プロレスラー 引退

プロレスラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/08 16:21 UTC 版)

引退

統括機関や公的なライセンス制度が存在しないプロレスラーという職業には、制度としての厳密な引退というものは存在しない。そのため、引退表明後に一定期間を置いて復帰するレスラーは多く、引退とは事実上の長期休養・休業を指すものとなっている。特にケガが元で引退した場合、試合をしなくなったことでケガが完治または快方に向かい、結果として復帰するケースが多い。一方で藤波辰爾のように「生涯現役」を宣言する選手もいる。全日本女子プロレスではかつて「25歳定年制」という暗黙の了解が存在し、25歳または実働10年に達したレスラーは引退する事が慣例となっていたが、デビル雅美のようにフリーランスとして現役を続行したり、ジャパン女子プロレスなど他団体で現役復帰するレスラーもおり、全女でもブル中野が25歳を超えて現役を続行して以降、廃止される事となった。

大仁田厚テリー・ファンクは引退表明後に引退ツアーを行ったが、後に復帰している。また、橋本真也小川直也と「負けたら即引退マッチ」というアングルを付与された試合において敗北し、一旦引退したがその後ファンからの復帰要請に応えるというストーリーで復帰した。天山広吉のように、敗北したら引退というアングルを組んだ試合で負けるものの、特に明確な理由を付けず通常通り試合に戻るものもいる。さらに米山香織のように引退セレモニー中に撤回するものもいる。

一方でプロレス界の風習となってしまった「引退→復帰」の流れを嫌うレスラーも存在する。川田利明は負傷の蓄積や体重の減少から試合を行うのが困難であり現在居酒屋の経営に専念しているが、「俺がプロレス辞める時は『引退』ではなく『休業』という事にしてくれ」と述べている。また温厚な人柄で知られる小林邦昭が自らの引退の際にプロレス記者から「復帰はいつ頃ですか?」と言われ激怒したというエピソードもある[12]

実態としてレスラーの「引退」は休業を意味して「廃業」という言葉が他のプロスポーツにおける引退に相当すると言える。


  1. ^ 「日本版アスレチックコミッション」 - 東京都議会議員 早坂よしひろ 公式ホームページ
  2. ^ 東京スポーツ・2009年3月18日付 7面
  3. ^ プロレスに「医師の出場許可書」を義務化 - 日刊スポーツ・2009年7月28日
  4. ^ 東京スポーツ・2011年3月6日付 28面
  5. ^ 「大日本プロレス」求人広告の待遇と特典が率直すぎる - ねとらぼ・2014年5月23日
  6. ^ 東京スポーツ・2009年5月20日付「格斗半世紀」第57回
  7. ^ この種の逸話としては、アンドレ・ザ・ジャイアントキラー・カーンのエピソードが有名。
  8. ^ 永源はレスラー引退後もプロレスリング・ノア常務取締役を長く務め、所属団体の営業面の一翼を担っていた。
  9. ^ 2007年9月5日付 ABC News(英文リンク)
  10. ^ ラッシャー木村が典型的な例で、2004年に「体力の限界」を理由に引退を表明したが、現役引退直後に脳梗塞で倒れていたことは、2010年の死去まで隠され続けた。
  11. ^ 一般的にはこのような状態となり、明確な引退発表を行わないままプロレスラーとしての活動が途絶えた者はセミリタイヤ状態として形容される事が多い。ただし、安定した収入が得られるようになった後に、本業の合間に趣味程度の割合でリングに復帰する者も散見される。
  12. ^ ただし実際には数試合限定復帰をしている。詳しくは小林邦明を参照。




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