ブロッコリー ブロッコリーの概要

ブロッコリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 05:03 UTC 版)

ブロッコリー
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: アブラナ目 Brassicales
: アブラナ科 Brassicaceae
: アブラナ属 Brassica
: ヤセイカンラン B. oleracea
変種 : ブロッコリー var. italica
学名
Brassica oleracea L. var. italica Plenck (1794)[1]
和名
ミドリハナヤサイ
メハナヤサイ
英名
broccoli

地中海沿岸の原産。食用とするのはの状態の花序であり、収穫せずに栽培を続けると巨大になった花序に多数の黄色やクリーム色の花をつける。

名称

ブロッコリーは外来語で、英名ブロッコリー(broccoli)の語源は、「枯れた枝」という意味のイタリア語である brocco(ブロッコ)と、「上腕」の意であるラテン語の brachium(ブラーキウム)に由来する[5]フランス語名は英語より c のスペルが一つ少ない brocoli(ブロッコリィ)という男性名詞、イタリア語名は broccolo (ブロッコロ:単数形)、broccoli (ブロッコリ:複数形)である[6]

ブロッコリーの和名は、メハナヤサイ、ミドリハナヤサイ[1]であり、「ハナヤサイ」(花椰菜)とはカリフラワーのことである。カリフラワーと比べて茎が高く伸びるため、キダチハナヤサイ(木立花椰菜)とも呼ばれる[7]。また、イタリアンブロッコリー[1]や、イタリアカンラン[7]という別名もある。

漢字で表記する場合は木立花椰菜がよく当てられた[8][9]

歴史

原産地は地中海沿岸[10][3]。原種はキャベツの原生種のヤセイカンラン(学名: Brassica oleracea)で、キャベツの野生種でケールに近い系統からできた野菜とみられ、カリフラワーの原型とされている[3]。野生キャベツの変種であるブロッコリーの系統は、イタリアで改良されて発達した[6][11]。キャベツのなかまのカイランを品種改良したものともいわれている[12]

日本へは、明治時代初期に観賞用に渡来したが、長く普及しなかった[10][6]第二次世界大戦後になって本格的に栽培が始まり消費が拡大して、昭和50年代になってから健康的な食生活に関心が集まり、栄養価が高いブロッコリーが注目されて食用として広まった[10][3][6][11]

2026年度より消費量が多く国民生活に重要な指定野菜として適応となる[13]


注釈

  1. ^ 土壌中のカビを原因とし、根が感染して細胞が異常増殖してこぶ状になる。主にアブラナ科植物に発生しやすい。
  2. ^ 土中の細菌が原因で、植物の傷から入って地面近くの葉や茎がドロドロに軟化して腐敗する病気[22]
  3. ^ 糸状菌(カビ)を原因とする病害で、土壌から根を伝って感染すると苗が萎縮して枯死する。

