ルネサンス音楽
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日本への影響
1549年、イエズス会のフランシスコ・ザビエルによって伝えられたキリスト教は、同時にキリシタン音楽を日本に伝えた。グレゴリオ聖歌、ルネサンス音楽である。これらの音楽は、キリスト教が禁止されるまでの半世紀以上にわたり、日本でも演奏された。1601年のイエズス会年報には、日本でオルガンが作製されたとの記録がある。
しかし、1614年(慶長19年)徳川幕府のキリスト教追放によって楽器や音楽史料などの殆どは消滅した。1605年長崎で印刷されたグレゴリオ聖歌を含む典礼書で、日本最古の2色刷り印刷本でもある「サカラメンタ提要 Manuale ad sacramenta ecclesiae ministranda」、16世紀末~17世紀初頭に成立した仮名文字によってラテン語典礼文を筆写した「耶蘇教写経」(東京国立博物館所蔵)、キリスト教禁止令後、長崎県生月島の隠れキリシタンたちが口伝してきた「オラショ」が、この時期の数少ない貴重な音楽資料となっている。
参考文献
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- H.M.ブラウン著/藤江効子,村井範子訳 「ルネサンスの音楽」 東海大学出版会 (1994)
- N.ブリッジマン著/店村新次訳 「イタリア音楽史」 白水社(文庫クセジュ) (1975)
- フェンロン 編/今谷和徳 監訳 「花開く宮廷音楽−ルネサンス」 音楽之友社(1997)
- 皆川達夫著 「洋楽渡来考 キリシタン音楽の栄光と挫折」 日本キリスト教団出版局(2004)
- 皆川達夫著 「中世・ルネサンスの音楽」 講談社(講談社学術文庫)(2009) (同題の原本は講談社現代新書1977年刊)
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