パチパラシリーズ 「パチプロ風雲録」の登場キャラクター

パチパラシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/11 22:18 UTC 版)

「パチプロ風雲録」の登場キャラクター

パチプロ風雲録

須藤 真幸
声:相原優也
主人公。父親である天狼のシゲの仇を探す為にパチプロとなり、あてのない旅をしてる。「銀玉の狼」の通り名を持つ。ふと立ち寄ったパチパラ町にて地元パチンコ店を守る為に大手パチンコチェーン店ジャジャ・アモーレの刺客達と戦う事となる。パチプロ四天王を下し、遂には柿崎竜也にも勝利するも、彼の遺した言葉の通りに調べた銀玉会館にて本性を現した藤堂と対峙。死闘の末に勝利を収めるが「千手観音」という手掛かりを得たのみであり、同棲中のヒロインに別れを告げてパチパラ町を旅立っていった。
以降も『3』までは主人公を務め、『5』・『6』にも凄腕のパチプロとして登場する。後の主人公の椎名銀次や村瀬杏子に比べるとキャラクターの性格付けがされており、選択肢も後発作ほど奇抜なものは少ない。
『3』までは名前入力画面で漢字が使えない為、このデフォルト名もゲーム中では平仮名で「すどう まさゆき」と表示される。漢字表記が明らかになったのは後発作から。名前は同じだが、『絶体絶命都市』の主人公とは関係無い(所謂スター・システム)。
橘 あおい
声:八代美奈子
リボンが特徴的なメインヒロイン。21歳。老舗パチンコ店「銀玉会館」の看板娘。元々は父が店長を務めていたが、両親の死後、後任の店長である藤堂の養子となった。優しい性格で、ジャジャ・アモーレに客を取られたり妨害を受けたことで苦しい生活を送りながらも、両親の遺した店を守ろうと健気に働いている。
声:若宮涼
トビウオの政の呼び名を持つパチプロ。23歳。通称・トビ政。しかしパチンコの腕はからっきしで、主人公に敗れて以降は勝手に弟子入りして付きまとう。お調子者だが憎めないところがあり、今作以降も主人公をサポートする。
藤堂 英二郎
声:滝脇邦夫
銀玉会館の店長。あおいの養父であり、彼女に「おじいちゃん」と慕われている温厚な老人。71歳。
その正体は闇パチンコ界を仕切る首領であり、あおいの両親を殺害した張本人。銀玉会館の地下で経営している裏パチンコ場「ダークヘブン」で利益を貪り、いずれは全国のパチンコ界を牛耳る事を目論んでいる。あおいの両親を殺害したのも、ダークヘブンの隠れ蓑とするべく銀玉会館を奪う為であった。天狼のシゲとは同志だったが、純粋すぎるシゲを邪魔だと感じていた。最後はダークヘブンに乗り込んできた須藤に敗れ、千手観音の情報を残して絶命する。『1』のラストボス。『外伝』での必殺技は秘技昇り竜。
結城 はるか
声:しまだかおり(『1』) / 熊坂明子(『3』)
ヒロインの一人。聖シルバーホール女学院の3年生で、大衆向けパチンコ店「ノルソル」のアルバイト。18歳。ミーハーで子供っぽい性格だが、子供っぽく思われることを気にしている様子。『3』ではノルソルが潰れたことでバイトも辞めていたが、ヴィーナス三号店が開店すると今度はそこで働き始める。
安田 富夫
声:桔梗貴博(『1』) / 麻生智久(『3』)
ノルソルの店長。強面でサングラスを着用と、ヤクザのような外見だが実際は小心者で頼りない男。41歳。銀玉会館に続いて自身の店もジャジャ・アモーレに客を取られ、妨害も受けるようになるが、須藤が刺客を蹴散らしたことで彼を応援するようになる。『3』ではノルソルが潰れたことで食堂を営んでいる。『外伝』での必殺技は人生苦楽打ち。
島津 なぎさ
声:唯川みき
ヒロインの一人。大手パチンコチェーン店「ジャジャ・アモーレ」のサブマネージャー。27歳。眼鏡を掛けた知的美人。普段は冷たい印象があるが、好きだと感じたら燃え上がる情熱的な一面も。
柿崎 竜也
声:山本知信
ジャジャ・アモーレの店長であり、グループの総帥。29歳。「イナズマの竜」の通り名を持つ。まだ若いが、全国制覇の野望を抱いており、目的の為なら手段を選ばない。パチプロ四天王のリーダーで「疾風の竜」の通り名を持つ柿崎竜二は実の弟である。天狼のシゲの最後の弟子だったが、シゲの死を目にし、「パチプロは力」という意識を高く持つようになり、闇の勢力に対抗する力を付けるべく自身も非情なやり口に手を染めていた。当初はシゲの仇と思われていたが、須藤に敗北すると真実を話した矢先に中川に狙撃されて死亡する。しかし後に『3』にて生存が判明する。『外伝』での必殺技はさみだれ無情打ち。
実は孤児院に莫大な寄付をしており、子供達からは尊敬される存在だった。
ケン
流れのパチプロで、特にどこの勢力にも属していない。その打ち方から“流れ鷹”の通り名で呼ばれる。ジャジャ・アモーレで主人公と出会い、腕試しをしたいと勝負を挑んでくる。パチンコ界の情報に強く、行き詰った主人公に情報を提供してくれる。『3』にも銀玉の狼の友人として登場する。

