フォーミュラ2 FIA フォーミュラ2選手権(旧GP2)

フォーミュラ2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 05:32 UTC 版)

FIA フォーミュラ2選手権(旧GP2)

2017年にジュネーブで開催された世界モータースポーツ協議会にて、GP2が「FIA フォーミュラ2選手権」に改称されることが決定した[9]。これにより、F2が再びFIAが定義するフォーミュラカーレースのうち、F1の直下に位置するカテゴリーに復活することになり、またカートからF4F3、F2、F1を頂点としたピラミッドが形成されることになる。

マシンは初年度のみ、旧GP2で使用された「GP2/11」が継続使用されたが、2018年よりダラーラ製の新車「F2 2018英語版」が導入された。エンジンがメカクローム製の3.4L V6シングルターボエンジンに変更されるほか、2018年からF1でも導入されるコックピット保護システム「Halo」が装着される[10]。F2 2018の使用は2023年シーズンで終了し、2024年からは同じくダラーラ製の新型シャシーに切り替わる予定である。

歴代ドライバーズ・チャンピオン

チャンピオン 国籍
2017年 シャルル・ルクレール モナコ
2018年 ジョージ・ラッセル イギリス
2019年 ニック・デ・フリース オランダ
2020年 ミック・シューマッハ ドイツ
2021年 オスカー・ピアストリ オーストラリア
2022年 フェリペ・ドルゴヴィッチ ブラジル
2023年 テオ・プルシェール フランス

歴代チームズ・チャンピオン

チャンピオン 国籍
2017年 ロシアン・タイム ロシア
2018年 カーリン イギリス
2019年 DAMS フランス
2020年 プレマ・レーシング イタリア
2021年 プレマ・レーシング イタリア
2022年 MPモータースポーツ オランダ
2023年 ARTグランプリ フランス

アントワーヌ・ユベール賞

アントワーヌ・ユベール賞は、2019年スパ・フランコルシャンでのレース中に事故により亡くなり[11]、この年に2度勝利した唯一の新人だったアントワーヌ・ユベールを記念して命名された。この賞は、フォーミュラ2のルーキーシーズンで最高位のドライバーに与えられる。他のスポーツでの「ルーキー、新人、今年の新人賞」に相当する[12]

チャンピオン 国籍
2019年 周冠宇 中国
2020年 角田裕毅 日本
2021年 オスカー・ピアストリ オーストラリア
2022年 岩佐歩夢 日本
2023年 ビクター・マルタンス フランス

  1. ^ 賞金とは別に、レースへのエントリーに対して支払われる「出走約束料」。人気ドライバーの参戦は観客動員を左右するため、ネームバリューのある選手ほど好待遇になる。
  2. ^ 1968年にはジム・クラークがF2出場中に事故死している。
  3. ^ BMWはホンダと異なり、代金さえ払えばどのチームにもエンジンを供給していた
  4. ^ GP2シリーズにフル参戦するためには、年間数億円の予算が必要と言われている。
  5. ^ Palmer submits F2 tender - autosport.com
  6. ^ FIA Formula Two Championship - FIAプレスリリース
  7. ^ Soucek: Williams test a dream chance - autosport.com
  8. ^ MSV and FIA agree not to run F2 in 2013
  9. ^ FIA ANNOUNCES FIA FORMULA 2 CHAMPIONSHIP
  10. ^ FIA F2、2018年から導入の新型マシンを初公開。V6ターボエンジン&ハロ採用 - オートスポーツ・2017年8月31日
  11. ^ 【訃報】F2ドライバーのアントワーヌ・ユベール、スパのクラッシュで他界”. jp.motorsport.com (2019年9月1日). 2022年12月14日閲覧。
  12. ^ F2、故アントワーヌ・ユベールの名を冠した新人賞を創設。周冠宇が初代受賞者に”. jp.motorsport.com (2019年12月13日). 2022年12月14日閲覧。
  13. ^ ただし、エンジンの最低生産台数規定は適用されなかった。


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