ベノナ 解読で判明したこと

ベノナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/19 06:37 UTC 版)

解読で判明したこと

  • 原爆スパイ問題: ローゼンバーグ事件とクラウス・フックス
    米国が巨額の費用と大量の科学者、技術者を動員して製造に成功した原子爆弾の製造方法がスパイによってソ連に流出、わずか数年でソ連は核爆弾の製造に成功、核保有国となり後に数十年続く米ソ冷戦の発端になる[13]
    1950年ドイツ出身のユダヤ人、ローゼンバーグ夫妻がマンハッタン計画で生み出された核兵器の製造方法に関する機密情報をソ連に漏洩した容疑で逮捕され、第二次世界大戦後のアメリカでスパイ事件「ローゼンバーグ事件」とされ、ローゼンバーグ夫妻は1953年に死刑執行された。後に公開されたヴェノナ文書群の解析で、ローゼンバーグ夫妻と妻エセルの実弟、デビッド・グリーングラスはそれぞれコードネームが割り振られていたソ連のスパイであったことが確認された(下記コードネーム一覧表参照)。
    ヴェノナの解読は、原子力関連スパイ、クラウス・フックスの暴露においても重要だった。最初のメッセージの中には、CHARLESとRESTのコードネームで参照されていた、マンハッタンプロジェクトの科学者からの情報が解読されたものもある。1945年4月10日、モスクワからニューヨークへのメッセージの1つは、チャールズが提供した情報を「大きな価値を持っている」としている。

注釈

  1. ^ 1945年9月5日、在カナダソ連大使館に勤務していたイゴーリ・グゼンコ英語版が亡命し、ソ連の諜報活動を暴露した。

出典

  1. ^ 『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』に学ぶ「今そこにある危機」” (日本語). アゴラ 言論プラットフォーム. 2019年10月20日閲覧。
  2. ^ 「日本を降伏させるな」米機密文書が暴いたスターリンの陰謀” (jp). オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」. 2019年10月20日閲覧。
  3. ^ a b VENONA Archived 2014年6月28日, at the Wayback Machine. National Security Agency Central Security Service
  4. ^ a b Benson, Robert L.. “The Venona Story”. National Security Agency. 2004年4月30日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2006年6月26日閲覧。
  5. ^ NSA VENONA公式サイト VENONA Chronology
  6. ^ 1941年6月22日にペツァモ市の領事館。
  7. ^ a b c ヘインズ&クレア 2010
  8. ^ 元谷 2008、p.156以降
  9. ^ 連邦議会でもソ連のスパイ工作が追及されていた - エキサイト
  10. ^ 真珠湾攻撃77年目の真実 ルーズベルトは知っていた!? ~日米ソの壮絶”スパイ戦争 ザ・スクープスペシャル 終戦企画 2018年8月12日(日)午後1時55分~3時20分放送(一部地域を除く) テレビ朝日 ザ・スクープ
  11. ^ FBIの情報公開法文書 - アルジャー・ヒスの名がある。
  12. ^ 対日最後通牒ハル・ノートの原案を作成した元米国財務次官補 日本戦略研究フォーラム(JFSS)
  13. ^ ソ連に操られていた...アメリカが隠していた「不都合な真実」 新刊JP編集部
  14. ^ ニコラス・グリフィン 『ピンポン外交の陰にいたスパイ』柏書房。 
  15. ^ John Lowenthal. “Venona and Alger Hiss”. New York University. 2022年6月26日閲覧。
  16. ^ John Lowenthal (1976年6月26日). “What the FBI knew and hid”. The Nation. 2022年7月4日閲覧。
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  18. ^ Supplemental Affidavits in re U.S. v. Alger Hiss”. The Black Vault (1976年6月26日). 2022年7月4日閲覧。
  19. ^ Russell R. Bradford; Ralph B. Bradford (1992年). “A History of Forgery by Typewriter”. Nelson-Hall Publishers. https://archive.ph/rA8z 2022年7月4日閲覧。 
  20. ^ Anthony Summers (2000年). “The Arrogance of Power: The Secret World of Richard Nixon”. Penguin Books. pp. 73-75. ISBN 9780670871513. https://archive.org/details/arroganceofpower00summ/page/75/mode/1up 
  21. ^ Walter Schneir; Miriam Schneir (2009年4月16日). “Cables Coming in From the Cold”. The Nation. https://www.thenation.com/article/archive/cables-coming-cold-0/ 2022年6月26日閲覧。 
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  25. ^ Julius N. Kobyakov. “Alger Hiss”. Michigan State University. 2022年6月27日閲覧。
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  31. ^ Allen Weinstein (1997年). “Perjury: The Hiss-Chambers Case”. PENGUIN RANDOM HOUSE. p. 512. ISBN 9780394728308 
  32. ^ Eduard Mark (Summer 2009). “In Re Alger Hiss: A Final Verdict from the Archives of the KGB”. 11. p. 50. doi:10.1162/jcws.2009.11.3.26 
  33. ^ 須藤眞志 『ハル・ノートを書いた男 : 日米開戦外交と「雪」作戦』文藝春秋文春新書〉、1996年2月19日、165頁。ISBN 4166600281 
  34. ^ R. Bruce Craig (2012年4月12日). “Setting the Record Straight: Harry Dexter White and Soviet Espionage”. George Washington University. 2022年6月28日閲覧。
  35. ^ Benn Steil (2013年2月25日). “The Battle of Bretton Woods: John Maynard Keynes, Harry Dexter White, and the Making of a New World Order”. Princeton University Press. pp. 4,23. ISBN 9780691149097. https://archive.org/details/battleofbrettonw0000stei/page/4/mode/1up 
  36. ^ a b c d “ローゼンバーグ事件の元受刑者、半世紀以上前のスパイ行為認める”. ニューヨーク: AFP. (2008年9月13日). http://www.afpbb.com/articles/-/2517117 
  37. ^ In Search of History Spies Among Us Documentary, http://docuwiki.net/index.php?title=Spies_Among_Us 





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