ビグロ ビグ・ラング

ビグロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/28 23:51 UTC 版)

ビグ・ラング

諸元
ビグ・ラング
BIG-RANG
型式番号 MA-05Ad[22]
所属 ジオン公国軍
開発 ジオン公国技術本部[22]
全高 138.0m[22]
全長 203.0m[22]
全幅 139.1m[22]
本体重量 12,000t[22]
全備重量 17,900t(推進剤含む[22])
ペイロード 9,200t[22]
装甲材質 超硬スチール合金
出力 不明
推力 4,600t(アーマー、ホリゾント両ブースター使用時[22])
武装 クローアーム×2
大出力メガ粒子砲
ミサイル・ランチャー×8[22]
前面ガトリング砲
頭部上空防御ガトリング砲[21]
30連装ビーム撹乱弾発射筒×4[22]
3連装大型対艦ミサイル×2[22]
搭乗者 オリヴァー・マイ

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』に登場。型式番号のAdはAmmunition Depot、可搬補給廠を意味している[22]

開発はU.C.0079年12月からスタート。ア・バオア・クー攻防戦直前に完成した[22]。制御ユニットにはビグロの後期型に属する6号機を使用。放棄されていた計画の中から1週間で使用可能なものを選択し、Adユニットを急造した。本機は「機動前線橋頭保」に分類される[22]。本来、その大推力をもって一撃離脱戦法で戦うビグロに大質量のコンテナを接続したため、ビグロの利点だった機動性が大きく損なわれた[23]

武装・装備
Adユニット
胴体部分はMS用の武装を満載した武器庫となっており、MSやモビルポッドをクレーンを用いて1機ずつ格納し、補給および応急修理を行うことが可能。そのため、ビグロ・ユニット本体の操縦室内には通常の操縦系統のほかに補給・整備用マニピュレーターの操作系統が増設されている[22]。表面の装甲は「スカートシェル」と呼ばれ、オッゴの着艦・搬送ゴンドラが備えられている[22]
推進器には「弩級装甲ブースター」を使用。これは元々、月からの大質量物打ち上げ用に開発されたもので、推進剤に重元素を用いた大出力熱核ロケットエンジンとなる。このブースター表面には対ビーム防御が施されていたとされる[22]
大出力メガ粒子砲
ビグロ・ユニット本体に装備される。出力系の向上によって威力も増強されている[22]
ビーム攪乱弾発射筒
スカートシェルに装備される。1基につき30発のビーム攪乱弾を発射し、サラミス級宇宙巡洋艦のメガ粒子砲に対しても十分な防御力を発揮する[22]
3連装大型対(宇宙)艦ミサイル
スカート・シェルに装備される。宇宙艦艇を撃破可能な威力を有し、サラミスを撃沈する事も可能[22]。ビーム攪乱弾発射筒とともに、状況に応じて換装可能な装備[22]
劇中での活躍
第3話に登場。当初、乗員にはモニク・キャディラック特務大尉が予定されていたが、彼女が(弟のエルヴィン・キャディラック曹長が戦死したショックによる)戦闘神経症により任務遂行不可能と判断されたため、急遽乗員に任命された技術士官オリヴァー・マイ技術中尉の手によってア・バオア・クー攻防戦にて投入され、エリアの一角である「Eフィールド」の防衛に従事する。実戦経験皆無のパイロットによる未熟な操作にもかかわらず、最初にして最後の実戦において少なくともボール6機、ジム2機、マゼラン級戦艦1隻、サラミス級巡洋艦5隻というエース以上の大戦果を挙げ、最終的に撃破されるも高い性能を示す。
この後、連邦軍が建て直しのために一時撤退した隙をついて、実戦におけるモビルポッド・オッゴへの補給・修理にも成功する。オッゴがビグ・ラング周辺に集まるのを目撃した連邦軍パイロットは、同機を「ドラム缶の親玉」と揶揄する。
漫画版2巻「戦雲に光を見た」にも、ビグ・ラングと思われる機体がシルエットで1シーンのみ登場する。

ラング

夏元雅人による漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。映像版には登場しない。
観艦式に対し核攻撃を行うガトーのガンダム試作2号機を内部に収納し、護衛MSやヴァル・ヴァロと共にソロモンへ突入した。内部のガンダム試作2号機から操縦できるようになっている。強力なメガ粒子砲と表面の耐ビームコーティングによる頑強な防御力を生かし連邦艦隊の防御網を突破、グリーン・ワイアット大将が観艦式用にひそかに準備していたビグ・ザムに止められたが、内部のガンダム試作2号機を無事に観艦式のど真ん中に運び込むことに成功した。