パチプロ風雲録2〜千手観音の謎

須藤 真幸
声:ヤマモトヒロフミ
主人公。「銀玉の狼」と呼ばれる名うてのパチプロ。前作から引き続き父親の仇を探し、あてのない旅を続けている。千手観音の噂だけを頼りに新海町にやってきた。今作から必殺技として「銀狼咆哮弾」が使えるようになっている。
伊達 ひかる
声:並木のり子
勝気でおてんばなメインヒロイン。19歳。「パチンコひなげし」の店長である伊達勇作の一人娘。豪快な父親を誇りに思っている。パチンコの腕前は父親譲りでなかなかのもの。
声:中井将貴
トビウオの政の呼び名を持つパチプロ。23歳。通称・トビ政。主人公とのパチンコ勝負で敗北して以来、押しかけ舎弟としてまとわりついている。自称銀玉の狼の一番の弟子。銀玉の狼の噂を耳にして、新海町へやってきた。必殺技は使えない。
伊達 勇作
声:松本保典
「パチンコひなげし」の店長で伊達ひかるの父親。51歳。元は凄腕のパチプロであったが、妻の死をきっかけに引退している。
シンディ 吉岡
声:尾形聡子
ヒロイン候補。高校卒業まで西海岸に住んでいた金髪で青い瞳の女性。23歳。日本の文化、パチンコに興味を持ち、パチンコ店「アフロディーテ」で働いている。本名は吉岡しおり。
小早川 やよい
声:桃森すもも
ヒロイン候補。社会勉強のためパチンコ店「下克上」で働く女の子。21歳。あまり体が丈夫ではなく、ショックを受けるとすぐ倒れそうになる。
鳳 朱美
声:古山あゆみ
凄腕のパチプロとして知られている美女。28歳(?)。元パチプロ四天王の一人だが前作で須藤に敗北して以来、肩書きを捨てた一人のパチプロとしてパチンコを打っている。今作ではヒロイン候補に昇格しており、『3』までの三部作の中では唯一漢字表記の名前を持つヒロインとなっている。エンディング後は新海食堂のおばちゃんに代わって料理の腕をふるっている。
春日 みさき
声:岡村紀央美
ヒロイン候補。新海神社で働く、とぼけた雰囲気の巫女。18歳。仕事帰りに「下克上」へパチンコを打ちに行くのが日課。旧三部作のヒロインでは唯一後期シリーズにも登場する。
シャルル 白石
声:麻生智久
「パーラーアフロディーテ」の店長。48歳。やせぎすで尖った高い鼻が特徴。嫌味で強欲な性格をしている。
黒田玄右衛門武明
声:高宮武郎
「パチンコ下克上」の店長。46歳。物事に対する思慮が足りず、力押しと勢いで実行する事が多い。
オケラの清六
声:岩渕貴志
「銀玉の狼」を名乗る偽者。実際、パチンコの実力は皆無。惑わしのカズの舎弟で、パチンコ勝負でピンチに陥るとカズの裏工作に頼る。
惑わしのカズ
声:川原慶久
「トビウオの政」を名乗る偽者。パチンコ勝負するよりも、裏工作するほうを好む、卑劣な男。オケラの清六の兄貴分。
食堂のおばちゃん
新海食堂の店主。幅広いレパートリーを持ち、優しい人柄から新海町の人々に慕われている。55歳。
しかしその正体は極悪非道のパチプロ「千手観音の麗子」であり、須藤が新海町まで探し求めて来た「千手観音」その人である。新海町の覇権争いを裏で操っていた黒幕でもある。須藤に敗北すると中川に撃たれ、仇の名を言い残して息を引き取る。『2』のラストボス。必殺技は千手観音夢幻地獄。

パチプロ風雲録外伝〜バツイチ店長奮闘記

風雲 太郎
主人公。32歳。一見、冴えないサラリーマンだが、パチンコの腕前はプロ顔負け。会社の倒産に離婚と立て続けに不幸に見舞われるが、ばあちゃん店長の計らいでパチンコ店オーナーに就任する。
ばあちゃん店長
風雲太郎の通うパチンコ店のオーナー兼店長。72歳。その人柄から「ばあちゃん」と慕われている。主人公の唯一の味方で、失職と離婚に見舞われていた主人公をパチンコ店オーナーとして再出発させた。
主人公の妻
風雲太郎の幼馴染で、彼の就職を機に結婚した。31歳。普段から夫のパチンコにのめり込む様を快く思っていなかったが、失職の際に不満が爆発し、離婚届を叩きつけて地元に帰ってしまった。しかし何かと夫のことは気にしている様子。本作では彼女を取り戻すという大目標があるため、歴代ヒロインとの恋愛は不可能となっている。
相馬 ゆかり
月初め、月終わりに登場するナビゲーター。正体不明で、19歳ということ以外は何も分からない謎の人物。風雲町におきる出来事の司会役(政曰く「神様」)で、主人公の物語に絡む事も無い。実戦攻略の案内役も担当。

パチプロ風雲録3〜さらば銀玉の狼

今作では『1』『2』に登場したヒロイン候補が全員再登場し、攻略可能となっている。

須藤 真幸
ヤマモトヒロフミ
主人公。「銀玉の狼」と呼ばれる名うてのパチプロ。千手観音との戦い後、父親の仇を探して再びパチパラ町へやって来た。政からの手紙により、パチパラ町の墓地へと向かう。その後次々と立ちはだかるパチプロ八部衆を倒しつつカイザーの正体を探っていく。ストーリーの途中で、あおいの店の立て直しに協力するルート、なぎさの誘いに乗ってヴィーナスの支店の店長になるルート、中川の下について悪の道に走るルートに分岐するが、どのルートに進んでも最終的にあおい達のもとへ戻り協力することになる。カイザーの正体と自分の父親を殺害した黒幕の正体をつきとめるが、後日黒幕とのパチンコ勝負へ向かう途中、中川に脅迫された政に背中を刺され傷を負ってしまう。
傷を負った状態で勝負を挑み、黒幕との激闘の末、ついに仇を討ち果たした。
橘 あおい
声:小林恵美
『1』から再登場のメインヒロイン。ダークヘブンの事件の後は銀玉会館の店長となり、日夜奮闘している。今作では借金に苦しんでいた真田しのぶを従業員として雇っている。
物語冒頭にて、ヴィーナスグループの差し向けたトラックに突っ込まれて店を半壊させられたため、丁度パチパラ町に戻って来た主人公に助力を求める。
声:中井将貴
「トビウオの政」の呼び名を持つパチプロ。通称・トビ政。パチンコの腕は相変わらず芳しくない模様。妻の出産のため病院にいたが、主人公からの手紙を見て、急ぎパチパラ町の墓地へと駆けつける。無事子どもが産まれ、一児の父となった。
終盤、中川からの接触により主人公に対して妙によそよそしい態度をとりはじめ、その後中川から脅迫され思い悩み、黒幕との勝負へ向かう主人公の背中を刺した。
島津 なぎさ
声:赤井路子
『1』から再登場のヒロイン候補。柿崎竜也亡き後に自らヴィーナスグループを興し、会長としてグループを急成長させているがそのやり口は強引且つ、背後には怪しい影も見え隠れする。カイザーに対抗するためと言って、主人公をヴィーナス3号店の経営者にスカウトする。
牝豹
声:黒河奈美
中川の部下だが、必ずしも忠実ではない。別名パチプロハンター牝豹。パチプロを嫌悪しており、倒したパチプロ五百人という凄腕の持ち主。必殺技はパンサークロウ。
謎の男
声:渡邊正幸
目深に被った帽子にトレンチコート、顔に包帯を巻いており素性がわからない謎の男。主人公と政に手紙を送った張本人で、手紙を見て墓地へとやって来た二人に銀玉会館の危機を告げる。その正体はかつてパチプロ界制圧を目論み主人公と戦った柿崎竜也であり、聖地で主人公とあおいの危機を救うも、秘伝書の力で強化された中川によって倒される。
中川
声:大橋佳野人
「空蝉の中川」の異名を持つ、長身でがっしりした男。33歳。かつてパチパラ町、新海町での抗争を裏から操っていたカイザーの部下。今回もパチンコ界を制覇せんと暗躍し、島津なぎさの下で動く裏で八部衆も操り、更には主人公をも仲間に引き込もうと接触を図る。必殺技は天上天下唯我独尊。
ケン
声:川島章吾
「流れ鷹」の通り名を持つパチプロ。銀玉の狼の友人。25歳。自由奔放な打ち筋でパチンコ界を渡り歩いており、パチンコ界の情報にも詳しい。必殺技は天空鷹落とし。終盤でパチプロ八部衆の一人として主人公の前に立ちはだかり、勝負を挑むが敗北。実は元々カイザーの命で各地の情報を探るスパイであり、最初から主人公を監視するために近付いていた。カイザーの意を受けたとする中川の行動に疑問を抱いていた様子。
真田 しのぶ
声:藤井佑実子
ヒロイン候補。未亡人。29歳。夫の残した借金返済のために昼は銀玉会館、夜はその裏手にあるスナックで働いている。
島津 なつき
声:阿澄佳奈
ヒロイン候補。島津なぎさの妹で、姉が店長を勤める高級パチンコ店「トロピカーナ」の店員。21歳。明るい性格の人気者だがドジで、姉に憧れている。
安田 ほのか
声:藤本教子
ヒロイン候補。安田富夫の姪で、やすだ食堂でアルバイトをしている。19歳。食堂の人気を支える看板娘。
さちこ(デフォルト名)
声:阿澄佳奈
トビ政の一人娘。トビ政たっての頼みで、銀玉の狼が名付け親となる。

