ベリアル 文学作品におけるベリアル

ベリアル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/05 15:05 UTC 版)

文学作品におけるベリアル

ベリアルの名は文学作品においても採り上げられることがある。

イギリスの詩人ジョン・ミルトンの『失楽園』においては、「天から堕ちた天使のうち、彼ほど淫らで、また悪徳のために悪徳を愛する不埒な者も、他にはいなかった」と歌われる。また、「天から失われた者で、彼以上に端麗な天使はいなかった。生まれつき威厳に満ち、高邁」とその美しさをたたえられているが、同時に「それはすべて偽りの虚飾に過ぎなかった」と否定されている[1]

また、ヴィクトル・ユーゴーの『海に働く人びと』においては、プランシーの『地獄の辞典』と同様にベリアルは地獄からトルコに派遣された大使として名前が挙げられている。

参考文献


  1. ^ a b c d 『天使事典』p.241
  2. ^ a b 『天使事典』p.242
  3. ^ Metzger & Coogan (1993) Oxford Companion to the Bible, p.77
  4. ^ 『悪魔の事典』p.358
  5. ^ アレイスター・クロウリーマグレガー・メイザースが編纂した版のゴエティアでは、率いているのは50の軍団とされる。The Lesser Key of Solomon, p.44
  6. ^ 悪魔の偽王国』によれば、80の軍団の一部は力天使に属しており、一部は天使に属しているという。
  7. ^ The Lesser Key of Solomon, pp.45-46
  8. ^ アレイスター・クロウリーマグレガー・メイザースが編纂した版のゴエティアでは、「二人の天使」であるという。The Lesser Key of Solomon, p.44
  9. ^ De occulta philosophia libri tres III, Chapter xviii
  10. ^ : Four Superior Princes
  11. ^ 『地獄の辞典』pp.156-157


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