パチスロ 様々な規制の余波

パチスロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 06:53 UTC 版)

様々な規制の余波

2002年以降、出玉上の規制が行われ、スペックの変化は様々であるが、出玉設計以外の分野においても規制の余波が届いている。 なお、下記に記載される規制については各都道府県や地域による温度差が非常に大きく全国一律の規制ではないことに留意を要する。

ホール営業

原則的に「来店客に対し、射幸心を煽る店内行為」が自粛されている。

過剰なアナウンスの自粛
プレイヤーの射幸心・期待度を煽るアナウンスが自粛された。空き台の案内や風営法による規制案内が主流となっている。
出玉公開・写真の廃止
かつては大量獲得者は写真と共に店内に掲示されたりしたが、獲得者が強盗犯罪等に巻き込まれる可能性から、最近ではほぼ見られない。
イベントの抑制、禁止
かつては営業時間中であっても設定変更を実施したり、閉店前に設定キーを挿して客に設定を見せるサービスがあったが、その後設定を断言するなどの行為が自粛される。その代わりに「(設定を)上げ・キープ」、「爆裂札」、「ゴロゴロ(5656)祭」、「エビアン(海物語シリーズの5・6絵柄であるエビとアンコウ)祭」、「ドラゴンボールの星の数で告知」などの手法をとり、建前上は告知を行っていないという姿勢をとる店が多かった。また、これを逆手に取り嘘の設定を告知するホールもあった。
さらに、2011年8月1日より風営法が厳格運用され、上記のような告知方法はもとより、特定機種を推奨するイベント(○○の日といったもの)や、設定を示唆する告知(ゴールド、MAXといったもの)に関しても全国的に禁止されるようになった。その後ホームページ電子メールブログなどを使って暗に告知する店も見られたが、2012年夏頃、当局からの指導により改めて徹底された。
店員による目押しサービスの禁止
目押しをすることが出来ない客のために、ボーナス図柄を揃える場合に限り店員が目押しして図柄を揃えることが一般的に行われていたが、2011年8月からの風営法厳格運用により同行為が全国的に禁止された。なお、直接停止ボタンを押さずに、筐体を手で叩くなどしてボタンを押すタイミングを教える店は存在する。
等価交換の禁止
2011年10月1日より、大阪府内のパチンコ店組合の申し合わせにより、射幸心を著しく煽るとし、等価交換が全面禁止となった。スロットにおいては、交換率は最高で5.6枚あたり100円(1枚≒17.86円)と定められている。2014年以降、消費税増税に伴いその他の都道府県でも等価交換禁止の動きが広がっている。
営業時間の厳守
開店・閉店時間が厳格に守られるようになった。閉店時間に客が完全に退店していなければならなくなり、その結果、遊技を終了する時間が閉店時よりも早まっている(10~15分前)ので、その時間を計算して遊技を終了しないと、ボーナスやARTを取りきれずに終わらなければならないこともあるので注意が必要である。実際閉店の10~15分前に店員の手によって強制的にプレイ終了となるケースがほとんどである。また、混雑緩和のために開店時間前に客を入場させ、開店時間より遊技開始とする店も存在したが、客の入店も開店時間からしか認められなくなった。

5号機移行後における業界の動向

2007年10月から、すべての遊技場(パチンコ店やパチスロ専門店)に設置できる機種は5号機のみとなり、4号機は設置できなくなった。しかしながら、4号機での『北斗の拳』→『北斗の拳SE』、『吉宗』→『押忍!番長』『秘宝伝』への入れ替えのように、一気に十台単位で入れ替えるという傾向は見られず(4号機ジャグラーシリーズから『アイムジャグラーEX』への入れ替えは除く)、メーカーによっては4号機の下取り、新たなリースプランの導入などで入れ替えの経費を押さえ、促進しているにもかかわらず、数台ずつ導入していく店がほとんどであった。なかには、シマを改造してパチンコ台に入れ替えたり、ベニヤ板で台の入っていた場所をふさいで総台数を減らしたりするところもあった。

