ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー 設定

ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 03:15 UTC 版)

設定

太陽系

劇中では基本的に、太陽系の各惑星を第五惑星、第四惑星と数字で呼称していたが、古代ガイア人の台詞の中でのみ「火星」という名前が使われている。火星には、かつて人類がコロニーを築いていたようで、アンゴルモアエネルギーが悪に傾いた際には、そこにあるピラミッドが発動し、惑星ガイアのマザーコンピュータを制御するロボットを送り込む仕掛けになっていた。人工惑星ネメシスによって、冥王星の衛星は破壊され、土星の環と木星は吸収され消滅、さらにネメシスの爆発で月の一部は砕け、ガイア=地球の周囲には無数の小惑星が出現し、地球暦10万年代の太陽系は大変貌を遂げてしまった。

惑星ガイア
本作品の舞台である「遠未来の地球」(劇中の台詞によると、現代から「約10万年後」の地球である)。本作品の時代、地球(ガイア)に人間はおらず、そこは様々な野生動物たちが棲む"自然の楽園"へと変貌していた。この惑星最大の特徴に、「アンゴルモアエネルギー」がある。この強力なエネルギーは惑星の地底をマグマのように流れている。惑星の大気はトランスフォーマーのロボットとしての身体を錆びさせるため、サイバトロンは惑星にいる動物を、デストロンは惑星のコンピュータから兵器類を、それぞれスキャンして適応できるようにした。
本惑星の大陸など
北の大陸(北アメリカ大陸)
ライオコンボイ部隊の基地がある。
南の大陸(南アメリカ大陸)
インセクトロンのテリトリーや、人面ピラミッドがある。
東の大陸(ユーラシア大陸)
とても広大。ジョイントロン船が不時着、彼らが活動。
海の大陸(オーストラリア大陸)
シーコンズの活動範囲。
北極
謎の宇宙船が落下し、テレポートゲートが作動。
アンゴルモアエネルギー
惑星ガイアで長きに渡り眠っていた超強力なエネルギー。「神秘の力」、「惑星ガイアの命」などと呼ばれ、ガイアにとって重要なものだった。だがそれは、手にした者の心の思ったことを現実にすることができるという善悪両面の性質を持つ危険なエネルギーでもあった。
劇中ではエネルゴンマトリクスとの作用によってライオジュニアを生み出す、メガストームやスタースクリームたちの進化、ライオジュニアのデストロンへの傾倒など、さまざまな効果を発揮している。
そのエネルギーの正体が、続編である『ネオ』で判明することとなる。
古代ガイア人
「地球人類」そのもの。惑星ガイア各地には、人類の文明の跡として、廃墟や遺跡、巨大なスーパーコンピュータなどが残されていた。デストロンたちはそのコンピュータから、兵器や機械の情報をスキャンした。
かつて人類は、惑星ガイアに想像を超えるほどの高度な文明を築き上げていた。そして彼らは、惑星に眠るアンゴルモアエネルギーを取り出すことに成功。しかし、そのエネルギーの"恐ろしい性質"を知り、人の悪い心で使えば、最終的には宇宙全体をも滅ぼしてしまうと悟り、人類は惑星ガイアと宇宙を滅亡から救うため、数万年前故郷を離れると同時に、月内部にドームを建造。2体のガイア監視用アンドロイドのアルテミスとムーンを残していった。
惑星ガイアの衛星で、ドーム内にいるアルテミスとムーンがここから常時、ガイアを見守っている。
もし惑星ガイアのアンゴルモアエネルギーが悪に大きく傾き、ガイア自体が危機に陥った際、アルテミスが隠された力を発揮し、月をガイアに衝突させ、エネルギーを消滅させるシステムが備わっている。その証拠に劇中でアルテミスの力は、月を移動させている。
最終回でネメシスの爆発と同時にドームが破壊されたが、アルテミスとムーンは無事に生還している。同時にバリアが解除された影響のためか、ライオジュニア以外のトランスフォーマーたちにも見えるようになった模様。