パチプロ風雲録4〜銀玉殺人事件

須藤 真幸 (男) /村瀬 杏子 (女))
ヤマモトヒロフミ(須藤)/坂戸こまつな(村瀬)
主人公。男女共に22歳。修行のために全国を旅して回っているさすらいのパチプロ。たまたまパチパラ町(別名・八原町)へやって来たが、雨宿りのために「銀玉会館」へ足を踏み入れたところ事件の濡れ衣を着せられ、解決のために色々な町へと足を運ぶ。男性主人公のデフォルト名、声優は前作までの主人公「銀玉の狼」と同じだが設定は共有していない。
前作までの「銀玉の狼」と違って振る舞いや発言の多くは選択肢に委ねられる。但し、次回作以降と比較すると選択肢以外の台詞も相応に存在する。
須藤は襟の大きな青いワイシャツと白いズボン。村瀬は花柄でピンクのワンピースという双方ともラフな格好が初期装備となっている。
白石 紀子
声:小林恵美
メインヒロインであり、男主人公の恋愛対象キャラ。事件の被害者の1人で、血塗れで倒れていた19歳の大学生。事件のショックで記憶を失っており、退院後は銀玉会館で働き始める。大人しい性格だが、顔色の悪さ故に「幸薄そう」と言われる事もあり、本人も気にしている。母親は貿易会社の社長だが、父親は離婚して家を出ている。
母に隠れて父の行方を探っており、大学の夏休みを利用して父が居ると思しきパチパラ町を訪れていた。銀玉会館で雨宿りをしていた際に新川と遭遇し、相手を強盗と間違えて有り金を渡そうとしたが怒った新川に突き飛ばされた事で頭を打ち、記憶を失った。実は銀玉会館で働くうちに記憶が戻っていたが、殺人事件の関係者の中に父らしき人物が居たと言う事実から、真相が明かされる事を恐れて記憶喪失の振りをしていた。しかし主人公が重要な証拠を手に入れる様子を目撃した事で精神的に追い詰められ、遂には誘拐を装った自作自演で主人公を騙し討ちし、証拠品を奪うという行為に出てしまう。それが本当に父の為なのかという葛藤から、主人公に問い詰められた際にはすぐに全てを告白し、証拠品を返したが、その行動は最後まで咎められなかった。
井原 治郎
声:緒方賢一
パチパラ町で診療所を営む医師。頭を打った紀子の治療をした。町人からの信頼も厚い。
実は新川と岩田を殺害した張本人である。強硬な立ち退き工作を仕掛けていた新川からパチパラ町を守るべく、住人と共謀して新川を殺害。しかし偶然、紀子が現場となった銀玉会館を訪れた為、心中に見せかけようとしたが今度は主人公が現れた為に一時的に彼(彼女)に罪を着せて警察の捜査を攪乱しようとした。一時はそれで誤魔化せたかに見えたが、今度は岩田自身が殺人事件の真相をネタに強請って来たため、再び住人と共謀して岩田を殺害した。最後は主人公に「事件は町の住民達の共犯だった」と突き止められると、自身が首謀者である事と事件の全貌を自白し、片山に手錠を掛けさせて逮捕されていった。明言はされないが去り際の台詞から、紀子の父親であることが暗示されている。
野々山 春子
声:七海入歌
銀玉会館の店長。夫亡き後に一人で店を切り盛りしている。早とちりしやすい性格で、主人公を殺人犯として通報した張本人。後に退院した紀子をアルバイトに雇う。実は首謀者である井原の共犯者であり、新川が殺害された時も当然その場にいた。主人公という想定外の人物の出現に伴い、敢えて何も知らない振りをして通報する形で主人公に一時的に罪を着せていた。しかし自身を含め、殺人の実行犯である井原と串カツ屋を除く住民達の罪が問われる事は無かった。
片山 昭吾
声:小田久史
パチパラ商店街の交番に勤務する若い警官。実直で正義感が強い。基本的には人が良くて温厚だが頑固な面も見られる。「本官」や「 - であります」という口癖が特徴的であり、他のメンバーより渋い性格をしているが、意外とシャイらしく、合コンのセッティングはするものの緊張して須藤に参加を求めてくると言った一面も。女主人公の恋愛対象キャラであり、村瀬が主人公の場合は最初の事件以来彼女に惚れた様子を見せ、何かと役に立とうと申し出てくる。24歳で一人称は「本官」。
美沢 ゆき
声:山川琴美
パチパラの隣町・大海町の大型パチンコ店「ベリーラッキー」の店員の1人。男主人公の恋愛対象キャラ。主人公が須藤の場合は殺人犯と誤解されるため、追い掛けて誤解を解く必要がある。子供っぽい性格で、客に対してタメ口を利く事もしばしば。村瀬が主人公の場合は合コンに誘ってくる。18歳。
黒崎 竜介
声:ヤスヒロ
「ベリーラッキー」の店員。ゆきの同僚であり、また先輩でもある。プロのボクサーを目指して、練習に明け暮れる。ある時期からは大海公園でボクシングの練習を始める。ベリーラッキーの常連であり親友だった柳田が首吊り死体で発見された際には、自殺ではなく他殺だと主人公に訴える。女主人公の恋愛対象キャラである。23歳。
桂木 綾
声:松下こみな
非合法のパチンコ店「シルバームーン」の敏腕マネージャー。
気が強く、主人公が村瀬だと何度も勝負を申し込まれるライバルでもある。男主人公の恋愛対象キャラだが、須藤でプレイ中はシルバームーンで彼女と会う前に合コンで出会ったり、紀子やゆきと同棲すると彼女とパチンコ勝負が出来なくなってしまう。27歳。
朝倉 徹
声:渡邊正幸
大企業の御曹司で、社会勉強のために出玉町の高級中華料理店「竜玉楼」で案内係として働いている。しかし、その割には常に椅子に座って本を読んでいる。かなりの世間知らずで、本人も自分の無知さにコンプレックスを抱いている様子。合コンの際は庶民的な店を選ぶ事が多い。女主人公の恋愛対象キャラ。21歳。
三上 孝夫
声:前田俊文
本庁の捜査一課に勤務する刑事で、階級は警部。片山に殺人犯として疑われていた主人公を釈放する。その後も次々と起こる殺人事件を捜査し、主人公とは互いに情報を出し合う。
食通の渡会
声:大橋隆昌
各地の料理店を渡り歩くグルメ評論家。彼が紹介した店はたちまち有名になるほど強い影響力を持つ。
その正体は土地ブローカーの岩田広道。住人の立ち退き工作など汚れ仕事を手下の人間に行わせて自身は手を汚さず、これまでも強引なやり口で土地を奪い取って来た。地価の高騰しているパチパラ町の土地を狙い、部下の新川を使って悪質な立ち退き工作を行わせる一方、自身は食通の渡会として他人の振りをしつつその様子を見物していた。新川が殺害された後も渡会を装って各所に現れるが、裏では殺人に手を染めるなどで暗躍していた。しかし最後は殺人事件の真相をネタにパチパラ町の脅迫に掛かったため、井原達に殺害された。
加納 早苗
大海病院に勤務する医師。紀子の主治医となる。真面目な性格で、腕も優秀なため患者からも信頼されている。本作での出番は僅かだが、公式サイトのQ&Aには「加納早苗と恋愛できますか?」という質問があり、それに答えるように次回作『5』では設定を変えつつ恋愛可能なキャラとして登場する。
新川 直樹
銀玉会館にて紀子と共に倒れていた人物。鋭利な刃物で刺され、死亡していた。その正体は岩田の部下のチンピラで、パチパラ町に脅迫めいた立ち退き工作を行っていた。追い詰められた住人達に銀玉会館におびき寄せられた際に紀子と遭遇し、彼女を土地の権利書の受け渡し人と誤解して話しかけるも状況が飲み込めない紀子に怒り、突き飛ばして彼女が記憶を失う原因を作った。その後、井原率いる住人達に襲われ、殺害される。

