37. ^ Le Coq, no1, avril 1920 (in Écrits, éd. Champ libre, 1977)
  38. ^ Le Canard enchaîné, 9, janvier 2008
  39. ^ Libération, 5 janvier 2009
  40. ^ Décret du 31 décembre 2008 portant promotion et nomination, où figurent Françoise Fressoz et Marie-Ève Malouines, au Journal officiel
  41. ^ Avec Philippe Séguin, une certaine idée du gaullisme s’en est allée”. La Croix (2010年1月7日). 2010年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月2日閲覧。
  42. ^ 「仏経済学者ピケティ氏、最高勲章候補を辞退 現政権批判で」 AFP通信(2015年1月2日配信)同日閲覧
  43. ^ 『読売新聞』2015年1月3日東京朝刊
  44. ^ 100.000 citations du monde - Honneur” (フランス語). Evene. 2010年5月5日閲覧。
  45. ^ Dans Le Curé d’Ars, Mgr Francis Trochu, 1925.
  46. ^ Lettre de Michèle Audin à Nicolas Sarkozy, Mediapart.
  47. ^ Articles R90 et R91 du Code de la légion d'honneur et de la médaille militaire
  48. ^ これに関しては、当局は故人の支持者たちの要望により、葬儀が行われるのを黙認した。Maurice Papon, enterré décoré” (フランス語). リベラシオン (2007年2月21日). 2010年5月5日閲覧。
  49. ^ BOISSIEU Alain (de) (France)アーカイブ
  50. ^ Revue-republicaine.fr | Alain de Boissieu, au service de la France et du Général
  51. ^ ウィキソースの『ボヴァリー夫人』原文
  52. ^ ウィキソースの『金縁の鼻眼鏡』原文
  53. ^ 反発心から師匠のヒゲを失敬 一流料理人への第一歩に”. 日本経済新聞 (2018年4月15日). 2018年4月15日閲覧。
  54. ^ rosetteはレジオンドヌールの略綬、rosette de Lyonはリヨン風のサラミを指す。駄洒落。リヨンは1949年2月28日にレジオンドヌールを受章している。






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