プロゴルファー アマチュア資格

プロゴルファー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/08 04:46 UTC 版)

アマチュア資格

統括団体

日本の法律では趣味(アマチュア)としてゴルフを行うのに資格は必要ない。また、賞金を受け取る事も違法では無い(賭博に該当する賞金システムは不可。また、適切な税務処理は必要である。)。ただし、アマチュア団体によっては資格を厳格に定めており、一団体である日本ゴルフ協会(JGA)が主催する競技に出場するにはJGAが定めるアマチュア資格が必要になる。以下の記述はJGA内の規則に基づいて書かれた物である。

JGAの定めるアマチュア資格

ゴルフにおいては歴史的経緯から、アマチュア資格を極めて厳格に管理していることも特徴的である。現在、プロテストに合格する・プロ宣言を行うなど自らの意思でプロに転向する以外にも、以下の行為を行ったゴルファーは、アマチュア資格を即時に喪失するとされている。なお2022年にゴルフ規則が改正され、従前に比べ一部規制が緩和されている[4]

  • ゴルフをプレーして、以下の基準を超える賞金または賞品を受け取ること。
    • スクラッチ競技の場合、10万円以下の賞金または賞品
    • ハンディキャップ競技の場合、10万円以下の賞品(賞金の受け取りは一切禁止)
    • なおドライビングコンテストやパッティングコンテスト等については、それ単体で行われる場合には一切制限がない。一方で通常のゴルフ競技中に行われるドラコン賞・ニアピン賞などは規制の対象となる[4]
    • ホールインワン賞については従来どおり規制対象外となるが、距離が50メートル以上あることが条件[5]
  • プロフェッショナルとしてゴルフ競技でプレーすること[4]
  • ゴルフ技術の指導をして報酬(金額を問わない)を得ること。
    • 特例措置として学校の教員などは勤務時間の50%以下の指導であれば可能。(学校のゴルフ部顧問までプロ扱いになってしまうための対策)[5]
    • 特定のゴルファーを指導するのではなく、一般的な技術論や自分自身のスイングの解説などを書籍・映像等の形で公開し報酬を得ることは可能[4]
  • ゴルフ場・ゴルフ練習場などにプロフェッショナルとして雇用される、または自身が自営業者としてそれらを経営すること[4]
  • プロフェッショナルゴルファーのための協会の会員となること[4]

2022年以前の旧規則では「ゴルフの手腕や名声(Golf Skill or Reputation)のあるアマチュアゴルファー」について、その氏名・肖像を宣伝・広告に利用することが禁止されていたが、新規則ではそれが撤廃された[4]

アマチュア復帰手続き

アマチュア規則に違反しアマチュア資格を喪失した者のうち希望するものは、統括団体(日本の場合JGA)に申請を行うことでアマチュア資格の復帰を行うことができる。ただし復帰の回数は生涯を通じて最大2回までに制限される。

また復帰を希望する者は、復帰申請後一定期間(アマチュア規定に反した期間が5年未満であれば1年間、5年以上6年未満の場合は2年間)の待機期間を経る必要がある。待機期間中はアマチュア規則の厳格な遵守が要求されるだけでなく、アマチュアゴルファーに対象を限定した賞を受け取ることができないなど、通常のアマチュアよりもさらに厳しい制限下に置かれる。

6年以上アマチュア規定に反した著名なプレーヤーはアマチュアへの復帰はできない。




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