ヤンマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 12:48 UTC 版)
YANMAR FLYING-Y BUILDING | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | ヤンマー、ヤンマーHD、YHD |
本社所在地 |
日本 〒530-8311 大阪市北区茶屋町1番32号 (YANMAR FLYING-Y BUILDING) |
設立 | 2013年(平成25年)4月1日※1 |
業種 | 機械 |
法人番号 | 7120001176440 |
事業内容 | グループ会社の管理・経営支援 |
代表者 |
代表取締役社長兼CEO 山岡健人 代表取締役兼COO 山本哲也 |
資本金 |
9000万円(HD本体) 63億円(ヤンマー) |
売上高 |
連結:1兆222億8,300万円 (2023年度3月期)[1] |
営業利益 |
連結:481億1,000万円 (2023年度3月期)[1] |
経常利益 |
連結:618億3,000万円 (2023年度3月期)[1] |
純利益 |
連結:419億9,200万円 (2023年度3月期)[1] |
純資産 |
連結:3,273億2,000万円 (2023年度3月期)[1] |
総資産 |
連結:9,563億7,000万円 (2023年度3月期)[1] |
従業員数 |
連結:20,958人 (2023年3月31日現在)[2] |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | 下記参照 |
関係する人物 |
山岡孫吉(創業者) 山岡淳男(孫吉の息子、先代社長) 奥山清行(社外取締役) |
外部リンク | https://www.yanmar.com/jp/ |
特記事項:※1:持株会社は株式移転で2013年に新設された。事業会社のヤンマー株式会社(設立時は山岡発動機工作所)の設立は、1912年(明治45年)3月。 |
2013年(平成25年)4月1日よりヤンマーホールディングス株式会社(Yanmar Holdings Co., Ltd.)を中心とした持株会社制に移行。なお、日本の大手農業機械メーカーでは最初に持株会社制に移行したメーカーでもある。本項ではこれについても記述する。
2019年(令和元年)現在のコーポレート・スローガンは「A SUSTAINABLE FUTURE -テクノロジーで、新しい豊かさへ。-」(2016年(平成28年)制定)。
2022年(令和4年)創業110周年。
注釈
- ^ 1950年代以前、石油発動機や焼玉発動機などの小型内燃機関は、脱穀機駆動などの農業用動力として用いられることが多かった。
- ^ ただしその構造上の最重要パーツとなる燃料噴射ポンプとノズルについてはヤンマーのオリジナルでなく、ドイツのデッケル社のシステムの技術導入・国産化によるものであることが、同時代の農林省技師である小林正一郎らの著書(小林正一郎・鈴木徳蔵『農工用小型発動機』1936年)中で指摘されている(坂上茂樹「発動機製造”超ヂーゼル機関”について(2)」『LEMA』No.513 日本陸用内燃機関協会 p51-p56)。
- ^ ヤンマーの無人精米機を古くから設置している所にも「ヤン坊マー坊精米所」という名称が付けられている。
- ^ 特に産業用や農業機械用のディーゼルエンジンとしては非常に高い技術力を持つ。
- ^ 最低地上高を標準機よりある程度高くとった稲作農家向けの小型トラクターとしてIHIシバウラ(当時シバウラ)との業務提携直後にシバウラと共同開発された機種で、シバウラ側の技術が随所に盛り込まれていた。2001年(平成13年)に製造および販売終了。
- ^ 同社のトラクターの基幹シリーズで2011年現在絶版。後継は2002年(平成14年)に販売が開始された「EF」シリーズおよび2006年(平成18年)に販売が開始された「EG」シリーズ。2011年6月現在、既存の「EF」シリーズ(「EF100」シリーズおよび「EF800」シリーズ)も併売されているが、将来的には「EG」シリーズに統一される見込み。
- ^ ただし「EG300(標準スピード・26馬力〜34馬力)/300J(ハイスピード・26馬力〜34馬力)」シリーズ(2011年(平成23年)6月現在)以上の上位シリーズからエコディーゼルが標準で搭載される。
- ^ なお「EG200(20馬力〜30馬力)」シリーズおよび「EF100(16馬力〜22馬力)」シリーズといった下位シリーズには「エコトラジャスティ」のブランド名が付くものの、こちらはエコディーゼルは非搭載(2011年6月現在)。
- ^ 2001年発売の「US300(24馬力~34馬力)」シリーズ以降からは「エコディーゼル」が標準で搭載。2012年現在全て絶版。
