ブロリー ブロリーの概要

ブロリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 09:01 UTC 版)

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ブロリー
Broly
ドラゴンボールのキャラクター
登場(最初) ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦
作者 鳥山明(キャラクターデザイン、『ドラゴンボール超 ブロリー』脚本)
小山高生(『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』『危険なふたり!超戦士はねむれない』脚本)
声優 島田敏
江森浩子(赤子時代、『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』)
森下由樹子(幼少期、『ドラゴンボール超 ブロリー』)
プロフィール
性別
種類 サイヤ人
親戚 パラガス(父)
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本稿では『ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ』に登場する、ブロリーのクローンであるバイオブロリーについても併せて解説する。

キャラクター概要

『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』において作られた劇場版オリジナルキャラクターで、原作およびテレビアニメには登場しない。ブロリーのクローンであるバイオブロリー、「ドラゴンボール超ブロリー」の世界のブロリーも含めれば、劇場版アニメ4作品に渡ってメインの敵キャラクター採用最多出演である。

「サイヤ人の伝説どおり悟空たちとは別の1000年に一人現れる純粋に殺戮と破壊を好む『伝説の超サイヤ人』が存在していたら?」というのがキャラクターのコンセプトになっている。一人称は「オレ」。二人称は劇中では「お前」、ゲーム作品では「お前」または「貴様」。スタッフの山室直儀は「ブロリーは怒りをパワーに超サイヤ人になる悟空とは対照的に、悲しみが募って暴走するという、そんな悲しげなイメージで描きました」とコメントしている[1]

原作者である鳥山明はデザイン面以外でブロリーの制作にはほぼ関わっていない。テレビ版で再登場したガーリックJr.バーダックのような原作への逆輸入は行われず、劇場版3作品以外ではゲーム等のメディアミックス作品に登場する程度に留まり、原作・アニメといったいわゆる「本編」とは無縁のキャラクターだった[注 1]。しかし、『ドラゴンボール超 ブロリー』において鳥山自身の手で設定を再構築されて、正式にドラゴンボールの本編に存在が組み込まれることになった。鳥山は「ブロリーは元々、アニメオリジナルストーリーのキャラクター。連載漫画が忙しかった時期にアニメ会社の設定を基にリデザインしたもので、自分がデザインした事すら忘れていた。ブロリーは大変に人気の高いキャラクターだと聞いたので、今回の劇場版ではなるべくイメージを壊さないようにリデザインした。」と答えている[2]。『ドラゴンボールZ』と『ドラゴンボール超』ではデザインと大まかな出自部分以外の設定は大きく改変されている。

名前の由来はブロッコリー[3]。劇中では亀仙人が「ブロコリ」と呼び、ウーロンに間違いを突っ込まれる場面がある。

ドラゴンボールZのブロリー

エイジ737生まれ。普段は華奢な優男であり[4]、あまり口を利かない。孫悟空(カカロット)ベジータらとともに、サイヤ人の数少ない生き残りの1人であり、かつ純粋な超サイヤ人の一人である。悟空と同じ日に生まれ、保育器では隣同士だった。赤ん坊の頃、悟空の泣き声に驚かされて泣いていたため[注 2]、悟空に出会って本能が目覚め[5]激昂し、悟空に敗北したときにも赤ん坊時代に悟空に泣かされたときのことを思い出していた。一人称は「オレ」。父親のパラガスに対する呼称は「親父」。

人物像

サイヤ人の数少ない生き残りの1人。赤ん坊の頃、その戦闘力の高さゆえに将来的に自分や息子ベジータの地位が脅かされるのではないかと危険を感じたベジータ王によって父親のパラガスと共に謀殺されそうになり、父親のパラガスもろとも瀕死の重傷を負わされる。しかしフリーザの一撃で惑星ベジータが破壊された時に潜在能力が覚醒し消滅から密かに逃げ延びた。そのためベジータのことも恨んでおり、お前だけは簡単に殺さないという趣旨を伝えている。幼少期に超サイヤ人へと覚醒[6]。成長するにつれ、制止するパラガスを殴り片目を潰すなど、凶暴な姿を徐々に見せ破壊を楽しむようになり、父親のパラガスはその強大な力と凶暴さに慄き、実の息子に対してサイヤ人そのものと評している。少年期[7]には、ブロリーの力を恐れたパラガスによって、その力を疎まれ[8]、寝込みを襲われコントロール装置を身に着けさせられた。その後、パラガスに利用されるままに南の銀河を襲い、破壊し尽された南の銀河の星は無人で廃墟だらけの星と化している。