パチプロ風雲録5〜青春篇

椎名 銀次(男)/村瀬 杏子(女)
川島章吾(椎名)/坂戸こまつな(村瀬)
主人公。18歳。八原高校を卒業したばかりの少年と少女。卒業式を迎えても就職も進学も決まらず途方に暮れている時に、桜子にパチンコ勝負をするよう頼まれパチプロの世界に足を踏み入れる。高校では寮生活であり、本来であれば住む場所のあても無い状態だった(母親には就職が決まったと嘘を吐いていた)。女性主人公は前作と名前、声優が同じだが設定は全く異なる。ゲーム開始当初は制服姿だが、初日にて桜子にイメージイラストで描かれている普段着が貰える。椎名は前釦を外して白いインナーを見せたジャケットにジーンズ、村瀬は前釦を止めたジャケットに茶色のスカートというスタイル。但し、イラストで村瀬が履いているブーツはゲームを進めて自分で買わなければ手に入らないため、当面はイラストとは異なった姿となる。
元々、桜子には一回限りのパチンコ勝負というつもりで頼まれていたが、パチンコに目覚めた彼(彼女)は以降もパチプロとして生きていく事になる。工場を取り戻した後は桜子の母を探す依頼を受けて天釘町へ向かい、数々のパチプロとの戦いを経て、自身もパチプロとして成長していく。
終盤、桜子誘拐事件を経て長谷部将士に見込まれ、長谷部商事への入社を勧められる。奇しくも入社試験日は大きなパチンコ勝負と同日であり、パチプロとして勝負の世界で生き続けるか、就職して堅気に戻るかの選択を迫られる。ここでどちらを選んだかでエンディングが異なる。
勝負に向かった場合、強豪パチプロ達との対決に臨むが、黒幕である長谷部義明の介入で勝負は中断。崩れる渡り廊下から長谷部と共に落下し、彼の運命を決めることになる。事件後、パチプロとしての腕を磨く為に旅立ち、2年の時を経て桜子の元に戻ってくる。
東京スポーツ夕刊で連載されていた小説版では椎名を主人公として描かれていたが、最初の神谷との勝負に乾の横槍が入らず惨敗するという展開であった。同小説によると母子家庭で、兄が自身の進学を諦めてまで高校に行かせてくれていたと言う[3]
小川 桜子
声:小林恵美
メインヒロイン。主人公の同級生で18歳。家族思いの健気な少女。実家は小さな自動車修理工場で、父の跡を継いで一人前の修理工になるのが夢。学生時代から修理に携わっており、その分野では非凡な才能を持つ(場合によっては『R-TYPE』に登場する次元戦闘機すら開発してしまうほど)。椎名とは在学中はそれほど親しかった訳ではなく彼も君付けで呼ぶ。村瀬の場合は早弁仲間であり、当初から「杏子」「桜子」と呼び合う仲。私服はイラストではピンクのシャツとデニムスカートに運動靴だが、ゲーム中は制服時から靴が変わらないため、革靴を履いている。
失った家と工場を取り戻すため、主人公にパチンコ勝負を依頼する。家と工場を取り戻した後は消息を絶った母を捜す事を主人公に頼む。しかし母が見つかったと同時に父が病に倒れ、更に工場を火事で失うと言う不幸の連続に見舞われる。それでも喫茶店のアルバイトで工場を立て直し、父の退院を待とうとするが今度は一連の事件の黒幕である長谷部義明に誘拐される。しかし新たな事実を知った長谷部義明の思惑により、主人公が長谷部商事に乗り込んだ時には既に解放されていた。父の退院でようやく日常が戻ってきたのもつかの間、自分の出生の真実を知らされ、更には父の死に直面するがその悲しみを乗り越え、工場を受け継ぐ事を決意する。
交際はエンディング後に可能。男女どちらの主人公でも恋人になれる。「鬼畜」な性格が好きという変わった趣向を持つ。
リリー 松嶋
声:立野香菜子
「吸血鬼」と呼ばれる凄腕のパチプロ・神谷の秘書。あやしい雰囲気を持つ美女。
実は、彼女自身も「紅の戦慄」の異名をもつ凄腕のパチプロ。抜群のドライビングテクニックも有する。ある目的を持っており、その為に主人公の前に現れ、彼(彼女)を導く。
実は長谷部義明の姉であり、本名は松嶋梨恵。両親の死後に海外に引き取られた為、後に長谷部の養子となった弟とは別々の人生を歩んでいた。両親の死の原因とも言える神谷の事は憎いと思いつつも、弟にはいつまでも過去に縛られてほしくないと考えている。
桜子と同じく、男女どちらの主人公でも恋愛可能。
声:川原慶久
「ハイエナ」の通り名で呼ばれるパチプロであり、神谷に次ぐ実力の持ち主。34歳。その名の通り獲物を見つけたら骨までしゃぶり尽くすまで付きまとう。勝つ為なら手段を選ばないのが方針だが、堅気の人間には手を出さないらしい。神谷との勝負で横槍を入れて[注 1]一方的に主人公に10万玉の貸しを作り、以来、何かと主人公に近づいてくる。10万玉の返済は任意だが、完済した場合は必殺技を教えてくれる。
最終決戦でも神谷、須藤と共に対戦相手の一人となるが、長谷部義明が旅館に火を放った事で勝負どころではなくなる。しかし主人公と神谷が勝負をやめようとしなかったため、再び電源を落として強制的に中断させた。
女性主人公では条件を満たせば交際を申し込む事ができる。ピクルスが苦手。
小川 則夫
声:菅原淳一
桜子の父の自動車修理工。知り合いの連帯保証人になったことで家と工場を失った上、妻の美佐子も出て行かれ、酒びたりの毎日を送っている。工場が返ってきた事で心を入れ替えて働き出すがすぐに病に倒れる。
後に退院し、桜子が立て直した工場に帰ってくる。しかし長谷部が訪れた事で桜子とは血が繋がっていない事実を当の桜子自身に知られる事となる。それでも桜子の事は本当の娘だと思っていると主人公に語った。その翌日、容体が急変。桜子が自分の技術をしっかりと受け継いでいる事を確認し、彼女が自動車の修理を成し遂げる様子を見守りながら息を引き取る。
小川 裕太
声:本井えみ
桜子の弟。小学生。プロ野球選手になるのが夢。続編では中学生に成長し、超高校級中学生ピッチャーと呼ばれるまでに到っている。
谷口 芳子
桜子の叔母。則夫の姉に当たる。家を失った桜子たちを家の物置に住まわせている。
小川 美佐子
声:前田ゆきえ
桜子の母。とある事情から桜子たちの許から去る。
吉川 宏(男)/吉川 宏美(女)
声:大橋佳野人(宏)/秋田まどか(宏美)
主人公の元同級生(主人公の性別で登場キャラクターが変化)。大手企業の長谷部商事に就職した。それを鼻にかけ、進路の決まっていない主人公を見下した態度をとる。しかしゲームを進めると主人公を合コンに気前良く誘ってくるようになる。社内評判は悪く、2年後の長谷部商事でも全く成長してないことを嘆かれている。
神谷
声:麻生智久
「吸血鬼」の通り名で呼ばれる最強のパチプロ。すべてが謎に包まれている。
本編中には二回戦うが、どちらも決着が付くことなく中断してしまう。エンディング後に条件を満たすことでたった一度だけ勝負する事が可能。
浅野 真治
声:渡邊正幸
工場町の塚内町で養鶏場を営んでいる青年。真面目で仕事熱心だが、突然の不幸がきっかけでパチプロの世界と関わることになる。第28回天釘町パチンコバトルロイヤルで浅野が賭けた相手に主人公が勝つか負けるかによって彼の人生が大きく変わる。
女性主人公では彼が養鶏場を再建するように進めれば恋愛が可能。
大島 豪
声:蓮池龍三
「天釘町の白鷺」と呼ばれるパチプロで、天釘町のパチプロの中では「顔」的な存在。繁華街の天釘町を拠点にし、かなりあくどいやり方で荒稼ぎをしている。「逆さ男」というイベント専用のパチプロ必殺技を持っている(実際は舎弟のヤスから玉を直接奪うという、ただの反則)。不幸に陥った浅野をパトロン(という名目の負債の肩代わり)として利用し、自身にはダメージが降りかからないという状況で主人公との勝負に臨み、勝負後は結果がどうあれ悠々と去っていく。彼の無法を止めるべく行動していたリリーと乾も作中で明確な行動を取っている描写は無い。
恋愛イベントの対象でもあるが、男性主人公でのみ攻略可能(女性主人公での合コンには現れるが、攻略は不可能)。
石川 康勝
声:疋田高志
大島の子分。「銀玉火縄銃のヤス」と呼ばれるパチプロ。イベントでたびたび対戦することになり主人公をライバル視する。チンピラ風の男だが純真で、後に桜子に好意を持つ。第28回天釘町パチンコバトルロイヤルでは大島を上回る強さを見せつけたが、逆に大島の怒りを買ってしまい、パチンコ必殺技「逆さ男」を使われ玉を全部奪われ予選落ちしてしまう、それ以来大島とは縁を切ったらしい。パチプロ必殺技は「燃える魂」。
女性主人公では恋愛イベントが用意されている。
長谷部 義明
声:川村拓央
長谷部商事副社長。工場を失った桜子に親身に接し、長谷部商事への入社を勧める。
実はリリーの実の弟であり、工場の乗っ取りや放火と言った一連の事件の黒幕である(放火は彼の指示を勘違いした藤原の独断である)。かつてパチンコ勝負で両親を自殺に追い込まれた為、その時に負けてはいけない勝負に負けた東と、負かしてはいけない相手を負かした神谷への復讐を目論み、桜子を利用しようとしていた。
最後は山乃上旅館に火を放ち、混乱に乗じて神谷を殺そうとするも、リリーが姉の梨恵である事に気付き動揺。火事で崩れた渡り廊下から主人公と共に転落する。その後の主人公の選択で運命が分かれ、助けた場合は警察に出頭する。助けなかった場合は川に流されて行方不明になる。
藤原 秀麻呂
声:奈良徹
桜子の工場を奪い、パチンコ勝負を持ちかけた張本人。最強のパチプロである神谷を雇って圧勝しようとしたが、乾の横槍によって勝負は無効となり、代わりに雇ったのが最弱のパチプロであった為、敗北。工場を奪い返される。
実は長谷部義明の命令で動いており、義明の目的が土地であると勘違いして工場に放火した。事件後は行方をくらますが4年後が舞台の『6』で再び暗躍する。
長谷部 将士
声:緒方賢一
長谷部商事社長で、義明の養父でもある。かつては自動車修理工であり、小川則夫と同じ工場で働いていた。
実は小川美佐子の元夫であり、桜子の本当の父親である。しかし離婚時に美佐子が身籠っていた事は知らず、桜子が自分の娘である事にも気付いていなかった。
声:緒方賢一
主人公の通っていた八原高校の用務員で「おじい」の呼び名のパチプロ。かつては「ジャッカルの鉄次」と呼ばれた最強のパチプロであり、乾の師匠でもあったが、当時新人だった神谷に敗れてからは落魄れていた。その敗北が原因で両親を失った義明に憎悪を抱かれている。「銀河九天落とし」と言う単発大当たりを引き当てる必殺技を持つが普段は封印して正体を隠しており、義明にも行方が掴めなかった。パチンコバトルロイヤルで正体を現した後は登場しなくなるが、人物相関図では義明に殺害された旨が書かれている。孫がいるらしい。
須藤 真幸
声:山本兼平
『1』~『3』の主人公。「銀玉の狼」と呼ばれる強豪パチプロ。乾が「ヤツとやるんなら気をつけることだ」と主人公に忠告するほどの実力の持ち主。
第28回天釘町パチンコバトルロイヤルで大島に勝った場合、最終決戦時に初めて姿を現し、エンディング後にパチンコ店で改めて勝負を挑む事が出来る。パチプロ必殺技が『2』『3』の「銀狼咆哮弾」から(確変を含む)大当たりを即座に引き当てる「銀玉の咆哮」へと変更されており、旧作に比べ口数が少なくクールな性格になっている。
本作と次回作では赤いシャツとサングラスをトレードマークとしてる。
今田幸俊
声:渡邊正幸
はぐれ鳥と呼ばれる最弱クラスのパチプロ。藤原に神谷の代わりとして雇われパチンコ勝負に出たが、主人公に敗北する。ゲームを進めるとパチンコ店で勝負を挑む事ができる。
春日 みさき
声 : 岡村紀央美
八原神社の巫女。元々は『2』『3』に登場したヒロインの一人だが、同作のようにパチンコを打ちに行っている設定は無い。男性主人公の場合の恋愛対象だが、女性主人公の場合は彼女の父親と付き合う事が出来る。『6』にも一応登場するが特にイベントは無く、名前も出てこない。

