モンゴル国 地理

モンゴル国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 08:58 UTC 版)

地理

モンゴルの地形地図

東アジアの北西部に位置し、西には標高4,300メートルのアルタイ山脈と標高3,500メートルのハンガイ山脈がそびえ、東には1,000 - 1,500メートルの高原が広がり、北東には針葉樹林が広がる。あとの国土は高山砂漠とステップの植生が南の海抜平均1,000メートルのゴビ砂漠まで続いている。国土の5分の4を占める草原ステップは牧草地に使用されている。重要な河川はバイカル湖にそそぐセレンゲ川と、アムール川を経てオホーツク海太平洋)にそそぐヘルレン川がある。

近年、国土の90%で砂漠化が進行[21]、6万9,000㎢の牧草地帯が姿を消した。モンゴルで見られた植物種のうち75%が絶滅、森林伐採により川の水位は半減、北方の森林地帯を中心に3,800の河川と3,500の湖があったが、2000年以降、約850の河川と約1,000の湖が地図上から完全に姿を消している。

経済

IMFの統計によると、2018年のモンゴルのGDPは約130億ドル。一人あたりのGDPは4,041ドルで、世界平均のおよそ40パーセントの水準である[1]2011年の調査では、1日2ドル未満で暮らす貧困層は115万人と推計されており、国民の40パーセント以上を占めている[22]2014年でおもな輸出相手国は中華人民共和国で輸出の95.3パーセントを占め[23]、おもな輸入相手国は中国が41.5パーセント、ロシアが27.4パーセント、韓国が6.5パーセント、日本が6.1パーセントとなっている[24]

ドルノド県チョイバルサン市

おもに畜産業鉱業が中心で、モリブデンは世界屈指の埋蔵量を持っている。現在、モンゴル政府は鉱や鉱、モリブデン石炭などの開発を推進しており、エルデネト鉱業は社会主義時代からモンゴル国内最大の企業である。そして近年では、豊富な天然資源、とりわけオユトルゴイ鉱山を目的に外資系が活発になってきている。しかしながら、政治的安定性がいまだに構築されておらず、政権が変わるたびに政策方針が二転三転することで、外国の投資家に警戒感を持たせている。畜産は、ヒツジ1,168.6万頭、ヤギ1,223.8万頭、ウシ184.2万頭、ウマ200.5万頭、ラクダ25.7万頭を飼育し(2004年統計)、牧草地の広さは国土の約80パーセントである。畜産は、そのほとんどが遊牧で行われている。農業は、社会主義時代は土を掘ることを忌避する風習が改められ、食糧自給できたものの、市場経済化で穀物生産は落ち込み現在は中国やロシアからの輸入が多い[25]

内陸国ではあるが、便宜置籍船の手数料を取るビジネスも盛んであり、約400隻を超える船舶が認められている。

鉱物資源に恵まれるが多くはそのまま輸出され、国内で付加価値を生む産業振興や技術者の育成が長年の課題である[13]

交通

鉄道


  1. ^ a b c d e World Economic Outlook Database, October 2014” (英語). IMF (2014年10月). 2014年10月12日閲覧。
  2. ^ Mongolia”. Britannica. 2017年12月28日閲覧。
  3. ^ a b c d 第12回近現代史研究会報告 満ソ(蒙)国境紛争 中山隆志 陸自58 (防2)偕行 平成20年3月号
  4. ^ 二木博史等訳・田中克彦監修「モンゴル史」2、恒文社、1988年「日本帝国主義へのモンゴル人民共和国の参加(1945年)」〔地図11〕
  5. ^ 台湾外交部檔案『中蒙関係』12-16頁。中央研究院近代史図書館檔号112.1/1
  6. ^ 蒋介石日記1945年10月12日
  7. ^ 「現代モンゴル 迷走するグローバリゼーション」p72 モリス・ロッサビ著 小長谷有紀監訳 小林志歩訳 明石書店 2007年7月31日初版第1刷
  8. ^ “モンゴル基礎データ”. 日本外務省. (2015年12月18日). オリジナルの2016年5月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160513015450/http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/data.html 
  9. ^ “永世中立に関する政令が無効化”. モンゴルの声. (2020年7月2日). https://montsame.mn/jp/read/250965 2021年1月22日閲覧。 
  10. ^ 姫田小夏 (2011年11月29日). “モンゴルでますます高まる嫌中ムード 「やりたい放題」に資源を獲得し、土地の不法占拠も”. JBpress (日本ビジネスプレス). オリジナルの2020年12月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201202194936/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/30549 
  11. ^ 駐日モンゴル大使館日本国民のモンゴル国の査証申請
  12. ^ 社会実情データ図録大相撲外国出身力士の人数
  13. ^ a b c d e “モンゴルの高専卒エンジニア、発祥の地・日本で奮闘中”. 朝日新聞. (2021年4月3日). オリジナルの2021年4月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210403064845/https://www.asahi.com/articles/ASP3Y569NP3MOIPE03B.html 
  14. ^ 宮家邦彦 (2011年3月18日). “中国とモンゴル:中国を毛嫌いするモンゴル人 DNAに記録された蛮行の歴史~中国株式会社の研究(102)”. JBpress (日本ビジネスプレス). オリジナルの2011年3月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110322201720/http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5667?page=2 
  15. ^ a b c “習近平が「中国人嫌い」な“あの国”を訪問した意図とは?”. 日刊SPA!. (2014年8月29日). オリジナルの2014年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140829030548/http://nikkan-spa.jp/705426 
  16. ^ “モンゴ政務週間動向(2008.05.19-05.25)”. 在モンゴル日本国大使館. オリジナルの2021年6月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210602162205/https://www.mn.emb-japan.go.jp/news/jp563.html 
  17. ^ a b 前川愛 (2007年10月16日). “朝青龍問題 ナショナリズム高揚の反映 現代のモンゴルを読み解く”. エコノミスト (毎日新聞出版): p. 44-46 
  18. ^ “極右化するモンゴルの反中感情、強まる警戒感”. AFP. (2010年9月1日). オリジナルの2021年2月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210219043038/https://www.afpbb.com/articles/-/2752486 
  19. ^ a b 宮家邦彦 (2011年3月18日). “中国とモンゴル:中国を毛嫌いするモンゴル人 DNAに記録された蛮行の歴史~中国株式会社の研究(102)”. JBpress (日本ビジネスプレス). オリジナルの2011年3月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110321105305/http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5667 
  20. ^ “海外安全ホームページ:安全対策基礎データ”. 外務省. (2012年5月8日). オリジナルの2012年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121210232532/http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=019 
  21. ^ モンゴル国土の80%が砂漠化傾向モンゴル・日本人材開発センター(2016年9月22日)2020年2月15日閲覧
  22. ^ アジア開発銀行の貧困人口統計 Archived 2015年3月18日, at the Wayback Machine.
  23. ^ Export Partners of Mongolia”. CIA World Factbook (2014年). 2016年3月1日閲覧。
  24. ^ Import Partners of Mongolia”. CIA World Factbook (2014年). 2016年3月1日閲覧。
  25. ^ ARDEC
  26. ^ Mongolia abandons Soviet past by restoring alphabet | World | The Times”. 2020年6月22日閲覧。





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