ビグロ ビグ・ルフ

ビグロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/28 23:51 UTC 版)

ビグ・ルフ

諸元
ビグ・ルフ
BIG-RUF[24]
型式番号 MA-05R
所属 ジオン公国軍
製造 ア・バオア・クー工廠
全長 128.5m[25]
重量 78.4t[25]
装甲材質 不明[25]
出力 不明[25]
推力 不明[25]
武装 メガ粒子砲
4連装ミサイル・ランチャー×2
クロー・アーム×2
大型ミサイル
ミサイル・ランチャー×16[注 4]
搭乗者 ロバート・ギリアム

メカニックデザイン企画『MSV-R』で設定された。デザインは大河原邦男。

一年戦争後期に、対艦隊戦における戦闘力増強を図るべく数多く提案された、既存の艦艇・MS・MAの改良計画のひとつ[26]。来たるべき最終決戦に備え、先陣を切って敵艦隊に打撃を与えることを目的に建造されたビグロの強攻型[27]。ビグロの機体下面に大型ミサイルを装備するための大型パイロンを追加、重量増加にともなう推力不足をおぎなうためのブースター2基が後部上面に増設されている[27]。ブースターの側面には姿勢制御用スラスターを装備するが[26]機動性は良好とは言えず、高速時の姿勢制御と方向転換の推進剤消費は多く、くせの強い機体とされる[28]

短期間の工期で、0079年12月初旬に[29]3機が改修される[27]。ア・バオア・クー付近でのテスト飛行はロバート・ギリアムが担当し、機体は彼のパーソナル・カラーであるライト・ブルーに塗られるが、実戦参加時には別のパイロットが搭乗している[28]。ア・バオア・クー防衛戦でブルーとグレーの2機が確認されているが、同戦闘ですべてが失われている[27]。また、大型ミサイルを省きブースター・ユニットのみを増設した改修型ビグロの記録も残っているが、実戦では確認されていない[26]

追加武装
大型ミサイル
ア・バオア・クーに配備された対艦攻撃用ミサイルを改良し、全長は100メートルを超える[27]。プロペラントを増加しており、ヒット・アンド・アウェイを想定して10数発が用意される[27]
なお、大型パイロンにはゼーゴックと同様に複数のオプション兵装類が計画されるが、設計作業の途中で終戦を迎え、建造はされていない[29]
ミサイル・ランチャー
火力の向上のため、増設されたブースターの前部に8基ずつ装備[26]
このほか、スペックに拡散ビームとロケット弾ポッドが記載された資料もあるが[25]、装備位置などは不明。
作中での活躍
漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、0079年12月24日にギレン・ザビ親衛隊とされるギリアムの搭乗機が、「反逆者」シン・マツナガ大尉らが逃げ込んだサイド3ズム・シティ近傍の工業プラントを「対艦攻撃演習」と称し襲撃。大型ミサイルを発射するが、マツナガがプラントで受領したゲルググJの狙撃により破壊される。その後一騎討ちとなるが、激昂したマツナガにより損傷を受け撤退する。なお撤退時に、機体上部に収納されているバルカン砲を展開し、後方に発射している。
漫画版『機動戦士ガンダムUC 獅子の帰還』では、0096年にジオン共和国軍所属機が登場。ただし、大型ミサイルに替わって宇宙艦のような大型のブースターを装備している。ビグロ本体も形状が異なり、クロー・アームが短く、機首のメガ粒子砲発射時には前面の装甲が上下に大きく展開する。またブースターは増設されていない。サイド3宙域を領海侵犯するリディ・マーセナスリゼルを追撃し、大口径のメガ粒子砲で苦しめるが、ハイパー・ビーム・サーベルで大型ブースターを破壊される。本体は無事であり、ヘリウム備蓄基地へ接近するリゼルの追撃を続行しようとするが、航行禁止エリアであるため中止を命じられる。