パチプロ風雲録6〜情熱篇

椎名 銀次(男)/村瀬 杏子(女)
前作に引き続き、主人公を務める。22歳。前作で高校卒業と同時にパチプロの世界に足を踏み入れ4年、今では名前の知られるパチプロ。男主人公は一人称が「僕」から「俺」になっている。今作では説明書や公式サイトのあらすじではいずれも「椎名銀次」と書かれており、パッケージ裏や公式サイトの集合絵、タイトル画面のシルエットなどいずれも椎名が描かれており、村瀬についてはほぼ触れられていない。初期の服装は椎名は配色は異なるが『4』の須藤に近い服装に、村瀬はワンピースではないが『4』の村瀬を思わせるノースリーブの恰好をしている。
とある大きな勝負で八百長の疑いをかけられ、命からがら逃げ出す。リリーに川へと突き落とされた後に塚内町に流れ着き、劇団あさがおの面々に助けられ、以降は彼らと交流を深めていく。その後はパチプロになった圭介を連れ戻すべく行動していたが、沙弥香の死をきっかけに今度は逮捕された千夏を救う為と、沙弥香殺害の犯人を捜して奔走する。
最後は美里から兄の暴走を止めるように頼まれ、一連の事件の犯人である菅(梶)と対決する事になるも、決選前夜に千夏からパチプロをやめるように懇願される。受け入れた場合はそこでエンディングを迎えるが、受け入れなかった場合は豪華客船シルバームーン号にて梶と決着をつけ、梶の仕組んだ最後の罠から千夏を救う為に劇場へ向かって駆け出す。身を挺して千夏を庇い、背中をナイフで刺されて一年間の昏睡状態に陥るも一命を取り留める(庇わなかった場合は千夏は刺されて死亡する)。
三浦 千夏
声:秋田まどか
今回のメインヒロインで、劇団あさがおの劇団員。川を流れてきた主人公を助けた。事情を察して主人公の素性は聞かず、更には主人公の事も自分で考えた偽名で呼ぶ為、その正体も本名も知らない。父が悪徳パチプロだった上に母に苦労を掛けていた為、パチプロを強く嫌っている。劇の稽古が無い時は八原町のパン屋でアルバイトをしている。年齢は特に記載されていないが、飲酒の描写があるので少なくとも20歳以上。
成り行きで劇団の一員となった主人公と共に演劇に励んでいたが、沙弥香が殺害された際に容疑者として逮捕されてしまう。後に別の容疑者が捜査線上に浮上した為に釈放され、劇団に復帰。間もなく主人公の正体を知り、嫌悪するパチプロであったと同時に圭介が昏睡に陥った原因を作った主人公の事を拒絶するようになる。しかし時間を置く事でそれまでの主人公と過ごした日々を思い出し、態度を軟化させる。決戦前夜、主人公に想いを打ち明け、パチプロをやめるように訴える。
エンディングでは主人公の行動次第で生死が分かれる。助けなければ当然エンディング後には登場せず、交際する事も出来ない。逆に千夏が生きている場合は(男女どちらでも)彼女と交際できるが、圭介は目を覚ます事が無い為彼とは交際不可となる。
三浦 圭介
声:川村拓央
千夏の弟。悪ぶっているが気弱な面もある。高校卒業後に進路が決まらなかった為、千夏の勧めで劇団あさがおに入ったが、本人は演劇に興味は無く、パチプロに憧れている。劇団内でも傍若無人な振る舞いで周囲を振り回し、公演当日に劇団を飛び出して菅に弟子入りし、パチプロとなった。「黒い稲妻」の異名を取り、外見も以前とは別人のようになるが劣悪な態度は変わらず、主人公と勝負する事になる。パチプロに憧れているのは幼かったが故に父の実態を知らず、「パチンコの腕ひとつで生きていくなんて、なんかかっこいい」という理由によるもの。
パチプロになった後は菅に傾倒しており、妄信的に彼に付き従っている。菅に殺人容疑が掛かった際は「自分のパチプロの腕を証明すれば菅の疑いを晴らせる」と言う全く理に適っていない理由でパチンコバトルロイヤルに挑んだ。しかし梶が圭介の台に細工していた為、大当たりが出ず大差で最下位となってしまう。パチンコの世界から追放され、彼に賭けていた観客達のリンチを受けて昏睡状態に陥ってしまった。
千夏が死亡した場合のみエンディング後に目を覚ます。女主人公であれば交際が可能。
梶 博哉
声:山本兼平
劇団あさがおの主催者。演出・脚本を手がける。頼りなさが漂うが、こと演劇に関しては情熱と実力を見せる。
しかし実は菅尚仁と同一人物であり、長い前髪で火傷の痕を隠している。劇団あさがおは元々彼の両親が主催していたが、かつて一人のパチプロに騙された事がきっかけの火事で両親と劇団を失った。顔の火傷はこの時に妹の美里を助けた時に負ったものである。その後、美里と共に劇団を建て直すも、今度は事故で美里が脚の自由を失い、その手術代を稼ぐ為に菅尚仁と言う裏の顔でパチプロとなった。
元々、三浦姉弟を復讐の対象と見ていた訳ではないが、千夏と主人公の会話を偶然聞いた際、そこで千夏達の父親こそが自分達の全てを奪った元凶のパチプロではないかと疑念を抱き、後に千夏の部屋で写真を見たことで確信。更にそれを目撃した沙弥香を咄嗟に殺害してしまった事で後に退けなくなり、憎きパチプロの子である千夏と圭介を破滅させるべく暗躍していた。
シルバームーン号での決戦で主人公に敗北するが、その代償として藤原が美里を売ろうとした為に逆上し、仕掛けていた爆弾を爆発させて船を沈没させる。最後は自身が仕掛けた最後の罠(劇のラストシーンで千夏が演じるヒロインを刺す小道具のナイフを本物とすり替えた事)の存在を主人公に知らせ、高笑いを上げながら藤原を道連れに船と運命を共にした。その後の生死は不明。
作中で梶の書いた脚本は「家も姉も失った青年が元凶たる貴族に復讐すべく、その娘に恋人として近付き、殺害する」という、彼自身の境遇と重ね合わせたようなものだった。
望月 沙弥香
声:的井香織
劇団あさがおの女優で、劇団のお姉さん的存在。主人公にも当初から好意的で、いち早くパチプロである事に気付くがそれまでと変わらず接してくれる。しかし物語中盤、梶が千夏の部屋を物色していた所に偶然鉢合わせ、口封じの為に殺害されてしまう。男女どちらの主人公でも交際が可能だが、期間が限られている。
鯖江 貴史
声:小川一樹
劇団あさがおの主演男優。日中は劇団員として稽古に励み、夜はホストクラブで働いている。素性の知れない主人公に不信感を抱いている。
エンディング後に女主人公でのみ交際可能。
富田 武
劇団あさがおの大道具担当。梶とは15年来の付き合いである。
エンディング後に女主人公でのみ交際可能。
菅 尚仁
冷徹で狡猾な打ち筋から「八原の狐」と呼ばれるパチプロ。顔に火傷の痕を持つ。圭介をパチプロの世界へと引き入れることとなる。その正体は梶博哉であり、同時に物語開始前に主人公と対決したパチプロでもある。『6』のラストボス。
必殺技は前作でジャッカルの鉄次こと東が使用した「銀河九天落とし」と言う単発大当たりを引き当てる技を持っている。
リリー 松嶋
パチンコの裏社会に通じる謎の女性。前作の事件で過去に折り合いを付け、それ以降主人公の面倒を色々とみているらしい。
梶 美里
声 : 田中繭子
梶の妹。嘗ては劇団あさがおの劇団員だったが、事故で脚の自由を失い、出玉病院に入院して車椅子生活を送っている。
エンディング後に男女どちらの主人公でも交際が可能。
「ハイエナ」の異名を持つパチプロ。パチプロの世界では一目置かれる存在で、神谷亡き現在では最強のパチプロとして君臨している。塚内町のプレハブパチンコ店に巣食っているが、打っている姿を見ることはなく一日中他人の打ち筋を見ている。今回も掴み所の無い行動で主人公を翻弄する。
須藤 真幸
旧3部作の主人公である「銀玉の狼」。本作でも超一流のパチプロとしてパチンコバトルロイヤルに参加する。
小川 桜子
前作のメインヒロインで主人公の同級生。22歳。前回の事件の後から父の遺した修理工場を切り盛りしており、塚内町に戻ってきた主人公と再会を果たす。今回はメインのストーリーには絡みはしないが、イベントが用意されており、前作から引き続き登場する人物の中でも唯一恋愛可能なキャラである。私服は前作を踏襲しているが、季節に合わせて半袖になっている。前作同様自転車の修理や次元戦闘機の開発も手掛ける。
吉川 宏(男)/吉川 宏美(女)
前作登場した主人公の元クラスメイト。相変わらず長谷部商事で働いている事を鼻にかけ、パチプロを続ける主人公をバカにする。しかしストーリーが進むと前作同様、主人公を気前良く合コンに誘ってくる。
前作で美人局の被害に遭ったが、まだ懲りておらず今作でもほぼ同じような手口で結婚詐欺に引っ掛かる。
秋本刑事
声:高宮武郎
出玉署の刑事。殺人容疑が掛けられた千夏を逮捕する。元々は『絶体絶命都市2』のキャラだが、憔悴する千夏への面会を主人公に頼んだり、より疑いの強い容疑者が浮上すればすぐにそちらの捜査に切り替えるなど、容疑者の殺害を目論むほど異常な憎悪を抱いていた同作と違って理性的な行動を取っている。

