プラレール プラレールの概要

プラレール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 07:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
基本レール(直線レールと曲線レール)

概要

「青いプラスチック製のレールの上を、単2乾電池または単3乾電池1本で走る3両編成の列車」が製品の基本構成である。ただし、3両編成に当てはまらないものも発売されている[注釈 1]。主に「鉄道が好きな15歳までの子供」を対象として作られているが、生産が長期にわたるため大人のファンも多数存在しており、市販されていないマニアックな車種を製品化したガレージキットが発売されたこともある。

プラレールの特徴である「単2電池で走る3両編成」は「電動プラ汽車」から確立され[注釈 2]2000年初期まで受け継がれた[1]

1971年からシリーズの見直しとして「電動プラ電車」と「電動超特急ひかり号」を除く車両は絶版となり、湘南電車がモデルの「かそくでんしゃ」、151系がモデルの「とっきゅう」、そして当時はまだ現役であった「D-51きしゃ」が加わった。この年は「D-51きしゃ」「EF-15でんききかんしゃ」は廃止にならなかったため、「モーターなし」と「フリーデザイン」の設定は全廃された[2]

1980年代以降はギミックを取り入れた製品を開発しており、1983年には車内のチャイムを搭載した「メロディープラレール」、1984年には運転体験製品の先駆けとなる「R/Cプラレール」を発売したが、時期尚早につき数年で生産中止になってしまった[3]。その後、サウンドやギミックを装備した車種は2000年代以降数多く発売されることとなる。

トミカと同じく製品の品番入れ替えが不定期に行われており、音・ライト・カメラなどギミックを搭載した車両もある。キャラクター関係では「きかんしゃトーマス」シリーズや「チャギントン」シリーズ、完全オリジナルである「ハイパーガーディアン」シリーズ、実在の新幹線車両がロボットに変形する「シンカリオン」シリーズなども展開されている。

「プラレール博」というイベントが「トミカ博」と同様に主要都市で開催されており、こちらはイベント記念品などが発売されたり、会場で遊ぶことができる。

プラレールは、実際の鉄道現場で運行トラブル対処などの訓練用に用いられる場合もあり[4]、タカラトミーが発行しているカタログで紹介されたことがある。JR東海では2004年東海道新幹線の運転士見習いの研修用に導入し、2006年からは乗務員の訓練にも取り入れられた[4]。JR東海特注の地上信号機の模型も存在する[4]東京メトロ2011年にプラレールを導入している[4]

