ブラウ・ブロ ブラウ・ブロの概要

ブラウ・ブロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 03:11 UTC 版)

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ジオン公国軍の開発したニュータイプ (NT) 専用モビルアーマー (MA)。

機体解説

諸元
ブラウ・ブロ
BRAW BRO
型式番号 MAN-03
所属 ジオン公国軍
生産形態 試作機
全高 62.4m[1]
頭頂高 60.2m[1]
全長 60m[2]
本体重量 1,735.3t[1]
全備重量 2,602.6t[1]/300t[2]
装甲材質 超高張力鋼
出力 74,000kW[1](180,000馬力[3]
推力 1,760,000kg[1]
センサー
有効半径
156,000m
最高速度 マッハ8[3]
武装 有線制御式メガ粒子砲塔(連装型)×2
有線制御式メガ粒子砲塔(単装型)×2
搭乗者 シャリア・ブル
シムス・アル・バハロフ
コワル
ジオン公国軍一般兵

フラナガン機関による協力のもと、キシリア・ザビの命令を受けて開発されたNT専用MAの1機[4]。NT専用MAとしては初の機体であり、武装にエネルギーCAP式ではなく在来型のメガ粒子砲を使用したため、強力なジェネレーターが必要となり、機体は当時のモビルスーツ (MS) の標準的な全高(18m前後)をはるかに上回る規模にまで大型化した。それゆえ、AMBACによる機動は不可能に近く、機体各所に高機動バーニアを採用することで対処している[4][注 1]

NT能力を有するパイロットが少なかったことから、脱出コクピットシステムを採用している[4]。機体は5つに分離可能であり、それぞれが独立して行動可能となっている[4][注 2]。コクピットは既存の兵器ではみられない独自のものであり、同時に開発中だったジオングのものと近似する。サイコミュコントロール用と戦闘専用のサブコクピットと全システムのコントロールが可能なメインコクピットから構成され、乗員は3名[8]

NT専用機としては実験用の機体であり、開発は月面のグラナダで行われた。2機が製造されたが、完成したのは一年戦争後期となる。2機ともにサイコミュコントロールのデータ収集に使用され、ジオングやエルメスに生かされた[8][注 3]

武装・装備

有線制御式メガ粒子砲
連装型と単装型を2基ずつ装備。砲はコントロールとエネルギー供給を兼ねたケーブルで接続される。サイコミュシステムを導入し、オールレンジ攻撃が可能[8][注 4]。そのうち、連装型2基はコクピットブロックと接続しているため、同部位が分離して自力航行した際にはMS2 - 4機分の戦力を発揮する[8]。砲手が別に同乗していれば、一般のパイロットでも使用可能[9]
アニメ第39話の戦闘ではガンダムのシールドを一撃で砕き、ガンキャノンの両足をもぎとっている。コントロールとエネルギー伝導ケーブルを兼ねるワイヤーの長さは、小説版によると1km。ワイヤレス型攻撃端末よりも到達範囲は狭いが、砲のエネルギーは本体から直接供給されるうえ、主機自体に余裕があるために速射性が高く、立て続けに発砲することが可能。そのほかにも、有線であることからビットと違って敵NTに思念波を察知されづらいとされる[10][要ページ番号]
備考
全52話の予定で書かれていた「トミノメモ」によると、当初の呼称はゲルググ(ただし、MAではなくMS)であった[11]

劇中での活躍

テレビ版『機動戦士ガンダム』第33話冒頭、ホワイトベース (WB) がサイド6に入港する場面で初登場。機能テスト中に故障を起こし、シムス・アル・バハロフ中尉やコワルら技術員数名が機外で修理にあたっていた。Gアーマーと遭遇した際、シムスはやりすごそうとしたが部下が焦って発砲し、交戦の末にビーム・ライフルで撃たれて機体は爆発したため、シムスたちは搭乗していた右ブロックを分離させて逃げる。

その後、第39話に再登場。シャリア・ブル大尉とシムス中尉が搭乗しており、ギレン・ザビ総帥の命令でキシリア・ザビの部隊への合流を経て、シャア・アズナブルの部隊に編入される。出港直後はシムスの隣に技術兵2名が同乗している。地球連邦軍に占領されたソロモンへ、戦闘データ収集を兼ねて攻撃をかけた[注 5]。その際、交戦したWB隊を想像もつかない位置から攻撃する一方で自機への攻撃をNT専用機ならではの機敏さで回避し、WBのMS隊を翻弄する。しかし、NTの片鱗を見せ始めていたアムロ・レイガンダムの操縦系統をオーバーヒートさせながらも本機にとりつき、側面をビーム・ライフルで撃つ。本機は爆散し、シャリアとシムスは脱出する間もなく戦死した。

第42話ではア・バオア・クー宙域で1機が背景で登場する。劇場版には登場しない。




注釈

  1. ^ ビーム兵器稼働のために旧式かつ大出力の反応炉を採用したことと、機体各所のスラスターによって姿勢制御をする都合上、大型化したとする資料[5]サイコミュシステムの積載によって大型化したとする資料[6]もみられる。また、ジオング開発計画の一環で開発された機体とした資料もみられる[5]
  2. ^ 3つのブロックからなり、それぞれ独立行動を可能とした媒体もみられる[7]。また、メインエンジンユニットを含む5つのブロックに分離し、中央部のコクピットが自律航行できるとした資料もみられる[8]
  3. ^ 3機が製造され、すべて戦闘によって損失したとする資料もみられる[5]
  4. ^ NTの感応波をレーザー信号に変換するライトケーブルによって誘導される[4]
  5. ^ シムスはシャリアのデータ収集のために同乗し、操縦・戦闘はシャリア1人で行った。

出典

  1. ^ a b c d e f 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、58-59頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  2. ^ a b 『テレビマガジン』1981年3月号付録『機動戦士ガンダム大事典』下巻(講談社)
  3. ^ a b 『講談社ポケット百科シリーズ15 ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』(1981年)
  4. ^ a b c d e ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、55-56頁。ISBN 4-87777-028-3
  5. ^ a b c 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、191頁、ISBN 978-4063757958
  6. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、125頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  7. ^ ブラウ・ブロ - 機動戦士ガンダム公式Web
  8. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、144-147頁。ISBN 978-4063721768
  9. ^ 『機動戦士ガンダム宇宙世紀 vol.2 大事典編』ラポート、1998年9月、74頁。(ISBN 4-89799-294-X)
  10. ^ 小説版第3巻での描写。
  11. ^ 『機動戦士ガンダム記録全集 5』日本サンライズ、1980年10月、187頁。


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