フリジア語 フリジア語の概要

フリジア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/02 04:40 UTC 版)

フリジア語
Frysk
話される国 オランダ
ドイツ
地域 フリースラント州
フローニンゲン州
ニーダーザクセン州
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
話者数 40万人
言語系統
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 オランダフリースラント州
少数言語として
承認
ドイツ
統制機関 オランダ:Fryske Akademy
ドイツ:なし
非公的機関:Seelter Buund(東フリジア語)、Nordfriisk Instituut(北フリジア語)
言語コード
ISO 639-1 fy
ISO 639-2 fry
ISO 639-3 各種:
stq — 東フリジア語
frr — 北フリジア語
fry — 西フリジア語
現在のフリジア語話者の分布
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ドイツ語北フリジア語の2言語併記による案内。それぞれ上がドイツ語、下が北フリジア語。(ドイツ、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州フーズムの警察署)

概要

英語と共にアングロ・フリジア語群に属す言語だが、英語とフリジア語の意思疎通は不可能である。中英語から分離したスコットランド語を除けば、現在使われている言語の中では、英語と共通点を持ち、最も英語に近い言語とされる。単語には古英語アングロサクソン人の言語古フリジア語の面影が強く残っているとされる。

言語学的にはオランダ語や低ザクセン語等の低地ドイツ語とは語群以下のレベルで系統が異なるにもかかわらず、長年にわたる接触と交流のために外見上はオランダ語や低地ドイツ語に似てきており[1]、オランダ語の方言のひとつと見なされることも多く、オランダ語・フリジア語が互いに意思疎通が可能だとされている。名前が紛らわしいが、オランダ語の西フリースラント方言や、低地ドイツ語の東フリースラント方言とは別の言語である。

時代区分

近隣のゲルマン語派に合わせて次のように区分する例がある[1]

  • 古フリジア語 - 13世紀〜1550年頃
  • 中フリジア語 - 1550年頃〜1800年頃
  • 新フリジア語 - 1800年頃〜

  1. ^ a b 亀井孝河野六郎千野栄一編著、『言語学大辞典セレクション・ヨーロッパの言語』三省堂、1998年、400頁。ISBN 4-475-01805-6


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