プリンスホテル 無関係な同名の「プリンスホテル」

プリンスホテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 03:54 UTC 版)

無関係な同名の「プリンスホテル」

愛媛県松山市の「道後プリンスホテル」、茨城県水戸市の「水戸プリンスホテル」、北海道紋別市の「紋別プリンスホテル」をはじめ、資本関係は全くないが「プリンスホテル」の名を冠している宿泊施設は日本全国に多々ある。

かつて栃木県塩谷郡藤原町(現:日光市)にあり、火災を起こした川治プリンスホテル、かつて北海道で「プリンスホテル」ブランドのホテルを広く展開していた野口観光とも資本関係はない。

なお、2018年4月に開業した東京都北区の「田端プリンスホテル」は「商標権や営業上の利益を侵害している」として、プリンスホテルからホテル名の使用の差し止めを求めて東京地裁に提訴されていたことが、同年6月7日のテレビ朝日『テレ朝news』で報道された[21]。ニュースでも触れられているが、「プリンスホテル」の名前やロゴマークなどは1992年に商標登録されている。同年9月6日、名称などに「プリンス (Prince) 」を一切使わないことで和解が成立し、ホテル名は「田端王子ホテル」に改名された[22]

日教組全体集会拒否問題

2008年2月2日と3日の2日間、グランドプリンスホテル新高輪で、日本教職員組合(日教組)の全体集会が予定されていた。ホテルはいったん予約を受理したが、2007年11月になってから、右翼団体の抗議活動による周辺住民への迷惑、特にこの日を中心に行われる入学試験に重大な影響を与えるおそれがあるとして、受け入れ拒否に転じた。

2008年2月には、前年3月に予約を受け付けていた日教組の教育研究全国集会の契約解除通告をめぐり、解約の無効と、使用させる義務があることを確認した東京高等裁判所の仮処分命令を無視して、予定されていた会場の使用を拒否した(宴会場「飛天」で開催されるはずだった)[23]。当日は就職フェア開催を受け入れ、二重予約とした。

これに抗議する意味で、上部組織日本労働組合総連合会がプリンス系ホテル及び関連施設の利用をボイコットする旨を表明した(2009年1月の、日本経団連の新年会に会長が来賓として招かれたが、これにより欠席)。傘下の全ての組合にも同様の行動を呼びかけるという。全国労働組合総連合全日本教職員組合日本弁護士連合会も懸念を表明する談話を出した。

2月18日に衆議院予算委員会における山井和則議員からの質問に対し、鳩山邦夫法務大臣は個別の案件についてではなく一般論であるとして、「いかなる紛争であれ、裁判所が公正な審議を経た上で出した裁判、それを無視して、あえてこれに反する行動をとられる当事者がもしいらっしゃるとすれば、法治国家にあるまじき事態である」との見解を示した。また、舛添要一厚生労働大臣は同ホテルが集会参加者の約190室分の予約を取り消したことについて、旅館業法に違反している疑いが濃厚だとの見解を示した[24]。2月21日以降、港区は旅館業法違反の疑いでホテル側から事情聴取を行った。3月28日の再度の事情聴取の際、渡辺幸弘社長は、宿泊契約の解約が旅館業法に違反することについては「反省している」と述べた[25]

プリンスホテル側は使用拒否の理由として、高裁判決の仮処分命令が出たのは開催予定日の3日前であり、警察当局からの具体的な相談もないことから安全に集会を開催することは困難であること、また、日教組側が周辺住民への事前説明を行っておらず混乱は不可避であったこととする[26]。契約を解除したことについては、予約を受けつけたことが問題の発端とする批判は甘んじて受けるとしつつも、日教組側の説明が実態と大きく異なるものであり、実態を確認したためとする[27]。4月15日、港区はプリンスホテルの「宿泊拒否」が旅館業法違反にあたるとして、口頭で厳重注意する。8月、日教組は刑事告訴し、2009年3月17日、警視庁保安課は、旅館業法違反で、プリンスホテルと渡辺社長ら幹部社員4人と、法人としての同社を書類送検した。2010年7月、起訴猶予処分[28]

また日教組は2008年3月14日、損害賠償を求める民事訴訟を東京地裁に提起し[29]、2009年7月27日、東京地裁はプリンスホテル側に2億9千万円賠償と謝罪広告を命じる判決を下した(日教組の請求を全面認容)[30]。控訴審となり、2010年11月25日、東京高裁はプリンスホテル側に約1億2500万円の賠償を命じる判決を下した。謝罪広告の請求は認められなかった[31]。双方が上告しなかったため、東京高裁判決が確定した。

