リック・ドム ジュピターゴースト

リック・ドム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 05:45 UTC 版)

ジュピターゴースト

雑誌企画『ソロモンエクスプレス』に登場。「ジュピターゴースト」は地球連邦軍側による呼称であり、正式名称は不明。

惑星間クラスの超長距離侵攻を目的とした宇宙用のMAで、ドム系MSのボディを中核として大型プロペラントやブースターユニットを装備しており、武装として複数の核弾頭のほか、大型ビームカノンと大出力Iフィールド発生ユニットを搭載しているが、脚部は存在しない。また、長期間に渡る航行に備えるため、コックピットにはパイロットの長期生命維持装置が備えられている。

宇宙世紀0080年に12機分の残骸が月面に墜落しているのが発見され、所属や製造元などは一切不明だが、木星圏(アクシズ)に到達したジオン軍がア・バオア・クー攻撃の準備を進める連邦軍を核攻撃すべく投入したものと、作中では考えられている。発見されたのがグラナダ条約締結直後だったため、ジュピターゴーストの存在は公開されなかったが、その後にアナハイム・エレクトロニクスが「MAの中枢部にMSのボディを置く」というジュピターゴーストのコンセプトを自社のガンダム開発計画に取り入れ、ガンダム試作3号機デンドロビウムを開発した。また、アクシズが開発したノイエ・ジールも、ジュピターゴーストの系譜に連なるものとされている。

ズオム

諸元
ズオム
ZUOM[37]
型式番号 ATMS-09R[37]
所属 ジオン軍残党
建造 エージス・ソートン
生産形態 ハンドメイド[37]
頭頂高 18.6m[37]
本体重量 33.3t(1番機)[37] / 39.4t(2番機)[37]
装甲材質 超硬スチール合金[37]
出力 1,840kW(1番機)[37]/ 1,199kW(2番機)[37]
推力 59,900kg[37]
センサー
有効半径
17,300m[37]
武装 ビーム・ライフル(1番機)
ビーム・ナギナタ(1番機)
ハンマー・ショットガン(2番機)[37]
シールド(2番機)
搭乗者 エミコ・ジェラード
ガンズ・ラン

漫画『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』に登場する専守防衛用のハンドメイドMS[37]

ジオン軍残党のムサイ級軽巡洋艦「メイルメル」のメカニックであるエージス・ソートンによって2機が製造される。リック・ドムをベースにしているが、内装は長年集めたジャンクパーツを加工流用しているため、2機のスペックと操縦特性にはかなりのばらつきがある[37]。なお、1番機はゲルググ用のビーム兵器も使用可能となっている。外観は頭部、胸部、脛部以外はリック・ドムと変わらない。胸部にもモノアイ・レールがあり、索敵・偵察時にはモノアイが移動し広域モードとなる[37]。1番機は頭部にブレード・アンテナをもち、エミコ・ジェラードのパーソナル・カラーである青銅色を、2番機は緑を基調に塗装されている。

宇宙世紀0096年、「袖付き」に合流するための手土産として、連邦軍の式典用に建造された多用途輸送艦「アンヴァル」を襲撃。1番機にエミコ、2番機に初陣であるガンズ・ランが搭乗する。作戦は失敗に終わるが、直後に襲来したフェネクスにより1番機は頭部と右腕を破壊される。その後も修理されぬまま出撃している。2番機は戦闘に参加せずに終わり、その後も登場しない。

RFドム

ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場。


注釈

  1. ^ 機動戦士ガンダムΖΖ』第1話「プレリュードΖΖ」のクワトロ・バジーナの解説より。
  2. ^ ドムは陸戦用ではあるものの、その基本設計は良好であったため、空間戦闘用として再開発された[6]
  3. ^ ただし、このプランそのものはゲルググが本命であり、他の計画はそのつなぎに過ぎなかった。そのため、ゲルググの開発完了に伴い、他の機体の生産設備はゲルググのものに切り替えられた[8]
  4. ^ 開発の折には地上用機体の生産ラインを転用可能であったため、そのコストは低く抑えられた[9]
  5. ^ ドムでは熱核ジェット・ロケットエンジンが導入されていたが、それに代わって純ロケットを採用したと記述している資料もみられる[2]
  6. ^ 12機撃墜の内訳は、アムロのガンダムが9機、カイのガンキャノンが1機、スレッガー・ロウセイラ・マスGファイターがそれぞれ1機である。
  7. ^ 正しくは「怪盗リュックサック」。1971年のバラエティ番組『テレビはこれだ!ドラマが3つも』内の第2部「大活劇カンチョーマン」に登場。
  8. ^ 一方で、ドワス改がリック・ディアスの原型になったとする媒体もみられる[35]

出典

  1. ^ a b c d e f 『MG 1/100 リック・ドム』バンダイ、1999年10月、組立説明書。
  2. ^ a b c d e f g 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、40頁。ISBN 4-87777-028-3
  3. ^ a b c d e f 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日初版発行、52-53頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  4. ^ a b c d 『講談社のポケットカード8 機動戦士ガンダム モビルスーツコレクション』(1982年)
  5. ^ a b 『B-CLUB VISUAL COMIC 機動戦士0080 ポケットの中の戦争 VOL 2』バンダイ、1989年9月、ISBN 4891890479
  6. ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、17頁。ISBN 978-4063721768
  7. ^ a b c 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日初版発行、42頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  8. ^ a b 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、72-73頁。ISBN 978-4063721768
  9. ^ 「040 リック・ドム」『機動戦士ガンダムMSV COLLECTION FILE 宇宙編』講談社、1999年11月。(ISBN 4-06-346550-0)
  10. ^ a b c 『1/144 フルカラーモデル リック・ドム』バンダイ、1988年7月、組立説明書。
  11. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日初版発行、120頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  12. ^ 映画秘宝』関係者の中にいたガンダム野郎編「第4章 脱出 そして、ディープ・ガンダムの世界へ あなたの疑問に素早く回答! 『機動戦士ガンダム』なぜ?なに?質問箱 リック・ドムの"リック"ってどんな意味?」『ガンダム・エイジ ガンプラ世代のためのガンダム読本』洋泉社、1999年4月9日、ISBN 4-89691-379-5、209頁。
  13. ^ 『ガンダムエース』2012年3月号、角川書店、525頁。
  14. ^ a b 『SDガンダム ジージェネレーション ウォーズ 公式コンプリートガイド』バンダイナムコゲームス、2009年9月、396頁。ISBN 490237224X
  15. ^ a b c d 『マスターグレード MS-09RS シャア専用リック・ドム』付属説明書、バンダイ、2003年1月。
  16. ^ a b c 『マスターグレード MS-09R リック・ドム』付属説明書、バンダイ、1999年10月。
  17. ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツ開発秘録』竹書房、2009年7月2日、178-180頁。ISBN 978-4-8124-3869-5
  18. ^ 『SDガンダム GGENERATION-F.I.F パーフェクトガイド+MS名鑑』ソフトバンク パブリッシング、2001年7月、191頁。
  19. ^ 『HG ドム試作実験機』解説書、バンダイ、2016年2月。
  20. ^ 『マスターグレード MS-14A「ゲルググ(アナベル・ガトー専用機)」』説明書、2003年2月。
  21. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集2013』(アスキー・メディアワークス、2012年12月、50頁。ISBN 978-4048912150
  22. ^ 『ADVANCE OF Ζ 〜ティターンズの旗のもとに〜 Vol.1』メディアワークス、2003年5月、ISBN 978-4840223997
  23. ^ 『ADVANCE OF Ζ 〜ティターンズの旗のもとに〜Vol.2』メディアワークス、2003年12月、25頁。ISBN 978-4840225892
  24. ^ 『ADVANCE OF Ζ 〜ティターンズの旗のもとに〜Vol.2』メディアワークス、2003年12月、87頁。ISBN 978-4840225892
  25. ^ 『出渕裕メカニカルデザインワークス 1』ムービック、2000年8月、24頁。(ISBN 978-4896014907)
  26. ^ a b 昼MSリックドムII 2021.
  27. ^ 『1/144 リック・ドムII』バンダイ、1989年5月、商品パッケージ。
  28. ^ a b c d e f g 『1/144 リック・ドムII』バンダイ、1989年5月、組立説明書。
  29. ^ a b c d e 『HGUC 1/144 リック・ドムII』バンダイ、2004年1月、組立説明書。
  30. ^ 『データコレクション3 機動戦士ガンダム~一年戦争外伝~』メディアワークス、1997年3月、21頁。ISBN 4-07-305840-1
  31. ^ 昼MSリックドムII0083 2021.
  32. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Special - 機動戦士ガンダム0083 新作ピクチャードラマ「宇宙の蜉蝣2」”. 機動戦士ガンダム0083. 創通・サンライズ. 2016年1月29日閲覧。
  33. ^ 「U-97 ドム・バインニヒツ」『ガンダムウォー 新世紀の鼓動』バンダイ、2001年2月、収録カードの記述。
  34. ^ a b 『電撃ホビーマガジン』2000年11月号、メディアワークス、62頁。
  35. ^ アナハイム・ラボラトリーログ 第4回矢立文庫、2017年2月20日。
  36. ^ 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、171頁、ISBN 978-4063757958
  37. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』角川書店、2016年7月、138-139頁。ISBN 978-4041046685






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