ブルマ (ドラゴンボール)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 03:11 UTC 版)
ドラゴンボールGTでのブルマ
第2話初登場。カプセルコーポレーションの会長に就任。かつての怒りっぽい性格は消え失せ、子供の姿になった悟空を懐かしがり、あっさりと受け入れるなどの寛容さを見せていた。悟空たちのドラゴンボール探しのために宇宙船を設計する。
その9ヵ月後、第29話で地球に襲来したベビーに卵を産み付けられて洗脳される。他の洗脳された地球人たちと比べ、眼の周りが黒い縁取りで覆われ、邪悪な表情を見せることも特に多かった。また、性格も極めて残忍になっており、サイヤ人を抹殺するためならばベビーをも利用するなど手段は選ばなかった[注 33]。ベビーに対しては常に敬語で深くお辞儀する場面もあるなど、誰よりも従順な態度を示していた。
頭脳明晰で有能な面も健在だった。実際第30話でツフル星移住のための超大型宇宙船や超ブルーツ波発生装置などを発明したり、独断でベビーを大猿に変化させたりベビーのダメージを回復させたりした。また「全宇宙ツフル化計画」の副官も任され、ベビーの腕に抱かれている場面もあるなど、ベビーから公私にわたって信頼されていた模様。しかし、ベジータから抜け出したベビーに邪魔者扱いされてしまい、その後に超神水を飲まされてベビーの洗脳から解放された。
邪悪龍編ではドラゴンレーダーを作ったために老界王神に邪悪龍を呼び起こした張本人にされ、「孫悟空がいなければ16歳の少女1人だけで7つのドラゴンボールを全部集めるのは無理」と悟空に責任転嫁する。その後、戦いで満足に活躍できない自分に苛立ちを覚えるベジータのために、超ブルーツ波発生装置を開発し、ベジータの超サイヤ人4化に貢献した。また、超ブルーツ波発生装置を破壊された際に一星龍の攻撃を食らったにもかかわらず、黒こげになるだけで済んだ。
超ブルーツ波発生装置の製作エピソードなど、ベジータとの夫婦愛や信頼関係が散見されるシーンが多く描かれた。最終回では、原作、アニメ『ドラゴンボール』第1話での悟空との出会いを感慨深げに回顧した発言の後、家に帰っていく場面を最後に出番を終える。
100年後の世界では彼女の子孫である人物(声・容姿も同じ)が老婆となったパンの前に現れており、息子のベジータJr.の試合を観戦している。
注釈
- ^ 原作では個人名が設定されておらず、原作者の鳥山明は「名付けるならパンチーにしただろう」と語っていた[1]。後に、『ドラゴンボール』を原作としたオオイシナホによる漫画『ドラゴンボールSD』ではこの発言を受けて「パンチー」と名付けられている[2]。ただし、ゲーム『ドラゴンボールZ カカロット』のサブクエスト「博士とドジと発明」では「ビキニ」という別の名前が設定されている。
- ^ ゲーム『ドラゴンボールファイターズ』(2018年2月1日発売)では鶴の生前に収録された音声が使用された。
- ^ 原作では初期に水色と紫が混在、後期は紫に統一されている。ゲームによっては水色、緑、紫など色が異なるが、後に水色で統一される。劇場版第17作目『最強への道』では紫。劇場版第18作目『神と神』では鳥山明のデザインの段階で水色。
- ^ このとき出会った仲間たちは亀仙人に弟子入りする悟空以外、カプセルコーポレーションに身を寄せることとなる
- ^ 占いババ編で敗戦したヤムチャへの態度など。
- ^ ただし、ウーロンからはブルマに対しても「浮気っぽい女」と悪態をつかれている
- ^ 未来トランクスの世界では「結婚はしていない」と語られており、事実婚に近い。
- ^ クリリンたちが危険なところを助けたにもかかわらず、お礼を言うどころか文句を言ったり、アニメでは魔人ブウ編でトランクスたちがブウとともに精神と時の部屋へ閉じ込められた際にクリリンたちに「みんな、卑怯者よ」と、同じことをした自分を棚に上げたこともあった。未来の世界の息子であるトランクスも、クリリンがブルマの性格のきつさに困ると、「未来でも変わってませんよ」と答えている。
- ^ それ故清い心の持ち主ではなく筋斗雲には乗れなかったが、本人は自分は誰よりも性格が良いと思い込み、乗れなかったのも「美しいのが罪」だと勝手な解釈をしている。
