メタトロン (ガンダムシリーズ) 組織の歴史

メタトロン (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 08:28 UTC 版)

組織の歴史

設立の経緯

メタトロンは、スペースコロニー開拓時代の先兵となった人々が集まって成立した組織である[5]。その前身となったズィー・ジオン・オーガニゼーションは人類全体を管理統制する地球連邦政府の内部の腐敗を指弾し、疲弊した地球を『聖域』にして人を降ろすなと主張してきた[11]。その中心となったのは、かつてシャア・アズナブルという人物が語った絶対理想に共感した人々であり、さらに詳細に言えば、バイオテクノロジーを駆使してシャア・アズナブルその人を再生しようとする前述の「シャア・コンティニュー・オペレーション」を実践したグループである[5]。彼らはかつてスペース・コロニー時代の初期にその独立を画策した反乱分子のジオン公国ネオ・ジオンとは関係がなく、純粋にシャア・アズナブルの意思を再現して次の良き世紀を構築するという夢想にとりつかれた人々である[1][5]。そのため、地球連邦政府の秘密情報を入手するスタッフはいるものの、連邦議会の動きそのものを牽制できるような政治的な背景はなかった[5]。とはいえ組織も一枚岩ではなく、構成員の中には、ジオン公国の信奉者たち、あるいはそれ以外の主義や組織の信奉者たちもいた。当然そこには派閥が芽生え、のちの組織崩壊の遠因となった[12]

シャアの再来を迎える時までに連邦政府に対抗できるような国家的な規模を持つ組織を確立するのがアザリア・パリッシュ提督ら組織の指導者たちの任務だった[13]。その日に備え、ズィー機関は各サイドのスペース・コロニーに散在する反地球連邦政府運動を糾合し、秘密基地や巨大戦艦を建造するまでに組織を育て上げた。

メタトロンの始動

「シャア・コンティニュー・オペレーション」は成功し、組織はその結果生まれたシャア・アズナブルの記憶を持つメモリークローンであるアフランシ・シャアを総帥として受け入れた。アフランシは総帥就任と同時に雌伏の時期は終わったとしてズィー機関の終息を宣言し、組織の名称をメタトロン機関と改めた[3]

アフランシの参加と共に、それまで民間の地下組織レベルの扱いだったメタトロンは本格的に活動を始める。まず手始めにサイド2のスペース・コロニーのヘラス政庁に対して政治犯の引き渡しを要求した[3]

次にマハと地球連邦政府による白人だけの「地球逆移民計画」の実施を察知すると、その阻止のためにアフランシ自らが部隊を率いて地球に降下した[14]

組織の終焉

アザリア・パリッシュ提督らメタトロン上層部は、アフランシが加わったことで組織に求心力が出来たことは認めつつも、その支援には積極的ではなく、援軍もなかなか送ろうとはしなかった[12]。アフランシが自分自身の存在に固執し、シャアというカリスマを積極的に演じてみせようという姿勢がまったくなかったため、メタトロンの上層部が彼をシャアの再来というにはふさわしくないと判断したからである[15]。メタトロンの組織のトップの老人たち初期からのスタッフは、シャア・アズナブルのクローンが再生するのを待つことだけで年を取ってしまい、すでにメタトロンでの活動の専従者として生活をしていたため、保守的にならざるを得なかった[12]。また時が経つにつれて組織に主義の違いによるさまざまな派閥が生まれていたことも保守化・硬直化の一因となった[12]。その上、ビジャン・ダーゴル率いるマハが、本来メタトロンが反地球連邦政府運動を通してやらなければならなかった腐敗した連邦政府の改革につながる動きを、連邦の内部で起こしてしまった。その結果、反連邦組織のメタトロンと連邦政府の一部であるマハとの間で立場の逆転が起き、連邦政府の中央閣僚会議から「マハこそ制圧すべき相手であり、レジスタンスであるマザー・メタトロンの動きは地球連邦軍がなすべき事を補完するように働いている」という評価までされてしまった[16]

連邦政府が「反地球連邦政府運動と判断される元凶『シャア・コンティニュー・オペレーション』の成果であるアフランシを排除してくれればメタトロンを地球連邦軍の別動隊として公に認めてもよい」という姿勢を見せると、すでに反地球連邦活動に疲れていたメタトロンの老人たちは取引に応じることにした[16]。老人たちはアフランシの処分と巨大戦艦マザー・メタトロンを連邦軍に接収させることを条件にそれまでの反地球連邦政府運動の罪を帳消しにしてもらい、組織ごと連邦政府に吸収される事を決定[12]。地球に増援として送っていたブノア・ロジャックにマハを潰した後でアフランシを抹殺するよう命じた[17]


注釈

  1. ^ ただし、作中では「ズゥイ・ジオン」が何を意味するのかは説明されていない。

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