ラトビア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 04:55 UTC 版)
治安
ラトビアの犯罪発生件数は年々減少傾向にある。同国の国家警察の発表によれば、2019年の犯罪発生件数は39,906件(2018年時点 43,260件、2017年時点 44,250件)となっており、ヨーロッパ各国の大都市と比べれば比較的安全であるといえる。
しかしながら、海外からの観光客を狙った犯罪は今も多く、夏の観光シーズン中はスリや窃盗事件の被害に遭い易い状況となっている[28]。
法執行機関
法執行機関は内務省の管轄下にあり、内務省は国家警察、治安警察、国家国境警備局、憲兵から構成される。
人権
マスコミ
通信
他のバルト地域と同様、都市部ではインターネット接続環境が整備されている。特に公衆無線インターネット接続網は、リガ都心部を中心にアクセス可能地域が急速に拡大されているほか、光ファイバー網も整備され始めている。
文化
イギリスの旅行案内サイト「First Choice」は、ユーザー投票で同国を世界一美しい国に選んだ[29]。
食文化
文学
音楽
世界的ヴァイオリニストのギドン・クレーメルを生んだ国である。また、バイエルン放送交響楽団首席指揮者(2003-)のマリス・ヤンソンス、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長(2018-)のアンドリス・ネルソンスのように、ドイツの有名オーケストラで活躍する指揮者を複数輩出している。
美術
ラトビアは芸術家を多く輩出している国家の一つに数え上げられる。
映画
被服
ラトビアは独特な風合いの伝統衣装を後世に遺している。ラトビア国内には、地域ごとに独自の型と様々な色調の衣装が存在する。
ラトビアの女性の民族衣装の特徴の1つは、象徴的な幾何学模様が織り込まれた幅広のサッシュである。
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建築
世界遺産
ラトビア国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が2件存在する。
-
リガ歴史地区 - (1997年、文化遺産)
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シュトルーヴェの測地弧 - (2005年、文化遺産)
祝祭日
日付 | 日本語表記 | ラトビア語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月 1日 | 元日 | Jaunais Gads | |
復活祭の前々日 | 聖金曜日 | Lielā Piektdiena | |
移動祝日 | 復活祭 | Pirmās Lieldienas | |
復活祭の翌日 | 復活祭月曜日 | Otrās Lieldienas | |
5月 1日 | メーデー | Darba svētki | 1920年の憲法制定会議の招集もこの日なので、同時に祝われる。 |
5月 4日 | 独立宣言の日 | Neatkarības deklarācijas pasludināšanas diena | 1990年のこの日に、ラトビアは、ソビエト連邦からのその独立およびラトビア共和国の独立回復を宣言した。 |
5月第2日曜日 | 母の日 | Mātes diena | |
6月23日 | リーグァの日 | Līgo Diena | |
6月24日 | 聖ヨハネの日 | Jāņi | |
11月18日 | 独立記念日 | Latvijas Republikas proklamēšanas diena | 第一ラトビア共和国の独立は1918年のこの日に宣言された。 |
12月25日 | クリスマス | Ziemassvētki | |
12月26日 | ボクシング・デー | 2. Ziemassvētki | |
12月31日 | 大晦日 | Vecais Gads |
スポーツ
アイスホッケー
アイスホッケーはラトビアで最も人気のスポーツである[30]。プロリーグとしては、1931年から開催されているラトビア・ホッケー・ハイアー・リーグが存在する。アイスホッケーは1920年代から行われており、国際アイスホッケー連盟(IIHF)のメンバーでもある。近年ではNHLでプレーする選手を輩出している。
サッカー
ラトビアではサッカーも人気のスポーツであり、1992年にプロサッカーリーグのヴィルスリーガが創設された。リーグ開始年からスコントFCが13連覇を達成したものの、2016年に財政破綻しクラブは解散した。ラトビアサッカー連盟(LFF)によって構成されるサッカーラトビア代表は、これまでFIFAワールドカップには未出場である。しかし、UEFA欧州選手権には2004年大会で悲願の初出場を果たしている。UEFAネーションズリーグでは、2022-23シーズンはグループDに属した。ラトビア人の代表的なサッカー選手としては、QPRやレディングなどで活躍したカスパルス・ゴルクシュスが挙げられる。
その他の競技
ラトビアでは古くからバスケットボールが盛んであり、ユーロバスケットではリトアニア代表と覇権を争った。旧ソ連時代にはウリャーナ・セミョーノヴァを輩出し、1976年モントリオール五輪や1980年モスクワ五輪で女子代表は金メダルを獲得した。さらにボブスレーやリュージュなどのそり競技にも伝統的に力を入れている。フィギュアスケートでは、2022年のヨーロッパ選手権銅メダリストのデニス・ヴァシリエフスはダウガフピルスの出身であり、2016-17シーズンよりスイスに練習拠点を移しステファン・ランビエールに師事している。
注釈
出典
- ^ a b “UNdata”. 国連. 2021年10月10日閲覧。