- ^ ただ、個人的な気持ちに駆られることも多く、自分(家族)の安全が一番大事であるため、命が危なくなると悟空を見捨てようとしたり、レッドリボン軍に入隊志願をしてクリリンに「ハジを知れ」と怒鳴られることもあった。ピンチではやむをえず「お得意のお色気作戦」もしている。ナメック星到着後に危険を知るやいなや早く帰還したがったりと、危険を顧みず人助けをするクリリンたちとは違い、その場の感情によって動く姿も見せる。
- ^ 悟空のレッドリボン軍本部突撃時、ピッコロ大魔王戦、サイヤ人襲来時など。
- ^ 自分の息子についても、成長した未来の息子を我が子だと知り、「いい男になるんじゃない」と喜ぶ姿を見せている。
- ^ ただし、実際に夫になるベジータに対してはそのような態度を取った事は一度も無い。
- ^ ドラゴンボールを集めるという目的のためには自らも一肌脱ぐという、思い切りの良さを見せた。亀仙人に以後も痴漢されるようになる。戦いに勝つための戦法としてクリリンに裸体を利用されるハプニングにも見舞われており、ブウ編では悟空にも裸体を利用されそうになっている。
- ^ 美形ゆえに正義の味方だと思いこむが(アニメではさらに積極的なアピールを見せた)、変身後に醜い姿へ変わると悪役だと評価を一変させた。
- ^ ベジータの担当声優の堀川りょうは「この辺りで(ベジータが)もう惚れてんだよな。多分」と語っている[14]。
- ^ 本人曰く、地球滅亡の危機なら「どこにいても同じでしょう」。
- ^ ただし、本人はいつも、酷い目に遭うのは悟空たちのせいだと自分を棚に上げている。アニメではフリーザの地球襲来時、ウーロンに「地球が滅んでもブルマだけは生き残りそうな気がする」と言わしめている。
- ^ ドラゴンボール探し編ではボール入手のために交換条件を提示した他、作戦の立案もし、レッドリボン軍編では海賊の洞窟で賢さを見せている。
- ^ 赤ん坊のトランクスを可愛がったり、セルとの戦いに向かうトランクスとベジータを力強く見送ったり、アニメではブウと戦うトランクスの体を案じたりしている。
- ^ ベジータがトランクスを鍛えていることを快く話している。また、鳥山いわく、親にしたいキャラクターはブルマ。金持ち、比較的ほっといてくれそう、その上天才、とのこと[15]。
- ^ 暴言を吐いた観客と挑発合戦、母親同士の対決を繰り広げた。ブルマほどではないがチチも好戦的だったため、ブルマたちはこの観客に「お下品軍団」と言われている。
- ^ 仲間に連絡する手段がないカメハウスにて自分で電話を作ればいいことに気付かず、そのことをウミガメから指摘された他、亀仙人からも「天才なのかアホなのかわからん」と言われている。その際はウミガメを「賢い」と褒めている。また、サイヤ人の宇宙船操作を試みた結果、宇宙船を爆発させている。日常面でも失敗することがあり、交通手段となる飛行機のカプセルをなくした際には「美人にだって失敗はある」と言い、レッドリボン軍編では父のカプセル(スケベな本)を持って冒険に行くおっちょこちょい振りを見せる。下着を身につけていないことに気付かずスカートの中を見せたこともあった。ブルマの声優・鶴ひろみは、しっかりしていそうで抜けている一面もあるブルマの印象的なシーンとしてこのノーパンに触れている[16]。
- ^ 地球よりはるかに科学が発達している宇宙のメカ(スカウター)を理解。カメハウスで徹夜して修理・改造する。
- ^ アニメでは怒ると皺が増えている。
- ^ 「パパ」「ママ」と呼ぶ時もあった。
- ^ なおアニメでは、何日かにかけて開催されていた関係もあって、餃子VSクリリンの第3試合より、再び会場で観戦。
- ^ また、子供になったピラフ一味による回想シーンでは、16歳のブルマが登場している。
- ^ 魔人ブウ編で、ベジータが自分の顔面に一撃を入れることができたら遊園地に連れて行くというトランクスとの約束を果たす形で訪れた。
- ^ あまり若返ると整形を疑われるという理由による。
- ^ 『ドラゴンボールZ カカロット』でも似たような理由で悟空にドラゴンボールを集めさせるサブストーリーがある。
- ^ ピッコロからはわざわざ願いを叶える必要はないと指摘されるが、『ブロリー』でフリーザ軍にドラゴンボールを奪われたように、横取りされる危険性を考えての事だと説明される。