- ^ 2012年現在「エコディーゼル」が搭載されたトラクターには、冠名として一部の中型以下のホイールトラクター、および一部のフルクローラトラクターには「エコトラ」のブランド名が付き、一部の大型のホイールトラクターには「エコトラプレミアム」のブランド名が付く。
- ^ 当初のブランド名は「エココンバイン」シリーズだったが後に「アスリート」シリーズに改名。2012年(平成24年)現在では「アスリートプロ」シリーズ以上の上位シリーズから「エコディーゼル」が搭載される。なお「アスリートジャスティ」シリーズ以下の下位シリーズには「エコディーゼル」が搭載されない。
- ^ 1999年(平成11年)発売。「エコディーゼル」は基本的に直噴式燃焼室を用いたディーゼルエンジンが採用されるが例外として田植機用に限り、唯一過流室式燃焼室を用いたディーゼルエンジンが採用されていた。2005年(平成17年)に製造および販売終了(現在10条はヰセキからのOEM。但し、現在でもエコディーゼルではないが、8条にディーゼル搭載機が存在する)。
- ^ 例として、前述の「エコディーゼル」の他に丸ハンドル(コンバイン用に限り一部航空機風のハンドルも存在する)を用いたクローラ機構「FDS(Fulltime Drive System)」(2012年現在一部のコンバイン、フルクローラー式トラクター、フルクローラー式乗用管理機に採用)や、静油圧+遊星歯車機構による電子制御油圧機械式無段変速機(I-HMT、2012年現在一部の乗用田植機、大型トラクター)など。
- ^ 1993年(平成5年)に乗用型の田植機(乗用6条植)で世界初の小型空冷単気筒ディーゼルエンジンを搭載した。
- ^ ヤンマー農機は1972年(昭和47年)に米国ジョンディアと業務提携を結んでおり、2011年現在も米国ジョンディア社の大型トラクター(ただし日本国内専売機種の「JD1520(ヤンマー「エコトラUS PRO US501」OEM機種)」と「JD1620(ヤンマー「エコトラUS PRO US601」OEM機種)」は除く。この2機種に限り日本国内で製造されている)および自走式大型フォーレージハーベスタ(汎用コンバインの一種)等の農業機械の輸入販売を行っている。
- ^ かつてはシバウラ自身も自社開発のオリジナルのトラクターや管理機などを製造、販売していたが1991年(平成3年)に前述のとおり業務提携し、その後シバウラブランドは段階的に農業機械の分野から撤退する。
- ^ 2018年現在IHIアグリテックはヤンマーのトラクターの委託製造を一部担当している(主に20馬力以上40馬力以下の小型トラクターが中心)。
- ^ 船外機、船内外機、船内機、電気推進システムの全てを生産・販売している。
- ^ 最近ではヤマハ発動機とフィッシングボート「FZ30」(2006年(平成18年)4月発売)を、スズキマリンと23フィート型センターコンソーラーフィッシングボート「トップランJ・EF23B」(2008年(平成20年)5月発売)を、それぞれ共同開発している。
- ^ ヤンマーらしく、一部の小型の除雪機に小型の空冷・単気筒ディーゼルエンジンを搭載している。ただし、中型の除雪機はエンジンを除き、すべて和同産業(WADOブランド)製のOEM機種となる。
- ^ 1970年代初頭に開発、そして販売してみたものの、当時購入したユーザーからは「振動は少ないものの、2サイクルエンジンのチェーンソーよりトルクが細く、粘り強さに欠ける」という意見が多かったため、短期間で販売打ち切りとなった。その後、このロータリーエンジンはヤマハの試作型オートバイ「RZ201」に搭載されるものの、丁度第1次オイルショックと重なり、製品化に至らなかった。
- ^ こちらもトンボの種類である「ヤンマ」が由来。
- ^ 両者共に駆動形式は既存のスバル・サンバー同様、リアエンジン・リアドライブ(RR)を用いており、2009年現在、日本の自動車史においてディーゼルエンジンを搭載して市販されたまったく類をみない軽自動車だった。
出典
- ^ a b c d e f ヤンマーホールディングス株式会社 2022年 3月期 決算短信
- ^ 会社情報
- ^ “私たちのパーパス|会社概要|ヤンマーについて|ヤンマー”. ヤンマー. 2022年11月15日閲覧。
- ^ “第一章 山岡孫吉の誕生とヤンマーの原点|YANMAR's history|歴史|会社概要|ヤンマーについて|ヤンマー”. ヤンマー. 2022年11月15日閲覧。
- ^ a b 『トヨタとヤンマー、マリン事業における業務提携に向け基本合意』(プレスリリース)トヨタ自動車/ヤンマー、2016年3月1日 。2019年5月13日閲覧。
- ^ a b ““ガリバー”ヤマハの牙城を崩せるか!? トヨタとヤンマーがプレジャーボートでタッグ”. マイナビニュース. マイナビ (2016年3月1日). 2016年3月17日閲覧。