2019年に60周年を迎えた。

沿革

電動プラ汽車セット(1961年)
  • 1958年 ‐ プラレールのルーツともなった「ハイウェーセット」がとみやま商事株式会社より発売。
  • 1959年 - 「ハイウェーセット」の車両を連結式の列車にし、プラレールの元祖となる、手転がし式の「プラスチック汽車レールセット」が発売される。
  • 1961年 - 初の電動式である、「電動プラ汽車セット」発売。この時早くも、前述した定義による編成となった。
  • 1964年 - 東海道新幹線開業により、「夢の超特急ひかり号」発売。なおこの当時は、車体色が赤と白の2色だった。
  • 1968年 - 国鉄103系を模した「電動プラ電車」発売。この商品は改良を重ねながら1994年まで継続販売される。
  • 1971年 - 国鉄181系を模した「プラレールとっきゅう」発売。中間車は「電動超特急ひかり号」の流用だった。
  • 1972年 - 都電8000形を模した「ちんちん電車」発売。プラレール史上初の2両編成車両。走行中に「チンチン」と音がなるギミック付き。
  • 1973年 - 「C12ロータリーじょせつ車」発売。わずか1年の短命商品だったが、40周年を迎えた1999年に復刻された。
  • 1975年 - 国鉄165系を模した「東海型急行電車」発売。限定品もあり実際の車両と同様カラーバリエーションも豊富。2019年12月をもって生産を終了した。
  • 1975年 - 営団地下鉄千代田線6000系を模した「地下鉄電車」発売。この商品は改良を重ねながら、後年は「地下鉄電車」に改称され2003年まで継続販売される。
  • 1977年 - 国鉄485系を模した「L特急」発売。2018年まで発売されていた。また、セットのみの販売などで実際の車両と同様カラーバリエーションが多い。
  • 1978年 - 国鉄C12形を模した「C12蒸気機関車」発売。「C12ロータリーじょせつ車」から機関車だけが単品販売されたものであり、現在も発売されている。
  • 1979年 - 「ブルートレイン」発売。牽引機の変更などの改良を加えられながら販売されていた。
  • 1979年 - 国鉄0系新幹線をライト付き車両に模した「ライト付きひかり号」発売。ヘッドライトを点灯しながら走行するプラレールの始祖。
  • 1983年 - 「おどり子号」、「新幹線リレー号」、「通勤特急」発売。「おどり子号」と「リレー号」は当時最新鋭の国鉄185系電車を、「通勤特急」は阪急電鉄6300系を模したものだったが、すべて前述の「東海型急行」の型を使用しており、あまりにも実際の車両とかけ離れていたため不評で、短命に終わる。「通勤特急」は関西地区限定で販売されており、地域限定車種の元祖といえる。
  • 1984年 - コントローラーを使う遠隔操作シリーズの元祖と言える「R/Cぼくはうんてんしゅシリーズ」発売。0系新幹線、200系新幹線、485系電車、165系電車、営団6000系、EF65 + 24系客車の6種。わずか3年で生産中止になった。
  • 1985年 - 国鉄205系を模した「通勤電車」発売。初期製品は二段窓だった。
  • 1985年 - 新幹線100系を模した「ニュー新幹線」発売。当時の大ヒット商品となる。
  • 1987年 - 「ニュー新幹線」を改良した「2スピード新幹線」発売。この年発売の商品から、手転がし可能な2代目動力に変更された[5]
  • 1992年 - 「きかんしゃトーマス」シリーズ発売。継続して発売される。
  • 1995年 - 派生型製品「超特急ヒカリアン」のシリーズ展開が開始。発売初期から2001-2002年版までトミカ・プラレールカタログに掲載された。
  • 1997年 - 10月14日を「プラレールの日」に制定。これを記念して都電6000形を模した「特別限定復刻版ちんちんでんしゃ」発売。以後毎年10月14日には限定復刻版が発売されるようになる。
  • 1998年 - トミー運営の「プラレールファンクラブ」が発足。後に「トミプラクラブ」に統合。
  • 1999年 - プラレール40周年。各地でイベントが開催され、さまざまな限定復刻版商品が発売される。
  • 2000年 - 小型CCDカメラを搭載した「TVで遊ぼう! 僕はプラレール運転手」発売。車両は922形検測車・ドクターイエローを採用。
  • 2001年 - プラレール史上初の懸垂式モノレールがセットされた「タイムステーションD51」発売。
  • 2001年 - ハイパワーモーターを搭載した「EH500金太郎」と「EF210桃太郎」発売。以降長大編成の組成できるセットが発売されるようになる。
  • 2002年 - 寝台特急北斗星をモデルとした、プラレールの常識を覆す7両編成の「いっぱいつなごうブルートレインセット」発売。
  • 2003年 - 「サウンドプラレール」シリーズ発売。特に「サウンドC62重連セット」はその車両完成度の高さと実際の車両から録音された音を使用したことで人気になった。
  • 2004年 - 「プラロード大鉄橋&マリンライナーセット」発売。瀬戸大橋をモデルにした長さ85cm、高さ27cmという類を見ない大きさの大鉄橋がメイン。付属するJR四国5000系マリンライナーのクオリティが向上[注釈 3]
  • 2005年 - 自由自在に曲げて使える「まがレール」発売。それまでは基本的に直線と曲線レールのみだったが、まがレールの登場でレールの拡張性が高まった。
  • 2006年 - 「京浜東北線スペシャルセット」 「広島電鉄5100形電車〔Green mover max〕」発売。日車夢工房よりN700系が発売。路面電車シリーズが発売。特殊な連結器により連接構造を再現。
  • 2007年 - 「常磐線スペシャルセット」「S-32ドア開閉E231系500番台山手線」発売。また阪急電鉄より阪急9000系も発売。
  • 2007年 - 鉄道博物館開館を記念し、鉄道博物館に展示されている車両を製品化した「鉄道博物館開館記念スペシャルセット」と「C57 135号機 鉄道博物館仕様」を発売。鉄道博物館オリジナル埼京線205系を発売。
  • 2008年 - JR雪国列車スペシャルセット、地下の駅、地下直線レール、高架直線レール、高架曲線レールを発売。地下レールの発売により、地下線の風景を再現できるようになり、高架レールの発売で高架線の風景を再現できるようになった。
  • 2009年 - プラレール50周年。50周年を記念し、「C12蒸気機関車アーチ橋とレールセット」を発売。絶版となっていたアーチ橋が復活。セットに含まれるC12は新規金型によるものとなった。また、同じく50周年であったベビースターラーメンとのコラボ企画が登場した。
  • 2011年 - 既存のレールで2台の車両が走れるハーフサイズの「プラレールアドバンス」を発売。
  • 2012年 - 玩具カテゴリ初となるエコマーク認定商品である「エコ直線レール、エコ曲線レール」を発売。レールカラーは通常のブルーではなく、エコをイメージしたグリーン。
  • 2014年 - プラレール55周年。この年から、3代目動力が登場した[6]
  • 2015年4月1日 - 日本の商標制度の改正に伴い、プラレールの線路の青色が商標出願された[7]。「新幹線変形ロボ シンカリオン」シリーズの展開開始。
  • 2015年 - 「いっぱいつなごう C58SL銀河」発売。
  • 2016年 - 「ライト付500 TYPE EVA」発売。
  • 2017年 - レインボーブリッジのループ部分を模した情景が入った「トミカとならんで走ろう!ダブルループ橋レールセット」が発売。
  • 2018年 - クルーズトレインDXシリーズとして「TRAIN SUITE 四季島」が発売。プラレール初の車内灯が点くギミックを搭載した。
  • 2019年 - プラレール60周年。60周年を記念して「P001系レッドフライナー」が発売。
その他車両単品などの発売は下記のプラレール車両一覧などを参照。