- ^ 洗脳中に悟空と会った際には「気安く名を呼ぶな」「お前など地獄に落ちればいい」と悟空に言い放っていた。
- ^ ナメック星で「ヤムチャとは喧嘩ばっかりだし」、「はずしたかな」と発言。
出典
- ^ a b FOREVER 2004, pp. 158, 「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」
- ^ 「第16話 探そうぜ!ドラゴンボール」『DRAGON BALL SD 第2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2014年4月4日、ISBN 978-4-08-880020-2、119頁。
- ^ “「ドラゴンボール超」キャストに関するお知らせ”. ドラゴンボール超 東映アニメーション (2018年2月15日). 2018年2月15日閲覧。
- ^ FOREVER 2004, pp. 150, 「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」
- ^ 鳥山明「解説」『鳥山明 THE WORLD SPECIAL』集英社、1990年9月24日、129頁。ISBN 4-08-782404-7。
- ^ a b c 冒険SPECIAL 1987, pp. 138, 「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」
- ^ 伊能昭夫(編)「原作者 鳥山明先生SPインタビュー!!!」『Vジャンプ』2013年5月号、集英社、2013年3月21日、34頁、雑誌 11323-05。
- ^ 鳥山明「其之六十九 ブルマと悟空Part2」『DRAGON BALL 第6巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年3月15日、ISBN 4-08-851836-5、132頁。
- ^ 鳥山明「其之三百三十五 恐怖のメッセージ」『DRAGON BALL 第28巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1991年11月15日、ISBN 4-08-851418-1、145頁。
- ^ 大全集7巻 1996, pp. 122, 「鳥山明がお送りする DBキャラ秘密の話」
- ^ 「野沢雅子インタビュー」『DVD&ブルーレイビジョン』2013年4月号、日之出出版、2013年3月19日、80-81頁。
- ^ 鳥山明「其之二十 神龍への願い!!」『DRAGON BALL 第2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1986年1月15日、ISBN 4-08-851832-2、133頁。
- ^ 鳥山明「其之二百八十二 ベジータの複雑な心」『DRAGON BALL 第24巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1991年1月15日、ISBN 4-08-851414-9、79頁。
- ^ 【永久保存版】これがサイヤ人の戦いだっ!名台詞連発のトランプ対決!堀川りょうYoutubeチャンネル
- ^ a b 大全集4巻 1995, pp. 38, 「鳥山明が選ぶ究極のベスト 種族のまき」
- ^ 『テレビアニメ完全ガイドDragonball天下一伝説』より。
- ^ a b c d e 超EGC 2009, pp. 28, 「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 14 ブルマ」
- ^ a b c d 後藤広喜(編)「永久保存版!! JUMPオールキャラクター総勢148名!! 名鑑」『週刊少年ジャンプ』1986年37号、集英社、1986年8月25日、8頁、雑誌 29934-8/25。
- ^ ムック『ドラゴンボールZ アニメ・スペシャルII』では「サイヤ人編〜ナメック星編では90以上はあるはず」と表記されている。
- ^ 鳥山明、とよたろう「其之七 第6宇宙の戦士たち」『DRAGON BALL超 第1巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年4月4日、ISBN 978-4-08-880661-7、118頁。