新惑星ベジータの戦いにおいて伝説の超サイヤ人に変身した後は口数が多くなり、自分の強さを誇示したり相手を見下す言葉などを述べていたが、続編で地球に現れたときはただカカロットの名前を呼ぶだけで、それ以外には無駄なことを、から始まる短い台詞が1回あるのみ。また、惑星シャモをシャモ星人たちの前で破壊し狂喜した姿は孫悟飯に「悪魔」と言わしめ、後に「化け物」と呼ばれた際は違うと否定して「悪魔だ」と自称している。

服装・身体的特徴など

身長は悟空よりも高く、上半身裸で金色のベルトと、その下に赤い布を腰に巻くように付け、白い胴着を下半身に着ている[注 3]。首にはベルトに似た首飾りを下げ、手首にはベルトとデザインが同じ長めのブレスレットを装着。靴もベルトとデザインが同じで、耳には輪状のイヤリングをしている。幼い頃は上着も着用していた。少年期には、頭と首、腕の上腕二頭筋辺りにパラガスの手に装着されたコントローラーとセットになったコントロール装置である輪を付けられた[6]

普段は影のある目をした無表情な好青年。体格は筋肉質であり、長身で悟空より頭一つ分以上大きく、しなやかな長い手足をしている。初登場作品『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』で頭、首、腕にコントロール装置を付けられた超サイヤ人のときは、金髪に変身する従来の超サイヤ人と違い、日中のシーンでは髪が青く[注 4]、夜間のシーンでは紫[注 5]だったが、再登場した『危険なふたり!超戦士はねむれない』では頭、首、腕のコントロール装置が無く、通常の超サイヤ人同様金髪になっていた。

超サイヤ人からさらに、もう一段階上の「伝説の超サイヤ人」へと変身できる。「伝説の超サイヤ人」と呼ばれる形態になることで、白眼が特徴の、さらに筋肉が膨れ上がった筋骨隆々な大男へと変貌し、パワーアップする。変身時には全身から閃光を発する。ブロリーが変身する伝説の超サイヤ人は関連書籍によると、悟空たちが変身する超サイヤ人とは異なる進化を遂げた超サイヤ人[9][10]であると紹介されている。この「伝説の超サイヤ人」という言葉は、原作とテレビアニメの台詞や[注 6]サブタイトルでは[注 7]超サイヤ人を指し示す言葉として使われ、『復活の「F」』のベジータも、超サイヤ人ブルーに変身した己を伝説の超サイヤ人だと称しているが、ブロリーが登場する劇場版3作品では、ブロリーの変身する形態を指し示す言葉として用いられている。

再登場の際は、地球での氷の中で数年間眠っていたあいだに悟空の攻撃によるケガは回復していたが、胸の中心と背中の中心に悟空から貫かれた大きな傷跡が残っている。

デザイン担当について

原作者の鳥山明は「劇場版ではキャラクターのデザインや手直し、名前の変更をしている」ことに触れた上で、「先生ご自身がデザインしたキャラはいますか?」と言う質問に対して、「いますよ。ボージャックやブロリー、最近ではタピオン、ミノシアです。」と語り[11]、ブロリーの設定などにも鳥山が関与したかという問いに対し制作者の小山高生が「鳥山明はブロリーのキャラクターデザインのみ関わった」と発言しているとおり[12]、ブロリーのデザインはアニメスタッフが提出したデザインなどの企画案[13]を基に鳥山がデザインしたもの[14]

しかし一方で、鳥山は「多少はデザインの手直しなどに関わったが、ほとんどは一鑑賞者として楽しんでいた[15]」という、鳥山本人が深く関わり始めた『神と神』より前の劇場版オリジナルキャラクターは例外なく、アニメスタッフが提出したデザインの手直しくらいしか関わっていないという趣旨の証言をしていて、アニメスタッフも劇場版オリジナルキャラクターのことを「僕らが描いたラフデザインを鳥山先生に見てもらって修正を入れていただく形が多かったですね[13]」と証言している[注 8]