パチプロ風雲録・花 〜希望と裏切りの学園生活

主人公(プレイヤー)
声:山本兼平
「ゴールドライセンス」を持つパチプロ。能登さくらに頼まれ、パチプロを目指すためのコーチを引き受ける。さまざまな苦難を乗り越えながら、さくらを一人前のパチプロとして育て上げていく。プレイヤー自身ではあるが、ある程度キャラ付けがされており、さくらの力になるべく熱血な指導を行っている。
能登 さくら
声:能登麻美子
パチプロ養成所の研究生。20歳。パチプロである父親にあこがれてパチプロ養成所に入所したが、成績が振るわず落ちこぼれ、いじめられている。パチプロであるプレイヤーの腕を見込んでコーチになるように依頼してくる。パチプロとしての元々の要素はある模様。
パチプロ7(辰巳出版)連載の漫画版では主人公に出会う前の彼女が描かれているがストーリーの展開上、本編開始前にもかかわらず強豪パチプロと渡り合っている。
白峰 綾女
声:成田友絵
大富豪である白峰財閥の令嬢。パチプロ養成所の研究生の中でずば抜けており、すでにプロ級であるとの呼び声も高い。他人を見下すようなところがあり、特にさくらに対しては常にきつくあたっている。
中島 絵里花
声:遊木かざや
物静かでおとなしい、パチプロ養成所の研究生。さくらの唯一の親友であり、養成所内でたった一人の理解者である。さくらと同様、パチンコの成績はあまり芳しくない。
和倉 あかね
声:谷合律子
『らぶ・エクスチェンジ』のヒロインの一人。銀玉会館でアルバイトに励む女子大生。パチパラ神社の巫女でもある[4]。『消されたライセンス』にも登場する。
山代 向日葵
声:亜城めぐ
『らぶ・エクスチェンジ』のヒロインの一人。大活躍中のパチプロアイドル。子どもっぽいキャラクターを演じているが、しっかり者。『消されたライセンス』にも登場する。
片山津 藍
声:坂戸こまつな
『らぶ・エクスチェンジ』のヒロインの一人。「Bar Ran」のオーナー。サバサバとした性格で、大人っぽい雰囲気と色気を持つ。『消されたライセンス』にも登場する。