出典

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Brassica oleracea L. var. italica Plenck”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月11日閲覧。
  2. ^ 藤田智・編著『旬を育てる 旬を味わう 野菜づくり大図鑑』講談社, ISBN 978-4062137539 より
  3. ^ a b c d e f g h i j 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 49.
  4. ^ 外間数男 ほか「パラグアイにおける野鳥による野菜被害」『沖縄農業』Vol.43 no.1 p.67-78, hdl:20.500.12001/4781
  5. ^ メグ・マッケンハウプト 著、角敦子 訳『キャベツと白菜の歴史』原書房〈「食」の図書館〉、2019年4月23日、29頁。ISBN 978-4-562-05651-4 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 講談社編 2013, p. 136.
  7. ^ a b 星川清親. “ブロッコリー”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク). 2021年8月9日閲覧。
  8. ^ 蔬菜栽培法』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  9. ^ 果樹蔬菜品種一覧表. 果樹蔬菜品種一覽表』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  10. ^ a b c d 主婦の友社編 2011, p. 152.
  11. ^ a b c d e f 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 140.
  12. ^ a b c d e f g h i 主婦の友社編 2011, p. 153.
  13. ^ ブロッコリー「重要な野菜」に昇格”. 読売新聞. 2024年1月21日閲覧。
  14. ^ a b c d 主婦の友社編 2011, p. 157.
  15. ^ a b c d e f g 主婦の友社編 2011, p. 156.
  16. ^ ブロッコリーの栽培方法 農林水産省
  17. ^ 山田式家庭菜園教室 ブロッコリー タキイ種苗
  18. ^ a b 金子美登 2012, p. 140.
  19. ^ ブロッコリー|基本の育て方と本格的な栽培のコツ”. アグリコネクト. 2021年1月27日閲覧。
  20. ^ a b c 金子美登 2012, p. 141.
  21. ^ a b c d e f 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 141.
  22. ^ 金子美登 2012, p. 252.
  23. ^ 作物統計調査>作況調査(野菜)>確報>平成24年産野菜生産出荷統計>年次>2012年”. e-Stat. 総務省統計局. 2014年11月6日閲覧。
  24. ^ 農産物輸出の推進 ブロッコリー”. 豊橋田原広域農業推進会議. 2014年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月19日閲覧。
  25. ^ 「カリフラワーとブロッコリー、盛衰くっきり 変わる食卓」朝日新聞デジタル2013年3月25日閲覧
  26. ^ ブロッコリー「重要な野菜」に昇格…購入量増加、半世紀ぶり「指定野菜」に”. 読売新聞オンライン (2024年1月21日). 2024年1月23日閲覧。
  27. ^ 作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 平成28年産野菜生産出荷統計 年次 2016年
  28. ^ a b FAOSTAT” (英語). FAOSTAT. FAO. 2022年3月8日閲覧。
  29. ^ 主婦の友社編 2011.
  30. ^ 主婦の友社編 2011, p. 155.
  31. ^ 「野菜のご飯 ブロッコリーライス 供給を開始/全農」日本農業新聞』2020年1月13日(1面)2020年1月25日閲覧
  32. ^ Zhang, Y; Kensler, T. W.; Cho, C. G.; Posner, G. H.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1994 91, 3147–3150.
  33. ^ Fahey, J. W.; Zhang, Y.; Talalay, P. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1997, 94, 10367–10372.
  34. ^ Basten, G. P.; Bao, Y.; Williamson, G. Carcinogesis 2002, 23, 1399–1404.
  35. ^ 谷中昭典、田内雅史、山本雅之ほか「スルフォラファン含有食品,ブロッコリースプラウト摂取による H.pylori 胃炎軽減作用と胃癌予防の可能性」『日本補完代替医療学会誌』2007年 4巻 1号 p.9-15, doi:10.1625/jcam.4.9
  36. ^ 木下弘貴 ほか「ブロッコリー抽出加工食品(ブロリコ)の継続摂取によるヒトの自然免疫賦活作用に関する試験」『薬理と治療』Volume 40, Issue 6, 489 - 494 (2012)
  37. ^ 岸本祐太郎、深田充輝、二橋文哉ほか「第39回日本呼吸器内視鏡学会学術集会 -学術プログラム・演題・抄録集- Posterセッション 第2日 P39-6 「ブロリコ」による薬剤性肺炎の1例」『気管支学』2016年 38巻 Suppl号 p. S331-S393, doi:10.18907/jjsre.38.Suppl_S331
  38. ^ 吉田緑、中江大、前川昭彦「Indole-3-carbinolによる雌ラット肝臓および子宮中のcytochrome P450酵素の発現パターンについて」日本トキシコロジー学会学術年会 第32回日本トキシコロジー学会学術年会 セッションID:O-6, doi:10.14869/toxp.32.0.39.0
  39. ^ 岩本祥子、須永克佳、原田園子 ほか「ドキソルビシン, メルファランおよびメトトレキサートの抗腫瘍効果に影響する食品の検討」『日本栄養・食糧学会誌』2011年 64巻 6号 p.393-401, doi:10.4327/jsnfs.64.393
  40. ^ “Broccoli and Bad Faith”. PAUL KRUGMAN (『ニューヨーク・タイムズ』). (2012年4月29日). http://www.nytimes.com/2012/03/30/opinion/krugman-broccoli-and-bad-faith.html?_r=2&smid=tw-NytimesKrugman&seid=auto 2012年5月30日閲覧。 
  41. ^ “結婚式の新定番 ブロッコリートスやラストバイト”. アメーバニュース. (2013年3月19日). オリジナルの2014年1月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140113155632/http://yukan-news.ameba.jp/20130319-265 2015年6月24日閲覧。 


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