注釈

  1. ^ 初期の資料での英文表記は "BYGRO" とされ[2]、これを踏襲する資料も少なくないが[3][4]、公式ウェブサイト[1]や書籍『MS大全集』シリーズ[5]などでは "BIGRO" である。
  2. ^ プロトタイプのテストをU.C.0080年7月に行い、大戦末期に初期型12機が参戦したとされる資料も存在する[11]
  3. ^ 実戦テストが行われたのはジャブロー戦が終わった11月下旬である[14]
  4. ^ 「ミサイル×14」とする資料もある[25]
  5. ^ 『0083』劇中、ケリィはフォン・ブラウンのジャンク屋からヴァル・ヴァロを垂直に上昇させる。
  6. ^ 『0083』第7話より。ヴァル・ヴァロはガンダムGP01Fbのビーム・ライフルの射撃を2発正面装甲に受けるが、影響なく戦闘を継続する。搭乗者ケリィ・レズナーは、遠距離からのビーム攻撃ではヴァル・ヴァロを倒すことはできないと発言する。対ビームコーティングがなされていたとの見方もある。

出典

  1. ^ a b 「WORLD - MS」機動戦士ガンダム公式Web、創通・サンライズ
  2. ^ 大河原邦男・松崎健一(監修)『機動戦士ガンダム マニュアル』1981年3月。
  3. ^ a b 「051 ビグロ」『機動戦士ガンダムMSV COLLECTION FILE 宇宙編』講談社、1999年11月。(ISBN 4-06-346550-0)
  4. ^ 『データコレクション2 機動戦士ガンダム 一年戦争編』メディアワークス、1996年11月、40頁。ISBN 4-8402-0531-0
  5. ^ 『Dセレクション 機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、15頁。
  6. ^ a b c d e f g 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、58-59頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  7. ^ a b 『テレビマガジン』1981年3月号付録『機動戦士ガンダム大事典』下巻、講談社、59頁。
  8. ^ a b 『講談社ポケット百科シリーズ15 ロボット大全集1 機動戦士ガンダム』1981年4月、139頁。
  9. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション(2) ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月30日、2006年7月(復刻版)、136-137頁。ISBN 978-4063721768
  10. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』バンダイ、1989年2月20日、124頁。(ISBN 4-89189-006-1)
  11. ^ a b c 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、54頁。ISBN 4-87777-028-3
  12. ^ a b 『機動戦士ガンダム宇宙世紀 vol.2 大事典編』ラポート、1998年9月、72頁。(ISBN 4-89799-294-X)
  13. ^ 機動戦士ガンダム公式Web「メカ-ジオン軍-ビグロ」
  14. ^ テレビ版第31話、シャアとトクワンの会話より。
  15. ^ 『ジオン軍ミリタリーファイル』(バンダイ デジタル エンタテインメント/1998)より[要ページ番号]
  16. ^ ガンダムエース2011年8月号 『MSV-R vol.28』より[要ページ番号]
  17. ^ a b c 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、189頁、ISBN 978-4063757958
  18. ^ 「スペシャル - アバンタイトル プロデューサーインタビューvol.1, vol.2」PS3版 機動戦士ガンダム戦記 公式ホームページ
  19. ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2003』メディアワークス、2003年4月、7-8頁。ISBN 4-8402-2339-4
  20. ^ B-CLUBレジンキャストキット「1/400スケール ビグロマイヤー」。
  21. ^ a b c d e f g h i 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete竹書房、2009年12月、70頁。ISBN 978-4-8124-4093-3
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』竹書房、2009年12月、68-72頁。ISBN 978-4812440933
  23. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話、出撃前のマイ技術中尉の発言より。
  24. ^ MSVスタンダード 2018, p. 82.
  25. ^ a b c d e f g MSVスタンダード 2018, p. 103.
  26. ^ a b c d MSV-Rジオン編 2014, p. 116-117.
  27. ^ a b c d e f MSV-Rジオン編 2014, p. 48-49.
  28. ^ a b ガンダムエース1101 2011, p. 66-67.
  29. ^ a b ガンダムエース1101 2011, p. 68-69.
  30. ^ 機動戦士ガンダム0083 web「MS-ジオン公国軍-ヴァル・ヴァロ」
  31. ^ 皆河有伽『総解説ガンダム辞典Ver1.5』講談社、2009年8月、190頁、ISBN 978-4063757958





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