ブロリー ドラゴンボール超のブロリー

ブロリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 09:01 UTC 版)

ドラゴンボール超のブロリー

上記の通り、『Z』のブロリーをリブートした存在のため、『Z』のものとは設定上の連続性を持たない。超サイヤ人状態時のデザインと、「高い潜在能力を持つ」「ベジータ王によって始末されかけた過去がある」という設定以外は大幅にアレンジされており、コンセプトであった1000年に一人現れる『伝説の超サイヤ人』という設定もなくなっている。一人称は「オレ」。父親のパラガスに対する呼称は「お父さん」。

人物像(ドラゴンボール超)

過去作とは違い、ベジータと近い年齢となっている。ベジータをも超える潜在能力に嫉妬し、抹殺を図ったベジータ王の手により、幼少期に人がいない過酷な環境の小惑星バンパに宇宙ポッドで飛ばされ、助けに追いかけてきた父のパラガスと2人きりで41年間生活していた[40]。口数は少なく、パラガスに復讐の道具にされただけで本人は戦いを好んではいない様子で、悟空からも悪い奴ではないと思われている。

なお、自身を復讐の道具として鍛え上げたパラガスに関しては、ブロリーの扱いについて悪く言うチライとレモに対して、父親の悪口は駄目だと諫めており、パラガスの死を目の当たりにして超サイヤ人に覚醒している。監督の長峯達也はインタビューで、ブロリー本人は父親のことが大好きだと思うと考えを述べている[41]

服装・身体的特徴など(ドラゴンボール超)

通常時の容姿は過去作と異なり、髪型や目つきが違う。また、左半身の顔や腕や胴体に傷跡がある。超サイヤ人時の容姿は白眼で[注 15]過去作での伝説の超サイヤ人に近く、髪色に関しては普通の時は悟空たちと同じ金髪だが、フルパワーを発揮したときは緑がかった金髪になっている[40]。服装は大きく異なっており、フリーザ軍に拾われてからは貸与された戦闘服を着ている。下半身の服にはバンパで仲良くなったが、パラガスのせいで仲違いした原生生物・バアの耳の毛皮をパンツの上から腰巻きのように身に着けている。サイヤ人の特徴である尻尾は、大猿になると制御できなくなることからパラガスに除去されている。首には拘束具がつけられており、暴走しかけた際にはパラガスが所持するリモコンで電気を流されて身動きが取れなくなるようにされている。

鳥山も昔と比べてあまり筋肉を全面に出したくないようなので、ブロリーの作画も鳥山らしいスマートな筋肉の感じを出せるように気をつけたと、映画ドラゴンボール超ブロリーの作画監督を務めた新谷直大は語っている[42]。鳥山がデザインしたブロリーはアーマーを着ている状態までしか無かったため、ブロリーには昔の映画のイメージを強く持っており、なおかつ最後は裸になって暴れて欲しかったという新谷が、ブロリーのフルパワーだけは1からデザインを描いており、鳥山から「あまりマッチョにはしたくない」という要望があったため、大きくなりすぎない範囲で、なるべく大きく見せるよう心がけつつデザインされた[43]

戦闘力(ドラゴンボール超)

幼児のときから、ベジータの数値を超えるほど潜在能力が特別に高かったため、サイヤ人のエリートになるべき優秀な赤ん坊のために用意された育児室で、ベジータ同様に特別カプセルへ入れられており、感情の高ぶりにより高まった戦闘力は計測する計器が爆発するほどで、このまま訓練を積めば伝説の超サイヤ人にさえなれるかもと、育児室のスタッフたちからも期待されるほどだった。その直後に惑星バンパへ飛ばされたとき、スカウトスコープで測った戦闘力は920だったが、非戦闘員のサイヤ人であるビーツからは「俺より強い」と驚かれた。その41年後には、チライ達と出会った時点でスカウターの数値がカウンターストップするほどの戦闘力[注 16]は持っていたものの、対人戦の経験がほぼないため、ベジータとは大きな差があった。しかし戦いの中で力の使い方を急速に学習し、通常形態のまま超サイヤ人状態のベジータと互角に渡り合うことができるまでになる。当初は超サイヤ人には覚醒しておらず、代わりに大猿形態のパワーを通常形態のまま引き出す「怒り」の状態になる技術を身に着けていた[40]。超サイヤ人に覚醒すると、ゴールデンフリーザや超サイヤ人ブルー状態の悟空とベジータ2人がかりでも敵わないほどの戦闘力を発揮し、さらにゴジータとの戦闘では筋肉が膨張し「超サイヤ人フルパワー」と呼ばれる状態になった。