パチプロ風雲録・花 〜消されたライセンス

能登 さくら
声:能登麻美子
前作のヒロインで、本作の主人公の一人。2年前にライセンスを取得したばかりの新人パチプロ。22歳。パチプロとしての腕を磨きながら、行方不明となった父親を捜している。今作ではブラックホースの構成員と疑われ、PACHIから追われる身となる。
加賀 梅太郎
声:浜添伸也
主人公の一人。PACHIの新米調査員であり、ある事情によりブラックホースに深い憎しみを持っている。元陸上部。
鮫島 剛三
声:高宮武郎
「PACHI」の調査官で、加賀の上司。非常に頑固な性格で、加賀をいつも叱咤している。
亀山 優里
声:松久有理
ライセンスを持つパチプロで、加賀の婚約者。パチンコの腕は一流で、将来を嘱望されていたが、現在は失踪している。
海老原 康夫
声:熊谷勇希
能登さくらの父親の古くからの友人で、現在はパチプロとして成功を収めている。46歳。パチプロ界を古くから支えているパチプロ界の重鎮。ブラックホースの標的の有力候補であるため、PACHIの警護を受けている。
情報屋(?)
声:伊藤達彦
謎の情報屋。さくらの父親の居場所を知っているらしい。
YUJI
声:加藤朗史
女性に大人気の若手パチプロ。実力はそこそこだが、その抜群のルックスでトップパチプロの座に登りつめた。
ブラックホース
ショービジネスとなったパチンコ勝負を否定し、パチプロ界の粛清を唱える謎の組織。“パチンコ勝負とは命を懸けた真剣勝負である”と訴え、目的達成のためには手段を選ばない。相次ぐパチプロの失踪への関与も疑われている。
ちなみに前作のオープニングにブラックホースのマークと『5』『6』の主人公男女二人、乾、リリー松島のシルエットが確認できるが、ブラックホースに関与しているかどうかは不明。
PACHI(パッチ)
パチンコ勝負調査局。パチプロライセンスおよびパチンコ勝負に関する管理・調査を行っている公的機関。謎の組織ブラックホースを追っている。

パチプロ風雲録・花 〜孤島の勝負師たち

能登 さくら
声:能登麻美子
前作に引き続き主人公を務める。3年前にパチプロライセンスを取得したパチプロ。23歳。勝気な性格で、相手が誰でも物怖じしない。ようやく手にしたワールドカップ出場に向け意気込んでいる。
卯月 まゆ
声:金元寿子
さくらを慕い行動を共にするパチプロ。23歳。人見知りで控えめな性格だがさくらの前では明るい一面も見せる。中盤までのさくらのパートナーであり、選択肢によってさくらの呼び方が変わり、更に特定の選択肢を選んだ時の反応が変わる。
その正体はゲームマスターの手先で、最強のパチプロとなるために自ら人間をやめた「パチプロサイボーグMAYU」。クライマックスにて正体を明かし、さくらと対決する。
鼠谷
いかだで島を脱出しようとするグループの一人。おしゃべりが大好きで、独特の言葉遣いでひたすら喋る。裏表の無い明るい性格で、楽しい勝負がモットー。
牛島
鍛え上げられた筋肉を持つ肉体派マッスルパチプロ。身体能力だけでなく、知性にも優れ、「筋肉バカ」という言葉を何よりも嫌う。強い敵との勝負を愛する。
虎山
声:加藤朗史
凶暴で攻撃的、かつ非常に冷酷なパチプロ。パチンコ勝負の腕も超一流。どんな相手にも臆することなく勝負を挑み、勝利を重ね続けている。勝負に勝ち続けることだけが自らの存在意義であると考え、パチンコ勝負を繰り返す。サバイバルパチンコゲームに積極的に参加し、さくらや他のパチプロ達を執拗に追い回す。
龍次
声:林竜多郎
チンピラ風のパチプロ。自らを「龍次様」と呼び、やたらと威勢は良いがパチンコ勝負の腕前は三流レベル。だれかれ構わず喧嘩を売るが、大抵、打ちのめされている。
蛇川
円熟した妖艶さを醸し出すセクシー女パチプロ。頭の回転が早く、非常にサバサバした性格で誰に対しても媚びないが、金目のモノにめっぽう弱い。
一馬
声:川島章吾
世界平和と恋人の羊子だけをこよなく愛するパチプロ。「パチンコ勝負はエンターテイメント」と唱え、臆病で勝負を好まない性格だが、実は虎山を苦戦させるほどの腕前を持っている。
羊子
世界平和と恋人の一馬だけをこよなく愛するパチプロ。一馬と同じく臆病で勝負を好まない性格だが、その実力は一馬をもしのぐ。
猿渡
声:川島章吾
女好きのちょいワルドクター。一流の医師でありながらパチプロとしても活躍する。派手好きだが自分以外には一切お金を使わない。プライドが高く負けず嫌い。実は妻子持ち。
鳥居
いかだで島を脱出しようとするグループの一人。占い師の顔を持ち、「自称」予知能力アリだが、悪い予感しか的中しない。勝負に関してもやや消極的。
犬飼
声:浜添伸也
いかだで島を脱出しようとするグループのリーダー。会社を経営しながらパチプロを続けるエリートで責任感が強く人望も厚い。爽やかで真面目な熱血漢。
猪俣
いかだで島を脱出しようとするグループの一人。甘いモノに目が無く、常にお菓子を携帯している。人付き合いが苦手で臆病だが、パチンコ勝負の実力は高い。
キャット内海
声:北浜寛人
突然さくらの前に現れたかなり怪しげな謎の男。1965年生まれ。幽霊が苦手。島のことに詳しいようだが、やたらと偉そうな口ぶりでさくらに勝負を挑む。実は3年前のパチンコサバイバルゲームの参加者で、ゲーム中に起こった事故の中偶然生き残り、その後ゲームマスターに気付かれることなくずっと身を潜めていた。中盤からのさくらのパートナーであり、選択肢によってさくらの呼び方が変わり、更に特定の選択肢を選んだ時の反応が変わる。

注釈

  1. ^ ここで乾が横槍を入れなかった場合の展開は小説で描かれているが、その場合は主人公は惨敗し、桜子の工場を取り戻せなかったどころか賭けていた観客達の暴行を受けてしまった。

出典

  1. ^ 九条一馬@kazuma_kujo
  2. ^ 「巨影都市」インタビュー。BNE 塚中健介氏とグランゼーラ 九条一馬氏に聞く,“すごく変わったゲーム”はいかにして生まれたのか”. 4Gamer.net. Aetas (2017年10月19日). 2023年5月21日閲覧。
  3. ^ 小説 パチプロ風雲録 -青春篇- 第14話 勝負師(二)”. アイレムソフトウェアエンジニアリング. 2007年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月22日閲覧。
  4. ^ 『パチパラ3D 大海物語2 ~パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活~』ストーリーモード序盤を紹介”. ファミ通.com (2012年3月8日). 2023年5月21日閲覧。


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