フォーミュラ3 日本のF3

フォーミュラ3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/17 02:54 UTC 版)

日本のF3

歴史

日本では1979年より日本フォーミュラスリー協会が独自に開催し、1981年より日本自動車連盟 (JAF) 公認の全日本F3選手権となった。若手ドライバーの登竜門的存在であることもあり、開催当初はチャンピオンにヨーロッパ選手権へのスカラシップが与えられた。また多くのドライバーが、F3規格で開催されるマカオグランプリに参戦することになった。

1980年代後半のバブル景気の絶頂期になると、日本企業のスポンサーマネーを目的とした経験豊富な諸外国からの有力ドライバーが多数参戦し、参戦台数が30台を超える盛況となった一方、相対的に日本人ドライバーの力不足が目立つようになった。さらにその後、有力な日本人ドライバーが自動車メーカーのスカラシップを得てヨーロッパのF3に参戦するケースが増えたため、1990年代から2000年代にかけてはチャンピオンの多くが外国人となっていた。しかし2010年代に入ると、日本人ドライバーによるチャンピオン獲得が続いている。また近年はアジア諸国のドライバーの参戦も多い。

前述のとおり、全日本F3は2020年より「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権[4]として開催されると同時に、新たに「フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ」の開催も開始されることから、F3格式のレースとして2つのカテゴリーが併存することになる。

マシン

シャーシは、これまで外国製ではダラーラ、マーチ、ラルト、レイナード、マルティニ、ボウマン、ヴァン・ディーメンなどが参戦していたが、現在ではダラーラのみが使用されている。国産では、かつてはハヤシやトムスが参戦しており(トムスについては実際はイギリス法人のトムスGBが開発を担当していたため、国産に含めない場合もある)、童夢もローラと組み2003年から2006年にかけてシャーシを供給していた(2005年以降は単独供給)。


エンジンはトヨタ-トムス、無限ホンダ、スリーボンド日産)、フォルクスワーゲンやHKS三菱)、フィアット、オペルなどが参戦していた。特にトヨタ-トムスと無限ホンダは激しいチャンピオン争いを展開したが、00年代半ばから無限ホンダはシェアを減らし、トヨタ-トムスの独壇場となった。また2014年の規約改定以降はそれまでチューナーであった戸田レーシングやスリーボンドが独自開発したエンジンを投入している。

2016年、フォルクスワーゲンエンジンが全日本F3に初参戦したのを皮切りに、2017年にはスリーボンド東名エンジン)がエンジン供給を再開、さらにメルセデス・ベンツエンジンも5年ぶりに参戦となり、既存メーカーと合わせて5ブランドのエンジンが参戦することになった。

タイヤは1987年まではダンロップヨコハマも供給をしていたが、1988年から2008年までブリヂストン、2009年・2010年の2シーズンはハンコックタイヤ、そして2011年〜2019年はヨコハマのコントロールタイヤとなっている。

クラス分け

バブル景気崩壊以後参戦台数が減少し、参戦台数が15-20台程度と低迷する傾向が長期にわたって続いている。このため何度か旧型シャシーによる下級クラスを設ける試みが行われているが、あまり参加者数の増加にはつながっていない。1995年に旧型シャーシ(一世代前)を使用したBクラスが設けられたが、参加台数の減少により廃止された。2002年には再び旧型シャーシを使用したBクラスが復活したが、実際にはBクラスのエントリーはなかった。2005年にはBクラスを廃止する代わりに、旧型シャーシでのエントリーを認める規則改正がなされたが、実際には旧型シャーシによるエントリーはほとんどなかった。

2008年には、これまで主力だった3S-GEエンジンを活用する目的で、エンジンを3S-GEのワンメイクとし旧型シャーシを使用した「ナショナルクラス(Nクラス)」が創設された。開幕戦には7台のエントリーがあり、ステップアップした若手ドライバーと、ジェントルマンドライバーによるエントリーが中心である。

2018年にはNクラスのマシンがF312世代に刷新された[17]が、参戦はわずか1台のみに留まり、2019年には参戦は無かった。

2019年より、40歳以上のジェントルマンドライバーと、女性ドライバーを対象に『マスタークラス』が新設され、各レースごとにエントリーしたドライバーを対象に表彰される[18]

年間レース数

年間約9ラウンドが日本全国のサーキットで開催されている。なお2001年より、若手ドライバーにより多くのレース経験を積ませることを目的に1大会2レース制が導入され、ヨーロッパの選手権に近い形となっている。




  1. ^ a b F3 Americas Championship set to be the first FIA-sanctioned intermediate F3 regional competition - FIA・2017年10月19日
  2. ^ ヨーロピアンF3は2019年から『フォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズ』の新名称に - オートスポーツ・2018年12月4日
  3. ^ フォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズ、シリーズ開催が中止に。十分な数の参戦ドライバーが集まらず……|motorsport.com日本版” (日本語). jp.motorsport.com. 2019年3月23日閲覧。
  4. ^ a b 2020年からスタートするスーパーフォーミュラ・ライツ選手権は6大会16戦を予定。コスト削減も推進 - オートスポーツ・2019年9月28日
  5. ^ ダラーラ、F3用F312〜317シリーズの後継車『ダラーラ320』を発表。現行車両からのアップデートも可能 - オートスポーツ・2019年6月9日
  6. ^ 2019年からマカオGPのF3はFIA-F3車両で開催へ。GTやギアレースも継続して開催 - オートスポーツ・2019年5月23日
  7. ^ a b 全日本F3選手権 第1&2戦 鈴鹿 - ADVAN
  8. ^ FIAプレスリリース 11月3日 World Motor Sport Council
  9. ^ 動き始めたF3新エンジン。鈴鹿&富士でテスト開始 - オートスポーツ・2012年12月26日
  10. ^ FIA TECHNICAL LISTS No.11 FORMULA 3 HOMOLOGATED COMPONENTS
  11. ^ ルノー、2014年からのF3エンジン供給を正式発表 - オートスポーツ・2013年11月13日
  12. ^ FIA、アブダビで2019年スタートのFIA F3用シャシーを公開。ハロ、DRSを搭載 - オートスポーツ・2018年11月26日
  13. ^ F3 could become one-make formula from 2020 - motorsport.com 2017年6月2日
  14. ^ “FIA FORMULA REGIONAL規格レース車両『童夢F111/3』が完成 2020年からの選手権開催を目指す” (プレスリリース), 童夢, (2019年9月11日), http://www.dome.co.jp/pdf/press_release_jpn_190911.pdf 2019年11月4日閲覧。 
  15. ^ a b 2020年スタートのフォーミュラ・リージョナルに向け記者発表会開催。来季は6大会開催を目指す - オートスポーツ・2019年9月27日
  16. ^ 童夢、リージョナルF3向け新型シャシー『DOME F111/3』の開発に着手 - autosport web・News・2019年3月19日
  17. ^ 次期F3-Nクラス車両についてのご案内,日本フォーミュラスリー協会,2017年7月7日
  18. ^ 全日本F3選手権『マスタークラス』新設のお知らせ,日本フォーミュラスリー協会,2019年4月18日





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