- ^ a b c d e “World Economic Outlook Database, October 2021” (英語). IMF (2021年10月). 2021年11月4日閲覧。
- ^ 国連の分類でラトビアは北ヨーロッパの国 「一覧表:UN,Geographic Regions,Northern Europe」 。「地図:国連の分類によるヨーロッパの区分け」
- ^ a b c d e f g h i j k ラトビア共和国(Republic of Latvia)基礎データ 日本国外務省(2022年7月7日閲覧)
- ^ わかる!国際情勢>Vol.80 バルト三国と日本 日本国外務省(2022年7月7日閲覧)
- ^ 国際連合統計局の分類より。地図 および次の「Northern Europe」参照 [1] 2011年2月17日(2011年4月2日閲覧)。
日本の外務省欧州局は西欧課が担当する。外務省欧州局(2011年4月2日閲覧)。 - ^ “ウクライナに「電動キックボード」供与? ラトビアが軍用バギーとスクーター支援 国民の寄付”. 乗り物ニュース. (2023年1月28日) 2023年7月7日閲覧。
- ^ “スティンガーミサイル「ウクライナへ全部あげる!」 身を切る支援のラトビア 対岸の火事ではない事情”. 乗り物ニュース. (2023年4月27日) 2023年7月7日閲覧。
- ^ “ウクライナにソ連製ヘリコプター「全部あげる!」ラトビア首相が決意 ロシアへ強い危機感”. 乗り物ニュース. (2023年6月25日) 2023年7月7日閲覧。
- ^ 「ラトビア、徴兵制復活」AFP(2022年7月6日)2022年7月7日閲覧
- ^ 内閣府. “ホーム > 統計情報・調査結果 > 国民経済計算(GDP統計) > 統計データ > 統計表(県民経済計算) > 県民経済計算(平成18年度 - 平成27年度)(2008SNA、平成23年基準計数)> 統計表 > 1. 総括表 > 県内総生産(生産側、名目)※支出側も同じ(Excel形式:71KB)”. 2018年12月13日閲覧。
- ^ “World Economic Outlook Database, October 2018” (英語). IMF (2018年10月). 2018年12月13日閲覧。
- ^ “EU、ラトビアのユーロ導入を正式承認 18カ国体制に”. 日本経済新聞. (2013年7月9日) 2014年1月6日閲覧。
- ^ “ラトビアがユーロ導入、18カ国目”. ロイター. (2014年1月2日) 2014年1月6日閲覧。
- ^ “ラトビアの正式加盟 : OECD 日本政府代表部”. www.oecd.emb-japan.go.jp. 2018年7月4日閲覧。
- ^ “ラトビア共和国”. 外務省. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “Population, total”. 世界銀行. 2016年9月18日閲覧。
- ^ a b “ラトビア「帰ってきて」訴え…EU加盟後、国民流出”. 毎日新聞. (2016年9月18日) 2016年9月18日閲覧。
- ^ Veģis, Pēteris. “On key provisional results of Population and Housing Census 2011”. Iedzīvotāji pēc tautības gada sākumā - Tautība un Laika periods. Social Statistics Department of Latvia. 2022年2月23日閲覧。
- ^ “Gada laikā iedzīvotāju skaits Rīgā sarucis par 6700 iedzīvotājiem”. 2022年2月3日閲覧。
- ^ Laulības reģistrācija vai šķiršana: kas notiek ar uzvārdiem?, SKAIDROJUMI, Feb 13, 2015.
- ^ ラトビアの結婚式 在ラトビア日本国大使館
- ^ “Population by citizenship and ethnicity at the beginning of year – Ethnicity, Time period and Citizenship”. ラトビア中央統計局. 2023年4月17日閲覧。
- ^ “Latvija sprendžia nepiliečių klausimą: siūlo naujagimiams automatiškai suteikti pilietybę”. LRT.lt. 2022年2月3日閲覧。
- ^ “No more "non-citizens" to be born in Latvia from 2020”. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “Government okays transition to Latvian as sole language at schools in 2019”. 2022年2月3日閲覧。
- ^ 2012. gada 18. februāra tautas nobalsošana par likumprojekta "Grozījumi Latvijas Republikas Satversmē" pieņemšanu Rezultāti
- ^ 海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ :ラトビア 日本国外務省
- ^ “「世界一美しい国」ラトビアが圧倒的”. (2013年10月12日) 2014年11月25日閲覧。
- ^ “latvia.travel”. 2022年10月4日閲覧。
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