フランス軍
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兵力
フランス軍は全軍合わせて約310,000人の兵力を有する。この内、約100,000人は国家憲兵に属する。以前は徴兵制が存在していたが、2001年に廃止され現在は志願制となっている。兵役義務は存在しないが、男女を問わず一定年齢に達すると予備役登録を行わなければならない。
海外駐留部隊
フランス軍は旧植民地を中心に全世界に常時約35,000名を展開している。
アメリカ大陸方面
- グアドループ常駐
- アンティル諸島駐屯フランス軍
- 人員1,000名から成り、1個海兵歩兵大隊(第41海兵歩兵大隊)、哨戒艇1隻、ヘリコプター1機のほか国家憲兵隊800名が駐留。(海外県などにおける現地民向けの)適応軍役制度兵(Service militaire adapté:SMA)は550名が所属。
- マルティニーク常駐
- アンティル諸島駐屯フランス軍
- 人員3,200名から成り、1個歩兵連隊(第33海兵歩兵連隊)、フリゲート1隻(ヴァントーズ)、曳航船1隻、輸送機3機、ヘリコプター3機のほか国家憲兵隊550名が駐留。適応軍役制度兵は550名が所属。
- フランス領ギアナ常駐
- フランス領ギアナ駐屯フランス軍
- 人員3,800名から成り、2個歩兵連隊(第3外人歩兵連隊と第9海兵歩兵連隊)、艦艇2隻、ヘリコプター7機のほか国家憲兵隊800名が駐留。適応軍役制度兵は700名が所属。
アフリカ大陸およびインド洋方面
- コートジボワール常駐および派遣
- 人員1,950名から成り、1個歩兵大隊(第43海兵歩兵大隊)の駐留のほか、2つの作戦でフランス本国から部隊が増強駐屯している。
- セネガル常駐
- カーボベルデ・フランス軍
- 人員1,150名から成り、1個歩兵大隊(第23海兵歩兵大隊)、輸送機1機、偵察機1機、ヘリコプター1機が駐留。
- ガボン常駐
- チャド派遣
- 人員1,550名から成り、作戦用基地が1箇所と1個統合任務群が駐屯。
- 中央アフリカ派遣
- 人員1,200名から成り、戦闘機6機、輸送機2機、1個歩兵中隊が駐屯。
- ジブチ常駐
- ジブチ駐留フランス軍
- 人員1,900名から成り、1個連隊(第5海外混成連隊)、輸送機1機、戦闘機10機、ヘリコプター10機、海上哨戒機1機が駐留。
- マヨット常駐
- 南インド洋管区フランス軍
- 人員350名から成り、1個歩兵分遣隊(マヨット外人部隊分遣隊)と2個義勇兵隊のほか国家憲兵隊300名が駐留。
- レユニオン常駐
- 南インド洋管区フランス軍
- 人員4,000名から成り、1個空挺連隊(第2海兵歩兵落下傘連隊)、フリゲート2隻(フロレアル、ニヴォーズ)、偵察機2機、輸送機2機、ヘリコプター2機のほか国家憲兵隊1,050名が駐留。適応軍役制度兵は1,150名が所属。
- インド洋上
- 海軍艦艇を中心に人員1,250名が展開している。
太平洋方面
- ニューカレドニア常駐
- ニューカレドニア駐屯フランス軍
- 人員2,950名から成り、1個歩兵連隊(太平洋ニューカレドニア海兵歩兵連隊)、フリゲート1隻(ヴァンデミエール)、哨戒艇3隻、輸送機3機、ヘリコプター6機のほか国家憲兵隊900名が駐留。適応軍役制度兵は350名が所属。
- ポリネシア常駐
- フランス領ポリネシア駐屯フランス軍
- 人員2,400名から成り、1個歩兵連隊(太平洋ポリネシア海兵歩兵連隊)、フリゲート1隻(プレリアル)、海上哨戒機3機、輸送機2機、ヘリコプター2機、のほか国家憲兵隊540名が駐留。適応軍役制度兵は250名が所属。
中東方面
- アラブ首長国連邦派遣
- アラブ首長国連邦フランス軍敷地
- 輸出兵器向け技術者を中心に派遣。2009年5月26日に最大500名規模の陸海空軍部隊の恒久基地をアブダビに新設。ミラージュ2000戦闘機3機、カエサル 155mm自走榴弾砲6両が駐留。2011年に第13外人准旅団がジブチから移駐する。
- レバノン派遣
- 国際連合平和維持活動に人員1,750名を派遣。
ヨーロッパ方面
- コソボ派遣
- KFORに人員2,100名を派遣。
- アルテア欧州連合部隊に人員150名を派遣。
かつての駐屯地
- 江戸幕府、大日本帝国(現在の日本)
- 清、中華民国(現在の中華人民共和国)
- フランス領インドシナ(現在のベトナム、ラオス、カンボジア)
- フランス領インド(現在のインド)
- フランス委任統治領シリア(現在のシリア、レバノン、トルコ)
- フランス領西アフリカ(現在のモーリタニア、セネガル、マリ共和国、ギニア、コートジボワール、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン)
- フランス領赤道アフリカ(現在の中央アフリカ、チャド、コンゴ共和国、ガボン)
- フランス保護領チュニジア(現在のチュニジア)
- フランス保護領モロッコ(現在のモロッコ)
- フランス領アルジェリア(現在のアルジェリア)
- フランス領マダガスカル(現在のマダガスカル)
- フランス領ソマリランド(現在のジブチ)
- ザール保護領(現在のドイツ)
- ^ 児島襄 『誤算の論理』文春文庫 (1990年) 145-183p
- ^ 高木昭彦「仏、核の人体実験 60年代兵士被爆させる」2010年2月17日付『西日本新聞』朝刊
- ^ “南シナ海でフランスが軍事プレゼンス強化、中国に対抗” (2018年6月15日). 2018年9月27日閲覧。
- ^ “フランスが宇宙軍司令部創設へ、マクロン大統領が発表?”. AFPBB News (2019年7月14日). 2019年7月14日閲覧。
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