ラクトース ラクトースの概要

ラクトース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ラクトース
識別情報
CAS登録番号 63-42-3
特性
化学式 C12H22O11
モル質量 342.29648 g/mol
外観 白色の固体
への溶解度 0.216 g/mL
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

概要

牛乳人乳問わず哺乳類の乳汁に含まれている。また、植物ではレンギョウの花粉中に含まれていることが知られている。

β-ガラクトシダーゼによってガラクトースとグルコースに加水分解される。

血中グルコース濃度が0.14%を大きく超えると糖化反応により身体に毒性を示すが、グルコースを乳糖に再合成することにより数パーセントの濃度であっても身体の細胞に毒性を示さない。乳中の乳糖は母体に悪影響を与えずに子供に多量の糖分を供与する手段となっている。乳糖の大部分は乳児の小腸のラクターゼによってグルコースとガラクトースに分解・吸収され、ガラクトースは乳児の肝臓でグルコースに変換されて利用される[1]

母乳に含まれる乳糖の一部は分解されずに大腸に達し、乳児の腸内のビフィズス菌を増やす働きがある[2]

食品に使用する際は、還元乳糖を多量摂取すると緩下作用(腹がゆるくなる)があるため、整腸作用がある還元難消化性デキストリンを併用することがある。

化学的性質

化学式 C12H22O11分子量 342.3で、ガラクトースグルコースβ-1,4-グリコシド結合した二糖である。乳漿(ホエイ)から作られる。

関連項目

外部リンク


  1. ^ 酒井仙吉 『哺乳類誕生、乳の獲得と進化の謎』 ブルーバックスb-1898、2015年1月20日、講談社、ISBN 978-4-06-257898-1
  2. ^ 相川清「ビフィズス菌の応用研究」『腸内細菌学雑誌』Vol. 12 (1999) No. 2。doi:10.11209/jim1997.12.73


「ラクトース」の続きの解説一覧




ラクトースと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラクトース」の関連用語

ラクトースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラクトースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラクトース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS