ペズン計画 ギガン

ペズン計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 00:17 UTC 版)

ギガン

諸元
ギガン
GIGAN
型式番号 MS-12
全高 16.2m[35]
頭頂高 13.9m[35]
本体重量 71.1t[35]
全備重量 101.3t[35]
装甲材質 超硬スチール合金[36]
出力 736kW[35]
推力 48,000kg[35]
最高速度 90km/h[35]
武装 180mm無反動砲
4連装120mm機関砲
クロー・アーム[37]

砲撃戦用試作MSで、物量戦を得意とする連邦軍に対抗するため、MSの機能を限定することで生産性を高め、少なくとも数の上では同等レベルを達成する目的で開発が進められた機体群のひとつ[4]。要塞防衛用[11]、対艦戦用[23]、あるいは降下作戦をおこなう敵MSの迎撃をおもな用途としており[4]、実質的には移動砲台というべき存在である[11]。一年戦争後期の公国軍では、来たるべき月面での決戦に備え陸戦用MSや水陸両用MSの転用による新規開発が急ピッチで進められたとされ、本機やガッシャもそのひとつであるとする説もある[38][注 11]

下半身は歩行用の脚を有しておらず、移動は3つの車輪と4基の補助スラスターでおこなう[12][注 12]。コクピットは操縦手と砲手の[39]複座式となっている[11]。下半身を宇宙用の高機動バーニアに換装して[7]ジオングのような宇宙戦用MSとしての運用も可能となっている[11]。生産性が高く大量生産に適しているが[15]、少数のみ量産され拠点防衛用に配備されている[4]

武装
頭頂部に180ミリ[11]無反動砲[35]を装備、右前腕部は4連装120ミリ[11]機関砲[35]、左腕部マニピュレーターはクロー・アームとなっている[37]
カラーリング
赤と濃淡グレーの塗装は『MS大全集』が初出であり[17]、「MS-X」ではサンド・イエローを基調に一部白とグレーで塗装されていた[11]。「MS-X」初公開時にはライト・グリーンを基調としたイラストが掲載されたが、これは塗装だけでなく、モノアイ・レール中央部から胸部にかけてや、4連装120ミリ機関砲の形状も異なっていた[10]
作中での活躍
「トミノメモ」によれば、当機はア・バオア・クーの最終防衛機たる存在で、末梢神経というべき「系」なるものによって操作されており、一部がガンダムと相撃ちになったのち「系」を破壊される[40]
漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、親衛隊所属の機体が登場。サイド3コロニー「ズム・シティ」内部の警護に当たるが、首都防衛大隊が蜂起した際に最初に撃破される。

ギガン(「袖付き」仕様)

アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場。

ネオ・ジオン残党「袖付き」が運用しており、前輪2基をクラーケ・ズール用の大型プロペラント・ブースターに換装[41]、後輪は廃されている。右前腕部がドラッツェと同型のガトリング・ガンに換装されているほか[42]、胸部と左腕に「袖付き」の装飾が追加されている。なお、外観は「MS-X」初公開時の仕様になっており、塗装も緑を基調とする。

ネェル・アーガマとの最終決戦の際に、MS隊の露払いとして援護射撃をおこなう。

リックギガン

漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場。ギガンの宇宙仕様(型式番号:MS-R12)。

前輪2基を球形のスラスター・ユニットに換装している(後輪は不明)。宇宙世紀0090年、木星圏のジオン残党によってペズン・ドワッジドガッシャとともに数機が運用されている。


注釈

  1. ^ 小惑星ペズンはのちに『ガンダム・センチネル』で設定されたもので、「MS-X」企画当時はそのような設定はなく、企画書によれば本計画はア・バオア・クーで進められていたとされる[2]。また、同企画書によれば、ペズンの英文表記は "PEZN" であった[2]
  2. ^ 『ガンダム・センチネル』では、小惑星ペズンとペズン計画との関連については直接言及されていない。
  3. ^ 「MS-X」企画書では、ア・バオア・クー攻防戦開始の10日前にサイド3に本部を移したとされる[2]
  4. ^ ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』では、リック・ドム用ビーム・バズーカを単機で携行している。
  5. ^ "BREAST MOUNTED BEAM GUN"と英文表記。
  6. ^ 『コミックボンボン』での「MS-X」初公開時においては、「アクトザク」と中黒なしで表記されていた[10]
  7. ^ "SUPER HARD STEEL ALLOY"と英文表記。
  8. ^ 一方で、連邦軍による接収後にマグネット・コーティングが施されたとする資料もある[24]
  9. ^ もともとゲルググ (MS-11) として開発されていた、運動性の向上を主眼とした機体が本機になったとする資料もある[26]
  10. ^ 試作段階で終戦を迎えたとする資料もある[21]
  11. ^ 漫画『機動戦士ムーンガンダム』に登場するアッグジンの設定解説による。
  12. ^ ボードシミュレーションゲームのサプリメント『トワイライト オブ ジオン』では、ある程度宇宙でも移動可能となっている。また、『UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE 〜Zero G Attack〜』では、ノーマル仕様のまま宇宙空間でも運用可能となっている。

出典

  1. ^ センチネル 1989, p. 2.
  2. ^ a b c d e ガンプラファクトリー 2005, p. 77.
  3. ^ a b c d e f g h Ζを10倍楽しむ本 1985, p. 148-149.
  4. ^ a b c d e f 電撃ホビー0004 2000, p. 46-49.
  5. ^ a b c MS大全集 1988, p. 48.
  6. ^ a b センチネル 1989, 巻頭折り込み。
  7. ^ a b c d e f g h i j k OFFICIALS 2001, p. 702-703.
  8. ^ センチネル 1989, p. 110.
  9. ^ a b c d MS大全集98 1998, p. 25.
  10. ^ a b c d e f g h ボンボン8407 1984, p. 3-6.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q ボンボン8409 1984, p. 16-17.
  12. ^ a b c d e f g h i j k EB一年戦争編 1989, p. 130-131.
  13. ^ ガンダム事典1.5 2009, p. 172-174.
  14. ^ Gジェネデータファイル 1998, p. 34-35.
  15. ^ a b MS大全集 1988, p. 50-52.
  16. ^ ZEONOドワッジ 2004.
  17. ^ a b c MS大全集 1988, p. 17.
  18. ^ 記録全集5 1980, p. 185.
  19. ^ 模型情報8811 1988, p. 10.
  20. ^ a b c d e f g ガンダムメカニクス2 1998.
  21. ^ a b c ZEONOアクトザク 2004.
  22. ^ a b Ζ設定作例集 1985, p. 57.
  23. ^ a b ガンプラファクトリー 2005, p. 54-56.
  24. ^ DCΖ上 1997, p. 48.
  25. ^ MSVハンドブック1 1983, p. 17.
  26. ^ MGシャアゲルググ 1996, p. 2.
  27. ^ a b Ζ&ΖΖ設定集 1986, p. 46.
  28. ^ Ζ&ΖΖ設定集 1986, p. 69.
  29. ^ a b MS-06アーカイブス 2009, p. 92-93.
  30. ^ a b c MSDウェブ 2018.
  31. ^ ガンダムエース1804 2018, p. 20-23.
  32. ^ ガンダムエース1903 2019, p. 352.
  33. ^ a b c HGアクトザクキシリア 2018.
  34. ^ ガンダムエース1801 2018, p. 23.
  35. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q EB一年戦争編 1989, p. 54-55.
  36. ^ a b c MS大全集2013 2012, p. 15.
  37. ^ a b UCコンプリートアナリシス 2018, p. 78.
  38. ^ ガンダムエース2107 2021, p. 144-145.
  39. ^ ゲルググ&特殊機BOOK 2013, p. 56.
  40. ^ 記録全集5 1980, p. 196-198.
  41. ^ GWUC虹の彼方に編 2012, p. 110.
  42. ^ UCメカ&ワールドep7 2014, p. 21.
  43. ^ MS大全集2013 2012, p. 247.
  44. ^ 模型情報8408 1984, p. 5.
  45. ^ バトオペWEB 2017.
  46. ^ a b ガンコレNEO4ガッシャ 2006.
  47. ^ 記録全集5 198, p. 1880.






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