注釈

  1. ^ これはブロリーに限らず、『神と神』より前の劇場版オリジナルキャラクターの多くに当てはまる。
  2. ^ ちなみにサイヤ人同士が会話で、戦闘力2の悟空が戦闘力10000のブロリーを泣き負かしたその根性を褒めていた。
  3. ^ 鳥山明のデザイン画には尻尾が付いているものがある。
  4. ^ 映画の下敷き、パンフレットの表紙、アニメコミックスなどの立ち絵では瞳が赤みがかっている。
  5. ^ 瞳の色はシーンにより黒や緑に描かれており、アニメコミックスでは湖上のシーンだけ青色の髪に差し替えられている。
  6. ^ 原作「其之二百八十 超サイヤ人!?」、『Z』「第66話 ケタ外れの強さ!!伝説の超サイヤ人孫悟空」、『改』「第31話 孫悟空ついに到着!蹴散らせギニュー特戦隊」。
  7. ^ 原作「其之三百十八 伝説の超サイヤ人」、『Z』「第95話 ついに変身!!伝説の超サイヤ人・孫悟空」
  8. ^ アニメスタッフの山室直儀もインタビューで、ブロリー同様デザインしたと鳥山が語るボージャックについて、「デザインラフを鳥山先生にお送りしたんです。そうしたらカラーの生原稿5枚くらいで戻ってきて…。「本物だ!」と驚いた[16]」と証言している。
  9. ^ 原文:「Brolli? Who was he? I don't know if he was in the manga...」
  10. ^ 『ドラゴンボール』シリーズでは、これ以外にも別の科学者がバイオテクノロジーにより開発した様々な生命体、生物兵器が登場し、類似する例も存在する。これらについては、人造人間 (ドラゴンボール)ドラゴンボールの登場人物ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物を参照。
  11. ^ 通常状態で入っており、劇中では尻尾が生えているのも確認できる。
  12. ^ 培養液の排出が始まった時には既に伝説の超サイヤ人に変身していた。
  13. ^ パラガスがベジータに「フリーザに惑星ベジータを破壊されてより30年」と言っている。
  14. ^ これについては、悟空がこの世に降り立ったかは曖昧に表現され、各解説でも「いったい、あの悟空の姿は何だったのか。ドラゴンボールの奇跡か、それとも一瞬の幻だったのか、それは誰にもわからない[37]」、「悟飯たちの前に現れた悟空は本物だったのか、それとも幻だったのか…[38]」、「あの世にいる悟空のサポートが泣ける[39]」と解説されている。
  15. ^ 。超サイヤ人フルパワー状態のときには、かめはめ波を超サイヤ人ブルーのゴジータから食らいそうになった直前に、瞳が描かれている。
  16. ^ 『みらい文庫版』では、チライとレモのスカウターは戦闘力10万でカウントが止まり測定不能になった[44]
  17. ^ 「ANIMEX 1200シリーズ 62 ドラゴンボールZ 音楽集 Vol.2」(EANコード - 4988001972747)などに収録。