4号機人気によってパチスロ専門店として改装・開店した店が、再びパチンコとの併設店(甚だしい場合はパチンコ専門店)に戻ったり、パチスロ専門のゲームセンターへの移行や店自体を廃業したりする例も見られた。2号機以前から営業していたような老舗の閉店も相次ぎ、一時は深刻な事態となった。2007年4月27日に業界第6位のダイエー(本社・会津若松市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請したことをはじめ、2007年度のパチンコ店倒産件数は前年比37.1%増の大幅増加となり[9]、同年度パチスロ機市場規模(メーカー売上高ベース)が2007年度(5009億円)比51.6%減の2423億円に落ち込むなど[10]、パチスロを取り巻く環境は一気に厳しくなった。パチスロ専門店の店舗数も2006年の2,086店をピークに減少傾向が続き、2010年には903店とピーク時の半分以下に落ち込んでいる(パチンコ店#店舗数も参照)。

また2007年秋以降、一部のパチスロ店で4号機以前のパチスロ機を意図的に撤去せずに設置し続ける例[11]や、4号機以前の台を並べた無許可営業店(俗に「闇スロ」、「地下スロ」などと呼ばれる)が現れており(このような店では、貸メダル1枚の単価が100円を超えるような高レート営業が行われることもある)、これについての摘発事例も報道されている[12]。地下スロについては暴力団が関与している疑いも浮上している[13]。また、2010年頃に「金スロ」と称した金箔カードの自動販売機なるものが登場。これには4号機のパチスロ台が接続されており、金箔カードを購入するおまけとしてパチスロを遊技することができ、ボーナスを当選すると金箔カードが更に貰え、金箔カードは併設の古物店で現金で買取ってもらえるいう物である。発案者はあくまで自動販売機であり合法であるとしているが、2013年に風営法違反で摘発されている。詳しくは当該項目を参照されたい。

一方、5号機も2008年に行われた規制緩和と、それによってART機を中心に多様な機種が投入されたこともあり、2010年5月にはパチスロ設置台数が久々に前月比で増加に転じ[14]、警察庁調べによるパチスロの設置台数も2010年には久々に対前年比でプラスとなるなどパチスロ市場が底入れし、その後のART機の隆盛を背景にパチスロ機の増台が続き[15]、パチンコ機のシマをパチスロに転換するという逆転現象が起こるようになるなど、一転してパチスロ市場は活況を呈した(パチンコ店#設置台数も参照)。


  1. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.73
  2. ^ 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則・第三十五条 二-ロ(2)
  3. ^ 日本電動式遊技機工業協同組合公式サイトの「パチスロとは?」では、誕生を「1965年」としている。
  4. ^ 遊技機産業の歴史|会社概要|株式会社オリンピア”. オリンピア. 2016年4月10日閲覧。
  5. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.73
  6. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.81
  7. ^ 「月刊Amusement Japan別冊 PACHSLOT 2001」P.82
  8. ^ パチスロ「6号機」導入で何が変わった? ユーザーの遊び方に変化も(マネーポストWEB)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2019年9月3日閲覧。
  9. ^ 帝国データバンク;パチンコ業界の倒産動向調査
  10. ^ 法律改正が痛手に パチスロ機の市場規模が半減 Business Media 誠 2009年8月19日
  11. ^ ■ パチスロ4号機を無承認で設置、役員逮捕
  12. ^ ■ 新宿・歌舞伎町でまたも「地下スロ」摘発■ 相次ぐ「地下スロ」摘発、今度は神戸で
    街から消えたはずのパチスロ「4号機」が……浮かぶ“闇の市場” Business Media 誠 2009年6月22日
  13. ^ ■ 「地下スロ」に暴力団が組織ぐるみで関与か
  14. ^ 店舗数、パチスロ設置台数が増加に転じる-全日遊連(遊技日本、2010年5月24日)
  15. ^ 全日遊連加盟店、1万1300店割れに(@グリーンべると、2012年5月2日)
  16. ^ 4号機は無制限営業様に作られたスペックが多かった
  17. ^ ドリスタ -ミントのヒロイン救出大作戦-』のミントボーナスでは、SIN成立で終了するため獲得枚数0という可能性がある。また、『島育ち』のレギュラーボーナスの払い出しは14枚と小役と同等で、さらに絵柄を揃えるまでに1ゲーム必要なので実質的な獲得枚数は11枚となる。
  18. ^ めんそーれ台湾(エマ)
  19. ^ イミソーレ台湾(エマ)




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パチスロ」の関連用語

パチスロのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



パチスロのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパチスロ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2020 Weblio RSS