注釈

  1. ^ 初期の資料での英文表記は "BYGRO" とされ[2]、これを踏襲する資料も少なくないが[3][4]、公式ウェブサイト[1]や書籍『MS大全集』シリーズ[5]などでは "BIGRO" である。
  2. ^ プロトタイプのテストをU.C.0080年7月に行い、大戦末期に初期型12機が参戦したとされる資料も存在する[11]
  3. ^ 実戦テストが行われたのはジャブロー戦が終わった11月下旬である[14]
  4. ^ 「ミサイル×14」とする資料もある[25]
  5. ^ 『0083』劇中、ケリィはフォン・ブラウンのジャンク屋からヴァル・ヴァロを垂直に上昇させる。
  6. ^ 『0083』第7話より。ヴァル・ヴァロはガンダムGP01Fbのビーム・ライフルの射撃を2発正面装甲に受けるが、影響なく戦闘を継続する。搭乗者ケリィ・レズナーは、遠距離からのビーム攻撃ではヴァル・ヴァロを倒すことはできないと発言する。対ビームコーティングがなされていたとの見方もある。

出典

  1. ^ a b 「WORLD - MS」機動戦士ガンダム公式Web、創通・サンライズ
  2. ^ 大河原邦男・松崎健一(監修)『機動戦士ガンダム マニュアル』1981年3月。
  3. ^ a b 「051 ビグロ」『機動戦士ガンダムMSV COLLECTION FILE 宇宙編』講談社、1999年11月。(ISBN 4-06-346550-0)
  4. ^ 『データコレクション2 機動戦士ガンダム 一年戦争編』メディアワークス、1996年11月、40頁。ISBN 4-8402-0531-0
  5. ^ 『Dセレクション 機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、15頁。
  6. ^ a b c d e f g 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、58-59頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  7. ^ a b 『テレビマガジン』1981年3月号付録『機動戦士ガンダム大事典』下巻、講談社、59頁。
  8. ^ a b 『講談社ポケット百科シリーズ15 ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』1981年4月、139頁。
  9. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、136-137頁。ISBN 978-4063721768
  10. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、124頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  11. ^ a b c 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、54頁。ISBN 4-87777-028-3
  12. ^ a b 『機動戦士ガンダム宇宙世紀 vol.2 大事典編』ラポート、1998年9月、72頁。(ISBN 4-89799-294-X)
  13. ^ 機動戦士ガンダム公式Web「メカ-ジオン軍-ビグロ」
  14. ^ テレビ版第31話、シャアとトクワンの会話より。
  15. ^ 『ジオン軍ミリタリーファイル』(バンダイ デジタル エンタテインメント/1998)より[要ページ番号]
  16. ^ ガンダムエース2011年8月号 『MSV-R vol.28』より[要ページ番号]
  17. ^ a b c 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、189頁、ISBN 978-4063757958
  18. ^ 「スペシャル - アバンタイトル プロデューサーインタビューvol.1, vol.2」PS3版 機動戦士ガンダム戦記 公式ホームページ
  19. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、7-8頁。ISBN 4-8402-2339-4
  20. ^ B-CLUBレジンキャストキット「1/400スケール ビグロマイヤー」。
  21. ^ a b c d e f g h i 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete竹書房、2009年12月、70頁。ISBN 978-4-8124-4093-3
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』竹書房、2009年12月、68-72頁。ISBN 978-4812440933
  23. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話、出撃前のマイ技術中尉の発言より。
  24. ^ MSVスタンダード 2018, p. 82.
  25. ^ a b c d e f g MSVスタンダード 2018, p. 103.
  26. ^ a b c d MSV-Rジオン編 2014, p. 116-117.
  27. ^ a b c d e f MSV-Rジオン編 2014, p. 48-49.
  28. ^ a b ガンダムエース1101 2011, p. 66-67.
  29. ^ a b ガンダムエース1101 2011, p. 68-69.
  30. ^ 機動戦士ガンダム0083 web「MS-ジオン公国軍-ヴァル・ヴァロ」
  31. ^ 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、190頁、ISBN 978-4063757958





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