モノノ怪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 06:12 UTC 版)
モノノ怪とアヤカシ
第4話(「海坊主」二の幕)にて本作におけるモノノ怪(物の怪)とアヤカシ(妖)の違いについて説明がなされている。アヤカシとはこの世の道理とは別の世界に存在する物の総称だとし、その行動原理などを人が理解することは困難とされる。また、その成り立ちは千差万別であって、人の霊から成るモノや付喪神のように物が古くなって魂が宿ったモノなどがある。一方でモノノ怪については、まず「モノ」とは荒ぶる神のことを指し、"怪(ケ)"とは病のことを指すと説明される。人を病のように祟るものをモノノ怪と呼び、激しい情念や怨念がアヤカシと結びつくことによって生まれるモノとする。そのため、モノノ怪には真(事の有様)と理(心の有様)が存在する。
アヤカシであればまだ封印の呪符などが効く余地があるが、モノノ怪を退治できるのは退魔の剣となる。逆に退魔の剣ではアヤカシを倒すことはできず、薬売りと柳幻殃斉は古の伝承に従って、アヤカシである船幽霊と海座頭を退けようとする。
モノノ怪は必ず大なり小なり因果関係のある場所や人々の前に現れ、それらとの関係が真と理の成り立ちに深く関係していることが多いが、時には無関係の相手が因果関係のある相手の近くに居たことで巻き添えとなることもあるが、モノノ怪そのものが無関係の相手を率先して襲うことは殆どない。
主要スタッフ
- 企画 - 松崎容子
- シリーズディレクター(監督) - 中村健治[4]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 橋本敬史[4]
- 美術監督 - 倉橋隆[4]、保坂由美[4]
- 色彩設計 - 永井留美子
- 音響監督 - 長崎行男
- 音楽 - 高梨康治[4]
- CGチーフディレクター - 森田信廣
- プロデューサー - 高瀬敦也、梅澤淳稔、柴田宏明
- アニメーション制作 - 東映アニメーション[4]
- 制作 - モノノ怪製作委員会[4](フジテレビジョン、アスミック・エース エンタテインメント、東映アニメーション、電通、ソニー・ミュージックエンタテインメント、スカパー・ウェルシンク)
主題歌
- オープニングテーマ「下弦の月」
- 作詞 - 春和文 / 作曲・編曲 - 小松亮太 / 歌 - 小松亮太×チャーリー・コーセイ
- エンディングテーマ「ナツノハナ」
- 作詞 - はしもとみゆき / 作曲 - 谷口尚久 / 編曲 - CHOKKAKU / 歌 - JUJU
注釈
出典
- ^ 『季刊エス』第21号、飛鳥新社、2008年1月、pp44-51。
- ^ 『アニメーションノート』No.8、誠文堂新光社、2008年、pp90-101。
- ^ 「WEBアニメスタイル特別企画『モノノ怪』中村健治&橋本敬史インタビュー」[1]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『10th Anniversary ノイタミナクロニクル 完全保存版』KADOKAWA、2014年12月16日発行、108頁、ISBN 978-4-04-102888-9
- ^ a b c d e "「劇場版 モノノ怪」薬売り役は神谷浩史、2024年夏に公開決定". 映画ナタリー. ナターシャ. 4 August 2023. 2023年8月4日閲覧。
- ^ a b “声優・櫻井孝宏、不倫騒動の余波で「女性たちの苦しみと救済描く」新作『劇場版モノノ怪』を降板、“6000万円クラファン返金騒動”が勃発”. 週刊女性PRIME. 2023年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “「劇場版モノノ怪 唐傘」7月26日に公開決定!キャストに黒沢ともよ、悠木碧、小山茉美”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年3月21日). 2024年3月21日閲覧。
- ^ a b c “劇場版「モノノ怪」制作決定!完全新作エピソードで2023年公開、初の舞台化も”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年6月18日). 2022年6月19日閲覧。
- ^ “舞台「モノノ怪」公式サイト”. 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月2日閲覧。
- ^ 「舞台「モノノ怪」薬売り役は荒木宏文、キービジュとキャスト・スタッフ発表」『コミックナタリー』ナターシャ、2022年12月25日。2023年1月28日閲覧。
- ^ “舞台「モノノ怪」公式サイト”. 2023年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月2日閲覧。
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