マジョラム マジョラムの概要

マジョラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 02:51 UTC 版)

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マジョラム
マジョラム
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ハナハッカ属 Origanum
: マジョラム O. majorana
学名
Origanum majorana L.
和名
マヨラナ
英名
marjoram

リンネの『植物の種英語版』(1753年)で記載された植物の一つである[2]

他のマジョラム

マジョラムと呼ばれるものでは、他にポット・マジョラム(学名: Origanum onites、別名フレンチ・マジョラム)や、ワイルド・マジョラム(学名: Origanum vulgare、別名オレガノ、和名ハナハッカ)などがよく知られている。

語源と歴史

属名Origanumギリシャ語のoros(山)とganos(喜び)の合成語で「山の喜び」の意がある。

古代ギリシャから栽培されていた。古代ギリシャ、ローマでは幸せを象徴するハーブとして、結婚する若い二人が頭にこの花冠をのせる習慣があった。また、故人の冥福を祈って、死装束の香りとしてお墓にも植えられた。中世、ローマ人イギリスに伝えると、ホップが使われる前までは、このハーブがビールの苦みに使用された。この香りを吸い込むと健康に良いとされ、乾燥したハーブが幅広く売られていた[3]

薬効・料理

茎葉がハーブとして使われ、野菜としてのは4 - 10月といわれている[1]。茎葉は濃い緑色で、葉が新鮮なものが良品とされる[1]香辛料精油として用いられている。精油やエキスは沈静、抗不安、制淫の目的で使用されている。

血流促進・血圧降下作用があり、筋肉痛頭痛不眠にも効果があるとされる。不安や不眠解消、ストレス緩和に、ハーブティーにしてよく飲まれている[1]。葉からとれる刺激性のあるエッセンシャルオイルは、リウマチ痛、歯痛、消化不良にも効くとされる。強壮効果を期待した入浴剤としても使用される。

料理では、俗に「のハーブ」とよばれる[1]。甘い香りとほろ苦さは肉と相性が良く[1]ソーセージパテのローストなどあらゆる肉料理に用いられる。トマトチーズと良く合い、イタリア料理ではポピュラーなハーブである[1]オレガノとは近縁で、香りは似ているがマジョラムのほうがマイルドだといわれている[1]。調理するときに長時間加熱すると香りがとんでしまうため、料理の仕上げに加えて軽く加熱する程度で使われる[1]

肉料理の他にも、ピザトマトソース、バターソースなどによく利用され[1]野菜甲殻類などにも使うなど利用は幅広い[4]

出典

[脚注の使い方]

  1. ^ a b c d e f g h i j 主婦の友社編 2011, p. 267.
  2. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 590. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358611 
  3. ^ 基本ハーブの事典 北野佐久子 東京堂出版 P166
  4. ^ 基本ハーブの事典 北野佐久子 東京堂出版P167


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