ペドフィリア ペドフィリア性向者の割合

ペドフィリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/30 08:35 UTC 版)

ペドフィリア性向者の割合

幼児・小児に対し性的興味・嗜好を持つ人の割合に関していくつかの研究や調査報告がある。ただし、幼児・小児に対する性的興味・嗜好がただちに、小児性愛(またはその傾向)を意味するわけではない。以下の報告は、精神医学上の小児性愛者(pedophile) ではなく、広義のペドフィリア「小児への性的嗜好」に関する調査報告である。

  • 日本では唯一NHKによる調査が存在する。『日本人の性行動・性意識』[13]では13歳未満の相手とのセックスについて、「してみたい」、「どちらかといえばしてみたい」、 「どちらかといえばしたくない」 、「したくない」 、「実際にしたことがある」、「無回答」の選択肢でアンケートを行った。「してみたい」と積極的肯定回答した男性は、10代(16 - 19歳)6%、20代5%、30代4%、40代1%、50代8%、60代0%であった。他方、女性においては、積極的肯定回答はすべての層でほぼゼロに近く、消極的肯定回答も10代に2%が見られるのみである。これらについて、10代-40代では「どちらかといえばしてみたい」の消極的肯定も、積極的肯定とほぼ同数かそれ以上あった。「無回答」は30代以下では1割以下だが、年齢と共に大きく増加し、60代では半数に迫った。「無回答」の比率は、各年代とも男女間に大きな差は見られない。
  • アメリカ合衆国におけるキンゼイ報告(1975年)での調査及び、他の研究[14]が示す数字では, 成人男性の少なくとも25%が小児に対し性的魅力を感じていると述べている。
  • カルフォルニア大学ロサンゼルス校心理学部ポール=オーカミによれば性欲の第一の対象が思春期前の子どもだというアメリカ人の割合は1%前後だという。ただし「小児性愛者」の意味は法令や心理学者の判断、記者の偏見によって左右されるため、人口に占める小児性愛者の割合は1%・5%・21%・50%、いずれも正しいという。
  • 警察庁の調べでは、2005年の1月から11月までの小学生の犯罪被害件数は、強姦41件、強制猥褻1110件、公然猥褻112件である(ただし、犯罪記録は直接小児性愛者の数とは結びつかない)。
  • ペドフィリア(小児性愛)が異常あるいは精神障害(Mental Disorder)かどうかについては、議論の余地がある。かつて APA の精神障害診断基準 DSM から「同性愛」を外すことに尽力したリチャード・グリーン(Richard Green)等は、小児性愛感情を持つ一般人は、20-25%存在し、小児性愛的刺激物への反応率は 27.7% と、広範に存在することから、ペドフィリアを DSM より取り除くことを主張している[15]

註:最近の精神医学では、平均との「乖離性」よりも、その「適応性」(主体の孤立・苦悩・経済的破綻)や「価値的基準」(社会規範の遵守等)を重視する傾向がある。そのため、小児性愛(pedophilia)を医学上正常の範疇とする考えは少数派に留まる。この(「乖離性」より「適応性」や「価値的基準」を重視する)観点から近年「同性愛」は、性嗜好障害から除外された。


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  1. ^ American Psychiatric Association :DSM-IV-TR [Text-Revised] :Diagnostic criteria for 302.2 Pedophilia. - Newly translated into Japanese by a present writer of the Wikipedia Japan.
  2. ^ International Classification of Disease, 10th revision
  3. ^ World Health Organization 1992 The ICD-10, F65.4 Paedophilia
  4. ^ 初性交渉の年齢、遺伝子が影響 研究 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
  5. ^ Ken Ong | University of Cambridge
  6. ^ Physical and neurobehavioral determinants of reproductive onset and success | Nature Genetics
  7. ^ 日本性教育協会:編『「若者の性」白書 青少年の性行動全国調査報告 第7回』(小学館、2013年8月)ISBN 978-4-09-840147-5
  8. ^ アンデシュ・ニューマン&ベリエ・スヴェンソン(著) 太田 美幸 (訳) 性的虐待を受けた少年たち―ボーイズ・クリニックの治療記録
  9. ^ Fergusson,D.M. & Mullen,P.E. (1999). Childhood sexual abuse: An evidence based perspective. Sage Publishing,Inc.
  10. ^ アンデシュ・ニューマン&ベリエ・スヴェンソン(著) 太田 美幸 (訳)  性的虐待を受けた少年たち―ボーイズ・クリニックの治療記録
  11. ^ Saradjian, J. (2001) "The Extent of the Problem" article distributed at lecture in Linkoping.
  12. ^ Saradjian, J. (1996) Women who Sexually Abuse Children. Chichester.
  13. ^ 2002年:ISBN 4140092947
  14. ^ Freund & Costell 1970, Hall et al. 1995
  15. ^ Archives of Sexual Behavior Vol. 31, No. 6 2002年
  16. ^ 相手のオスにとって、平均的な性的快楽の面で利益が最大となる10代後半から20代前半ではなく、初潮が来る下限年齢の10代前半から中盤にメスの結婚・セックスのピークが来ていたことから、かつての結婚・セックスではオスの生殖上の利益が、オスのセックスの快楽の利益より平均して上位に位置づけられていたとされる。


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