鳥山は1995年10月に「劇場版オリジナルキャラクターでお気に入りはいますか」と質問され、東映アニメーションのデザインした変身後のジャネンバは気に入っていると答えたものの、ブロリーも含めて「自分がデザインしたものの中にはありません[17]」と答えている。さらに、2003年には北米版SHONEN JUMPのインタビューで鳥山は、亀仙人、ベジータ、ブロリーのことを質問されて、「ブロリー?誰ですかそれ?漫画で出てたかな…[注 9]」と答えており[18]、2018年には『ドラゴンボール超 ブロリー』のコメントでも、過去にデザインだけ描いたブロリーのことはすっかり忘れていたという趣旨の発言をした。

熱戦・烈戦・超激戦での伝説の超サイヤ人状態のブロリーは、スタッフの山室が監督と話し、見た目でも強さが分かるようにと考え、鳥山のデザインをかなりマッチョにアレンジした[1]。超戦士はねむれないのブロリーは、悟空たちに1回負けているので服はボロボロにして傷を残そうと考え山室がデザインしており、通常時は前作よりも、もっとやつれた感じをイメージして[1]、伝説の超サイヤ人状態は前作よりもっとマッチョで体を大きく、山室がデザインした[1][19]

戦闘力

生まれたときから、すでに戦闘力が10000を超えていた。パラガスの回想シーンで登場した幼少期の超サイヤ人ブロリー[6]はエネルギー弾でビル街を跡形もなく破壊している。

伝説の超サイヤ人状態では、気が高まり溢れるという内容を自らつぶやき、直後にエネルギー弾を周囲に撒き散らし、劇中では掌ほどの大きさに凝縮したエネルギー弾で惑星シャモを破壊した。また、超一流のスピード[9]で体を捻り悟空とピッコロの同時攻撃を腕組しながら避けており、目前から悟空のかめはめ波を防御無しに受けても平然としている。その強さを感じ取ったベジータは当初戦意喪失し、戦うことが好きな悟空も戦闘中に手加減を要求している。地球での戦いの時は、瀕死状態から甦る度に強さが増すサイヤ人の特性により新惑星ベジータ戦以上のパワーアップを果たしていた[6]。変身における体への負担や、筋肉膨張によってスピードが殺されてしまう超サイヤ人第3段階のようなことについては劇中で一切言及されておらず明確な描写も無く、制作者の小山も、「ブロリーに関することは映画の中で描いたものが全てで、ブロリーを考え出した私たちは映画の中で描かれた以上の細かい設定など、全く作っていないし何も決めていない」と語っている。

2017年のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの期間限定アトラクション「ドラゴンボールZ・ザ・リアル 4-D at 超天下一武道会」では武道会会場に乱入し、ブロリーゴッドにパワーアップする。その戦闘力は超サイヤ人ブルーの悟空すら敵わないほど。

最強のサイヤ人というイメージ

ブロリー登場作品の脚本を書いた脚本家の小山高生は「最強」「ブロリー以上に強い奴はTVアニメも含めて世界に存在しない」「ブロリーもだが、悟空たちは常に『絶対勝てない相手』と戦っているため、敵が怠慢になってスキを作ったときに倒すしかない」「正攻法でやったら、ブロリーなんかには絶対勝てるわけない[20]」「悟空だけじゃブロリーには絶対勝てない[21]」と評し、企画の森下孝三からは「なにしろ最強のサイヤ人という設定ですからね[22]」と評されている。アニメコミックスの紹介では、凶暴な性格に加え暴走するパワーには限りがなく、破壊と殺戮にのみ喜びを感じる[23]とされており、『ドラゴンボール大全集』では「まさしく最強のサイヤ人[14]」と表現されている。劇場版ドラゴンボール公式サイトの劇場版ドラゴンボールヒストリーには、ブロリーは劇場版での悟空最強の敵といっても過言ではないと記されていた。ただし同サイトでは(1996年公開までの)劇場版シリーズの敵で1番強いのはジャネンバ、2番目はヒルデガーンであるとも記されていた[8]

なお、小山は最強と発言していることに関し、自社公式ホームページ内の掲示板において「私たちが次の作品の対戦相手を考える際に彼以上の相手が考えられなかったため、劇場版で3作も登場したからというのが本音」「強大なパワーを制御するため子供の頃から装置を付けられていた男など他にいない。サイヤ人の王子であるベジータでもそんな必要は無かった。プロデューサーたちと一緒にブロリーの設定を考え、シナリオを書いた私が言っているというだけでは駄目ですか?」と述べたうえで、「最強説にそれほどこだわるなら、サイヤ人最強には違いないということで良いのではないか? 双葉山白鵬大鵬、誰が一番強いかという質問に誰も答えられないが、そういう類の問題」と発言している[24]

