ボール (ガンダムシリーズ) バリエーション

ボール (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 00:19 UTC 版)

バリエーション

ボール改

諸元
ボール改 / ボール改修型[45]
BALL TYPE C[45] / BALL C[46]
型式番号 RB-79C
所属 地球連邦軍
頭頂高 12.8m[45]
本体重量 17.2t[45]
全備重量 25.0t[46]
出力 400kW[46]
推力 2,400kg[46]
センサー
有効半径
4,000m[46]
武装 180mm低反動キャノン、他

OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場。「ボール改修型」とも呼ばれる[45]。メカニックデザインはカトキハジメで、雑誌企画「ガンダム・センチネル0079」でリファインされたボールの線情報を減らしたものである。

サブアームの追加や姿勢制御用スラスターの増設がおこなわれた改修機で[47]、一年戦争末期に製造されており[48]、後期生産型ともいわれる[49]。基本的な機体構造は原型機から変わっていない[45]。宇宙世紀0083年のデラーズ・フリートによる「星の屑作戦」でのコロニーの地球落下を阻止するべく展開されるソーラ・システムIIの設置作業[48]および護衛[47]に使用される。

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ボールF型

諸元
ボールF型
BALL TYPE F[50]
型式番号 RB-79F
所属 地球連邦軍
全高 12.8m[51]
重量 21.5t[51]
出力 400kW[52]
武装 180mm低反動キャノン砲×1

メカニックデザイン企画『MSV-R』で設定された。「ボール増加装甲タイプ」[53]または「ボール追加装甲タイプ」[51]とも呼ばれる。

ボールの実戦参加機の高い損耗率を軽減するため、連邦首脳部の改修要請により作られた3つの改修案のひとつ[51]。プランRB-79-YCとして、ボールの生産ラインはそのままに、追加装備の生産ラインを整備するのみで生産可能であり、既存機にも比較的容易に改修作業がおこなえることから採用される[51]

背面には3基のスラスターとカートリッジ式のプロペラントタンクからなるランドセルを追加、これにより機動性は予想より飛躍的に向上し、パイロットからは操縦感覚が空間戦闘機に近いものになったと言われる[54]。機体前面のキャノピーを中心に、合成樹脂製の衝撃吸収材を挟んだ3層構造からなる装甲部品が追加されている[54]。生産時期によっては追加装甲が7枚というバージョンや、装甲のみを追加した現地改修機も見られる[54]

漫画『ザ・ブルー・ディスティニー』では、アルフ・カムラ大尉がEXAMシステムの研究施設があるコロニーに潜入する際に搭乗する。


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ボールG型

劇場アトラクション『ガンダムクライシス』に登場(型式番号:RB-79G)。

武装であるキャノン砲を廃し巨大なクレーンアームを装備、作業用アームにはサブアームが増設されるなど、より作業用としての性能を高めた緑色のボールで、一年戦争末期に開発された。主に工事現場で重宝される。

漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、0083年にムーンベース所属の民間ボランティアの数機が、サイド5の暗礁宙域の残骸撤去作業をおこなう。うち1機は公国軍残党のスパイが搭乗しており、迎えに来たドラッツェに移乗したあとに破壊される[55]

漫画『GUNDAM LEGACY』では、宇宙世紀0084年にマット・ヒーリィメイ・カーウィンが搭乗し、公国軍残党が開発した惑星間巡航用核パルス推進ブースター「シルバー・ランス」に、アンカーを取り付けたワイヤーを打ち込み、内部に侵入して機能を停止させる[56]

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ボールK型

諸元
ボールK型
BALL TYPE K[57]
型式番号 RB-79K
所属 地球連邦軍
全高 12.8m[57]
頭頂高 12.8m[58] / 12.0m[59]
本体重量 17.2t[59]
全備重量 25.0t[60]
装甲材質 超鋼合金[59]
チタン系合金[61]
出力 400kW[60]
推力 24,000kg[60]
センサー
有効半径
4,000m[60]
武装 2連装キャノン砲
搭乗者 シロー・アマダ

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。メカニックデザインはカトキハジメで、ボール改同様「ガンダム・センチネル0079」のリファイン版ボールをベースとしている。

もっとも初期に生産されたタイプのひとつで[17]、のちの量産型と比較して装甲・プロペラント容量などすべてにおいて勝っている[21]。本格的な量産のために試作された民生品の整備改造機であり、そのためライトやウィンチといった作業用の装備が残されている[62]。ウィンチはアンカーの交換によって多用途に使用できるため戦場での使い道も模索されるが、のちの生産型では省略されている[61]。コックピットには火器管制システム、各種レーダー、通信システム、大型モニターが追加され、シートなども軍用品に交換されている[59]。総生産数は100機に満たないが、輸送隊や軌道警備部隊に配備されている[62]

武装
2連装キャノン砲
「フィフティーン・キャリバー」[注 5]または「2連装機銃」[63]とも呼ばれ、ゼロ距離射撃も可能とされる[64]。通常型のボールが装備することも可能[13]
口径は180ミリ[59]と30ミリ[65]の2説があり、前者はさまざまな物議を醸したこともあるとされる[64]
劇中での活躍
『第08MS小隊』第1話では、テリー・サンダースJr.の乗る先行量産型ジムの救援のために、シロー・アマダが志願して輸送艇に搭載されていたオレンジ色の本機で出撃する。中破したジムを下がらせ、装備を生かして敵機の高機動試作型ザク1機と相討ちに持ち込む。
『MS IGLOO -黙示録0079-』第2話では、一年戦争末期の12月30日に、月のグラナダ上空の宙域に現れたボール2個小隊のうち2機が通常型(塗装も通常型と同じで、下部のみロールバーを装備、サブアームも装備)にフィフティーン・キャリバーを搭載しており、第603技術試験隊のオッゴと交戦するが、同隊母艦のヨーツンヘイムでのモニターの識別画面では "RB-79K" と表示されており、オリヴァー・マイ中尉は「近接戦闘型」と呼んでいる。

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ボールM型(ボール機雷散布ポッド装備タイプ)

諸元
ボールM型
(ボール機雷散布ポッド装備タイプ)
BALL TYPE M[50]
(BALL BOMBER[66])
型式番号 RB-79M
所属 地球連邦軍
全高 14.1m[67] / 16.4m[66]
本体重量 32.6t[67]
全備重量 67.2t[66]
出力 400kW[52]
武装 MMB-05E浮遊機雷×48

『MSV-R』で設定された[注 6]。「ロッカー・ボール」とも呼ばれる[68]

ボールの新たな戦術運用を検討した結果生まれた機体のひとつで、作業用ボールをベースに製造されている[67]。機体後方に左右に展開する機雷収納庫を装備、これは大型コンテナを一部流用して製作されており、MMB-05E浮遊機雷を片側に24基積載する[69]。上部のキャノン砲に代わり、計測システム内蔵のポッドVLBI-C2と発信アンテナが装備されている[69](機雷コントロールユニットとする説もある[66])。マニピュレーターは、拡大した機体の艦載スペース減少と、機雷散布時の接触防止のため短いタイプに変更されている。その形状から、整備兵の間では「ロッカー付き」や「ランチボックス」の愛称で呼ばれている[67]

宇宙世紀0079年10月初旬に試験運用がおこなわれている[67]。その後、おもにルナツーに配備され、公国軍のパトロール艦隊の定期航路などに機雷を散布し、上層部の予想を大きく上回る戦果を挙げている[66]。一年戦争末期には、艦隊戦の最中の機雷散布という過酷かつ困難な任務にも投入され、生産総数の3分の1が失われている[69]。残る機体も、すべて通常型に戻されている[66]

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フィッシュアイ

諸元
フィッシュアイ
FISHEYE
型式番号 RB-79N
所属 地球連邦軍
全高 14.1m
(テール・ラダー含まず)[70]
重量 28.2t[70]
出力 425kW[70]
最高速度 29kt(潜行時)[70]
武装 連装式ロング・スピア

漫画『機動戦士ガンダム MS IGLOO 603』が初出。

一年戦争における連邦軍の制海権の確保を目指して開発された機体[70]。ボールを水中用に改造した急造兵器とも言えるもので[71]、地上のボールの生産ラインのひとつが一時的に本機の開発に充てられている[70]。ボールが水中兵器のベースとして選ばれた理由は、スペース・ポッドを原型とするため充分な気密性などを有していたからであるとされるが、それ以前に連邦軍が水中でも活動できるMSを開発する能力をもっていなかったことも大きい[71]。各海洋部隊に配備された当初は、公国軍の水中用MSも実験機程度であったため充分な戦力となっている[71]。航続距離が極端に短いため、運用には潜水艦などの母艦が必要となるものの[70]、逆に言えば本機と潜水艦による遊撃的な運用が可能であり、作戦時間と作戦区域の大幅な拡大が可能となっている[71]

本体は原型機と同じだが、下部に大型のライトとセンサーおよびバンパーを追加[72]。水中では火砲やビーム砲の使用が制限されることから、格闘による攻撃が最適であるとされ、マニピュレーターを本体をはるかに超える大きさのクロー・アームに換装[70]、基部を中心に改良されている[72]。可動範囲も広く、高い格闘戦能力を有する[73]。上部にキャノン砲に替わって連装式ロング・スピアを装備するが、詳細は不明[72]。主推進装置は周囲に4枚のスタビライザーを配した背部の大型スクリューであるが[74]、クロー・アームにより本体重量が大幅に増加しているため、大型ダクト形式を採用した推進器も装備、機動性と静音性が向上している[70]。正面にはバンパーとライトが追加されている[73]。塗装は原型機とほぼ変わりないが、クロー・アームのみ本体より濃いブルー・グレーとなっている。

作中での活躍
『MS IGLOO 603』第6話「南海に竜は潜(たたず)む」では、宇宙世紀0079年8月22日に南太平洋で[75]公国軍の試作水中ビーム砲「エーギル」の試射をおこなうザク・マリンタイプを2機で襲撃するも[76]、格闘戦により2機とも撃破される[77]。本体に「"666" と人魚と連邦軍章」をあしらった部隊エンブレムが描かれている。
漫画『機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』では、0083年に2隻のヒマラヤ級空母の甲板に設置されたベッドに約6機ずつ搭載され(テール・ラダーは横に畳まれている)、インド洋でユーコン級潜水艦 "U-801" を攻撃するため出撃する[37]

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フロッグ・ボール

メカニックデザイン企画『F.M.S.』(福地モビルスーツステーション)に登場(型式番号:RMB-79)。

ボールをベースとして開発された水中用戦闘ポッドで、水中ミサイルと機雷で武装している。フィッシュアイとは異なり、シルエットはボールのものと大きくは変わっていない。ジオン軍兵士からは「オタマジャクシ」という通称で呼ばれていた。

宇宙世紀0079年11月下旬に、ジオン軍のマッド・アングラー級潜水艦「ズアイ」所属のグラブロ4号機およびズゴック・クラブと交戦していることが確認されている。

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作業用改造型ボール

徳間書店刊行の書籍『SFロボットプラモ図鑑パート3』に登場。模型作例として掲載された。

陸上用の作業機へと改造されたボールで、機体下部に追加された細長い逆間接の二本足が最大の特徴となっているほか、推進器は取り外され、後部には荷台が増設されている。作業用ではあるが、ジオン軍機との交戦に備え、上部のバルカン砲と荷台のミサイルランチャーで武装している。

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遠隔誘導操作用ボールユニット

ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場。

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改造型ボール(Bガンダム)

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録されたエピソード「バカがボオルでやってくる!」に登場。

ソロモン攻略戦でウモン・サモンが搭乗する。前面が巨大なガンダム顔に偽装されているのが特徴。制御OSが対応できていないうえ、重量の増加によりバランスは非常に悪いが、公国軍のパイロットが「巨大なガンダム」に恐怖したことと、自称ニュータイプのウモンの能力により、リック・ドムを6機撃墜する戦果を挙げる。ただし、アムロ・レイの戦果があまりにも目覚しかったため、上層部に注目されることはなかった。一応、ガンダム顔の部分は強制排除が可能。

作中では、ジオン側に本機がガンダムの頭部だとの誤解を与えており、機体の比率からガンダムの全長を40メートルと推測し、対抗するためにジオング(厳密にはパーフェクト・ジオング)の建造が計画されたり、ソロモン攻防戦に参加したアナベル・ガトーは、「浮遊するガンダムの頭」の情報をガンダム撃墜と誤解して主戦場を大きく離れたために、アムロが搭乗する本物のガンダムが容易にソロモンに接近できたなど、戦局に少なからず影響を与える結果となったとされるが、これらはあくまで噂の範疇に過ぎない。

なお、本機は作者の長谷川裕一によって「機動戦士Bガンダム」と銘打たれている(ただし、万が一「Bガンダム」が登場したら改名するとのこと)。また、「ホビージャパン」「電撃ホビーマガジン」の模型誌で相次いで立体化され、「電撃ホビーマガジン」の模型作例は長谷川に寄贈されている。また、カードゲーム「ガンダムウォー」では「機動戦士Bガンダム」というカードで登場。このカードの上からゴルフボールを転がし、ゴルフボールに触れた全てのカード(このカードも含む)を破壊する効果を持つ。ただしコラボレーションカードなので、公式大会では使用できない。

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ボール改修型機体

雑誌『ゲームぎゃざ』連載の読者参加型ゲーム「機動戦士ガンダム G-STRATEGY」に登場(型式番号:BX)。なお、本作は宇宙世紀の歴史のIFを扱った作品である。

ボールをベースに開発されたMAで、連邦軍初のMA開発を目指した公開トライアルに参加した機体のひとつ[78]。推進器の増強やクローの大型化、キャノン砲に替わり7連装ミサイル・ランチャー2基の装備などがおこなわれており、ボールゆずりの生産性の高さが長所であるが[78]航宙機発展型機体に敗れ、不採用となっている。

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133式ボール

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』で、マザー・バンガードを迎え撃つ地球連邦軍の戦力として登場する機体。

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キャノン・ボール

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場する、ボールと戦闘バイク・ガリクソンを組み合わせた機体。

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注釈

  1. ^ OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』第5話では劇中、ジオン軍のオッゴを「ジオンのモビルポッド」と呼称する連邦軍パイロットの台詞が確認できる。
  2. ^ ガンダムセンチュリー』では、プロトタイプの完成を0080年6月としている[5]
  3. ^ 装弾数21発("AMMUNITION:21ROUNDS" と英文表記)とする資料もある[29]
  4. ^ 実際に量産型が本機の計画に則ったものであるかは不明であるとする資料もある[17]
  5. ^ 『第08MS小隊』第1話のエレン・ウィラード准尉の台詞より。
  6. ^ 厳密には漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』で先に登場している(ガンダムエース2010年8月号)。『MSV-R』は2010年10月号。

出典

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  2. ^ MGボールVer.ka 2004, p. 2.
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  24. ^ MGボール シャークマウス 2006, p. 7.
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  70. ^ a b c d e f g h i IGLOO 603 1 2005, p. 190.
  71. ^ a b c d IGLOO完全設定資料集 2007, p. 138.
  72. ^ a b c IGLOO完全設定資料集 2007, p. 140.
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  74. ^ IGLOO完全設定資料集 2007, p. 141-142.
  75. ^ IGLOO完全設定資料集 2007, p. 158.
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  77. ^ IGLOO 603 2 2006.
  78. ^ a b ゲームギャザ0112 2001, p. 173.


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