メラース メラースの概要

メラース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 07:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

の5人が比較的有名な他、さらに数名が知られる。なお、長母音を省略してメラスとも表記される。

プリクソスの子

このメラースは、プリクソスとコルキスの王アイエーテースの娘カルキオペー(あるいはイオポッサ[1][2])の娘で、キュティッソーロスアルゴス、プロンティス[3][4]プレスボーンと兄弟はである[5][6][7]

彼ら兄弟はプリクソスの遺言に従って、父の遺産を継承するために祖父アタマースの治めるオルコメノスへ帰国を試みたが[8][9]黒海を航海中に難破し、アレースの島に打ち上げられたところをアルゴナウタイたちに助けられ[10]、彼らをコルキスに案内した後に、アルゴナウタイと共に帰国を果たした。一説によるとメラースはその後、アタマースとテミストーの娘エウリュクレイアと結婚し、ヒュペレースをもうけたとされる[11]

ポルターオーンの子

このメラースは、カリュドーンの王ポルターオーンとエウリュテー(ヒッポダマースの娘)の子で、オイネウスアグリオス、アルカトオス、ピュロスと兄弟である[12]。ただし、この兄弟についてアポロドーロスもほぼ同じ名前を挙げているものの、ピュロスの代わりにレコーペウスを挙げている[13]。彼らはオイネウスの王権を簒奪したために後にテューデウスに滅ぼされた[12]。アポロドーロスでは王権を簒奪したのはアグリオスの息子たちである[14]

散逸した叙事詩アルクマイオーニス』によると、メラースはペーネウス、エウリュアロス、ヒュペルラーオス、アンティオコス、エウメーデース、ステルノプス、クサンティッポス、ステネラーオスの父であり、彼の息子たちはオイネウスを陥れようとしたためにテューデウスに殺され、テューデウスはアルゴスに亡命した[15]

リキュムニオスの子

このメラースは、リキュムニオス(ヘーラクレースの母アルクメーネーの異母弟)とクレオーンの姉妹ペリメーデーの子で[16]オイオーノス[17][18]アルゲイオスと兄弟である[19]。メラースとアルゲイオスは、ケーユクスの子ヒッパソスと共に、ヘーラクレースがエウリュトスの支配するオイカリアーを攻略した戦いに参加し、戦死した。彼ら3人はヘーラクレースによって埋葬された[19]

キオスの子

このメラースは、海神ポセイドーンの子キオスとニュンペーの子で、アゲロスと兄弟である。父のキオスはキオス島の名祖であり、彼ら親子はそれまで無人島だったキオス島の最初の住人だった。その後、酒神ディオニューソスの子オイノピオーンがキオス島に移住して王となった[20]




  1. ^ アクーシラーオス断片25(ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1122行への古註)。
  2. ^ ヘーシオドス断片193。『大エーホイアイ』(ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1122行への古註)。
  3. ^ ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1155行-1156行。
  4. ^ アポロドーロス、1巻9・1。
  5. ^ エピメニデース断片12(ロードスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1122行への古註)。
  6. ^ パウサニアス、9巻34・8。
  7. ^ パウサニアス、9巻37・1。
  8. ^ ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1095行-1096行。
  9. ^ ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1152行-1153行。
  10. ^ ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』2巻1097行-1230行。
  11. ^ ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第4歌221行への古註。
  12. ^ a b ヘーシオドス断片10(ターナー・パピュロス)。
  13. ^ アポロドーロス、1巻7・10。
  14. ^ アポロドーロス、1巻8・6。
  15. ^ アポロドーロス、1巻8・5。
  16. ^ アポロドーロス、2巻4・6。
  17. ^ パウサニアス、3巻15・4-15・5。
  18. ^ ピンダロス『オリュンピア祝勝歌』第10歌65行-66行。
  19. ^ a b アポロドーロス、2巻7・7。
  20. ^ a b パウサニアス、7巻4・8。
  21. ^ パウサニアス、8巻28・4。
  22. ^ パウサニアス、8巻28・5。
  23. ^ ヒュギーヌス、134話。


「メラース」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「メラース」の関連用語

メラースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



メラースのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのメラース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS