ポルシェ・356
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356C型(1963年 - 1965年)
ポルシェ・356C | |
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356C/2000GS「カレラ2」 | |
概要 | |
販売期間 | 1963年-1965年 |
パワートレイン | |
エンジン |
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1963年7月[14]に「356C」へマイナーチェンジした。9月のフランクフルトショーでは既に開発が進んでいた次期型の901が展示されていた時期である。
全車にATE製4輪ディスクブレーキが採用され、鉄ホイールも5穴のままP.C.D.が205 mmから130 mmに変更された。サスペンションは仕様を煮詰めて各部が微妙に変更された。
外装は後部のバッジがC(SC)に変更。内装はシートクッションが下げられ、着座位置が低くなり、合成革もやわらかい物に変更されて、オプションだったドアパネルアームレストが標準装備となった。インパネが多少レイアウト変更され、ハンドブレーキ警告灯が付いた。グローブボックスの蓋も鍵で施錠できるよう変更され、後部座席を可倒した場合に荷物が落ちないように段差がつけられた。カブリオレのリア窓上のファスナーが2つになった。他にも細部が改良されている。
16674台を製造販売[14]し1965年に生産終了、これが356シリーズ最後のモデルとなった。
1963年モデル(356C型)
- ポルシェ356C/1600 - ポルシェ356B/1600スーパーの後継に当たり、75 hp/5,200 rpmまたは75 PS/5,200 rpm[14]、12.5 kgm/4,200 rpmの616型[14]または616/5型エンジン。
- ポルシェ356C/1600スーパー - - ポルシェ356B/1600スーパー90のエンジンの圧縮比を9.5に上げ、95 hp/5,800 rpmまたは95 PS/5,500 rpm[14]、12.6 kgm/4,200 rpmに向上した616/6型または616/16型[14][15]エンジン。
- ポルシェ356C/2000GS - ディスクブレーキはポルシェ356B/2000GSに見られるポルシェ・804の流用ではなく、一般の356Cと共通になっている。
1964年モデル
タコメーターがケーブル式から電気式に変更されたが、6 V仕様車では標準で、12 V車はオプションであった。
- ポルシェ356C/1600
- ポルシェ356C/1600スーパー
- ポルシェ356C/2000GS
1965年モデル
アルミの放熱フィンに鋳鉄ライナーを組み込んだバイラルシリンダーが採用された。
- ポルシェ356C/1600
- ポルシェ356C/1600スーパー
- ポルシェ356C/2000GS
注釈
- ^ Dはボディーメーカーがドラウツであることを示す。
出典
- ^ a b 『世界の自動車-5 ポルシェ』pp.7-22「ポルシェ前史 最初の電気車からVWまで」。
- ^ 『われらがポルシェ ポルシェなんでも事典』p.67。
- ^ a b c d 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.35。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『ポルシェ博物館/松田コレクション資料』p.100。
- ^ a b 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.43。
- ^ a b c d 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.45。
- ^ a b 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.49。
- ^ a b c d 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.52。
- ^ 『ワールドカーガイド1ポルシェ』p.50。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『ポルシェ博物館/松田コレクション資料』p.101。
- ^ a b c d 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.144。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.53。
- ^ a b 『ワールド・カー・ガイド1ポルシェ』p.55。
- ^ a b c d e f g h 『ポルシェ博物館/松田コレクション資料』p.102。
- ^ 『ワールドカーガイド1ポルシェ』p.56。
固有名詞の分類
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