- ^ 鳥山明「其之一 ブルマと孫悟空」『DRAGON BALL 第1巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1985年9月15日、ISBN 4-08-851831-4、22-23頁。当初、神龍への願いとして「食べきれないほどのイチゴっていうのも捨てがたいけど、やっぱり素敵な恋人」と語っている
- ^ a b 大全集4巻 1995, pp. 83, 「舞台の章」
- ^ 大全集7巻 1996, pp. 105, 「第3章 キャラクター事典」
- ^ 超全集1巻 2013, pp. 28, 「鳥山明に聞いてみた! 2013 CHARACTER編」
- ^ 「DRAGON BALL年代記」『鳥山明 The world of DRAGON BALL パンフレット』東映、6-9頁。
- ^ 鳥山明「巻末企画 鳥山明スペシャルインタビュー 鳥山明に聞いてみた ドラゴンボールZ 神と神 シナリオ編」『DRAGON BALL フルカラー フリーザ編 4』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2013年4月9日、ISBN 978-4-08-870715-0、242頁。
- ^ 伊能昭夫編「BACKGROUND DESIGN COLLECTION 美術設定コレクション」『TVアニメーション ドラゴンボール超 超スタートガイド』集英社、2015年7月3日、雑誌 11324-08、40頁。
- ^ 鳥山明「其之二 鳥山明 直筆コメント入り! 『復活の「F」』超Z設定画ギャラリー」『DRAGON BALL 鳥山明描き下ろし脚本完全収録F』集英社〈ジャンプ コミックス〉、2015年4月18日、14頁。
- ^ a b 『DRAGONBALL EVOLUTION』小学館集英社プロダクション、2009年2月13日、ISBN 978-4-79-688023-7、80頁。
- ^ a b ドラゴンボール エヴォリューション ゲーム公式HP.キャラクターのブルマの欄を参照。表示させるにはAdobe Flash Playerが必要。また、ブラウザの設定でJavaScriptをONにする必要あり。2020年2月3日閲覧。
- ^ 大全集7巻 1996, pp. 194, 「第5章 アイテム事典」
- ^ フォートナイトチーム (2022年8月16日). “フォートナイト X ドラゴンボールで孫悟空が参戦! 君の力を解き放とう!”. epicgames. 2022年9月13日閲覧。
- ^ 冒険SPECIAL 1987, pp. 137, 「DRAGON BALL誕生秘話」
- ^ 鳥山明「めずらしくわしがマジメにかたるDr.スランプのヒミツ その(6) センベエさんとミドリさんの結婚」『Dr.スランプ』 第16巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1985年1月15日、130頁。ISBN 4-08-851196-4。
- ^ 鳥山明「とりやまさんのDRAGON BALLなんでもかんでもコーナー」『DRAGON BALL』 第5巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年1月15日、191頁。ISBN 4-08-851835-7。
- ^ 超EGS 2009, pp. 93, 「マンガ「DRAGON BALL」の真実〜トリヤマはこう考えていたよスペシャル〜」
- ^ 大全集4巻 1995, pp. 39, 「鳥山明が選ぶ究極のベスト 種族のまき」
- ^ 後藤広喜(編)「わくわくBIRD LAND キャラクター人気投票-おもしろ番外編!!」『週刊少年ジャンプ 鳥山明 THE WORLD アニメ・スペシャル』、集英社、1990年10月10日、107頁、雑誌29939-10/10。
- ^ 後藤広喜(編)「DBキャラクター人気投票結果大発表」『週刊少年ジャンプ』1993年12号、集英社、1993年3月8日、12-13頁、雑誌29932-3/8。
- ブルマ (ドラゴンボール)のページへのリンク