リストラ リストラの概要

リストラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 05:26 UTC 版)

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概要

本来は事業規模や従業員数の増減を問わず、単に「組織の再構築」が行われることに対して使われる言葉である。

実際の「リストラ」は、現状の事業規模や従業員数を維持、もしくは増強した上での組織(企業)再構築ではなく、組織再構築のために不採算事業や部署の縮小(ダウンサイジング)を行い、またそれに伴う従業員解雇(特に整理解雇)が行われることが多かった。このため、


日本の労働者解雇に関する厳格な規制下では減給・企業側指定の労働者解雇は困難である。1990年代初頭のバブル崩壊以降は、失われた10年20年に代表される長期の不景気に伴って、規制化でも容易なリストラ方法でである早期退職募集を行う事例が官民を問わず急速に増加。それでも企業戦力となる社員は転職で引く手数多のため、加算退職金と企業都合退職を得て、同業他社に悠々移り、戦力にならない人が自主的に募集せずに逆に残って負の結果を招く事態が度々起こる。2021年にパナソニックでも戦力外社員の給料が下がるため早期退職の選択肢を設けたところ、有能社員までが殺到したため、社長は「パナが大きく変わっていくという説明が不十分だった。もう少ししっかりと説明ができていれば、活躍を期待していた人まで退職することにはならなかったと思う」「手放したくない人材まで退社してしまった」と述べた[1][2]


アメリカでは「reduction in the work force」(就業規模縮小)と表現されることがある。

歴史

前史

労働生産性の向上により、金印勅書を受けたヴェネツィア共和国では1隻の船を1時間で組めるほどになり、資金面でも船会社等の株式と、その他の公共事業を含めた財源としての国債を利用して迅速な資本集中を可能にした。

近代においては産業革命として論じられるが、トーマス・エジソンが電気事業を開拓してからは世界中で合理化が進んだ。その中でも特にドイツ帝国では20世紀初頭からベルリン大銀行の他人資本割合が増加するとともに、戦後つまり西ドイツの時代へかけて合理化カルテルの編成を繰り返した。

ルックイースト(1980年代の事業モデル)

1970年代から1980年代前半にかけて、日本企業は世界各地、特にアメリカで多額の利益を生むようになった。これを受け1982年、マレーシアルックイースト政策が始まった。これは世界経済における日本経済の成長に学ぼうというもので、

という日本古来の二点を重要項目としていた。

日本における米国流経営手法(プラザ合意後の日本の選択)

1970年から1980年代前半は、アメリカの視点から見れば米企業が多額の損失を被り失業が増大した時期であった。1985年のプラザ合意で円高が進行すると、日本企業は利益をに替えることで利益を薄めるのではなく、利益をドルのまま米国内で再投資することを選択、不動産買収などに走り、幹部(候補)社員には、アメリカ合衆国で必要な米国流経営手法の学習(MBA 取得など)を推奨した。

この結果、海外ではルックイーストとまで呼ばれた日本流経営手法は日本では顧られなくなり始めた。まず、企業の青田買いが進んでの人材不足が囁かれるようになると、官民の協力関係においては(私企業)が優位にたつ傾向が生じるのに時間はかからなかった。次に、利益を確保するために終身雇用制度を放棄する企業が続出したが、官はこの流れを阻止できなかった。

バブル崩壊以降

1990年代にバブル景気崩壊し、事業の再編成が必要になると、終身雇用制度を放棄して、必要なスキルを持つ人材を必要な期間だけ雇用派遣労働)する『米国流人事管理手法(人員の最適配置、リストラクチャリング)』を導入する日本企業が続出、「リストラ」は整理解雇暗示する言葉としてとらえられ始めた。

一方でアメリカとは違い、当時流行したデジタル技術が新規ビジネス開拓ではなく主に人員削減を目的として進められたため、本来のデジタル化の遅れと士気の低下を招いた[3]




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