ライカ (犬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 07:02 UTC 版)
その他の宇宙犬
スプートニク2号のために訓練された10匹以上の犬の中から3匹が選ばれた。アリビーナ(Альбина)、ライカ、およびムーハ(Муха)である[9][10]。アリビーナは既に観測ロケットで2度の飛行経験があった。最終的にライカが選ばれ、アリビーナはライカの控え用に、ムーハは計器と生命維持装置のテストに使われた。スプートニク2号の狭いキャビンに適応させるため、犬達は20日間かけて徐々に小さな檻に移されていったという。
ライカ以降、ソ連は通算13頭の犬をロケットに乗せて打ち上げているが、これは1961年の人類初の有人宇宙飛行(ユーリ・ガガーリンによる)に備えたものであった。ライカは生還しなかったものの、その多くは地上に生還している。周回軌道から無事に生還した2頭の犬、ベルカとストレルカは特に有名で、ストレルカの子犬の1頭はジョン・F・ケネディ米元大統領に贈られた。
脚注
関連項目
- ソビエト連邦の宇宙開発
- ソ連の宇宙犬
- 宇宙に行った動物
- マイライフ・アズ・ア・ドッグ - スプートニクショックを描いたスウェーデン映画。
- クドリャフカの順番 - 米澤穂信の推理小説。「クドリャフカの順番」は劇中に登場する漫画。
- スプートニク - ライカについて歌った新居昭乃作詞作曲の歌。
- ベルカ、吠えないのか? - 古川日出男の冒険小説。偉業を成し遂げた偉大な犬、ライカたちの視点から描かれる20世紀史。
- ライカの星 - 吉田真百合によるコミック。新たな容れ物(つまり肉体)を神から授かったライカが、人間へ復讐しようとするさまが描かれている。またムシュカをはじめとして他の宇宙犬も出演する。
- pop'n music - 『pop'n music 11』に初登場したキャラクター「セルゲイ」はライカがモデルである。
外部リンク
- 宇宙に初めて行った犬は数時間後に死亡 David Whitehouse, (BBC News Online), Oct. 28, 2002](英語)
- 宇宙犬ライカの本当の話 Anatoly Zak, www.space.com, Nov. 3, 1999(英語)
- Dogs in Space Zoom Astronomy(英語)
- ライカかクドリャフカか 好奇心 on the web
- Sputnik 2 - ウェイバックマシン(2004年11月7日アーカイブ分) NSSDC Master Catalog(英語)
- “スプートニク犬”の真相、45年目に明らかに - ウェイバックマシン(2008年6月10日アーカイブ分) 宇宙開発史/未知へのアプローチ スペース・サイト!
- ^ 「ライカ犬」搭乗の人工衛星「スプートニク2号」打ち上げから50年(2007年10月31日 AFP)
- ^ 『宇宙開発の50年』武部俊一著、朝日新聞社、2007年、p.8
- ^ Russian Sputnik 2 film(ロシア語) - YouTube
- ^ 『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.139
- ^ a b 『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.140
- ^ 『レッドムーン・ショック』マシュー・ブレジンスキー著、野中香方子訳、日本放送出版協会、2009年、p. 367
- ^ 『スプートニク』ジョアン・フォンクベルタ著、スプートニク協会著、管啓次郎訳、筑摩書房、1999年、p.204
「本書『スプートニク』は解説を除き、すべて作者ジョアン・フォンクベルタによるフィクション作品です」 - ^ 『スプートニク』ジョアン・フォンクベルタ著、スプートニク協会著、管啓次郎訳、筑摩書房 1999年、p148
- ^ Научное обоснование возможности космических полетов человека и их медико-биологическая подготовка(ロシア語)
- ^ 『スプートニク』ソ連の人工衛星のすべて、ソ連文化省編、朝日新聞社訳、朝日新聞社、1958年、p.141
ライカ (犬種)
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