注釈

  1. ^ 書籍によって、また次回予告では『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズII』(ちょうせいめいたいトランスフォーマー ビーストウォーズセカンド)
  2. ^ CG版の舞台である惑星エネルゴアは『メタルス』において太古の地球と明かされている。
  3. ^ 玩具パッケージでは百獣の王ライオン。
  4. ^ 漫画版でもアパッチが「慎重すぎるきらいがある」とこぼしていた。
  5. ^ 説得を受け入れないガルバトロンを倒さなければならないことに、涙を流していた[8]
  6. ^ 後に、「ガルバトロンカラー ライオコンボイ」として限定発売された。
  7. ^ 本放送当時には関連商品として『レーザーライトヨーヨー』が発売されており、これはタスマニアキッドの私物として扱われていた[13]
  8. ^ ガイアに漂流したライオコンボイが記憶を失っている間に誕生した。
  9. ^ 第35話でライオジュニアが洗脳されたときに合体した際は、台詞なしで合体。
  10. ^ 書籍「ビーストウォーズスペシャルフィルムブック」によれば、『ビーストウォーズ』の最終回または同作の映画版である『激突!ビースト戦士』の終盤でエイリアン兵器に体当たりした瞬間に、惑星ガイアに飛ばされてきたという記述がある。また、色合いはCG版の灰色基調ではなく、最初の玩具や『ロボットマスターズ』での黒基調だった。
  11. ^ ただし、劇場版ではサイバトロンとの戦闘で部下たちが敗れた際、「役に立たん奴ら」といった発言もしている。
  12. ^ 変形シーンは第32話のみで、飛行シーンは劇場版のみ。
  13. ^ 第10話で描かれた回想シーンでは、スキャン後の姿に酷似した姿で登場していた。
  14. ^ 玩具パッケージではショベルカー
  15. ^ いずれもサイバトロンやデストロンならびにトランスフォーマーではない。なお、ゲーム『決闘トランスフォーマー ビーストウォーズ ビースト戦士最強決定戦』では両者ともデストロンとして扱われているが、ムーンは海外ではサイバトロンとして扱われている。
  16. ^ ムーンにはそれを呆れられている。
  17. ^ 本人も詳細は分からず「いつの間にかできていた」とのこと。ロボットモードの初披露は第16話。
  18. ^ トランスフォーマー ザ・ムービー』は全国規模では国内上映はされず、ビーストウォーズ他作品もテレビ未放送回であるため。
  19. ^ ただし、予告編と宣伝用ポスターは、進化前のコンバットロン、メガストームの姿が描かれている。
  20. ^ 本来ならメガトロン(初代メガトロン(G1)か前作の(ビースト)メガトロンなのかは不明)を召喚する予定だったが、ギガストームがエネルギー波長コードを間違えてしまったため、召喚することは出来なかった。

出典

  1. ^ 超図鑑 1998, pp. 89, スペシャルインタビュー
  2. ^ フィギュア王No196 2014, p. 49- 丸山典子編「生誕30周年&新作映画『ロストエイジ』公開記念大特集 エキサイティングトランスフォーマー 今から始めるトランスフォーマー入門 トランスフォーマーの多元宇宙」
  3. ^ 超図鑑 1998, p. 89-91.
  4. ^ ビーストジェネレーション 2020, p. 125.
  5. ^ 「イントロ&インタビュー」『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー Original Booklet』2-3頁。
  6. ^ a b ビーストマガジンVOL.4 1998, pp. 18, しつもんコーナー
  7. ^ a b c d パーフェクト超百科 2019, pp. 58
  8. ^ a b c 大図鑑 2020, pp. 140
  9. ^ a b 超図鑑 1998, pp. 90, スペシャルインタビュー
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r パーフェクト超百科 2019, pp. 60, 「サイバトロン宇宙警備隊 大図鑑」
  11. ^ a b c d e f 大図鑑 2020, pp. 141
  12. ^ a b c d e f g h i 大図鑑 2020, pp. 142
  13. ^ 超図鑑 1998, p. 74.
  14. ^ a b c d e f g h 大図鑑 2020, pp. 143
  15. ^ a b c d e 大図鑑 2020, pp. 146
  16. ^ 「主要キャラクター紹介 正義のサイバトロン」『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー Original Booklet』5頁。
  17. ^ a b c 大図鑑 2020, pp. 147
  18. ^ a b c d e 大図鑑 2020, pp. 148
  19. ^ a b 「'98年アニメ全作品年間パーフェクト・データ」『アニメージュ』1999年3月号、徳間書店、1999年3月10日、201頁、雑誌 01577-03。 
  20. ^ a b c d e 大図鑑 2020, pp. 144
  21. ^ a b c 大図鑑 2020, pp. 145
  22. ^ a b c d 大図鑑 2020, pp. 149
  23. ^ a b c パーフェクト超百科 2019, pp. 59
  24. ^ a b c d e f g h i j k パーフェクト超百科 2019, pp. 61, 「デストロン機甲軍団 大図鑑」
  25. ^ a b c d 大図鑑 2020, pp. 150
  26. ^ a b 超百科 1998, pp. 9, 惑星ガイアの両軍基地
  27. ^ a b c 大図鑑 2020, pp. 151
  28. ^ ビーストマガジンVOL.6 1999, pp. 18, ビーマガ通信 しつもんコーナー
  29. ^ a b 大図鑑 2020, pp. 152
  30. ^ a b 大図鑑 2020, pp. 153
  31. ^ a b 大図鑑 2020, pp. 154
  32. ^ a b c d e 大図鑑 2020, pp. 155
  33. ^ 最強プレイングブック 1998, p. 56-57.
  34. ^ a b 大図鑑 2020, pp. 156
  35. ^ a b c 大図鑑 2020, pp. 157
  36. ^ ビーストマガジンVOL.5 1999, pp. 18, ビーマガ通信 しつもんコーナー
  37. ^ ビーストウォーズII 1 1998, p. 198- 「DATA FILE-006」
  38. ^ 大百科 1999, pp. 105, ビッグコンボイに聞け!!
  39. ^ a b 超百科 1998, pp. 8, 惑星ガイアの両軍基地
  40. ^ ビーストウォーズII 絵本3巻 1998- 裏表紙より。劇中では未呼称
  41. ^ Cyber Nation Network/GET MY FUTURE”. tower.jp. 2024年1月26日閲覧。
  42. ^ アニメディア1998年10月号 1998, p. 119-121- TV STATION NETWORK






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