マクドナルド
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各地域における特徴ある事柄
- ベルギーやスペインなど、ビールを取り扱っている地域もある[45]。スペインではセットメニューのドリンクにてビールを追加料金なしで選ぶことが出来る。
- ドイツのマクドナルドは主要駅から降りてすぐ、といったところに組み込まれて設置されていることが多い。値段が高額なためか、集客率は高くない。これはマクドナルドよりも安価なケバブが普及していることなど、移民の解放に伴い外食産業の幅が非常に広くなったためである。
- ハンガリーのブダペスト西駅舎内にあるマクドナルドは高級感にあふれ、一般的に日本人のイメージするマクドナルド店舗のイメージからかけ離れている。そのため、「世界一美しいマクドナルド」などとも形容されることがある。値段はハンガリーのレストランと変わらないくらい高額になる場合がある。
- オランダでは独自のハンバーガーのクロケットバーガーやサテバーガー(ピーナッツソース)がある。ポテトはマヨネーズつきで、スイーツはオランダのリンゴケーキ、アペルタルトと、オランダの有名コーヒー会社のアラビカ100%のこだわりコーヒーであり、オランダの食文化と旧植民地のインドネシアの食文化が融合していて水準は日本と比べ物にならない。シーザーサラダも注文できるが値段は近辺のレストランと同等かそれ以上になる可能性がある。
- ソビエト連邦の崩壊後のロシアでは、ロシアのウクライナ侵攻前までマクドナルドがタコベルなどに比べて人気があった。サンクトペテルブルクの地下鉄近くのマクドナルドのテーブルに、爆弾が仕掛けられたテロが発生している[71]。
- インドでは、ヒンドゥー教の教義で牛肉、食習慣上の理由で豚肉が一般的に使用出来ない為、鶏肉が主なメニューの材料である。特に「チキン・マハラジャ・バーガー」は有名である[45]。
- イスラム国家においては、イスラム教におけるハラール認証を受けている。当然のことながら、豚類の提供やアルコール類を使った調理は一切ないが、代替メニューが充実している。
- インドネシアではご飯とフライドチキンのセットが存在する。これはハンバーガーセットが高額であるのと、安価な鶏肉が人気であるためである。
- イスラエルでは、ユダヤ教の教義によりチーズバーガーがカシュルートと認められていないため、同国内ではカシュルートに則った店舗と、そうでない店舗が存在する。
- 「てりやきマックバーガー」は日本マクドナルドで開発された商品で、本家アメリカ合衆国には無いメニューである。当初期間限定メニューとして販売されたが、人気が出たためレギュラーメニューとなり、香港やタイ王国で「サムライポークバーガー」「将軍バーガー」の名称で販売された[45]。
- 菜食主義者向けに「ベジ・バーガー」が準備されている国もある[45]。
- かつて日本で、米を使用した中華・洋風メニューの「マックチャオ」「エビチャオ」「ハンバーグチャオ」「カツチャオ」や、「お昼のカツカレー」「ビーフカレー」「チキンカレー」などカレーメニューが1991年・1992年に発売された[72]。
- 日本およびタイ王国では、オートバイ(マック・バイク)による宅配サービス(マック・デリバリー)もある。
- デンマークの従業員の最低賃金は、2014年時点で18歳超で時給21ドル、18歳未満で時給15ドル[73]。
- 「日本のマクドナルドが、世界で最もサービスが良い」と、ウォール・ストリート・ジャーナルが評価している。その理由は「仕事中に、ため息を吐くスタッフはいないし、従業員同士の長々としたおしゃべりもない」と報じている[74]。しかし、このような従業員の極端なマニュアル対応は日本以外ではほぼ存在せず、日本以外のマクドナルドが安価には楽しめない外食と位置付けられているなどの環境の違いからきている。McDonald's公式サイトにあるリンクから世界各国のマクドナルド公式サイトを辿ることで、様々なサービスの違いが確認できる。
- 本社のあるアメリカ合衆国が経済制裁の対象としているキューバには、アメリカが永久租借しているグァンタナモ米軍基地内の店舗を除いて出店していない。
注釈
出典
- ^ But if you include franchise employees, as Forbes did in 2015, the number jumps to 1.9 million, making
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- ^ マクドナルドの呼び方に異変! 関西若年層の間で「マクド」離れ進む - ROCKETNEWS24 2012年1月30日
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- ^ 外部リンク
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- ^ マクドナルドが契約解除。「五輪スポンサー」という名誉と打算 2017年6月17日、日刊工業新聞
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