出典

  1. ^ a b c d e 「劇場版オリジナルキャラクター デザイン・ラボ」『DRAGON BOX THE MOVIES 劇場版DVD-BOX 特製ブックレット Dragonbook』東映アニメーション、2006年、58-59頁。
  2. ^ 「とよたろうが聞く!教えて鳥山明先生!! Q.3 映画『ドラゴンボール超 ブロリー』のキャラクターが生まれたきっかけを教えてもらえますでしょうか?」『ドラゴンボール超 第8巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2018年12月4日、196 - 197頁。ISBN 978-4-08-881649-4
  3. ^ 渡辺彰則編「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、68頁。ISBN 4-08-102019-1
  4. ^ Vジャンプ』2009年10月号、集英社、2009年8月[要ページ番号]
  5. ^ 「DESIGN LIBRARY」『ドラゴンボール超全集』3、Vジャンプ編集部、集英社、2013年4月9日、280頁。ISBN 978-4-08-782498-8
  6. ^ a b c d e 「敵&サブキャラクター設定資料」『ドラゴンボール大全集 6巻』204、206 - 207頁。
  7. ^ 「DESIGN LIBRARY」『ドラゴンボール超全集3』集英社、2013年4月9日、280頁。
  8. ^ a b c d e f タイトルヒストリー - 劇場版ドラゴンボール ヒストリー」東映アニメーション、2018年12月23日閲覧。
  9. ^ a b 週刊少年ジャンプ編集部編「超2大特集 超サイヤ人進化論!!」『ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZテレビスペシャル 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1993年5月31日、146 - 147頁。ISBN 4-8342-1185-1
  10. ^ 渡辺彰則編 「アニメ版 超サイヤ人の系譜」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、92頁。
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  13. ^ a b 吉倉英雄編「あのころのDB 『ドラゴンボールZ』キャラクターデザイン山室直儀インタビュー」『DRAGON BALL アニメイラスト集 金色の戦士』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年4月16日、50頁。ISBN 978-4-8342-8413-3
  14. ^ a b 「GALLERY OF 鳥山明」『ドラゴンボール大全集 6巻』182 - 183頁。
  15. ^ 近藤裕編「DRAGON BALL魂 其之二 ◆鳥山先生 劇場版かく語りき」『Vジャンプ 2004年7月号』集英社、平成16年(2004年)7月1日、雑誌 11323-7、205頁。
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  17. ^ 「鳥山明的超会見 復刻版」『ドラゴンボール超全集3』集英社、2013年4月9日、349頁。ISBN 978-4087824988
  18. ^ 『SHONEN JUMP』(北米版)第3号(2003年3月号)[要ページ番号]
  19. ^ 設定資料を大公開!!パート2”. ヤムチャ&ウーロンの制作日誌ブログ. 集英社 (2009年1月9日). 2009年2月19日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
  20. ^ 「劇場版ストーリーQ&A DRAGON MOVIES FAQ」『DRAGON BOX THE MOVIES 劇場版DVD-BOX 特製ブックレット Dragonbook』東映アニメーション、2006年、54頁。
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  22. ^ 「'94memorial」『ドラゴンボール大全集 6巻』140頁。
  23. ^ アニメコミックス『危険なふたり!超戦士はねむれない』大徳哲雄(樹想社)編、ホーム社 、1994年8月、15頁。ISBN 4834211975
  24. ^ a b ぶらざあのっぽ公式サイト のっぽと遊び隊、2010年10月19日、2010年11月29日[リンク切れ]
  25. ^ a b ぶらざあのっぽ公式サイト のっぽと遊び隊、2011年3月4日、2011年3月5日[リンク切れ]
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  27. ^ 小山高生 (2013年4月9日). “『ドラゴンボールZ神と神』観ちゃった!! - のっぽの雑感”. ぶらざあのっぽ公式サイト. ぶらざあのっぽ. 2016年-02-14時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年4月16日閲覧。
  28. ^ 小山高生 (2013年4月28日). “のっぽと遊び隊”. ぶらざあのっぽ公式サイト. ぶらざあのっぽ. 2013年5月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年4月16日閲覧。
  29. ^ 小山高生 (2013年4月29日). “のっぽと遊び隊”. ぶらざあのっぽ公式サイト. ぶらざあのっぽ. 2013年5月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年4月16日閲覧。
  30. ^ 『30th ANNIVERSARY ドラゴンボール 超史集』集英社、2016年1月21日、ISBN 978-4087925050、126頁。
  31. ^ a b c d e 「DBZ THE MOVIE NO.11 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」『ドラゴンボール超全集3』集英社、2013年4月9日、138-145頁。ISBN 978-4087824988
  32. ^ a b 「DISC6 ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」『DRAGON BOX THE MOVIES 劇場版DVD-BOX 特製ブックレット Dragonbook』東映アニメーション、2006年、42-43頁。
  33. ^ 『Vジャンプ』2015年1月号付録「ドラゴンボールヒーローズ 7MASTERS BOOK」集英社、2014年11月、7頁。
  34. ^ Vジャンプ編集部編「キャラクター事典」『ドラゴンボール超全集4』集英社、2013年5月14日、104頁。ISBN 978-4-08-782499-5
  35. ^ 「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №11『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』」『ドラゴンボール大全集 6巻』132頁。
  36. ^ 「完全解析!!劇場版強敵大全」『ドラゴンボール大全集 6巻』181頁。
  37. ^ 劇中ナレーション。
  38. ^ 「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №10『危険なふたり!超戦士はねむれない』」『ドラゴンボール大全集 6巻』131頁。
  39. ^ 劇場版の必殺技大全!”. ヤムチャ&ウーロンの制作日誌ブログ. 集英社 (2009年1月9日). 2009年2月21日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年12月23日閲覧。
  40. ^ a b c 『ドラゴンボール超ブロリー 通常パンフレット』東映、2018年12月14日、13頁。
  41. ^ “大ヒット公開中の『ドラゴンボール超 ブロリー』について監督・長峯達也「悟空が前へ進むためにブロリーは必要」【インタビュー】”. 超!アニメディア(学研. (2018年12月19日). https://cho-animedia.jp/movie/70968/2/ 2018年12月29日閲覧。 
  42. ^ DBMFL第24回は映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の作画監督 新谷直大さんにインタビュー!」ドラゴンボールオフィシャルサイト、2018年8月19日。
  43. ^ 「STAFF INTERVIEW 新谷直大 作画監督」、『ドラゴンボール超ブロリー 超パンフレット』東映(事業推進部)、2018年12月14日、27頁。
  44. ^ 小川彗「其之二 小惑星バンパ」『ドラゴンボール超 ブロリー 映画ノベライズ みらい文庫版』鳥山明、集英社〈集英社みらい文庫〉、2018年12月19日、38-39頁。ISBN 978-4-08-321475-2
  45. ^ “カカロットォー『ドラゴンボールZ』ブロリーが可動フィギュアに、筋肉がすごい…”. マイナビニュース (マイナビ). (2014年7月11日). http://news.mynavi.jp/news/2014/07/11/560/ 2018年12月23日閲覧。 
  46. ^ クライマックスを迎える『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編を作り出した職人たち”. ドラゴンボールオフィシャルサイト. 集英社 (2018年3月9日). 2018年12月27日閲覧。


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