フキ その他

フキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 00:44 UTC 版)

その他

季語
「蕗の薹」や「蕗の芽」「蕗の花」は春の、「旬の蕗」「蕗の葉」「伽羅蕗」「秋田蕗」は夏の季語となる。
アンゼリカ (菓子)
クリスタル・アンゼリカとしてケーキを飾るアンゼリカは、本来はセリ科のハーブであるセイヨウトウキから製されるが、日本ではコピー食品としてフキの砂糖煮が市販されている。食感や見た目は似ているが、特徴的なネズの香りはほぼ無い。

ギャラリー

類似する植物

形態的によく似たものとして、キク科ツワブキ属の多年草ツワブキ Farfugium japonicum がある。葉が常緑かつ深緑で厚みと艶があるほか、花が黄色く秋に咲くなど、生物学的には違いが大きいが、外見が似ているうえにツワブキも食用になる。また、キク科メタカラコウ属の多年草オタカラコウ Ligularia fischeri などの葉も似ている。

採集時に最も注意を要するものとして、錯乱症状を起こすナス科ハシリドコロ属の毒草ハシリドコロがある。ハシリドコロの若芽がフキの新芽の出る時期が重なるうえに、フキノトウと外見が似ているため、誤食されやすい[41]。葉を開くと区別がつくが、芽吹いたばかりのころは紛らわしい[41]。ハシリドコロにはフキのような爽やかな香りがないことから、採取するときに臭いを嗅ぐと良いとよいといわれている[41]

脚注


  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. フキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 48.
  3. ^ a b 大嶋敏昭監修 2002, p. 362.
  4. ^ a b c d e f 主婦と生活社編 2007, p. 60.
  5. ^ a b c d e 稲垣栄洋 2018, p. 109.
  6. ^ a b c d e f g h i j k 高野昭人監修 世界文化社編 2004, p. 6.
  7. ^ a b c d e f g 主婦の友社編 2011, p. 138.
  8. ^ a b c d e f g 稲垣栄洋 2018, p. 108.
  9. ^ a b c d e f g h i j k 講談社編 2013, p. 41.
  10. ^ a b c d e f 貝津好孝 1995, p. 111.
  11. ^ a b 近田文弘監修 亀田龍吉・有沢重雄著 2010, p. 20.
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n 馬場篤 1996, p. 100.
  13. ^ a b 高橋秀男監修 2003, p. 92.
  14. ^ 主婦と生活社編 2007, p. 80.
  15. ^ a b c d e f 金田初代 2010, p. 130.
  16. ^ a b c 田中孝治 1995, p. 208.
  17. ^ 田中修 2007, p. 26.
  18. ^ a b c 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2018, p. 42.
  19. ^ 金田初代 2010, p. 152.
  20. ^ シンジェンタ ジャパン 雑草の話 第9話 フキ属(Petasites)について
  21. ^ 記事名不明[リンク切れ]毎日新聞』2011年6月28日地方版
  22. ^ ふき・愛知早生・野菜図鑑独立行政法人農畜産業振興機構
  23. ^ まちの自慢”. 東海市. 2014年3月1日閲覧。
  24. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)
  25. ^ 厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版) (PDF) 」』
  26. ^ 薬物性肝障害の症状と原因」または「肝臓の病気」参照。
  27. ^ KEGG COMPOUND:C10359:ペタシテニン
  28. ^ GIANT BUTTERBUR Petasites japonicus
  29. ^ a b c d 小池すみこ 1998, p. 142.
  30. ^ 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2011, p. 48.
  31. ^ a b 小池すみこ 1998, p. 143.
  32. ^ a b c d 主婦の友社編 2011, p. 226.
  33. ^ a b c 高橋秀男監修 2003, p. 93.
  34. ^ a b c d e f g 田中孝治 1995, p. 209.
  35. ^ 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 155.
  36. ^ a b c d 高野昭人監修 世界文化社編 2004, p. 8.
  37. ^ 小池すみこ 1998, p. 145.
  38. ^ ふき俵 奈良県 | うちの郷土料理:農林水産省”.  農林水産省. 2023年4月5日閲覧。
  39. ^ ふき俵 三重県 | うちの郷土料理:農林水産省”. 農林水産省. 2023年4月5日閲覧。
  40. ^ 蕗からつくられる手漉き和紙「富貴紙-ふきがみ-」釧路市(2020年5月24日閲覧)
  41. ^ a b c 金田初代 2010, p. 133.






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