ラウ・ル・クルーゼ ラウ・ル・クルーゼの概要

ラウ・ル・クルーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 20:32 UTC 版)

ラウ・ル・クルーゼ
機動戦士ガンダムSEEDシリーズのキャラクター
登場(最初) 機動戦士ガンダムSEED
作者 平井久司(キャラクターデザイン)
福田己津央(『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』監督)
両澤千晶(『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』シリーズ構成)
声優 関俊彦
プロフィール
誕生日 C.E.46年後半[1]
年齢 24歳
性別
種類 ナチュラル
身長 183cm
体重 77kg
血液型 O型
肩書き ザフト白服指揮官級
テンプレートを表示

キャラクター概要

アニメーション作品『機動戦士ガンダムSEED』第1話から登場。また、『ガンダムSEED』シリーズや『ガンダム』シリーズの各種メディアミックスにも登場する。

監督である福田己津央は、インタビューに際し「彼の中には人類を滅ぼしたい自分とそうしたくない自分が同時に存在し、自分に未来が無く死期が見えていた。フレイを送り出したのは意識的に扉を開くというよりもコインを投げる賭けの感覚に近く、世界の行く末を決める重要な場面を人智を超えたところに判断を委ね、結果データは渡った為行くところまで行くしかないと考えた」という見解を示している[2]。また、ラウは自ら機体を駆り戦いつつもある意味達観した場所から眺めており、キラが自分を停める事ができるかというゲームに興じていたとしている。最期に笑みを浮かべながら消えていったのは自分を止めた事への納得や安堵によるものだと言及している[2]。ムウやキラに対し、「お前に討たれるなら本望だ」というような事を言っていたのもこの気持ちからである。福田は、ラウにとってキラは「憎くもあれど、自分と同じく個人の欲望で人為的に作られた影の存在として愛しくも思っていた」と説明している[2]

シリーズ構成を担当した両澤千晶はインタビューに際し、ラウ本人は人間らしい幸福を期待していたが、自身の身体的な運命から絶望的な思考に至ったのではないかと語っている[3]

設定の人物像

「赤服」を擁したザフト軍屈指のエリート部隊「クルーゼ隊」の隊長。自身もかつては赤服であり、現在はエリート指揮官の証である白服である。普段は仮面で素顔を隠している為「仮面の男」と呼ばれる。ザフト軍クルーゼ隊の指揮官。獅子を思わせるような癖のある毛質をしている。

地球連合軍G兵器奪取の為、ヘリオポリスを襲撃、取り逃したG兵器の1体・ストライクと新造艦・アークエンジェルを執拗に追い、各地で戦闘を行った。

ムウ・ラ・フラガの父親・アル・ダ・フラガクローンとして、キラ・ヤマトの父親・ユーレン・ヒビキによって生み出された。オリジナルが既に高齢と言える歳のクローン故、テロメア遺伝子の減少短縮による老化と短命という問題を抱え、細胞分裂を抑制する薬品を頻繁に服用し、それでも年齢に見合わず老化する素顔を仮面で隠している。なお、彼の素顔はオリジナルの『SEED』では最後まで視聴者側には明かされず『SEED DESTINY』のレイの回想でワンカットだけ登場するのみである。一方でリマスター版の『SEED』の方では視聴者側にも素顔は明かされており、『SEED DESTINY』の方では赤服時代の彼の素顔も明かされている。

ムウの代わりの後継者として作らせたクローンが、自身と同じ余命しか持たぬ失敗作であった為にアルはラウを捨てムウに興味を戻した。幼くして捨てられたラウは不完全な自分を生み出し捨てたアルと、それを招いた人類の競争や人間の小さな感情が肥大化した人種間の対立を憎悪し、いつしか人類対立の背中を押し、戦争の激化による人類の滅亡を望むようになる。

キラに討たれる最後の最後まで、苦痛に満ちた自分という生命を生み出した世界を憎悪し続けていたが、『ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS』では、最期を迎えようとしていたレイ・ザ・バレルの眼にイメージとして浮かぶ。その姿は仮面を外した素顔で、優しく微笑んでいた。

遺伝子そのものはアル・ダ・フラガの純粋なるクローンである為にナチュラルであり、なおかつクローン人間として生まれつきテロメアが短いので細胞は老化しているが、能力は本人の努力もあって上記の通りナチュラルでありながらコーディネイター社会の中ですら屈指のエリートとして突出し、その力はスーパーコーディネイターに匹敵するほどであり、実際に生涯を通じて誰からもナチュラルであることを疑われたことは無かった。


注釈

  1. ^ 作中の回想では「あのバカ(ムウ)の二の舞にはするな」と教育係にも厳しい言葉をかけていた
  2. ^ デュランダルはパトリック・ザラの発注の元、コーディネイターの出生率低下を対策するための技術研究に従事していた[7]
  3. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』のカナードのプロフィールより。
  4. ^ スーパーロボット大戦W』での、ラウとの対戦時におけるカナードの台詞「俺にキラ・ヤマトの事を教えた男か」より。
  5. ^ アンドリューやラクスのように純粋に不信感を抱く者もいた。
  6. ^ この空間認識力を持つ事でフラガの家系は並外れた直感を持ち、父アル・ダ・フラガは投機等で成功を収めた[5]。この能力はコーディネイターと同等の高い反射神経をもたらし、直感で敵の攻撃を先読む事さえ可能となる[9]
  7. ^ ムウもラウの素顔を見てしまい、『SEED』で戦死したように描写されたが、『SEED DESTINY』で生存したことになっている。

出典

  1. ^ 公式年表より。
  2. ^ a b c d 『公式ガイドブック3 機動戦士ガンダムSEED 明日への翼』角川書店、2003年10月、99頁。(ISBN 978-4048536882)
  3. ^ 「機動戦士ガンダムSEEDジャーナル」『ガンダムエース』2004年10月号、角川書店、付録冊子、108-109頁。
  4. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』45話
  5. ^ a b c d 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED 5 終わらない明日へ』角川スニーカー文庫、2004年2月1日初版発行、242-246頁。(ISBN 4-04-429105-5)
  6. ^ 『アニメコミックス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 9』講談社、2005年9月、194頁。(ISBN 978-4063102116)
  7. ^ 『アニメディア』2005年11月号、学研プラス、9頁。特殊設定・森田繁が語るところによる
  8. ^ 『電撃ホビーマガジン』2004年7月号、メディアワークス、35頁。
  9. ^ a b 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED 5 終わらない明日へ』角川スニーカー文庫、2004年2月1日初版発行、352-354頁。(ISBN 4-04-429105-5)
  10. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』46話
  11. ^ 『ガンダムSEED』50話
  12. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル VOL.2 DESTINY MSV編』ホビージャパン、2006年3月31日初版発行、127頁。(ISBN 4-89425-415-8)


「ラウ・ル・クルーゼ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ラウ・ル・クルーゼのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラウ・ル・クルーゼのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラウ・ル・クルーゼ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2022 GRAS Group, Inc.RSS