ラムジェットエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/12 03:43 UTC 版)
ラムジェットエンジン(Ramjet engine)は、ジェットエンジンの一種であり、一般には吸入した超音速気流をラム圧(ram)により圧縮し亜音速まで減速させ、そこに燃料を噴射して燃焼した排気の反動で推進力を得るというものである。その構造より、英語ではストーブパイプエンジンとも呼ばれる。ターボジェットエンジンより構造が簡易・軽量になる利点がある。亜音速気流で燃焼を行うという点で後述のスクラムジェットエンジンと区別される。
- ^ ターボジェットエンジンでマッハ3を超えると吸気の断熱圧縮による温度上昇の影響が大きくなり、タービン耐熱温度の関係で燃焼室に供給できる熱量が低下する
- ^ 石油系燃料が不足した第二次世界大戦末期、粉末状にした石炭をそのまま燃料として使う試みが存在した。リピッシュ P.13aおよびフォッケウルフ トリープフリューゲルを参照。ただし双方とも実機は完成せず。
- ^ 上野の国立科学博物館にラムジェットと回転翼ユニットの試験に使用されたと思しき噴射ノズル(コールド・ジェット)が展示されているが、カードには後者もラムジェットと表記されているので観覧時には注意が必要である。
- ^ 明, 坂本 『最強 世界のミサイル・ロケット兵器図鑑』学研パブリッシング、2015年4月28日。ISBN 9784059144809 。
- ^ “平成21年度 政策評価書(事後の事業評価)”. 2018年12月20日閲覧。
- ^ “The heart of the SR-71 "Blackbird" :The mighty J-58 engine” (PDF). 2016年4月25日閲覧。
- ^ “Pratt & Whitney J58 Turbojet”. Hill Air Force Base. 2016年4月25日閲覧。
- ^ (財)防衛技術協会 イラストでよむハイテク兵器のしくみ 日刊工業新聞社 1999 ダクテッドロケット・エンジン p.145
- 1 ラムジェットエンジンとは
- 2 ラムジェットエンジンの概要
- 3 ターボ・ラムジェットエンジン
- 4 スクラムジェットエンジン
- 5 関連項目
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