マーケティング 類義語

マーケティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/19 08:41 UTC 版)

類義語

売れる仕組み

マーケティング概念を日本語で平易に言い換えた売れる仕組みという表現が存在する。この言葉は、次のような意味がある。

売れる
商品・サービスが「売れる」ようになるためには、特定のターゲット顧客のニーズを知り、ニーズを満たす商品を開発し、顧客がその商品の存在を知り、特徴を理解し、手に入る場所に商品が置かれ、入手できる適切な価格で提供されている必要がある。これらの一連のプロセスが「売れる」という言葉に集約されている。
仕組み
また、これら顧客を意識した一連のプロセスは、企業内で意識して統合・調整しないと成し得ず、長期的な収益貢献が見込めないため、「仕組み」と表現されている。マーケティング意識がまだ十分に醸成していない組織のためには、しばしば「売れる仕組みづくり」と組織の変容を促す表現で使用される。

セールス

マーケティングとセールスとは混同される場合があるが、それは誤解である。マーケティングとは冒頭記述のように経営戦略とならぶ企業活動の中核にあたる一連の行為であり、セールスとはコミュニケーションの結果で購入を検討している顧客候補に対してクロージング(買う決断を手助けする、つまり売る)をするという「マーケティングのほんの一部にあたる行為」である。

種類

歴史

概要

19世紀末期から20世紀初頭にかけて誕生したとされる。

特に1950年代にマネジリアル・マーケティングが現代マーケティングの始まりであるとも解される。 その後、1960年代にマーケティング・マイオピア(セオドア・レビットの提唱)、マーケティングの拡張論、戦略的マーケティングが提唱され、1970年代にソーシャル・マーケティングが誕生し、サービス・マーケティング、マクロ・マーケティングなど、マーケティング概念の拡張化が進んだ。

1980年代にはグローバル・マーケティングやローカル・マーケティング、メガマーケティング、リレーションシップ・マーケティング、インターナル・マーケティングが誕生し、1990年代には経験価値マーケティング、2000年代にはソーシャル・メディア・マーケティング、社会的責任マーケティング(CSRマーケティング)などが誕生している。

アメリカでのマーケティングの歴史は、農産物の流通問題の解決から始まった。また、1870年代に登場したカタログ販売による小売業の発展とその訴訟もマーケティングの歴史の一つで、最も有名なのはシアーズ・ローバック社の欠陥商品をめぐる裁判で、マーケティングの誕生は、騙し売りの訴訟も語られることは少ないものの、歴史の一つになっている。

マーケティング学説史の研究は、ロバート・バーテル、堀田一善、武井寿、戸田裕美子らの著書を参照。

年表

  • 1905年 ペンシルベニア大学で「The Marketing of Product(ザ・マーケティング・オブ・プロダクト)」の科目が開講
  • 1909年 ピッツバーグ大学で「The Marketing of Product」の科目が開講
  • 1910年 ウィスコンシン大学で、ロバート・バーテルズが「Marketing Method(マーケティング・メソッド)」の科目が開講
  • 1915年 アーク・ウィルキンソン・ショーのSome Problems in Market Distribution(サム・プロブレムズ・イン・マーケット・ディストリビューション)が出版される。
  • 1935年 アメリカ・マーケティング協会(AMA)の前身の一つ、全国マーケティング教師協会がマーケティングの定義を行う。
  • 1937年 AMAの結成
  • 1948年 AMAがマーケティングの定義を行う。
  • 1950年 ジョエル・ディーンによって、製品ライフサイクル(プロダクト・ライフサイクル)が提唱される。
  • 1956年 ウェンデル・スミスによって、製品差別化市場細分化が提唱される。
  • 1957年 ジョン・A・ハワードが著書「Marketing Management(マーケティング・マネージメント)」を出版する。
  • 1960年 エドモンド・ジェローム・マッカーシーが著書「Basic Marketing(ベーシック・マーケティング)」で、4Pを提唱する。
  • 1969年 フィリップ・コトラーとS.J.レビィによって、マーケティング拡張論が提唱された。
  • 1985年 AMAがマーケティングの定義を改定する。
  • 1991年 デイビッド・アレン・アスカーがブランド・エクイティ戦略を提唱する。
  • 1993年 シュルツ等のIMC理論の位置づけとしてローターボーンが消費者サイドからみたマーケティングミックス4Cを提唱。
  • 2004年 AMAがマーケティングの定義を再改定する。
  • 2007年 AMAが2004年に定めたマーケティングの定義を修正・改定する。
  • 2010年 P.コトラーらによって企業と消費者が共に生きる「マーケティング3.0」が提唱される。

マーケティングミックス

マーケティングミックス(w:Marketing Mix)は、マーケティング戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、マーケティング・ツールを組み合わせること。企業や非営利組織が顧客や生活者に商品やサービスの販売をしたり、何かを遂行したりするために、マーケティングの使用可能な複数の手段を組み合わせて戦略をたて、計画、実施すること。マーケティングミックス要因にはさまざまなものがあるが、今日、4P理論と4C理論に集約できる。エドモンド・ジェローム・マッカーシー1960年に提唱し、友人であったフィリップ・コトラー等が使っている有名な分類、「4P:Product(製品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通)」を用いてマーケティングミックスが語られることが多い[5][6]

また、ロバート・ローターボーンによって、1993年、買い手側の視点による「4C」という分類がなされた。それはCustomer solution(顧客ソリューション、Customer cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)である。さらに、企業消費者、国と国、人間自然とが共に生きる共生マーケティングあるいはコ・マーケティングのミックス要因がもうひとつの4C:commodity商品)、costコスト)、communicationコミュニケーション)、channel流通経路)(オリジナル:1972年度早稲田大学商学研究科修士論文[7])である。この4Cを搭載した共生マーケティングフレームワーク7Cs COMPASS MODEL[8][9][10]である。


  1. ^ 酒井光雄編著(2013)『成功事例に学ぶマーケティング戦略の教科書』、p.180-184
  2. ^ http://www.kcon-nemoto.com/con/print_innovation4.htm
  3. ^ : American Marketing Association
  4. ^ Kotler, P. et al., 2006. Marketing, 7th ed. Pearson Education Australia, p.7.
  5. ^ E.Jerome McCarthy(1960)"Basic Marketing,"Richard D.Irwin,Inc.
  6. ^ Philip Kotler(2013)"Marketing Management,"Prentice Hall.
  7. ^ 清水公一「広告媒体モデルにおける露出処理の開発」1972年度早稲田大学商学研究科修士論文。
  8. ^ 「日経広告研究所報」第15巻第5号、日経広告研究所、16-23ページ。
  9. ^ Brian Solis(2011) Engage!: The Complete Guide for Brands and Businesses to Build, Cultivate, and Measure Success in the New Web, John Wiley & Sons, Inc.pp.201-202.
  10. ^ 柏木重秋編著(1982)『マーケティング』、白桃書房、145-146ページ。





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