合わせて、ブロリーが無限に強さを上げていくという噂や、頭と首と腕に付けられたコントロール装置の詳細設定などについても「映画の中で描かれた以上の細かな設定など、ブロリーを考え出した私達は全く作っていない」と発言している[24]。加えて「創作した人間として多くの方に支持されているという話は大変有り難く嬉しく想うが、もはや生みの親の手を離れて彼は勝手に動き出してしまっているようだ。ブロリーの設定に関しては、映画の中で描かれたことがすべてで、それ以上でもそれ以下でもない。それぞれ独創的な解釈は非常に困惑するばかりだが、それでファンのみなさんが楽しく遊べるのなら程々にお遊びください…と言うしかない」「脚本家として『DBZ』に関わったものとして、私の中ではブロリーが最強であると信じている」と発言している[25]

また、ブロリーは伝説の超サイヤ人の状態である限り、あのまま気を果てしなく高めていくのか?という趣旨の質問に対し、「高めていけると考えた方がブロリーらしくないですか?それでも悟空には敗れる運命だった[25]」と述べ、加えて「ブロリーに関することは映画の中で描いたものがすべてで、それ以上の設定は何も決めていない。皆さんがどのように解釈しようが、それで楽しく幸せなら、お楽しみくださいと言うしかない」とも発言して、今後この掲示板ではブロリー関連のものは扱わないと2度目の宣言を行った[26]

その後、小山は、原作者の鳥山明が初めてアニメシリーズに本格協力した『ドラゴンボールZ 神と神』を観て、その敵役を務めた破壊神ビルスの感想として「『DBZ』の世界では、あのブロリーでさえ破壊神の前には、横綱とフンドシかつぎほどの差がある設定だった。もちろん横綱は破壊神。あのブロリーがなんとフンドシかつぎ。ところがスクリーンから受けるキャラクターの印象は、ブロリーの方が断然怖かった。ブロリーが圧倒的に恐ろしく見えたのは私だけだろうか? 身びいきかな? ブロリーファンの感想を聞きたいと思う[27]」と語り、質問者による公式掲示板での「1作目で、あの時パワーを集めた悟空は超サイヤ人の限界を一時的にでも超え大幅にパワーアップしたのか」という質問に「あの脚本を執筆した時には、全くそんなことは考えていない。お愛想なしだが、それが事実。辻褄が合うように、お好きに解釈されたらいかがですか?」と答え、「最新の劇場版に出てくる「破壊神」より迫力も怖さもブロリーの方が優っていると観えたのは私だけでしょうか?」と付け加えており[28]、他の投稿者から寄せられたブロリーに関する意見は、質問者とのやり取りだけ残し小山の権限で削除したと述べたうえで「ブロリーに関しては他でやってください。悪しからず」と3度目となる宣言を行った[29]

なお、小山が「鳥山明はブロリーのキャラクターデザインのみ関わった」と発言しているように[12]、これらの設定は小山によるもの。また、ブロリーのアイデア自体は原作の二代目担当編集者である近藤裕によるもの[30]

バイオブロリー

前作『危険なふたり!超戦士はねむれない』でブロリーが地球まで乗って来た宇宙ポッドに付着していた、凍り付いた血液をナタデ村にいた祈祷師が少量だけ採取してジャガー・バッダ男爵に売り渡し、バイオテクノロジーの力で造り出されたブロリーのクローン [注 10]で、前作で倒された本物のブロリーとは別の存在。言葉は巨大化したとき「カカロット」と一言発したのみで、一片の理性も持たず[31]、本物のブロリー以上に凶暴化し[8]、凶暴な本能と孫悟天たちへの復讐心のみで動き[31]、唸り声を発しながら周囲に襲い掛かる。

容姿は本物のブロリー同様で、全裸で培養カプセルに入った状態だったが[注 11]、「超戦士(スーパーせんし)を出せ」というジャガー・バッダ男爵の指示でカプセルから出される事となり[注 12]、科学者たちが培養液の排出作業を行うが、まだ途中のままカプセルを自ら破壊して培養作業で肉体がまだ固定されていない[32]不完全[33]な再生途中の状態で出たため[31]、外に出た途端に身体全体がゲル状に溶け[31]、身体はドロドロに崩れて[8]変質した姿になってしまった。