関連項目




  1. ^ No.1の理由|「プリンスホテル」を知る|株式会社プリンスホテル 新卒採用情報” (日本語). recruit.seibugroup.jp. 2020年7月19日閲覧。
  2. ^ 鈴木哲也『セゾン 堤清二が見た未来』五章、ホテル・レジャー、日経BP社、2018年9月21日[要ページ番号]
  3. ^ プリンスホテル、豪社のホテル事業買収 43億円
  4. ^ 「英高級ホテル買収 プリンスホテル 日本流サービス展開」日刊工業新聞』2018年11月14日(3面)2018年12月15日閲覧。
  5. ^ 赤プリ跡地の「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」7月27日開業 朝日新聞デジタル&M 2016年1月15日。
  6. ^ 東京初のラグジュアリーコレクションブランドのホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」7月27日に開業 traicy 2016年1月24日
  7. ^ プリンスホテル 名古屋駅南に広がる大規模再開発エリア「ささしまライブ 24」内「グローバルゲート」に名古屋初のホテルを開業【2017年秋 開業予定】 プリンスホテル 2015年8月20日
  8. ^ 名古屋プリンスホテル:オープンし、開業式典”. 毎日新聞 (2017年10月2日). 2017年10月12日閲覧。
  9. ^ プリンスホテル、静岡・熱海に進出 訪日客需要に的 2018年10月16日日本経済新聞記事
  10. ^ 松花湖プリンスホテル
  11. ^ 東京都江東区潮見の新ホテル名称を「東京ベイ潮見プリンスホテル」に決定、2020年7月開業予定 2018年10月16日日本経済新聞記事
  12. ^ “清水寺近くの小学校跡にホテル、プリンスホテルなど”. 日本経済新聞. (2019年9月2日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49310000S9A900C1LKA000/ 
  13. ^ 磯子区歴史年表(磯子区役所刊)
  14. ^ ニュースリリース 2006 ホテル事業の譲受けについて 三菱化学 2006年11月9日付
  15. ^ Mortgage Holders Prevail in Auction of Former Maui Prince Hotel Wall Street Journal 2010年5月28日付記事(英語)
  16. ^ 「東京ガーデンテラス(グランドプリンスホテル赤坂跡地開発計画)」内にオープン予定の新ホテル名称を「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」に決定 - プリンスホテル、2015年1月13日
  17. ^ 蒲郡クラシックホテルの歴史”. 蒲郡クラシックホテル (2013年2月20日). 2015年2月23日閲覧。
  18. ^ リニューアルOPEN!! - 奥琵琶湖マキノグランドパークホテル(2012年3月30日付、同年8月25日閲覧)
  19. ^ 当社保有施設の一部施設の賃貸先変更に関するお知らせ - 西武鉄道2012年5月22日
  20. ^ 事業所の営業終了のお知らせ - プリンスホテル2012年5月22日
  21. ^ 「田端プリンスホテル」の名称差し止めを求め提訴 - テレ朝news 2018年6月7日、2018年7月4日閲覧。
  22. ^ プリンスホテル“プリンス”めぐり和解成立 - 日テレNEWS24 2018年9月7日、2018年12月2日閲覧。
  23. ^ 2008年2月3日付・読売新聞
  24. ^ 第169回国会 予算委員会 第10号(平成20年2月18日)
  25. ^ プリンスホテル「真摯に受け止める」港区が事情聴取 朝日新聞2008年3月28日
  26. ^ 日本教職員組合様に対する対応についての記者会見におけるご説明文 (PDF) 2008年2月26日付、「Prince Hotels & Resorts」公式サイト 2007年3月1日閲覧
  27. ^ 今回の日本教職員組合様に対する対応について当社の考え方 2007年2月5日 (PDF) 「西武グループホームページ」2007年3月1日閲覧
  28. ^ プリンスホテル会長ら起訴猶予=日教組会場使用拒否-東京地検時事通信2010年7月1日
  29. ^ 日教組がプリンスホテルに3億円の損害賠償を請求
  30. ^ プリンスホテルに約3億円賠償命令 日教組集会使用拒否
  31. ^ 日教組へ賠償6割減額 プリンスホテル集会拒否


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