- ^ “大輪会(だいりんかい)とは”. 泉佐野丘陵緑地公式サイト. 2015年10月12日閲覧。
- ^ 沿革 - ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 2021年6月17日閲覧。
- ^ “第4章 ディーゼル普及に懸けた執念 1951(昭和26)年~1963(昭和38)年 123ページ”. ヤンマー. 2019年5月13日閲覧。
- ^ a b 参考画像
- ^ 「ヤンマー(株)によるヤンマー農機(株)合併」について(2009年1月15日)
- ^ ニュースリリース「ヤンマー中央研究所が『2011年度 グッドデザイン賞』を受賞しました」(2011年10月3日)
- ^ グッドデザインファインダー「2011年度 グッドデザイン賞 受賞」
- ^ ニュースリリース「マンチェスター・ユナイテッドがヤンマーとパートナシップ契約を締結」 - ヤンマー 2012年9月14日。
- ^ ヤンマーグループ 持株会社制への移行について - ヤンマー 2013年1月17日。
- ^ ヤンマー、持株会社制に移行 4月1日付で - 日本経済新聞 2013年1月17日。
- ^ ヤンマー取締役に有名デザイナー イメージ刷新 - 47NEWS 2013年3月27日。
- ^ ソリマチとヤンマーが業務提携 クラウドを活用した農業生産履歴システムと農業機械の遠隔管理システムが連携! - ソリマチ 2013年7月8日
- ^ 「フェラーリ風トラクター」ヤンマー開発 冷房も音楽も - 朝日新聞デジタル 2013年7月26日。
- ^ フェラーリ風トラクター ヤンマー、「カッコいい農業」イメージ - 朝日新聞デジタル 2013年7月26日。
- ^ ヤンマー、佐藤可士和がデザインした新たなブランドロゴを発表 - マイナビニュース 2013年7月25日。
- ^ 『長居陸上競技場、長居第2陸上競技場のネーミングライツ施設愛称が決まりました』(プレスリリース)大阪市経済戦略局、2014年2月20日 。2014年3月22日閲覧。
- ^ 岡田功(2014年11月20日). “ヤンマー:省エネビル 新本社、CO2ゼロ目指す”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ “ヤンマー東京支社建替えに伴う事務所移転のお知らせ”. ヤンマー (2017年11月9日). 2019年5月13日閲覧。
- ^ “ヤン坊マー坊、デザイン刷新 誕生60周年の節目にリニューアル(ORICON NEWS)”. oricon ME (2019年9月5日). 2019年9月5日閲覧。
- ^ a b 『ヤンマー株式会社の組織再編について』(プレスリリース)ヤンマーホールディングス、2019年12月24日 。2020年8月8日閲覧。
- ^ 『ヤンマークレジットサービス株式会社の株式譲渡に関する合意について』(プレスリリース)ヤンマー、2021年3月31日 。2021年5月5日閲覧。
- ^ a b 『東京・八重洲の複合施設「YANMAR TOKYO」が2023年1月13日にグランドオープン』(プレスリリース)ヤンマーホールディングス、2022年12月14日 。2022年12月27日閲覧。
- ^ 『ヤンマーのアニメプロジェクトを本格始動、作品タイトルを「未ル」に正式決定』(プレスリリース)ヤンマーホールディングス、2023年6月20日 。2023年6月21日閲覧。
- ^ “スマートアシストの概要”. ヤンマー. 2013年2月9日閲覧。
- ^ “新本社ビル「YANMAR FLYING-Y BUILDING」完成”. ヤンマー. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “YANMAR FLYING-Y BUILDING/第36回奨励賞”. 大阪都市景観建築賞運営委員会. 2021年10月31日閲覧。
- ^ YANMAR TOKYO 完成 - 日刊建設工業新聞 2022年9月9日(2022年12月27日閲覧)
- ^ “ヤンマーグローバルCS株式会社”. ヤンマー. 2020年8月12日閲覧。
- ^ 「解雇は無効」元派遣社員がヤンマーを提訴 産経新聞 2009年3月12日。
- ^ 所得隠し:ヤンマー、2年で2億円 大阪国税局指摘 毎日新聞 2009年9月29日。
- ^ ヤンマーに1.2億円の申告漏れ指摘 大阪国税局 朝日新聞 2012年2月22日。
- ^ ヤンマーHD、1億円の所得隠し…国税指摘 読売新聞 2015年8月6日。
- ^ ヤンマーに石綿含有で回収指示 大阪労働局 産経新聞 2010年5月6日。
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