側頭部から後頭部に見える、伝説の超サイヤ人時の金髪以外は、面影がない不気味に崩れた姿で[31][32][34]、瞳は赤色で眼球の角膜内や気功波の使用時に発光する胸部の心臓部分が剥き出しの姿となり、手だけでなく目や口からも気功波を放つようになり、クリリンに気円斬で首を切断されても復元する再生能力も有する。超サイヤ人としての圧倒的なパワーは本物のブロリーと同等[6][8]で、悟天たちを苦しめる。

空気に触れた培養液は遺伝子の異なる生物の細胞を食い増殖してどんどん大きくなり、異なる細胞を食い合うことで増殖する力が強くなる性質も持ち、触れた人間や動物を溶かしこみ[8]遺伝子の異なる生物も吸収して増殖する[35]特徴に目を付けたトランクスの機転で、タンクから溢れ出た培養液を浴びせられる。これで完全に消滅したかと思われたが、バイオブロリーの細胞も取り込んだために異常なパワーを得た培養液と一体化して身体が巨大化し、さらに強大にパワーアップした[36]。この状態で再び悟天とトランクスの前に現れるが、直後に身体が崩れて一時姿を消すことになる。大量に増殖した培養液が島中に流出した際、培養液の弱点が海水であることに気付いた悟天が、トランクスやクリリンと協力したかめはめ波で海水を押し出し、島ごと海水で浸したことにより沈静化。この直後にバイオブロリーは、海中からまたしても巨大化した状態で現れて襲い掛かるが、他の培養液と同様に海水に触れたことで身体が硬化してしまい、最期は悟天とトランクスの気功波攻撃によって完全に破壊されて死亡する。

バイオブロリーのデザインは、未完成で容器から出てくるから半分溶けているという案で進められた[1]

年譜

  • エイジ737 - 惑星ベジータでサイヤ人のパラガスの息子として誕生した直後、その素質を恐れたベジータ王に親子ともに謀殺されかける。親子揃って瀕死の状態で放置されていたところ、フリーザによる惑星ベジータの爆発の際にブロリーの潜在能力が覚醒。親子共々バリアに守られながら惑星ベジータの消滅から密かに逃げ延びることに成功。
  • エイジ??? - 成長するにつれ、凶暴性が増すとともに超サイヤ人へ覚醒。やがてパラガス一人の力では抑えられなくなり、コントロール装置をつけられる。
  • エイジ???[注 13] - パラガスに利用され南の銀河を破壊する。パラガスが企てた計画により、新惑星ベジータと名付けられた星に連れて行かれ、孫悟空と遭遇。コントロール装置を破壊し、伝説の超サイヤ人に変身。息子を見捨てて一人逃げようとしたパラガスを殺害する。その後、仲間たちのパワーをもらった悟空から一撃を受け瀕死の重傷を負う。新惑星ベジータは彗星とぶつかり爆発するも、ブロリーは密かにポッドに乗り込み脱出に成功。その後、悟空を追い地球に着陸するも、漂着地点が極寒地帯であったため氷漬けとなり、氷河の下に7年間封印され眠り続ける。
  • エイジ???(上記から7年後) - ドラゴンボール探しに来ていた孫悟天の嘘泣きに反応し、氷の中より眠りから覚める。サイヤ人の体質によりパワーアップを果たすも、悟空との戦いで負った胸元と背中の傷跡は残っている。圧倒的なパワーで悟飯たちを苦しめるも最終的にドラゴンボールの力で幻として現れた悟空の加戦とトランクスがわるあがきで放ったエネルギー弾によりブロリーの注意をひきつけ、悟飯らのかめはめ波により太陽に撃ち込まれ消滅、死亡した。
  • この後、地球ではブロリーのクローンであるバイオブロリーが誕生している。