注釈

  1. ^ いっぱいつなごう!セット等。
  2. ^ この、「3両編成の列車」という基本コンセプトは、同社の鉄道模型ブランドである「TOMIX」の基本セットの車両数でも一部用いられているが、TOMIXが3両の基本セットを始めたのは1990年代末になってからで、このスタイルを確立させたのはプラレールのほうが先行している。
  3. ^ 現在は廃盤となっているが、ファンの中ではタイにあるプラレール製造工場が台風による洪水によって被災、型やデータがダメになったため廃盤になったと言われている。
  4. ^ このような造形の鉄道模型車両をショーティーと呼ぶ。
  5. ^ 蒸気機関車モノレール、連接式の路面電車など。
  6. ^ 実際の鉄道車両はこれとは逆に、車輪に設けた傾斜と出っ張り(フランジ)で脱線を防ぐ。車輪を参照。
  7. ^ 多くは単3乾電池1本だが、単2乾電池を1本使用するものもある。
  8. ^ 「手ころがし」と呼ばれる。
  9. ^ 長さはレール幅と同じ。
  10. ^ 曲線半径は直線レール1.5本分。Y字レールの外側曲線として使用する。

出典

  1. ^ 「プラレールの40年」『プラレールのすべて』1999年5月、 60頁、 ISBN 4873661811
  2. ^ 『プラレールのすべて』P61。
  3. ^ 『プラレールのすべて』P63。
  4. ^ a b c d “プラレール 訓練オーライ”. 東京新聞 (中日新聞東京本社): p. 32. (2012年6月13日) 
  5. ^ 同年中に単品の一部を除いて2代目への変更が完了。この際、屋根が塗り分けられるなどの仕様変更が発生している。
  6. ^ 初代→2代目とは異なり、段階的に移行している。
  7. ^ 松倉佑輔、平地修 (2015年4月7日). “新商標:音や色の出願、1週間で500件”. 毎日新聞. 2015年4月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年3月25日閲覧。
  8. ^ 徹底解剖|基地に変形!! 超ビッグドクターイエローセット”. TAKARATOMY (2018年9月10日). 2018年10月5日閲覧。
  9. ^ 変形ドデカシンカンセンのぞみ|徹底解剖”. TAKARATOMY (2021年6月30日). 2021年9月2日閲覧。
  10. ^ 新技術採用!プラレールきかんしゃトーマス「蒸気がシュッシュッ!トーマスセット」3月30日(木)新発売のお知らせ (PDF)”. TAKARATOMY (2017年2月9日). 2017年2月9日閲覧。
  11. ^ -「ニチイチェーンよいこシリーズ」ってなんだ!?-D51きゅうこうセット”. 2014年1月3日閲覧。
  12. ^ a b プラレール「都営新宿線10-300形(4次車)」、「東京さくらトラム(都電荒川線)9000形(9001号車)」を販売します!”. 東京都交通局 (2020年3月31日). 2020年4月25日閲覧。
  13. ^ プラレール「都営浅草線5300形」を販売します!”. 東京都交通局 (2019年5月14日). 2020年4月25日閲覧。
  14. ^ プラレール「都営浅草線5500形」を販売します!”. 東京都交通局 (2019年4月1日). 2020年4月25日閲覧。
  15. ^ (繁体字中国語)凱蒂迷哭哭!台鐵Hello Kitty彩繪列車 明年2月前卸妝”. 自由時報 (2018年8月9日). 2019年8月15日閲覧。
  16. ^ (繁体字中国語)首登場!桃園機場捷運100%打造模型車軌道”. EBC 東森電視 (2018年12月25日). 2019年8月15日閲覧。
  17. ^ タカラトミー. “プラレール 商品ラインナップ レールセット・大型情景”. プラレール公式ウェブサイト. 2018年1月15日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プラレール」の関連用語

プラレールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プラレールのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプラレール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 GRAS Group, Inc.RSS