劇中での活躍

ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦
劇場版第11作である本作にて、サイヤ人に伝わる「伝説の超サイヤ人」として初登場。ベジータへの復讐を計画したパラガスによって操られ、南の銀河を破壊した後にそれを餌に伝説の超サイヤ人討伐のためと称してベジータを新惑星ベジータに連れてくる。しかし、カカロット(悟空)の出現で過去を思い出したことにより突如暴走してコントロール装置を破壊し、ついには伝説の超サイヤ人に変身して父であるパラガスを殺し、悟空たちと激闘を繰り広げた後にその強力なパワーで悟空たちを圧倒するが、孫悟飯、ピッコロ、トランクス、ベジータの力を集めて一時的にパワーアップした悟空によって腹部に重い拳の一撃を喰らい、肉体が爆発して敗北した。
ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない
劇場版第13作である本作で再登場。孫悟空たちの手で倒されたことで肉体が爆発して新惑星ベジータと運命を共にしたかと思われていたが、崩壊寸前に宇宙ポッドに乗り込み、地球へ向けて脱出していた。しかし悟空との戦いで重傷を負っており体が思うように動かず、さらに宇宙ポッドで漂着した際に出来たクレーターに水が溜まり、極寒地帯だったため氷付けとなり氷河の中で7年間眠り続ける。その後、ナタデ村に悟天、トランクスビーデルがやってきた際に悟天の嘘泣きに共鳴して復活し、当初は悟空と誤認していた孫悟天たちに襲い掛かり、後に救援に駆けつけた孫悟飯と一騎討ちを繰り広げて窮地に追い込むが、最終的にはトランクスの援護で気を反らされ、ドラゴンボールが起こした奇跡(?)により実現した親子3大かめはめ波[注 14]によって太陽まで吹き飛ばされて完全に跡形もなく消滅した。
ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ
劇場版第14作である本作では、ブロリー本人は前作劇場版で死亡したため未登場だが、ブロリーが遺した血液から作り出されたクローンであるバイオブロリーが悟天、トランクス、クリリン人造人間18号と対戦。エンディングでは、地獄でブロリーがなお暴れ回っているという話を聞きつけたあの世の悟空とパイクーハンが退治に向かったところまでが語られている。



注釈

  1. ^ これはブロリーに限らず、『神と神』より前の劇場版オリジナルキャラクターの多くに当てはまる。
  2. ^ ちなみにサイヤ人同士が会話で、戦闘力2の悟空が戦闘力10000のブロリーを泣き負かしたその根性を褒めていた。
  3. ^ 鳥山明のデザイン画には尻尾が付いているものがある。
  4. ^ 映画の下敷き、パンフレットの表紙、アニメコミックスなどの立ち絵では瞳が赤みがかっている。
  5. ^ 瞳の色はシーンにより黒や緑に描かれており、アニメコミックスでは湖上のシーンだけ青色の髪に差し替えられている。
  6. ^ 原作「其之二百八十 超サイヤ人!?」、『Z』「第66話 ケタ外れの強さ!!伝説の超サイヤ人孫悟空」、『改』「第31話 孫悟空ついに到着!蹴散らせギニュー特戦隊」。
  7. ^ 原作「其之三百十八 伝説の超サイヤ人」、『Z』「第95話 ついに変身!!伝説の超サイヤ人・孫悟空」
  8. ^ アニメスタッフの山室直儀もインタビューで、ブロリー同様デザインしたと鳥山が語るボージャックについて、「デザインラフを鳥山先生にお送りしたんです。そうしたらカラーの生原稿5枚くらいで戻ってきて…。「本物だ!」と驚いた[16]」と証言している。
  9. ^ 原文:「Brolli? Who was he? I don't know if he was in the manga...」
  10. ^ 『ドラゴンボール』シリーズでは、これ以外にも別の科学者がバイオテクノロジーにより開発した様々な生命体、生物兵器が登場し、類似する例も存在する。これらについては、人造人間 (ドラゴンボール)ドラゴンボールの登場人物ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物を参照。
  11. ^ 通常状態で入っており、劇中では尻尾が生えているのも確認できる。
  12. ^ 培養液の排出が始まった時には既に伝説の超サイヤ人に変身していた。
  13. ^ パラガスがベジータに「フリーザに惑星ベジータを破壊されてより30年」と言っている。
  14. ^ これについては、悟空がこの世に降り立ったかは曖昧に表現され、各解説でも「いったい、あの悟空の姿は何だったのか。ドラゴンボールの奇跡か、それとも一瞬の幻だったのか、それは誰にもわからない[37]」、「悟飯たちの前に現れた悟空は本物だったのか、それとも幻だったのか…[38]」、「あの世にいる悟空のサポートが泣ける[39]」と解説されている。
  15. ^ 。超サイヤ人フルパワー状態のときには、かめはめ波を超サイヤ人ブルーのゴジータから食らいそうになった直前に、瞳が描かれている。
  16. ^ 『みらい文庫版』では、チライとレモのスカウターは戦闘力10万でカウントが止まり測定不能になった[44]
  17. ^ 「ANIMEX 1200シリーズ 62 ドラゴンボールZ 音楽集 Vol.2」(EANコード - 4988001972747)などに収録。

出典

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